Researchers Database

Imai Yusuke 

    Department of Philosophy Associate Professor
    Inoue Enryo Research Center Researcher
    Course of Philosophy Associate Professor
Last Updated :2025/06/06

Researcher Information

Degree

  • Doctor of Philosophy(2022/03 The University of Tokyo)

Research funding number

  • 70838531

J-Global ID

Research Interests

  • デカルト   形而上学   近世哲学   Ontologia   クラウベルク   近世スコラ哲学   存在論   フランス哲学   哲学   

Research Areas

  • Humanities & social sciences / Philosophy and ethics

Academic & Professional Experience

  • 2023/04 - Today  Toyo UniversityFaculty of Literature Department of PhilosophyAssociate Professor
  • 2023/04 - 2024/03  Gakushuin University非常勤講師
  • 2022/09 - 2023/03  Teikyo University非常勤講師
  • 2021/04 - 2023/03  静岡県立大学非常勤講師
  • 2017/04 - 2023/03  Keio UniversityFaculty of Letters訪問研究員
  • 2016/04 - 2021/03  Seijo University非常勤講師
  • 2017/04 - 2020/03  日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学)
  • 2015/07 - 2017/03  東京大学大学院人文社会系研究科哲学研究室特任研究員
  • 2011/04 - 2014/03  日本学術振興会特別研究員DC1(東京大学)

Education

  • 2011/04 - 2017/03  東京大学大学院  人文社会系研究科  基礎文化研究専攻 哲学専修分野 博士課程
  • 2008/04 - 2011/03  東京大学大学院  人文社会系研究科  基礎文化研究専攻 哲学専修分野 修士課程
  • 2005/04 - 2008/03  The University of Tokyo  Faculty of Letters  基礎文化研究専攻 哲学専修分野
  • 2003/04 - 2005/03  The University of Tokyo  College of Arts and Sciences  文科三類
  • 2000/04 - 2003/03  私立 桐朋高等学校

Association Memberships

  • THE SOCIETY OF PHILOSOPHY   Societe Franco-Japonaise de Philosophie   THE PHILOSOPHICAL ASSOCIATION OF JAPAN   

Published Papers

  • クラウベルクとデカルトにおける「存在するもの」について––「存在論(Ontologia)」とデカルト哲学の交錯––
    今井悠介
    白山哲学 (58) 167 - 198 2024/03
  • デカルト形而上学研究––存在論の系譜、主にクラウベルクとの対比のもとで––(博士学位論文)
    今井悠介
    2022/03
  • On the Generation and Development of Ontology in the Early Seventeenth Century: Timpler, Lorhardus, Goclenius, Clauberg
    Yusuke IMAI
    成城大学共通教育論集 (13) 51 - 69 2021/03
  • クラウベルク『オントソフィア』の改訂とデカルト主義 ––「一般的なもの」から明晰判明性へ––(印刷中)
    今井 悠介
    〈ヨーロッパ世界の哲学〉研究 (1) 2020
  • 今井 悠介
    理想 理想社 (699) 32 - 42 0387-3250 2017/09 [Invited]
  • 存在論とデカルト哲学の抗争—クラウベルク『オントソフィア』における端初と体系の問題—
    今井 悠介
    哲学雑誌 128 (800) 159 - 174 2016/10 [Refereed]
  • 【書評】林洋輔『デカルト哲学と身体教育』
    今井 悠介
    フランス哲学・思想研究 (21) 297 - 301 2016/09 [Invited]
  • 思惟における分離可能性と区別—近世スコラとデカルトの区別論—
    今井 悠介
    フランス哲学・思想研究 (20) 98 - 107 2015/09 [Refereed]
  • On Descartes' Clear and Distinct Perceptions and its Relation to Ideas
    Yusuke IMAI
    Proceedings of The 8th BESETO Conference of Philosophy 83 - 89 2013/10
  • デカルト哲学における明晰判明性の概念について
    今井 悠介
    論集(東京大学大学院哲学研究室) (32) 65 - 78 2013/06 [Refereed]
  • 今井 悠介
    論集(東京大学大学院哲学研究室) 東京大学大学院人文社会系研究科 (31) 127 - 140 1345-3637 2012/06 [Refereed]
  • 今井 悠介
    論集(東京大学大学院哲学研究室) 東京大学大学院人文社会系研究科 (30) 118 - 131 1345-3637 2011/06 [Refereed]

Books etc

  • デカルト『方法序説』注解
    [訳] 山田弘明; クレール・フォヴェルグ; 今井悠介 (Joint translation)ニコラ・ポワソン 知泉書館 2022/12
  • デカルトの生涯
    [訳]香川知晶/山田弘明/小沢明也/今井悠介 [序・注解]アニー・ビトボル-エスペリエス (Joint translation)アドリアン・バイエ 工作舎 2022/02

Conference Activities & Talks

  • クラウベルクとデカルトにおける「存在するもの」について––「存在論(Ontologia)」とデカルト哲学の交錯––
    今井悠介
    第33回白山哲学会(東洋大学)  2023/10  Oral presentation
  • 存在論(Ontologia)とデカルトにおける存在するものについて  [Invited]
    今井悠介
    京都ヘーゲル讀書會 令和四年度 冬季研究例會(オンライン開催)  2023/01  Oral presentation
  • 「原因からの論証」と存在論の体系––クラウベルク『オントソフィア』初版(1647年)の体系構成について––  [Invited]
    今井 悠介
    「近代初期における学知の方法と論証」研究会(京都私学会館)  2019/08  Oral presentation
  • 矛盾律は第一の原理であるのか?––スアレス・デカルト・クラウベルク––  [Not invited]
    今井 悠介
    第1回初期近代哲学ワークショップ(神戸大学東京オフィス)  2019/03  Oral presentation
  • 「存在-神-論」という枠組みについて––デカルト研究の観点から––  [Invited]
    今井 悠介
    国際哲学研究センター(IRCP)主催連続研究会「近世哲学への新視点II」第3回  2019/02  Oral presentation
  • クラウベルク『オントソフィア』とデカルトのEgo  [Invited]
    今井 悠介
    東洋大学近世哲学研究会  2018/02
  • デカルトにおけるEgoの問題と存在論の無  [Not invited]
    今井 悠介
    日本哲学会 第76回大会  2017/05
  • La séparabilité dans la pensée et la distinction: La scholastique moderne et la théorie cartésienne de la distinction  [Invited]
    Yusuke IMAI
    Table ronde sur la mathématique, physique et métaphysique chez Descartes  2016/09
  • クラウベルクと哲学の端緒—『オントソフィア』の存在論—  [Not invited]
    今井 悠介
    哲学会 第五十四回研究発表大会  2015/11
  • 存在論と第一哲学:クラウベルクとデカルト哲学の出会い  [Not invited]
    今井 悠介
    バロック・スコラ哲学研究会(慶應義塾大学)  2014/09
  • On Descartes' Clear and Distinct Perceptions and its Relation to Ideas  [Not invited]
    Yusuke IMAI
    The 8th BESETO Conference of Philosophy  2013/10
  • デカルトにおける三種の区別の議論とその背景  [Not invited]
    今井 悠介
    日本哲学会 第72回大会  2013/05
  • デカルト哲学における明晰判明性の問題  [Not invited]
    今井 悠介
    日仏哲学会 2012年秋季研究大会  2012/09

MISC

  • 書評「上野修、鈴木泉編『スピノザ全集III エチカ』、Jean-Luc Marion, Questions cartésiennes III、『ダンジョンズ&ドラゴンズ デラックス・プレイ・ボックス』」
    今井悠介  フィルカル(株式会社ミュー)  8-  (1)  42  -43  2023/04
  • 書評「アントワーヌ・アルノー『ポール・ロワイヤル論理学』、Howard Hotson, The Reformation of Common Learning、スチュワート・ウッズ『ユーロゲーム』」
    今井悠介  フィルカル(株式会社ミュー)  7-  (1)  18  -19  2022/04
  • 書評 ドゥニ・カンブシュネル『デカルトはそんなこと言ってない』(津崎良典訳)
    今井悠介  図書新聞  (3533)  2022/03  [Invited]

Awards & Honors

  • 2015/09 日仏哲学会 若手研究者奨励賞(第二回)
     
    受賞者: 今井 悠介

Research Grants & Projects

  • 初期「存在論」の体系性の成立についての生成史的研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業(若手研究)
    Date (from‐to) : 2025/04 -2030/03 
    Author : 今井悠介
  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
    Date (from‐to) : 2019/04 -2023/03 
    Author : 今井 悠介
     
    17世紀初頭-18世紀半ばにかけて成立した学問である「存在論(オントロギアOntologia)」の生成、およびその展開を分析することで、「あらゆる存在者に備わる一般的性質」を探求するこの学問の可能性と射程を明らかにすることが本研究の目的であるが、本年度の成果は以下の通りである。 1)ヴォルフの「存在論(Ontologia)」における主要著作である、『第一哲学あるいは存在論(Philosophia Prima sive Ontologia)』(1730年)のテキストを、初版のラテン語原典に基づいて検討した。特に、「プロレゴメナ」における明晰判明性概念や、原理である矛盾律の導入における思惟への依拠など、初期存在論と比べデカルト主義的と思われる要素を中心に検討を加えた。対比項として念頭に置いたのは、初期存在論の中心的哲学者の一人であるクラウベルクの主著『オントソフィア』である。成果として、ヴォルフでは「知解可能なもの」や「存在者」などの基礎概念に先立って、矛盾律や充足理由律などの原理がまず論証されるが、この構造はティンプラーやアルステッド、クラウベルクら初期存在論と全く異なっていること、またそれが、ヴォルフが展開した旧来のスコラ的「存在論」批判と密接に結びついていることが明らかになった。また、原理の論証に「経験」が用いられるが、その「経験」はクラウベルク『オントソフィア』初版で用いられる経験概念と異なっていることが明らかになった。他方で明晰判明性概念に関しては、基本的な方向性としては『オントソフィア』第2版以降のものに合致していることが確認できた。 2)ヴォルフの「存在論」に関して、J. EcoleやJ-P. Paccioniらの先行研究を批判的に検討し整理した。ヴォルフの「経験」概念に関してはチルンハウスとライプニッツの影響を踏まえて考慮する必要があるという課題が浮き彫りになった。
  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for JSPS Fellows
    Date (from‐to) : 2017/04 -2020/03 
    Author : 今井 悠介
     
    「存在論」との比較によって近世形而上学の構造改革、およびその系譜におけるデカルト哲学の特性を明らかにすることを目的とする本研究であるが、本年度の成果は以下の通りである。 1) デカルト形而上学と存在論の体系比較のための基礎的作業として、「存在-神-論」というハイデガー由来の解釈枠組の検討を行った。その結果、ハイデガーの内部でも「存在-神-論」概念は時期により変遷があり多義的であることが明らかになった。その意味は「自己原因」、「哲学に神が入ってくること」、「存在論と神学の二重的基礎付け関係」に大きく分けられる。また、「存在-神-論」解釈を用いる論者の解釈を整理した。それぞれの解釈の利点を総合すれば近世形而上学のテキスト解釈において「存在-神-論」概念は有益であるという結論が得られた。 2) 第一原理としての矛盾律の扱いを、スアレス、デカルト、クラウベルクの哲学でそれぞれ検討した。その結果、三者とも矛盾律にやや否定的な評価を下しているが、その理由は各々異なり、それが体系構成の差異に結びついていることが明らかになった。また、スアレス-クラウベルクが形而上学の体系として類似した系統に属することを確証し、デカルトがそうした体系とは異なる体系を取っており、そしてそれは第一原理の規定と関係があることを明らかにした。 3) 17世紀末以降の存在論の系譜であるヴォルフ、バウムガルテンの哲学と存在論、およびデカルト主義の関係についての研究を行った。昨年度の研究によって、クラウベルクの「存在論」的哲学にはデカルト主義の影響が従来想定されていたよりも小さいこと、また従来想定されていたのと異なる部分において(明晰判明性、具体例の重視など)影響が表れていることを明らかにしたが、ヴォルフ、バウムガルテンではクラウベルクより明確にデカルト主義が取り込まれていること、またその取り込まれた箇所の一部を明らかにした。
  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for JSPS Fellows
    Date (from‐to) : 2011/04 -2014/03 
    Author : 今井 悠介
     
    本研究は、アリストテレス-スコラ的な類種概念による秩序から別の秩序への転換という視点を軸に、デカルト存在論の特質を描くことを目的とする。本年度は以下の研究を実施した。1/存在論を形作る概念枠組みの変化を研究するため、前年度に引き続き主にスアレス、エウスタキウスらデカルト以前の近世スコラ哲学者との比較を行った。スアレスの区別論において、他の諸々の区別を三つの区別のみに帰着させるという構造化がなされ、この構造化・単純化を引き継いだのがデカルトであることを明らかにした。エウスタキウスにおいてはこのような構造化がなされておらず、デカルトのものと異なっている。以上の系譜関係は認められつつも、普遍自体の考察を素通りし、区別の徴表の議論を実体論に先立たせ、その前提とさせるデカルトの議論構成において、スアレスの体系構成の換骨奪胎が起こっており、存在論の議論構成においてもドラスティックな変化が起きたことを明らかにし、以上の成果を日本哲学会において発表した。2/デカルトの強い影響を受けた近世スコラ哲学者であるクラウベルクの検討、およびアルノー、ニコルの『ポールロワイヤル論理学』の検討を行った。クラウベルクにおいて、アリストテレスのカテゴリー論批判の議論とデカルト哲学の摂取が結びつく次第を検討し、また、『ポールロワイヤル論理学』において、オルガノン的枠組みとデカルト哲学の概念群がどのように架橋されているのかを検討した。その結果、デカルト哲学の概念群が、オルガノン的枠組みの一部を刷新し、後の哲学者の体系構成に変化を与えるものであったことを明らかにした。3/デカルトの存在論に関するマリオン、クルティーヌらの先行研究を整理し、デカルト哲学の体系構成の検討を行った。また、本有性、明晰判明性等々の概念群の関係を整理することで、観念の理論がデカルト存在論とどのように関係するかという問題の一端を明らかにした。

Teaching Experience

  • History of Philosophy AB
    Toyo University
  • Philosophy AB
    Toyo University
  • Dr. Enryo Inoue and Toyo University
    Toyo University
  • Philosophy (lecture)
    Gakushuin University
  • Thought and Culture II
    Teikyo University
  • Introduction to Philosophy
    Seijo University
  • Lectures on European Thought II
    Seijo University
  • Special Lecture on European Thought II
    Seijo University