研究者総覧

上杉 未央 (ウエスギ ミオ)

  • 経営学部経営学科 准教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 修士(学術)(東京大学)
  • Master 2 recherche(フランス文学)(パリ・ソルボンヌ大学)
  • 博士(フランス文学)(パリ・ソルボンヌ大学)
  • DUFLE(外国語としてのフランス語教授法)(ルマン大学)

科研費研究者番号

  • 60906311

J-Global ID

研究キーワード

  • 外国語としてのフランス語教授法(FLE)   バレエ   地域文化研究   カトリック宣教史   ポール・クローデル   フランス文学   

研究分野

  • 人文・社会 / 芸術実践論
  • 人文・社会 / ヨーロッパ文学 / フランス文学

経歴

  • 2023年04月 - 現在  東洋大学経営学部准教授
  • 2019年04月 - 現在  早稲田大学法学部非常勤講師
  • 2021年04月 - 2023年03月  東洋大学経営学部講師
  • 2020年04月 - 2023年03月  学習院大学文学部非常勤講師
  • 2019年04月 - 2021年03月  日本学術振興会特別研究員(RPD)
  • 2019年04月 - 2021年03月  東京芸術大学東京芸術大学音楽学部付属音楽高校非常勤講師
  • 2019年04月 - 2020年09月  獨協大学外国語学部非常勤講師
  • 2018年09月 - 2020年03月  武蔵野大学非常勤講師
  • 2014年04月 - 2016年03月  日本学術振興会特別研究員(DC2)

学歴

  • 2012年09月 - 2018年09月   パリ・ソルボンヌ大学   大学院フランス文学科   フランス文学・比較文学科 博士課程
  • 2009年04月 - 2017年03月   東京大学   大学院総合文化研究科   地域文化研究専攻後期博士課程 (満期退学)
  • 2013年09月 - 2014年06月   パリカトリック学院   神学部聖書学講座 科目履修生
  • 2011年09月 - 2012年09月   パリ・ソルボンヌ大学   大学院フランス文学科   Master 2 recherche課程
  • 2007年04月 - 2009年03月   東京大学   大学院総合文化研究科   地域文化研究専攻(小地域フランス) 修士課程
  • 2003年04月 - 2007年03月   東京大学   教養学部   地域文化研究学科(フランス分科)

研究活動情報

論文

  • クローデルのドイツ ──「聖マルティヌス」と『繻子の靴』における聖人
    上杉未央
    『ステラ』 42 165 - 183 2023年12月 [査読有り]
  • ポール・クローデルと戦争詩ー「聖女ジュヌヴィエーヴ」をめぐって
    上杉未央
    『ステラ』(九州大学フランス語フランス文学研究会発行) 40 183 - 200 2021年12月 [査読有り]
  • 「バレエリュス『春の祭典』の受容(2)―ジャック・リヴィエールの『春の祭典』評分析」
    上杉未央
    東京藝術大学音楽学部紀要 46 15 - 29 2021年03月 [査読有り]
  • 「ポール・クローデルのプロパガンダ講演旅行―第一次世界大戦における愛国主義とカトリシスムをめぐって」
    上杉未央
    『フランス語フランス文学研究』 116 64 - 84 2020年08月 [査読有り]
  • Paul Claudel et le monde missionnaire : rencontres, activité, écriture
    上杉未央
    パリ・ソルボンヌ大学(博士論文)  - 435 2019年01月 [査読有り]
  • 「ポール・クローデルと1920年代の〈東洋/西洋〉論争 『日本人の心への一瞥』を通した「東方の呼び声」アンケート読解」
    上杉未央
    『レゾナンス』 東京大学大学院総合文化研究科フランス語系学生論文集 10 34 - 41 2018年 [査読有り]
  • 「ポール・クローデルと第一次世界大戦:プロパガンダと『1914年聖誕祭の夜』における戦争と信仰」
    上杉未央
    『レゾナンス』、東京大学大学院総合文化研究科フランス語系学生論文集 9 54 - 61 2016年 [査読有り]
  • « Les Missions, propagande française ou catholique ? Paul Claudel et les Missions au Japon »[宣教は、フランス政府の政策か、それともカトリックの布教のためか? ポール・クローデルと日本における宣教]
    上杉未央
    L’Oiseau Noir、 日本クローデル研究会誌 18 68 - 96 2016年
  • 上杉未央
    『レゾナンス』、東京大学大学院総合文化研究科フランス語系学生論文集 8 8 86 - 93 東京大学教養学部フランス語・イタリア語部会「Résonances」編集委員会 2014年 [査読有り]
  • « Le thème des Missions dans Le Soulier de satin de Paul Claudel »[ポール・クローデルの『繻子の靴』における宣教の主題]
    上杉未央
    『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』 22 99 - 109 2013年 [査読有り]
  • Paul Claudel et le monde des missionnaires: rencontres et représentations [ポール・クローデルと宣教師の世界:出会いとその表象]
    上杉未央
    パリ・ソルボンヌ大学 Master 2論文 2012年09月 [査読有り]
  • 「クローデルとバレエ―『男とその欲望』を手がかりに」
    上杉未央
    L’Oiseau noir 日本クローデル研究会誌 15 19 - 44 2010年
  • 吉田未央
    「比較文学・文化論集」 東京大学比較文学・文化研究会 27 27 51 - 61 東京大学比較文学・文化研究会 2010年
  • 『バレエリュスのフランスにおける受容-「フランス趣味」をめぐって』
    吉田未央
    東京大学大学院総合文化研究科 修士論文 2009年 [査読有り]

書籍

  • Ubersfeld, Anne; 中條忍 (担当:共訳範囲:第一部「真昼の時(1900-1907年)」、「抒情的なものと劇的なもののただ中でー『三声のカンタータ』、「クローデルと聖書」、クローデル略年譜)水声社 2023年08月 ISBN: 9784801007253 367p
  • 大出, 敦(監修) (担当:共著範囲:「エック神父、クローデル、伝統主義ー日本におけるフランス文学受容の一側面」)水声社 2023年07月 ISBN: 9784801007246 378p
  • レペルトワールII ミシェル・ビュトール評論集
    Butor, Michel; 三ツ堀広一郎; 荒原邦博; 中野芳彦; 岩下綾; 上杉未央; 塩谷祐人; 倉方健作; 三枝大修; 福田桃子 (担当:共訳範囲:「音楽すなわちリアリズム芸術」)幻戯書房 2021年12月
  • 『ポール・クローデル 日本への眼差し』
    大出敦; 中條忍; 三浦信孝 (担当:分担執筆範囲:「宣教師の庇護者ポール・クローデル」)水声社 2021年03月 p. 237-259

講演・口頭発表等

  • 「日本におけるバレスとクローデル 『伝統』とカトリシスムをめぐって」  [招待講演]
    上杉未央
    「クローデル・セミナー2021」 2021年03月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等 zoomによるオンライン開催
  • 「ぐうたら、酔いどれ、ならず者ー文学におけるアンチ・ヒーローの系譜」コメンテーター  [招待講演]
    第28回東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻主催公開シンポジウム「ぐうたら、酔いどれ、ならず者ー文学におけるアンチ・ヒーローの系譜」 2020年10月 zoomによるオンライン開催
  • 「ポール・クローデルのプロパガンダ講演旅行―第一次世界大戦における愛国主義とカトリシスムをめぐって」
    日本フランス語フランス文学会2019年度春季大会 2019年05月
  • 「日本における宣教師の庇護者 ポール・クローデル」  [招待講演]
    国際シンポジウム「ポール・クローデルの日本」ポール・クローデル生誕150年記念シンポジウム 2018年11月 口頭発表(招待・特別)
  • 『1914年聖誕祭の夜』とその観客:戦時下における教区向け演劇
    アメリカ現代語学会年次大会、テキサス大学オースティン校 2016年01月
  • 宣教する聖人たちとポール・クローデル-第一次世界大戦期の詩作品から『繻子の靴』までの聖人像をめぐって
    日本フランス語フランス文学会2014年度秋季大会 2014年10月 口頭発表(一般)
  • クローデル『繻子の靴』における宣教の主題
    日本フランス語フランス文学会関東支部大会(関東学院大学) 2013年03月
  • クローデルのバレエ観―ニジンスキーが与えた影響
    第25回日本クローデル研究会例会 2011年05月 口頭発表(一般)

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • フランス第一次世界大戦期における文人外交官による対外プロパガンダ研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
    研究期間 : 2021年09月 -2023年03月
  • 戦間期フランスにおける「ヨーロッパ精神」と東洋―クローデルとヴァレリーを中心に
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2019年04月 -2021年03月 
    代表者 : 上杉 未央
     
    2019年5月に成城大学で行われた日本フランス語フランス文学会で口頭発表「ポール・クローデルのプロパガンダ講演旅行ー第一次世界大戦における愛国主義とカトリシスムをめぐって」を行った。同発表は、第一次世界大戦中のクローデルが行った連続の文学講演会を取り上げた。ライシテを掲げる第三共和政のフランスは、大戦において唱えられた「神聖同盟」の名のもとカトリック陣営との融和を図ったが、カトリック詩人クローデルによる文学講演は戦時下という非常時においてフランスのカトリック伝統を強調するものであった。国内と国外における講演内容の微妙な差異や、選ばれた自作の作品の位置づけを検討した。戦間期フランスにおける「ヨーロッパ精神」を掲げる本研究課題のひとつの柱であるカトリック性を正面から問題化することができた。同発表は、学会の聴取者による評価を経て、学会誌に向けた論文執筆を許可され、論文は査読ののち学会誌に掲載することが決定した。 もう一つの成果発表は、2020年6月に水声社より発行予定の『ポール・クローデルの日本』に掲載される予定の分担執筆の論文「宣教の庇護者、ポール・クローデル」である。これは、2018年11月に日仏会館で行われた国際シンポジウムでの講演原稿をもとに執筆されたもので、日本大使在任期間におけるクローデルと宣教師の関係を扱った。複数の宣教団体との関係や日本のカトリックの有力者との関係、宣教にまつわるさまざまな問題を検討した同発表は、シンポジウムにおいて通常の文学研究の発表会ではみられない宗教者からの質問を受けた。フランスの作家と東洋の関係という本研究課題が、個別の作家研究の枠を超えた意義を持ちうることを示唆している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 上杉 未央
     
    前年度の研究計画を延長し、外交官として非キリスト教圏の極東に長く滞在し、現地で布教活動に励む宣教師との交流を通して形成されるポール・クローデルの宣教観を検討する作業を継続した。それに並行して、政教分離が進行する第三共和政下に信仰を堅固なものとするべく同胞に向けて行った宣教行為の実践を把握する作業を行った。 一つ目の作業に関しては、前年度に収集した史料と、今年度実施したバチカン福音布教省史料室、バチカン国務省史料室、バチカン福音布教省資料室にて収集した史料を基にして、クローデルと日本のカトリック宣教の問題を主題に論文を投稿した(論文2)。 二つ目の作業に関しては、第一に、クローデルが外交官として行ったプロパガンダ著作物と、戯曲『1914年のキリスト聖誕祭の夜』を参照しつつ、作家における第一次世界大戦の意義と、戦争が作家の創作活動や信仰心に与えた影響を検討した(論文1、発表1)。この戦争の元凶を信仰の分裂に見出すクローデルは、「宣教=世界の統一を謳うカトリック信仰を世界各地にひろめること」にこそ平和実現の道があると考えていたことを確認した。第二に、1920年代にヨーロッパで起きた、「東洋」と「西洋」の差異や接近可能性を議論した<東洋/西洋>論争におけるクローデルの位置づけを検討した。当時、駐日フランス大使を務めていたクローデルは、日本やフランスにおいて<東洋/西洋>の差異や相似性を題材とした講演を行うことを求められたり、インタビューに答えるなど、「東洋」や「西洋」の紹介者としての役割を果たしていた。これらのインタビューや講演原稿、とりわけ「日本人の心を見る目」に注目し、世界各地に駐在して多様な文化を目にしてきたクローデルが、世界の単一性を信じる根拠のひとつに宣教を挙げていることを確認した。この成果は博士論文に組み入れたほか、来年度以降、論文を投稿する予定である。

委員歴

  • 2023年03月 - 現在   日本フランス語フランス文学会関東支部   大会開催校代表幹事
  • 2022年06月 - 2023年05月   日本フランス語フランス文学会   語学教育委員会委員長
  • 2021年06月 - 2023年05月   日本フランス語フランス文学会   語学教育委員・スタージュ(フランス語教員国内研修)運営委員兼任
  • 2021年03月 - 2023年03月   日本フランス語フランス文学会関東支部   『関東支部論集』編集委員

担当経験のある科目

  • 実用フランス語技能検定対策講座
  • フランス語圏文化演習(舞台・映像)
    学習院大学 2021年度「舞踊批評を読むーニジンスキー、ベジャール、バウシュの『春の祭典』」 2020年度「文学とオペラ:ベルナノス/プーランク『カルメル修道女の対話』を読む/観る」
  • 中級フランス語
    早稲田大学法学部
  • 初級フランス語
    武蔵野大学、東京藝術大学音楽学部付属音楽高校、獨協大学、早稲田大学

その他

  • 2020年03月  DELF-DALF採点官・試験官資格
  • 2020年02月  東京大学フューチャーファカルティプログラム(第14期東大FFP)修了

その他のリンク

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