日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2009年 -2011年
代表者 : 高橋 真吾; 大堀 耕太郎
日本の登山市場およびマウンテンバイク市場でユーザーイノベーションの調査からイノベーティングユーザーの普遍的な特徴の分析を行い,その結果に基づいて,消費者と企業が動的に相互作用し,市場における動的な状況変化を分析するための枠組みを構築した。本枠組みを利用することで,現実市場で観測困難なユーザーの購買機会の損失やユーザー間のユーザーイノベーション伝播といった現象を可視化した。企業は自社のユーザーイノベーション活用戦略を実施前に評価することができる。本枠組みの有効性を検証するために, 2つの製品開発戦略シナリオを用いて,市場状況変化の傾向とその傾向が生じるメカニズムを考察した。