研究者総覧

大辻 永 (オオツジ ヒサシ)

  • 理工学部機械工学科 教授
Last Updated :2024/04/06

研究者情報

学位

  • 修士(教育学)(1992年03月 千葉大学)

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プロフィール

  • 専門は教員養成、教科教育、科学教育です。師道を究めた先人たちの遺産を継承したいと思っています。自然と人間の関わりの一つを科学として捉え、単に科学的知識の効率よい伝達を目指す科学教育とは距離を置いています。
    1995年度から茨城大学教育学部理科教育教室で教鞭を執らせていただきました。21年間の出会いと経験は替え難い財産です。2016年度から東洋大学川越キャンパスで教職を担当しています。
    ホームページの移行中です https://otsujih.sakura.ne.jp/ もご覧ください(2021.7.30)。

研究キーワード

  • 科学教育の文化研究、人間と自然   

研究分野

  • 人文・社会 / 科学教育 / 科学教育 理科教育 地学教育

経歴

  • 2017年 - 現在  埼玉大学教育学部初等理科指導法(非常勤講師)
  • 2016年04月 - 現在  東洋大学理工学部教授
  • 2020年04月 - 2021年03月  埼玉大学教育学部中等理科指導法(非常勤講師)
  • 2018年 - 2021年03月  茨城大学理学部集中講義「中等理科教育法」(非常勤講師)
  • 2012年 - 2019年08月  静岡大学理学部集中講義「理科教育法IV」(非常勤講師) '12,'14~'19
  • 2016年04月 - 2017年03月  茨城大学教育学部理科教育法特講、初等理科教育法研究(非常勤講師)
  • 2007年04月 - 2016年03月  茨城大学教育学部准教授
  • 2007年 - 2016年03月  -:国立大学法人茨城大学准教授(教育学部)
  • 1997年10月 - 2016年03月  Ibaraki UniveristyCollege of EducationAssociate Professor
  • 2004年04月 - 2007年03月  国立大学法人茨城大学教育学部助教授
  • 1997年10月 - 2004年03月  茨城大学教育学部助教授
  • 1995年04月 - 1997年09月  茨城大学教育学部常勤講師
  • 1991年04月 - 1994年03月  千葉県立千葉高等学校理科I(地学分野)(非常勤講師)

学歴

  • 1993年04月 - 1995年03月   東京工業大学   総合理工学研究科   システム科学専攻
  • 1992年04月 - 1993年03月   東京工業大学   教育工学開発センター
  • 1990年04月 - 1992年03月   千葉大学大学院   教育学研究科   理科教育専修
  • 1985年04月 - 1990年03月   千葉大学   教育学部
  • 1982年04月 - 1985年03月   東京都立西高等学校

所属学協会

  • 東亜科学教育学会   日本理科教育学会   日本地学教育学会   日本科学教育学会   日本環境教育学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • The Origin of Primary Science Education in Japan: A case of an East Asian Country
    Hisashi OTSUJI (担当:単著範囲:)University of Campinas (Unicamp) and São Paulo State University (Unesp), Brazil. 2022年 
    In this chapter, readers encounter the introduction and transition of primary science education in Japan. Some practical educators and their hidden backgrounds are emphasized, in addition to a review of events related to science education. Since the modern education system was introduced in the 1870s, the children-centered methodology of Pestalozzi and Fröbel was significant. Currently, according to international comparative surveys, Japanese students’ performance in science is remarkable. However, the influence of social backgrounds such as World War II, democratic education after the war, and cultural backgrounds such as the view of nature and Mahayana Buddhism has not been seriously examined. As modern education began, there were foreign influences, legislation was put in place, and views of nature and nationalism were affected. In the modernization process, the people changed their values and responded flexibly. The effects of war cannot be ignored. It is our responsibility to review our values and history, looking to the future.
  • 科学教育・技術教育とSTS
    大辻永 (担当:単著範囲:)藤垣・塚原ほか編著『よくわかる現代科学史・STS』ミネルヴァ書房 2021年08月
  • Otsuji, H (担当:単著範囲:)Isozaki & Sumida (eds.). Science Education Research and Practice from Japan, London: Springer 2021年07月 ISBN: 9789811627453 221 109-131 
    In this chapter, I present all the protocols of a lesson video conducted by a veteran elementary science teacher, Mr. Fujio Hiramatsu, and interpret it as if the readers were taking my teaching methodology class at university. The lesson was an "electromagnet" for a sixth-grade elementary school student, conducted at the attached Elementary School of the University of Tsukuba. Hiramatsu had found that children miss understood the essential concept of the electromagnet, and then conducted the lesson starting with one enameled wire. Through a multi-disciplinary approach, such as historical examination and the interview, I not only confirm some basic skills of teachers' but also point out some advanced techniques. You will see how sensitive the teacher's thoughts are, that class is a work of art, and that research themes are hidden in daily practice.
  • 大辻永 (担当:単著範囲:第12章)鶴岡義彦(編著). 『科学的リテラシーを育成する理科教育の創造』 大学教育出版 2019年09月 ISBN: 9784866920436 319 224-244
  • 高校共通必修科目・理科I「人間と自然」に対する履修者と教師による評価
    鶴岡義彦; 大辻永 (担当:共著範囲:第5章)鶴岡義彦(編著). 『科学的リテラシーを育成する理科教育の創造』 大学教育出版 2019年09月 ISBN: 9784866920436 319 86-103
  • OTSUJI Hisashi (担当:単著範囲:Ch.10)P.C.Taylor, & B.C.Luitel. (eds.), Research as Transformative Learning for Sustainable Futures: Global Voices and Visions, Brill/Sense Publishers. 2019年03月 ISBN: 9789004393332 346 161-171
  • Primary School Science Teacher Training in East-Asia: In the Continuous Reforming for the Quality Assurance
    Hisashi OTSUJI; Phil Seok OH; Chang Chun LIN; Wing Mui Winnie SO; Yu-ling LU (担当:共著範囲:Ch.9, 245-272)Taipei: Higher Education Publishing Co., Ltd. 2016年09月 ISBN: 9781539468059 446 
    in Huann-shyang Lin, John K. Gilbert, & Chi-Jui Lien (eds.). Science Education Research and Practice in East Asia: Trends and Perspectives, Chapter 9
  • ふしぎのタネを
    大辻永 (担当:単著範囲:)茨城大学教育学部・茨城大学教育学部附属幼稚園. 『楽しく遊んで、子どもを伸ばす:子育て・保育の悩みに教育研究者が答えるQ&A』福村出版 2016年08月 ISBN: 9784571110399 122 76-80
  • 学校安全・防災訓練
    大辻 永 (担当:単著範囲:コラム5)三村信男監修・田村誠・伊藤哲司・木村競・加藤禎久・坂上伸生編『ポスト震災社会のサステイナビリティ学:地域と大学の新たな協働をめざして』国際文献社 2014年03月 ISBN: 9784902590364 207 57-58
  • 自然災害と理科授業
    大辻永 (担当:範囲:第9章第6節)大高泉(編著)『新しい学びを拓く理科授業の理論と実践―中学・高等学校編』(MINERVA21世紀教科教育講座)ミネルヴァ書房 2013年03月 ISBN: 9784623061624 253 233-242
  • 大辻永 (担当:単著範囲:)2013年02月 66 
    研究課題番号:24650515 平成 24 年度文部科学省科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究) 菩薩としての教師、ベテラン教師の授業分析、Auto/ethnographyや定量的な研究、丸本喜一研究、海外での発表などをまとめた。
  • 生きてはたらく問題解決能力育成のために: 津波防災教育の教材研究
    大辻永 (担当:範囲:第2章 自然の二面性を取り扱った防災教育の観点 第1節)藤岡達也(編著)『持続可能な社会をつくる防災教育』協同出版 2011年12月 ISBN: 9784319006793 204 76-90 
    かつて有名な国語教材であった「稲むらの火」とその主人公のモデル濱口梧陵やその実際の復興策、明治三陸沖地震で有名になった「津波田老」、現地の防災カルタなどを事例に、教科横断的に学習内容をカリキュラムに組み入れる有効性、また探究的・協同的な学習の方法等を示した。(本書の著者: 大辻永; 大野綾子; 荻原彰; 白木克郎; 藤岡達也; 根本泰雄; 松井謙太; 美澤綾子)
  • Pedagogies in Sustainability Education
    Otsuji,H; Gunji, H (担当:共著範囲:)Komiyama, Takeuchi, Shiroyama, Mino. (eds.) Sustainability Science: A Multidisciplinary Approach, United Nations University Press 2011年06月 ISBN: 9789280811803 496 374-384
  • 三年寝太郎と金山衆
    大辻永 (担当:範囲:第3章第2節. 伝統文化と地域環境の活用(2))藤岡達也(編著)『環境教育と総合的な学習の時間』協同出版 2011年03月 ISBN: 9784319006700 204 126-135 
    三年ねたろう(低学年)、水戸郷土かるた、石見・佐渡、三年寝太郎(高学年)と金山衆。このように、地域教材を子どもの発達段階やカリキュラムにあわせて配置し、学習が深まるような総合的な学習の事例として提示した。三年寝太郎が金山衆だったのではないかという指摘は新しい。
  • 『茨城大学発:持続可能な世界へ』
    茨城新聞社 2010年10月 ISBN: 9784872732573 244
  • 「稲むらの火」のモデル濱口梧陵:人間愛と機転に満ちたハードとソフトの適応策
    大辻永 (担当:範囲:第14章)三村信男・伊藤哲司・田村誠・佐藤嘉則(編著)『サステイナビリティ学をつくる-持続可能な地球社会人間システムを目指して』新曜社 2008年06月 ISBN: 9784788511101 297 173-182 
    伝統的な津波教材「稲むらの火」から紀州の濱口梧陵に焦点を当て、その幼少期や廣村堤防建設を中止した点にも触れた。復興のためにまわした小さな経済の中に、堤防建設が位置づけられていた。
  • 「総合的な学習」のすすめ方-教員養成の立場から-
    大辻永 藤岡達也(編著)『地域環境教育を主題とした「総合学習」の展開』協同出版 2006年03月 ISBN: 9784319006519 191 23-30
  • 小川正賢; 大辻永 (担当:範囲:第4章 宇宙・地球を探る 第1節 宇宙像の移り変わり pp.88-106)大日本図書 2003年 ISBN: 4477015224 143p 88-106 
    新しい高校理科教科書『理科基礎』の教師用資料である。そのうち「宇宙像の移り変わり」を担当した。高校数学で扱える会合周期やアポロニオスもとりあげた。古代ギリシャにおけるアリスタルコスからの流れでエラトステネスまで、また、ガリレオの観測がプトレマイオスを否定するものであったこと、その他、翻訳運動、改暦、望遠鏡の発明なども取り上げ、コペルニクスからニュートンにつながる「科学革命」を多面的に捉えるように指摘した。
  • 漂う研究者-コペルニクス-
    大辻永 小川正賢(編著)『惑いのテクノロジー-科学技術社会をどう生きるか-』(東洋館出版社) 1998年03月 ISBN: 9784491014241 212 82-97 
    コペルニクスを例に、科学(者)が社会に流される存在であることを説いた。幼い頃に父を亡くし兄と共に伯父に育てられ、イタリアに留学させてもらう。医術も修め、リーダー的な神父であった彼が、なぜ、どのように地動説を唱えるに至ったか。社会的な状況や個人的な状況に焦点をあて、等身大の悩める人間としてコペルニクスを捉える。
  • 1億総無責任時代の環境問題
    大辻永 調麻佐志・川崎勝(編著)『科学技術時代への処方箋』(北樹出版) 1997年04月 ISBN: 9784893846112 206 106-125 
    移動と拡散、破壊と消滅、影響範囲、受容側の問題など「環境問題」を考える枠組みを提示し、論じる上での立ち位置が重要である点を指摘した。

講演・口頭発表等

  • The Moon in the Night of Nirvana  [通常講演]
    Hisashi Otsuji
    第9回国際地球科学教育会議(IX GeoSciEdu 2022) 2022年08月 松江 国際地学教育機構(IGEO)
     
    時々、月の光が高いところからさしていることがある。一方、涅槃図には、如月の望月が東の空、低く描かれていることから、日の入り時刻だとわかる。弟子たちは昇る月を見上げて仏陀のことを思い浮かべたことだろう。さて、この夜の月(The moon in the night of Nirvana)は、仏陀の亡くなったクシナガラ(北緯26.7度)でどれだけ上がって見えたのだろうか。没年には5つの説があるが、それぞれ、月の高度と月が東の空に顔を出す時刻を求めてみた。中村元氏の説が、月が一番高く昇るのであるが。
  • Hisashi Otsuji
    40th Agency Research In-House Review, West Visayas State University, Philippines 2022年04月 口頭発表(基調) online West Visayas State University
  • 流域思想とアフプアア: 防災意識と自然認識の鍵概念  [通常講演]
    大辻永
    日本理科教育学会第71回全国大会(群馬大会), 藤岡達也代表「課題研究: 理科で自然災害をどう取り扱うかⅥ」 2021年09月 群馬大学 日本理科教育学会
     
    藤岡達也代表「課題研究: 理科で自然災害をどう取り扱うかⅥ」の一つとしての発表である。2021年7月熱海市での土砂災害で、複数の小さな流域から水が集まっていた地点で盛り土が崩れたという指摘があった。以前、(那珂川)流域に着目した環境教育を行っていたことから、その実践を改めて紹介し、最近広まっている「流域思想」や、ハワイ諸島で古来からあるアフプアアなどから、新しい小学校学習指導要領で2020年度から始まった新単元への期待を発表した。
  • The Philosophical Background of Art in STEAM Education: A Practical Trial for Prospective Science Teachers in Japan  [通常講演]
    Otsuji, H
    2021 International Conference of East-Asian Association for Science Education 2021年06月 口頭発表(一般) 静岡大学 東アジア科学教育学会
     
    https://www.youtube.com/watch?v=9aSUIXZgkf8
  • 放射線教育を通した、教科等横断的な視点による資質・能力及び活用力の育成  [招待講演]
    大辻永
    令和2年度福島県教育委員会「地域と共に創る放射線・防災教育推進事業」放射線教育実践協力校, 本宮市立白岩小学校、授業公開, 15:00-16:00.(オンライン講演) 2020年10月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 学校安全のカリキュラムマネジメントについて  [招待講演]
    大辻永
    令和2年度 福島県学校安全指導者養成研修会, いわき地区, いわき合同庁舎, <<第1部>>10:00-11:05 <<第二部>>13:20-14:25(参加者125名) ※コロナウィルスのため2部にわけて実施 2020年10月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 学校安全のカリキュラムマネジメントについて  [招待講演]
    大辻永
    令和2年度 福島県学校安全指導者養成研修会, 会津地区, 湯川村体育館, <<第1部>>10:00-11:05 <<第二部>>13:20-14:25(参加者100名) ※コロナウィルスのため2部にわけて実施 2020年10月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 蕪村が菜の花畑に見たものは-日本版STEAM教育実践の試み-  [通常講演]
    大辻永
    日本科学教育学会第44回年会(姫路大会, オンライン開催)2020.8.25-27.G064. 2020年08月 口頭発表(一般) 姫路 日本科学教育学会
     
    理科教科書で取り上げられる与謝蕪村の俳句「菜の花や月は東に日は西に」をさらに深めたところ、摩耶詣のあと、菜の花畑は広がっていたものの、その時は満月ではなかったことが、高弟高井几董の証言から明らかになっている。月と言えば秋と決まっているところ、なぜ春の満月なのか。カレンダーをみると、旧暦「如月の望月」が候補として浮かび上がってくる。すぐに西行法師の歌が思い出される。涅槃図を見ると、東の空の低い位置に月がしっかり描かれている。その形は明らかであろう。僧侶として芭蕉の跡をたどって東日本をめぐり、還俗して絵師でもあった蕪村であれば、「生」を連想させる摩耶詣のあとに、「死」を描いた涅槃図を思い浮かべても全く不思議はない。涅槃図は四枯四栄といった対立する概念が描かれたものであり、先の俳句が、単に状景を描いたものではないことまで明らかになる。一連の謎解きをオンライン授業で学生を対象に実施し、その学習効果やSTEAM教育としての教材の価値をたずねたところ、概ね好評であった。なお、蕪村も目にした菜の花であるが、故郷を目指し死の床についていた釈迦自身も菜の花を夢見ていた可能性がある。菜の花は当時から天竺にあったのか。キサーゴータミーの逸話から、このことも裏付けられる。
  • 磁石につけるか近づけるか(2)ーカリキュラム・マネージメントとその実践ー  [通常講演]
    清水裕太; 大辻永; 平松不二夫
    日本理科教育学会第70回全国大会(岡山大会) 口頭発表(一般) 岡山大学
  • 磁石につけるか近づけるか(1)ー学習指導要領の変遷と2020年新教科書の記述ー  [通常講演]
    大辻永; 清水裕太; 平松不二夫
    日本理科教育学会第70回全国大会(岡山大会) 口頭発表(一般) 岡山大学
  • 学校安全のカリキュラムマネジメントについて  [招待講演]
    大辻永
    令和元年度 福島県学校安全指導者養成研修会, 双相地区, 南相馬市原町区福祉会館, 13:00-14:15.(参加者71名) 2019年10月 口頭発表(招待・特別)
  • 放射線教育を視点にしたカリキュラム・マネジメント  [招待講演]
    大辻永
    福島県教育委員会令和元年度「地域と共に創る放射線・防災教育推進事業」放射線教育実践協力校 福島県本宮市立白岩小学校 授業公開, 15:00-16:00. 2019年10月 口頭発表(招待・特別)
  • 自然災害の合科的取り扱い: 太陽黒点数の変化と江戸時代の飢饉  [通常講演]
    大辻永
    日本理科教育学会第69回全国大会(静岡大学 9/21-23)課題研究「理科で自然災害をどう取り扱うか(Ⅳ)」(代表:藤岡達也) 2019年09月 口頭発表(一般) 日本理科教育学会
  • Integrated Teaching Resource for Learning to Live Sustainably  [通常講演]
    Hisashi OTSUJI
    1st Ocean Park International STEAM Education Conference, Hong Kong 2019年06月 ポスター発表
  • 訪日外国人の主体的な避難を促進するためのVideo clip開発  [通常講演]
    大辻永; 関口元基
    日本理科教育学会関東支部大会『関東支部大会予稿集』(宇都宮大学) 2018年12月 口頭発表(一般)
  • Experiencing the discourse over a time-lapsed video of a Hungry caterpillar  [通常講演]
    大辻 永
    ASTE International Symposium: "Issues of language in science education: International perspectives", East-Asian Association for Science Education (EASE), National DongHwa University, Hualien, Taiwan 2018年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名) 
    One day, one of my undergraduate students showed me a time-lapse video he had taken. It was a two minute long (300 times faster) video of a caterpillar. Generally, the audience of the video was astounded at first. But after a while, broad smiles appeared across their faces and they became fascinated by the caterpillar, especially when they realized that it repeated eating and resting periodically. Then, with the help of a presenter, the audience recognized certain rules in its motion (creating several hypothesis). Though the presenter/facilitator asks only three major questions, discussion enthusiastically proceeds. The audience/students get involved in thinking, talking and listening to their classmate’s ideas while enjoying the inquiry process. These processes are all related to language. Finally, many of the students became eager to keep a caterpillar to experiment on and to observe. While watching this magical video and experiencing the inquiry process of this student-oriented approach in my presentation, participants are also expected to get involved in the inquiry, as well as deepen their consideration of “issues of language in science education.” In addition, to enhance students’ thinking and their inquiry process and ability, the following points are emphasized: (1) the quality of the resources, (2) the questioning and technique of the teacher/facilitator, (3) the sharing of ideas and the self-realization among the students, (4) students reply need not be correct, but should be based on their experiences and what they observed and learned in the past, (5) the hypothesis is strengthened by the students doing the experiment themselves, (6) the adequate methods should also be proposed logically by the students, (7) every time an experimental method is proposed, it is better to discuss them in advance as to what kind of results and conclusions could be obtained for each experiment. (8) the inquiry process should be roughly similar to the scientific method, (9) the teacher’s humorous replies and responses to unify the class while also playing the devil’s advocate will enhance thinking, (10) to make students feel as if they have obtained/created new knowledge through their own discussions and activities, and finally (11) the process and experience to have created new knowledge with their classmates is important for their educational growth. Finally, I will briefly overview the history of the object teaching and the student-oriented methodology from Pestalozzi via the Oswego movement to Japan.
  • 科学教育における3.11後の放射線教育  [通常講演]
    大辻 永
    日本科学教育学会年会(信州大学) 2018年08月 口頭発表(一般)
  • Examining student- and school-level factors affecting 4th graders’ science achievement: Two-level multilevel path analyses of TIMSS 2015 in five Asian regions  [通常講演]
    Winnie Wing Mui So; Yu Chen; Kam Ming Lim; Kong-ju Mun; Young-shin Park; Chorng-Jee Guo; David Sorrell; Hisashi Otsuji
    2018 WERA World Congress: Cape Town, Aug 3-5, 2018. (World Education Research Association) 2018年08月 口頭発表(一般)
  • How and what a Japanese Science Educator discovered about the relationship between Science Education and Buddhism in Japan  [通常講演]
    OTSUJI Hisashi
    First International Conference of the Transformative Education Research and Sustainable Development, Nepal., 36-37. TERSE2016Nepal 2016年10月 口頭発表(一般) 
    How and What a Japanese Science Educator Discovered About the Relationship Between Science Education and Buddhism in Japan Hisashi Otsuji One day, a colleague of mine, whose major is philosophy, said to me: "a teacher is akin to a Bodhisattva." That critical moment was the start of my ongoing study of Buddhism; a study that has focused on my lived experiences since childhood and has given me a 'meta point of view' for interpreting educational phenomena in a way that is somewhat different from most science educators in Japan. In this paper, I will discuss some of the outcomes of my study into how, in Japan, Japanized-Buddhism and science education are related both directly and indirectly. My study has been shaped by historical and auto/ethnographical research approaches. It is said that the "two cultures" of Buddhism and science (i.e., Western Modern Science: WMS) have been generally thought to be contrasting fields that are incompatible with each other. Certainly, both worldviews are distinctly different. Buddhism professes relationism, which tells us that the phenomenal world is a momentary appearance of all related things that are in a constant state of transition. By contrast, WMS is based on reductionism, which focuses on independently existing elements prior to their relationships. How do Japanese students learn those different ways of thinking? When I observed a school science class in my country, I noticed that these two worldviews were taking place in parallel. On the one hand, students receive uncritically WMS and its worldview as part of their living world, while simultaneously they collaterally preserve their indigenous ways of thinking. However, there is also a similarity between these worldviews. Historically, Buddhism has transformed itself on the basis of the principles of rationalism and equality. For example, a person who belonged to the Kshatriya group began confessing that he had become awakened, although such an experience traditionally had been monopolized by the Brahmin. This is the founding of Buddhism, which opened this so-called privilege to other caste groups. The emergence of Mahayana Buddhism is also regarded as a similar transformation in Buddhism. Such fundamental characteristics are similar to WMS, which is open to every person and is full of rational rules. When a disciple asked on what to depend after losing his master, his master, approaching nirvana, replied "In the future, you make yourself your light and depend upon your own self. You must not depend upon other people. You should also make the Dharma your light and depend upon them." This statement reminds me of a parallel saying by a talented elementary science teacher in Japan who taught prospective teachers: "Experiment gives students the answer. Answer is not given from the school textbooks nor from teachers." In Mahayana Buddhism, which holds the precept that the perfect "benefitting self" can be accomplished only through "benefitting others", the concept of Bodhisattva is important. Before Mahayana appeared, the term Bodhisattva conveyed the meaning of "the founder in his training," but in Mahayana it came to mean a person who seeks to save all other living beings as well as achieving his/her own awakening. Also the ideal of selflessness came to be a focus of Mahayana. From my point of view, the ideal image of teacher is quite similar to the image of Bodhisattva, and is widely shared in Japan. Since my auto/ethnographic inquiry started I, a grandson of a Japanese Buddhism priest, have gradually noticed the presence of nonexplicit factors in Japanized-Buddhism and in science education. I have come to recognize the importance of having such a 'meta-point of view' in mind for contemplating the Self. In my experience, auto/ethnography enables science teachers to transform the Self and their own teaching, and to help sustain students' cultural identities. Keywords: Buddhism; student-oriented; selflessness; auto/ethnography; reflection
  • When the Land is Covered by the Inconvenient, in the Symposium of "Education for Disaster Risk Reduction in Japan", 28O5K-2  [通常講演]
    OTSUJI Hisashi
    EASE 2016 Tokyo, Tokyo University of Science 2016年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名) 
    Asia is the region where natural disasters have occurred so frequently, and people have been associated with such unwelcome natural environments. The 2011 Tohoku Earthquake (Mw: 9.0, Dead: 15,889, Missing: 2,601) caused the nuclear power plant accident and, as a result, the land was contaminated with radioactive falls in a wide area. Looking back the Japanese history, we have overcome such difficult conditions that the land was covered by the inconvenient substances. Our team is developing an educational material that enables learners to notice the relationship between human beings and nature, and the characteristics of the radioactive, focusing on a few of the following historical events. (1) In 1707, when Mt. Fuji erupted, the Tokyo area (about 100 km east of the mountain) was covered with about 5 [cm] volcanic ash. And the closer villagers, who had lost their agricultural land, turned over the under tillage soil and the covering ash, using only the farm equipment (“Tenchi- gaeshi”). (2) From the 1910s to 1970s, Toyama plain, which is famous as the rice granary, was exposed to cadmium contamination. The chemical was released into rivers by mining companies in the mountains and caused the “Itai-itai disease.” This time, using the machinery, people buried contaminated soil deep enough, laid thick soil on them and put the gravel layer between them, to prevent the rice roots from reaching to the lower soil. (3) After the nuclear power plant accident, the wide-area was contaminated with radioactive falls in Fukushima. However, we have nothing to handle them except leaving in a container bag. After comparing the cases above, the learners discuss how people have overcome the disastrous situation and may notice the particularity of radioactive substances.
  • Seeding for Future Radiation Learning: The Two Magical Compost-containers in Elementary Mathematics  [通常講演]
    KASE2015, Pusan National University, Korea 2015年 ポスター発表
  • Exploring Science Communication about Nuclear Radiation and its Implication in Science Education: the Cases of Korea and Japan  [通常講演]
    KESS Biannual Conference (Chuncheon National University of Education 2015年
  • 将来の放射線学習への布石:小学校算数4年「折れ線グラフ」で扱う2つのコンポスト  [通常講演]
    日本科学教育学会北関東支部大会 2015年 ポスター発表
  • 07A01 小・中学校における気象災害に関する防災教育の現状  [通常講演]
    日本理科教育学会第65回全国大会 2015年 ポスター発表
  • Seeding for Future Radiation Learning: The Two Magical Compost-containers in Elementary Mathematics  [通常講演]
    2015年 ポスター発表
  • Exploring Science Communication about Nuclear Radiation and its Implication in Science Education: the Cases of Korea and Japan  [通常講演]
    KESS Biannual Conference (Chuncheon National University of Education 2015年
  • Otsuji, H; Toda, M; Nobeoka, A; Taylor, P.C
    3rd International Conference of STEM in Education 2014年07月 口頭発表(一般) Vancouver 
    Recent tragic natural disasters such as the Indian Ocean earthquake (Dec. 26th, 2004) or the Great East Japan Earthquake (Mar. 11th, 2011) made us recognize that all human beings are allowed to live on the earth under the unattainable power of the nature . Especially in terms of the education for the sustainability, the nuclear power plant accident at Fukushima threatened our sustainability of current life style. Not much focus on the education of the radiation literacy and energy resource had been paid before the accident, and existing programs were mainly provided to enhance the understanding of scientific concepts, without paying much attention to the literacy and decision -making ability . In the effort of overcoming the tragedy, new orientation of such curriculum is expected to be developed. This study (1) proposes a spiral curriculum , related to radiation literacy, through which learner can get enough basis of understanding and can sharpen their inquiry ability, which leads to decision making as citizen in democratic society, and (2) reports the effect of the curriculum , after conducting a few lessons situated in the curriculum. For elementary level, we proposed inquiry activities of spectrum of sun light using prism and of invisible light (Ultraviolet) using black light and UV beads in grade 3 . For junior secondary level, we conducted the self -measurement of “invisible environment” such as carbon dioxide and radiation dose. Students recognized by themselves that their school is safe, and complained that they have been left behind without giving proper information or teaching after the tragedy.
  • 小学校3年生「光の性質」で分光と紫外線を扱った授業実践報告:放射線教育を包含した現代的科学リテラシー育成のためのカリキュラム開発  [通常講演]
    日本科学教育学会研究会 2014年 ポスター発表
  • 放射線リテラシーを含む現代的科学リテラシーを育成するカリキュラム開発  [通常講演]
    日本理科教育学会第64回全国大会シンポジウム 2014年 ポスター発表
  • 3G2-L4 初等中等教育における現代的科学リテラシーの育成を目指した放射線教育カリキュラムの開発-先行研究と科学館での実践-,  [通常講演]
    日本科学教育学会第38回年会(埼玉大学教育学部) 2014年 ポスター発表
  • 現代的科学リテラシーを育成する放射線教育-見えない環境を自ら測定する-  [通常講演]
    戸田雅彦; 大辻永
    日本科学教育学会第37回年会 2013年09月 口頭発表(一般) 日本科学教育学会
     
    東日本大震災を受けて放射線はこれまでになく身近になり、その理解は重要となっている。現代的科学リテラシーの構成要素と言える。本研究は、子どもたちの学習に即した、放射線に間接的に関係する内容をもっと低学年に散りばめて放射線理解への素地をつくり、子どもたちが自分で考え判断できる「能力」を養うカリキュラムを開発することを究極の目的としている。本発表では、中学生(1~3年、32名)を対象に行った、自ら放射線量率を測定する活動について報告する。子どもたちは興味深く活動を行ったが、震災以後、未来を担う彼らに適切な情報が提供されていないことが明らかになった。放射線教育のカリキュラム開発が待たれる。
  • 大辻永
    日本科学教育学会第37回年会 2013年09月 口頭発表(一般)
  • Let's talk on and evaluate over a short lesson "Wondrous Forest"  [通常講演]
    Hisashi OTSUJI
    63rd KASE (Korean Association for Science Education) winter 2013年02月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募) Korean Association for Science Education
     
    Whatever we do to enhance or reform science education to move in new directions, such as Sustainability or STE(A)M, the most important stakeholders are the teachers who face students every day. I teach science teaching methodology at a college of education in a local university, and I usually introduce and disclose some traditional PCK through my mini-lessons and discuss or evaluate it with participants. Attending this workshop, participants will gain some new ideas about PCK, but they will also come to realize how much science teaching is influenced by invisible cultural codes. Following a 5-minute introduction, participants are expected, with eagerness for inquiry, to act as higher elementary or lower secondary students in a 40 minutes mini-lesson, “Wondrous Forest”. The remainder of the workshop will be open to further discussion and evaluation along the conference theme: "The Evaluation of Science Teachers' Professionalism." The mini-lesson will be about the food chain, ecosystem and sustainability. Learners will gain the knowledge that “Salmon grows forest.” However, they will also face another mystery to be solved. The workshop will be full of opportunities to activate participants’ previous knowledge or experiences and to enhance their reasoning ability, so that not only science education researchers and teachers but also young teacher candidates will benefit from attending this workshop.
  • インターネット森林観察サイトの運用と教育利用  [通常講演]
    第2回サイバーフォレストシンポジウム、第2部:こども環境学科研についてのパネルディスカッション 2013年 ポスター発表
  • インターネット森林観察ウェブサイトの構築  [通常講演]
    第124回日本森林学会大会 2013年 ポスター発表
  • 簡易環境放射線測定器を用いて児童・生徒・教師・市民らが自ら計測活動を行う放射線・環境リテラシー育成プログラムの開発と実施  [通常講演]
    茨城大学 復興支援調査・研究プロジェクト成果報告会 2013年 ポスター発表
  • STS的問題意識の醸成に関する研究  [通常講演]
    日本理科教育学会第52回関東支部大会 2013年 ポスター発表
  • 理科と理科教師の人間化:科学教育授業実践にみる日本仏教の影響  [通常講演]
    日本理科教育学会第52回関東支部大会 2013年 ポスター発表
  • Re-Examining Japanese Science Education, From a Mahayana Buddhism and Bushido Point of Views  [通常講演]
    Hisashi Otsuji; Peter C. Taylor; Elisabeth Taylor
    Seventh International Conference on Science, Mathematics & Technology Education 2012年11月 口頭発表(一般) Sultan Qaboos University, Muscat, Oman 
    Recently science education researchers have come under the influence of multi-paradigmatic research which has led some to rethink classical theories of research practice. This has shifted the focus from content to research methodology. I, Hisashi Otsuji, was once deeply engaged in positivistic research using concept mapping, but am now one of those influenced by multi-paradigmatic methodologies. I am engaged in an auto/ethnographic doctoral research based on my personal upbringing within a Mahayana Buddhist background in which I investigate contemporary science education issues through my lens as a practitioner of pre-service teacher training. In the research I have explored hybrid Japanese Mahayana Buddhism which has been influenced by Chinese Taoism, Zhuangzi, and the original pre-sectarian Buddhism from India. Furthermore, I have investigated Japanese science education’s multiple theoretical layers including, e.g., exploring the research interests in abroad. In addition, using a survey I have inquired into how the student-centered science classroom tradition has been influenced by Japanese Buddhism. I have reviewed relevant literature to identify hidden Buddhist elements in everyday classroom practice, such as "greeting". I have furthermore drawn comparisons between the Japanese Buddhism concept of the Bodhisattva and the role of a (science) teacher. In this presentation I draw on my research to foreshadow a new direction for Japanese science education, focusing on Mahayana Buddhism and Bushido (the obligation for the military nobility) and arguing that being conscious of the cultural-self and positioning one’s profession culturally can lead to transformation that has the potential to sustain the individual, organization and society.
  • 田老の「油断」の背後で  [通常講演]
    大辻永
    日本地学教育学会第66回全国大会(岩手大会) 2012年 口頭発表(一般) 
    これまでの三陸地震津波で多数の犠牲者を出した岩手県宮古市田老町を、防災教育の観点から取り上げる。X字型の巨大防潮堤(田老万里の長城)によって津波を防御していた田老であったが、東北地方太平洋沖地震による津波で一部(第2防潮堤)が決壊した。これをもって当初「油断」があったと報じられていた。また、その影響を受けた区域の死亡率が他の区域に比べて高いことも報道された。ところが、決壊した第2防浪堤は、予算を組み合わせ、かさ上げされて建造されていたことが資料から垣 間見られる。決壊の様子を見ても、中段までが残りそれより上部が消失している。一方、昭和9年からの街の復興では、道幅を広くし「隅切り」を設け、避難しやすいようにしていた。行政の防災訓練・設備もあり、小学校では「津波カルタ」が作られ、通学路のルートに至るまで工夫がなされていた。「防災力」が高かったからこそ、被害が小さく食い止められていたことを指摘する。
  • 大辻永
    日本地学教育学会第66回全国大会(岩手大会) 2012年 口頭発表(一般) 岩手大学 
    初等理科教員養成の教育法の時間に行っている、科学の文化的背景に配慮した一実践を紹介する。内容は、アリスタルコスからエラトステネスに至る、古代ギリシア人の天体に関する探究を参考にしたものである。科学史や数学と関連させ、科学の本質(Nature of Science)にも部分的に触れ、高校と大学での学びの違い、洋の東西における自然現象解釈の差にも注目させる。対象は教育学部2年次生2クラス合計230 人で、事前事後のテストはQDA ソフトNVivo9 によって解析した。その結果、短期間の変容ではあるが、被験者の科学観は精緻化されるなどの変容が見られた。
  • ESDカレンダー作成研修支援のためのデータの試作  [通常講演]
    日本環境共生学会第15回学術大会 2012年 ポスター発表
  • 「見えない環境」を実際に測定する活動を通し環境感受性を育む試み  [通常講演]
    第1回あつまる,まじわる,つながる-地域のサステナ活動をつなぐポスター発表ワークショップ 2012年
  • 金山掘りのサステナビリティー:信玄堤、水戸三大江堰、三年寝太郎  [通常講演]
    第1回あつまる,まじわる,つながる-地域のサステナ活動をつなぐポスター発表ワークショップ 2012年
  • What lead to the Eratosthenes?:A Modified Instruction Focusing on the Cultural Aspect of Exploring Natural Phenomena  [通常講演]
    66th Annual Conference of the Japan Society of Earth Science Education 2012年 ポスター発表
  • Re-Examining Japanese Science Education, From a Mahayana Buddhism and Bushido Poiint of Views  [通常講演]
    Seventh International Conference on Science, Mathematics & Technology Education 2012年 ポスター発表
  • Approaching Cultural Background in Science Instruction: An Example of Japan Influenced by Mahayana Buddhism (O4-F1, 169-170)  [通常講演]
    Yuta TASAKI; Hisashi OTSUJI
    EASE Interntional Conference 2011 (25-29 Oct) 2011年10月 口頭発表(一般) Chosun University, Gwangju 
    この研究は、「科学教育の文化研究」に属するものである。現在、日本人が歴史教育の中で学ぶ文化は、貴族階級が創り出したものである。しかし、民俗学における「文化」は、大多数を占める市民が創るものとされる。日本の民俗学の先駆者である柳田国男は、市民を「常民」と呼んだ。これを受けて、常民の文化という視点から文献調査を行ったところ、「科学教育の文化研究」を進めるに当たって、これまで注目されてきた「自然観」や「土着科学」と並んで「社会構造」や「精神構造」にも配慮する必要があることが解った。また「自然観」「土着科学」「教育」をキーワードとして調査した結果、これらの背景には、共通して仏教思想が見られることが明らかになった。かつての日本での理科教育実践をリードしてきた筑波大学附属小学校理科部教諭の実践の中にも、民俗学の文献調査と一致する仏教思想、特に大乗仏教に通じる特徴が見られた。さらに驚くべきことに、彼らは30年以上前から科学を一つの文化として捉えて授業を行っていたことが分かった。このことから、日本において科学教育の文化研究を進める上では、「社会構造」や「精神構造」にも配慮しつつ、潜在的・文化的指針として大乗仏教思想を考慮する必要があることが明らかになった。
  • 科学教育実践に見られる民俗学的特徴-日本の科学教育に与える日本化された仏教思想の影響-(3G1-H2 385)  [通常講演]
    日本科学教育学会第35回年会 2011年 ポスター発表
  • ブナの枝葉と映像を用いた小学校理科遠隔授業  [通常講演]
    第121回日本森林学会大会 2010年 ポスター発表
  • 「科学的とは必ずしも言い切れない見方・考え方」の研究  [通常講演]
    日本理科教育学会第60回全国大会 2010年 ポスター発表
  • 津波災害教育モジュールの作成: 「稲むらの火」から「チリ地震」まで  [通常講演]
    日本地学教育学会第64回全国大会 2010年 ポスター発表
  • Undercurrents of Buddhism in Contemporary Practices of Science Education in Japan 1: Auto/Ethnography as Method  [通常講演]
    2009 International Conference of East-Asian Science Education, Taipei, Taiwan. 2009年 ポスター発表
  • Undercurrents of Buddhism in Contemporary Practices of Science Education in Japan 2: Supporting Quantitative approach  [通常講演]
    2009 International Conference of East-Asian Science Education 2009年 ポスター発表
  • 二酸化炭素を題材とした学習 : 二酸化炭素濃度測定器の利用を通して(B1-02)  [通常講演]
    日本理科教育学会第48回関東支部大会 2009年 ポスター発表
  • Undercurrents of Buddhism in Contemporary Practices of Science Education in Japan 1: Auto/Ethnography as Method  [通常講演]
    2009 International Conference of East-Asian Science Education, Taipei, Taiwan. 2009年 ポスター発表
  • Undercurrents of Buddhism in Contemporary Practices of Science Education in Japan 2: Supporting Quantitative approach  [通常講演]
    2009 International Conference of East-Asian Science Education 2009年 ポスター発表
  • 大学院におけるサステイナビリティ教育の意義と展開:サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)におけるサステイナビリティ学教育プログラムを例に  [通常講演]
    日本高等教育学会第11回大会 2008年 ポスター発表
  • Starting with Time-lapse Photography  [通常講演]
    2008 International Conference on Science Education for the Next Society (2007 ICSENS) 2008年 ポスター発表
  • 微速度撮影を利用した理科映像教材の制作  [通常講演]
    日本理科教育学会第47回関東支部大会 2008年 ポスター発表
  • Starting with Time-lapse Photography  [通常講演]
    2008 International Conference on Science Education for the Next Society (2007 ICSENS) 2008年 ポスター発表
  • 初等理科教育法における教員養成用ビデオを使った質的授業分析-平松実践を見る-  [通常講演]
    日本科学教育学会『研究会研究報告』21(5)pp.19-24. 2007年02月 口頭発表(一般) 日本科学教育学会
     
    教員養成において学生に発生する最も大きな変化は、学ぶ側から教える側に転換するという点であろう。そのためには、「授業」というものを相対化して捉え直す作業が必要になる。本論は、授業分析を経た新しい知見を発表するものでも、新しい研究・教育の方法論を提案するものでもない。日常的な理科教員養成の営みを振り返る中で、「理科授業」の中に埋め込まれている様々な教育文化的なコードと、それを読み取ることの重要性を再確認するための実践報告である。本実践は、いわゆる「現場」の先生と同じ土俵で議論が出来る場でもある。また、学生にとっては、次年度の模擬授業やそれに続く教育実習のための準備段階として、授業を見る目を養う意味もある。本発表では、市販されている小学校教員養成用ビデオ教材(平松不二夫氏による電磁石の単元)を使った実践を報告する。プロトコルのほとんどを資料として提示し、知の共有化に資するものとしたい。
  • 名人の授業を見て、その名人の授業を受ける―夢の世界を実体験する初等理科教育法―  [通常講演]
    日本理科教育学会第57回全国大会 2007年 ポスター発表
  • An Unwitting Basis for Elementary School Science Education in Japan  [通常講演]
    2007 International Conference on Science Education for the Next Society (2007 ICSENS) 2007年 ポスター発表
  • Video Analysis Helps Freshmen's Transformation Toward Science Teacher: Hiramatsu's legendary instruction of the electromagnet to Grade 6  [通常講演]
    2007年 ポスター発表
  • Taking expert teacher's lesson after analyzing his lesson through video: A trial in pre-service teaching lesson of the method of elementary science education  [通常講演]
    57th Annual SJST Conference 2007年 ポスター発表
  • An Unwitting Basis for Elementary School Science Education in Japan  [通常講演]
    2007 International Conference on Science Education for the Next Society (2007 ICSENS) 2007年 ポスター発表
  • 大学の研究者情報発信法 -「人、もの、場」の3要素と受け手の理解に配慮した手法のモデル開発-  [通常講演]
    日本高等教育学会 第9回大会 2006年
  • 観光人類学から子どもの科学文化を見つめてみる  [通常講演]
    大辻永
    日本科学教育学会 第29回年会論文集 (岐阜大学), 3G1-F3, 409-410 2005年09月 口頭発表(一般) 日本科学教育学会
     
    発表者は、子どもの有り様とその環境のうち科学に関係する部分を「子どもの科学文化」として対象化している。観光人類学におけるいくつかの概念を通してこれを見つめてみると、これまで気づかなかった特徴が浮き彫りにされてくる。
  • 高校物理における電磁波教育 : 生物的・社会的側面からのアプローチII  [通常講演]
    福井 勲; 大辻 永; 利安 義雄
    日本理科教育学会第54回全国大会, 日本理科教育学会全国大会要項 (54), 148. 2004年 口頭発表(一般) 日本理科教育学会
  • 切り口としての自分史  [通常講演]
    大辻永
    日本科学教育学会年会論文集, 27(0), 3G6-12, 407-408, 2003年 口頭発表(一般) 日本科学教育学会
     
    「自分史」がブームになって久しい。これを科学教育研究の手法にしてみようというのが, 本研究の趣旨である。今回は, 「自分史」資料を概観する。
  • 高校物理における電磁波教育 : 生物的・社会的側面からのアプローチ  [通常講演]
    福井 勲; 大辻 永; 利安 義雄
    日本科学教育学会研究会研究報告 18(2), 1-6, 2003 2003年 口頭発表(一般) 茨城大学 日本科学教育学会
  • 那珂川プロジェクト  [通常講演]
    日本生活科・総合的学習教育学会第11回全国大会(茨城大会) 2002年 ポスター発表
  • 那珂川流域の民話データベースの構築  [通常講演]
    日本生活科・総合的学習教育学会第11回全国大会(茨城大会) 2002年 ポスター発表
  • River Discovery Project at Nakagawa  [通常講演]
    Annual Conference of the Japanese Association for the study of Life Environment Studies and Integrated Study education 2002 2002年 ポスター発表
  • Developing Local Folktale Database in the Nakagawa Basin  [通常講演]
    Annual Conference of the Japanese Association for the study of Life Environment Studies and Integrated Study education 2002 2002年 ポスター発表
  • Development of STS Education Materials on Ground Disasters Caused by Earthquake  [通常講演]
    Fujioka Tatsuya; Otsuji Hisashi
    Interational Conference on Science Technology & Society 1998年03月 口頭発表(一般) 東京、広島、京都 
    K22-E4, p.220.
  • Significance of Education for Natural Disaster as a STS Education  [通常講演]
    Hisashi Otsuji; Tatsuya Fujioka
    International Conference on Science, Technology & Society 1998年03月 口頭発表(一般) 東京、広島、京都 
    K22-E4, p219.
  • 英語資料を用いた科学教育の実践とその背景 : 大陸移動に関する諸理論の展開を例にして  [通常講演]
    大辻永; 赤堀侃司
    日本科学教育学会研究会研究報告 8(3), 13-18 1993年 口頭発表(一般) 日本科学教育学会
     
    本研究は、科学教育の教授学習過程に外国語教育の枠組みを導入することを教授方法論として提案し、これに従って行った授業、及びその成果について報告するものである。外国語教育の枠組みを導入することにより、第一に、構成主義的科学教育論でいう、学習者と教師の対立する2つの概念体系を繋ぐ仕組みが成立し、第二に、相対的科学観を形成する形態が用意されると思われる。また、外国語としての英語が論理的思考に適合することもこれを支持する。導入の背景は、①構成主義的学習論における、学習者と教授者の対立する2つの概念体系、②文化相対主義に立ち、西洋・非西洋の衝突する2つの文化から科学教育を捉える主張、③異文化を教授する外国語教育、④英語が論理的思考に合うこと、⑤科学の教授学習過程を科学理論の変換過程に見立てるという主張、⑥科学理論転換の規約主義による一見解、⑦科学史における「翻訳」過程の重要性、である。実践授業では、大陸移動に関する諸理論の展開を科学史的に扱った単元を設けた。

作品等

  • 茨城大学教育学部「理数系教員指導力向上研修」事業/中学校理科教員研修の実際(理科教育分野)天文分野の実習/『理科ニュース』734, 少年写真新聞社, 2008.10.8, p.6
    2008年10月
  • 子どもの科学技術・理科に対する関心を高める家庭環境の実現のための保護者に対する科学教室等の取組のあり方についての調査研究
    2003年

MISC

受賞

  • 2011年 Appreciation for the work as the first Chief Editor of the EASE Newsletter 2008-2011
  • 1995年 日本教育工学会 研究奨励賞
     
    受賞者: 大辻 永
  • 1994年 日本科学教育学会 科学教育研究奨励賞
     
    受賞者: 大辻 永

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 藤岡 達也; 大辻 永; 川真田 早苗; 山口 克彦; 五十嵐 素子; 村田 守; 榊原 保志; 佐藤 健
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 藤岡 達也; 桜井 愛子; 大辻 永; 川真田 早苗; 五十嵐 素子; 村田 守; 榊原 保志; 佐藤 健
     
    東日本大震災発生後の防災・減災,復興教育について,被災地を中心に,その後の現地調査等を行い,地震動・津波・原子力事故等の災害の種類や対応に関する各地域の特性を明確にするとともに,カリキュラムマネジメントなど教育活動の構築や展開を探った。具体的には宮城県では,石巻市,仙台市の学校,教育委員会,福島県においては7つの地区ごとに教育委員会,教育現場と連携したアクションリサーチを行うとともに,これまでの成果からそれを基にした授業実践や教員研修等を実施,受講者等の評価を検討した。 国外ではアジアを中心とした現地調査により,自然災害とそれに対する防災教育等について日本の同質性と差異を探った。特に台湾にでは,地震への学校防災の対応の類似性も見られた。しかし,同じアジアでも自然災害に対する中等教育レベルの科学的リテラシーの育成には,日本・台湾の類似性と韓国との違いが明確になった。 また,平成30年度には国内各地で予期せぬ新たな自然災害が発生し,それに関する防災教育の課題も生じ,それらの情報収集と整理を行った。例えば,大阪府北部を震源とした地震,特別警報が結果的に11府県に発表され,後に西日本豪雨と呼ばれる原因となった河川氾濫や土砂災害,台風21号,さらには北海道胆振東部地震等に対する学校防災の在り方である。ここでは,過去の類似した教訓が活かされていなかったこと 国内でも一地域の災害を他地域への教訓とすることの難しさも明確になった。改めて防災・減災教育及びその啓発のための教育開発やシステム構築の必要性が明確になった。滋賀県で発生した竜巻とみられる突風による被害が生じたり,全国的な猛暑のため,熱中症の被害が拡大するなど,新たなグローカルな災害についての対応の必要性も明らかにした。これらを踏まえて文科省「生きる力をはぐくむ学校での安全教育」の災害安全の実践事例として統括することが可能であった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2015年04月 -2019年03月 
    代表者 : 藤岡 達也; 桜井 愛子; 大辻 永; 山口 克彦; 五十嵐 素子; 村田 守; 榊原 保志; 佐藤 健; 川真田 早苗; 桑原 康一; 齋藤 由美子
     
    近年,自然災害は多くの国々で問題となっており,防災・減災教育などソフト面での取組や改善も不可欠となっている。日本は国連防災世界会議が3度とも開催地となるなど,その貢献が期待されている。本研究では,阪神淡路大震災以降,東日本大震災を経て,その後の国内外の防災・減災教育に焦点を当て,日本から海外への教育貢献の在り方を明確にした。特に自然災害は,2005年以降のHFA(兵庫行動枠組)と連動した持続可能な開発のための教育(ESD)の具体的な教育内容・方法であることが実践を通して明らかになった。同時にSDGsをはじめ,地域の特殊性から,国際社会への普遍性に至るまでのグローカルな教育の必要性を示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 伊藤 孝; 大辻 永; 丸山 広人; 橋浦 洋志; 片口 直樹
     
    富士山をフィールドとして,地学・芸術・文学から構成される多面的実践学習プログラムを作成した。平成26年・28年度には,学部生向け専門科目「地学野外実習」の場を活用し,同プログラムの現地での実践を試みた。そこでは,特に風景をスケッチする経験が,現地でのフィールド観察の視野の広さ・観察の視点の深さ等に,どのように影響するかに注目した。課題レポートにおけるスケッチ関連の記述から判断すると,絵を描くことに費やす時間とエネルギーに見合う,多数の正の側面が得られたように思われる。また,各過程で描かれたスケッチや絵画を比較することで,逆に現場での観察の経験が芸術的な表現にも正の影響を与えることが確認された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 齋藤 馨; 尾張 敏章; 渡辺 隆一; 大辻 永; 八代 一浩; 岩岡 正博; 佐藤 克文; 藤原 章雄; 小林 博樹; 中村 和彦; 石田 健; 中山 雅哉; 藤稿 亜矢子; 奥山 賢一
     
    インターネット森林観察サイトに新たに北海道の原生林(富良野市)とオオミズナギドリ営巣地無人島の船越大島(岩手県山田町)を加えた。いずれも現地到達が困難な原生自然地である。これらを含む8サイトを用いて、竜王小学校(山梨県甲斐市立)児童を対象に、東京大学富士癒やしの森サイトでの現地体験学習を含む自然環境学習授業「森から見える」を2ヶ年に渡り実施した。その結果、児童は現地観察経験をもとに、遠隔の森林との時刻や季節の違いを発見し、サイトの観察を通じて新たな動物行動などの自然生態を発見した。岩手県大槌町サイト観察から現地大槌学園との交流授業に発展させ、他者を意識した調べ学習授業への活用を実証した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 中城 満; 大辻 永; 川崎 謙; 楠瀬 弘哲; 斉藤 竜夫
     
    本研究は,小学校理科教師の発話において名辞の使用における「個別」と「普遍」の区別を自覚的に行い、同様の区別を児童に行わせるための指導法を開発することが目的である。科学的命題とは、全称命題として「普遍」に関わるものであるから、この区別は科学的思考の基盤である。教師の自覚的区別に対する実態調査を通して,「個別」と「普遍」の使い分けが厳密に行われていない実態が浮き彫りとなった。これを克服するためには、まず教師はこの使い分けの必要性を科学的思考の文脈において理解する必要がある。この理解は、個々に得られた実験や観察の結果から、児童自身がそれらの共通点を抽出するための支援となるはずである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 伊勢呂 裕史; 藤森 裕治; 河合 久; 谷田部 玲生; 松原 静郎; 中川 一史; 後藤 顕一; 福本 徹; 入部 明子; 奥泉 香; 佐藤 幸江; 大澤 克美; 井田 仁康; 戸田 善治; 飯島 康之; 西村 圭一; 二宮 裕之; 山下 修一; 大辻 永; 松原 憲治; 真島 聖子; 山田 芳明; 佐藤 賢司; 高木 幸子; 安藤 明伸; 松本 格之祐; 植田 誠治; 新井 郁男; 長崎 栄三; 鳩貝 太郎; 河合 久; 齊藤 忠彦; 藤井 浩基; 滝井 章; 青木 敬子; 西田 光昭; 藤村 和男; 細野 二郎; 森 賢士; 杉浦 祐輝; 森下 耕治; 池田 勝巳; 金子 純朗; 池田 和正; 藤川 広; 小松 剛; 青木 聡; 佐藤 貴史; 園田 洋介; 日高 晴陸; 倉澤 直樹; 麻生 征宏
     
    本調査研究では、デジタル教科書について、国内の先進的な学校の視察・聞き取り、学校における実証的研究、国内の教科書発行者のアンケート調査、諸外国の行政機関・先進的な学校・教材制作者への聞き取り調査を行った。小・中学校の全教科(10教科)について各教科ごとに、デジタル教科書活用の現状、工夫・留意点、教育効果、使用が効果的な分野、課題・改善点、紙の教科書の役割の変化をまとめるとともに、文部科学省の「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議」の最終まとめとの関連も考慮して、指導者用デジタル教科書・学習者用デジタル教科書の将来展望、著作権にかかる課題について整理した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2012年04月 -2016年03月 
    代表者 : 藤岡 達也; 伊藤 孝; 大辻 永; 岡田 成幸; 佐藤 健; 榊原 保志; 今田 晃一; 根本 泰雄; 山口 克彦; 五十嵐 素子
     
    国内においては,東日本大震災発生後の被災地3の学校防災の現状と課題を明確にし,他地域へも教訓が生かすことが可能な地域と連動した学校の在り方を構築した。例えば,福島県では,放射線教育も含めた防災教育についての教員研修や副読本の在り方,宮城県においては,防災教育を既存の教科や総合的な学習の時間と連動カリキュラムの在り方明確にした。 国外では,台湾,中国,韓国,マレーシアで,開発した教材やプログラムを用いた研究授業を実施した。これらの取組から日本の防災教育と今後期待されるアジア等での防災教育の同質性と差異を明確にした。また,全取組からESDと連動した防災教育の在り方を示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2012年04月 -2014年03月 
    代表者 : 大辻 永; 川崎 謙; 小川 正賢; 平松 不二夫; 澤柿 教誠; 田崎 裕太
     
    我が国の理科教育の文化的背景として、仏教の影響を探った。定量的な調査から、実験観察の場面、自然観、教授方法といった広範囲にわたり、子どもに対する態度、自他の関係性、教育観、世界観といった因子として仏教的な影響が確認された。また、初等理科教育を牽引してきた故・丸本喜一氏の膨大な資料を整理・デジタル化しつつ、その思想に仏教的な要素を探った。多文化社会を前に、文化的背景を自覚した上で教育活動にあたる重要性が示唆された。学術雑誌1編の他、章の執筆1編、学会発表7件(海外5件<内招待講演3件>、国内2件)の成果発表を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 齋藤 馨; 岩岡 正博; 中山 雅哉; 大辻 永; 藤原 章雄; 小林 博樹; 中村 和彦; 渡辺 隆一
     
    6カ所のインターネット森林観察サイト(現地システム、及び環境情報提供サイト、アーカイブシステム)を構築し、常時稼働メンテナンスを進め、サイトの運用技術を開発した。鳥類研究者を交えた現地システム現地調査を2012年2回実施し、教材開発を進め、2013年小学生2回、高校生2回の現地体験学習を実施し、参与観察と教員との意見交換を踏まえて、ライブ音配信地点の環境情報提示画面デザインを完成させた。 当該研究シンポジウムを2011~2013年度末に3度開催し、関係研究者と研究成果に関する公表と意見交換を行った。一般への公開は、2013年11月サイエンスアゴラ、2014年3月感性の森に出展し普及を進めた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 木村 美智子; 大辻 永; 佐藤 裕紀子; 郡司 春元
     
    本研究の目的は、大学生の環境配慮行動を促す要因を明らかにするとともに、知識・意識・行動をつなぐ仕組み(ゲーミング)を構築することである。日本と韓国の大学生を対象とした調査分析の結果、日本の学生の環境配慮行動を促す要因は、積極的環境配慮意識、消費者教育、地域住民と関わりであり、韓国の学生は親の環境配慮行動の影響が最大要因であった。調査結果を踏まえ3種類のゲームを設計し、ゲームプレイ前後に学生の生活知識・環境配慮意識・環境配慮行動の変化を分析した。その結果、ゲームプレイ後の3項目がいずれもプラスへ変化し、新たな環境教育の枠組み構築にゲーミング手法が有効であることが確認された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 荒川 智; 村野井 均; 田中 建次; 村山 朝子; 渡部 玲二郎; 大辻 永; 郡司 晴元; 西川 陽子; 竹野 英敏
     
    小・中学校の教科書および年間指導計画に基づき、ESDの主たる領域(資源・環境、平和・人権、経済・貧困など)毎に単元の類型化を行い、カリキュラム構造図(ESDカレンダー)の素案を作成した。また、小・中学校などの協力を得て、「大豆」「稲作」「鮭と森林」をテーマに公開研究授業(総合および社会科)を実施した。これは食品・食材、農業、食料自給率、生物・環境など多岐のテーマを包摂する教科・領域横断方学習を試行したものである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2011年 
    代表者 : 関 友作; 村野井 均; 伊藤 孝; 渡部 玲二郎; 丸山 広人; 杉本 憲子; 大辻 永
     
    大学での教育のなかで、とくに教室外での活動を中心にした授業科目に焦点をおき、そうした活動が受講学生に与える効果について、質的そして量的な分析をおこなった。その結果、授業の内容や趣旨との関連において、教室外、とくに海外での教育活動や、自然環境のなかでの実習等が持つ教育効果が大きいことを把握した。具体的には、それらの教育活動が、受講学生の知識や技能の点はもとより、心的な変容にも影響しうることが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 橋浦 洋志; 早川 唯弘; 牧野 泰彦; 小野 義隆; 中村 直美; 伊藤 孝; 大辻 永; 郡司 晴元; 酒井 紀美; 関 友作
     
    小中学校における野外観察授業実施に際し,その準備作業の軽減を目的として,茨城県をモデルフィールドとした「野外観察データ共有システム」の開発を行った。このシステムは「学区の中のたからもの」というホームページ,またモバイル端末用表示ソフトウェアの「ジオポケ」から構成される。本システムの開発に際しては,海外における先進的な取組と比較検討を行っている。また,本システム構築の成果として,教員研修等における試用を実施した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2008年 
    代表者 : 川崎 謙; 小川 正賢; 隅田 学; 大辻 永
     
    本研究は「理科教育改革」の指針として、理科の授業者がメタ言語に習熟することの重要性に光を当て、加えてメタ言語習熟のための戦略を具体的に提示した。この重要性と戦略は、"Any Language Can Be the Medium of Instruction of School Science, But…"と題して今夏SENSE Publisher より出版予定である(5.主な発表論文等〔図書〕の(1))。メタ言語とは言語について語る言葉であり、これは同時に世界観について語る言葉でもある。本研究の成果の中心は、メタ言語能力を教師が獲得することの重要性に光を当て、具体的に能力獲得の手順を示したところにある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2006年 
    代表者 : 大辻 永
     
    本研究は、「子どもの科学文化」に着目する、研究代表者の一連の研究に位置づく。最終年度である本年度は、以下を実施した。 1.子どもの科学文化というテーマ性についての検討 国内において資料収集と研究打ち合わせを行った他、オーストラリアの研究者と研究交流を重ね、海外(ハワイ)から研究者を招聘し協議した。その結果、カプセル玩具やテレビ・アニメーション、昔話など、子どもの科学文化に関連したユニークな視点を得ることが出来た。 2.実験キットの開発 実験キットを自作する備品を導入し、実験キットの開発・補充を行った。 3.実験キット有効性調査 実験キットを9種、40組準備し、近隣の小学生40名に対して実験キットの設置・貸し出しを行い、その有効性を調査した。参加した子ども達は理科好きな子ども達であり、その多くが家族と実験を行っていた。実験キットを身近な家庭に持ち込むことによって、何度も繰り返し納得のいくまで実験を行うことができた。また、子どもに寄り添って助言を与える存在の重要性が確認された。一般に、測定機器は、様々なものに対して何度も測定する。この種の実験を楽しんだ子どもは、事後アンケートにおける自由記述量も多い。しかし、ある種の測定機器は、使い方に続いて遊び方を示すなどの工夫がないと、子どもの興味が薄れてしまう。このような場合、書き込み式のワークシートなどを添付すると有効であった。 4.研究成果の発表 以上の成果を、第12回IOSTEシンポジウム(マレーシア)、第37回ASERA(オーストラリア)、第5回国際地学教育学会(ドイツ)、サステイナビリティ学国際シンポジウム(米国)等において発表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 利安 義雄; 大辻 永; 山本 勝博
     
    本研究では4本の柱を立て、「総合的な学習」への活用のカリキュラムを開発した。 1.伝統的染色技術の教材化 「水戸黒染め」の再現と簡便法を確立し、文部科学省のSPP事業の教員研修において実践を行った。一方,茨城の大洗海岸において採集した海藻(アオサ、カジメなど)を用いて海産物による染色法を開発し、地域のこども科学館で実践した。海藻からの色素の抽出について適正なpHを調べて、授業時間内に効果的に抽出できる条件を見つけた。 2.茨城県の地震関連教材 前年度開発した簡易水平動地震計で新潟中越地震および茨城県周辺の多くの地震を計測できた。今回は、地震が発生すると計測を始める簡易上下動地震計を開発した。作動するセンサーはカラクリ技術で作り、記録ドラム部分はオルゴールを使用し、、振動本体部分は木製にした。さらに、最近の茨城地方に発生した地震の各観測地点でのデータから振動開始時間と震度の分布マップを作った。 3.茨城県の塩に関わる教材化。 茨城県海岸地方の釜や塩に関連した地名と古代製塩との関係と、昔塩の内陸への輸送路になった「塩の道」の調査を行った。また塩の字名の多い大子町の湧水、鉱泉、温泉水の水質分析(イオン分析)を行った。ジュラ紀の八溝中生層は非常にきれいな水が多く、主要な溶存イオンは、重炭酸カルシウムである。一方、第3紀層に属する北田気・浅川層は、鉱泉・温泉群が多く分布して、溶存イオンは硫酸ナトリウム・塩化ナトリウムが多かった。また、水戸の名産梅干を作るときの梅酢より、正八面体の食塩を析出させる条件を見出した。 4.山寺の水道の教材化 永田茂衛門・勘衛門親子の江堰に関する文献調査をすすめた。一部の成果を、SPP事業中学校理科教員研修において実践を行い、自然と人間とがかかわった「総合学習的な学習」への地域教材の一例として提示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2004年 
    代表者 : 小川 正賢; 川崎 謙; 隅田 学; 大辻 永; 藤井 浩樹; 中山 迅
     
    研究代表者を中心とする研究グループは,Culture Studies in Science Education(科学教育の文化研究)という新しい研究領域を開拓してきており,本研究では,近い将来の大型研究費へチャレンジするための国際的な研究基盤・研究連携ネットワークの確立をめざした企画調査活動を実施した.まず,この分野の中核的な研究者15名を内外から招聘して,この研究領域の研究枠組,研究方法論,研究手法に関する短期集中型の共同討議を神戸で実施したところ,共通認識を確立できたので,国際研究ネットワーク(International Research Network for Culture Studies in Science Education)の設立を宣言し,研究代表者がネットワークの代表者に選任された. また,この研究領域の研究に個別的に取り組んでいる世界各地の研究者の発掘と,本研究ネットワークの広報啓蒙活動を実施するために,国内メンバーは,世界各地で開催された国際会議等に参加し,広報パンフレットの配布,ミニ集会,個人的な勧誘活動などを行った. 同ネットワークのメーリングリストは神戸大学に,またHPを茨城大学に設立した(http://daikan.edu.ibaraki.ac.jp/CSSE/).メンバーシップは,メンバーの推薦を条件とし大学院生以上の研究者に限定している.メーリングリストもメンバー内部に限定して,研究討議,グラント申請計画などを行ってきている.現在,メンバーは約35名である. 当面は,各メンバーが個別に各国で研究グラント,会議参加旅費などの申請を行い,グラントが得られたところに可能なメンバーが集合して研究活動を展開していくことになっている.個別の研究成果が出てきた時期にあわせて,各国で大型研究費の申請を開始するという戦略が確認されている.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 竹野 英敏; 菊池 龍三郎; 利安 義雄; 尾崎 久記; 戸塚 茂則; 大辻 永
     
    今日の初等中等教育における「理科離れ」や「理工系離れ」は,教員の指導によって引き起こされている面もあると推測され,教員養成の段階からも積極的にこの対策を講じていく必要がある。そこで本研究においては,中学校,高校,大学,県教委等に対して,理工系教員養成に関する調査,そして学生を教育指導現場へ派遣することによって得られる学生自身の変容に関する調査を通して,理工系教員養成の在り方の検討,特に学部カリキュラム,学生指導法,職業として魅力的な理工系教員の在り方等を検討した。具体的には,以下に示す調査を実施し,収集した資料に基づき,理工系教員養成の学生指導のあり方等,カリキュラムを体系的に作成・提案した。 1 理工系教員養成に関する調査 (1)望ましい理工系教員養成学部生像の調査 (2)理工系教員養成大学生の現状と理想像の調査 (3)教育現場において求められる理工系教員養成学部生像の調査 2 学生を教育指導現場へ派遣し,学生自身の変容についての調査 (1)理工系教員養成学部生を子ども科学館等に派遣し,子どもに科学技術の楽しさを伝えさせるとともに,派遣学生が受けた刺激等を多面的に調査 (2)理工系教員養成学部生を高等学校に派遣し,高い技能と専門性を持たせると同時に,高校生との日々の交流の中で,教職に興味を抱く高校生にアドバイスを重ねるなど,派遣学生および高校生が受けた刺激等を多面的に調査 作成したカリキュラムに基づく実践をした結果,大学生,高等学校の生徒等に相乗的な一定の効果があることがわかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 藤岡 達也; 小林 辰至; 西川 純; 戸北 凱惟; 大辻 永; 落合 清茂
     
    教育委員会・教育センターなどの教育行政と大学等の研究機関・施設との連携を踏まえて、現職教員研修における自然体験活動の現状と課題を明確にし、自然体験プログラムの開発を行い、実施した。その研究成果として以下の項目が挙げられる。 (1)教員を対象とした野外での観察、実習を伴う研修の体系的研究を進め、野外研修設定及び実施の現状と課題を明確にした。 (2)自然を対象としながら教科内容も重視した実践的なプログラムを開発し、実施するだけでなく、教材やプログラムの分析や評価も行い、その手法の一般化を図った。 (3)都道府県レベルの教育センターが、教育委員会や環境教育担当等の一般行政、野外活動センターさらには研究機関や関連するNGOやNPOとパートナーシップのもとに研修を効果的に実施するために、大学との連携によるコーディネーター的な役割を明確にした。 (4)教職経験者研修の中で自然災害と防災教育などの内容も取扱い、学校危機管理に対応した教員研修も可能にしたプログラムを作成した。 (5)「総合的な学習の時間」の設定等が学力低下に繋がる懸念に対し、本研究によって教員の専門的な知識・理解を深めたり、意欲・関心を高めたりして、児童生徒への指導力を高める研修内容・方法を提示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 山本 宏; 松川 覚; 牧野 泰彦; 利安 義雄; 大辻 永
     
    我々は、「環境を通じて理科を学ぶ」という考えに基づいて新しい理科教育法の開発をおこなっている。「実行可能な経済性を持ちかつ生徒に能力・技能・行動力などを効果的に修得させることの出来るような教材の開発」を念頭に「ものづくり」「自然体験」が出来るような教材および教育プログラムの見直しおよび新規創出をしている。平成16年度までの途中成果としては「学校ビオトープの理科教材としての検討」「小中学校でも導入容易な簡便かつ正確な環境測定教材の開発」「分子模型の作成法の確立および分子模型の環境教育導入の試み」をおこなった。これらは主として中学校レベルのものとなっているが、小学校から高等学校までカバーできるものであると考えている。 実際には「観る・知る・作る」教育としての環境測定法に関してより現場で採り入れやすくなることを想定して小スケールで測定がおこなえるような改良を考えた。また、「観る・作る・体験する」教育として分子模型作製を生徒が作製する実験としてとらえ、その手法について詳細に検討し、実験として創出した。さらに、「作る・知る・体験する」教育として学校ビオトープに着目した。従来「ビオトープ」は生物の分野に属するものがほとんどであったが今回の研究においてはそれ以外の要素も採り入れることを検討した。まず、人工河川をビオトープ内に導入し水質や土の堆積作用などを学ぶことを盛り込んだ。また、ビオトープ内に理科の授業において取り上げるような木や草花を植えることでビオトープがより身近になり、その結果として自然にも身近にふれあうことが出来ると考えた。その発展として河川から花崗岩・砂岩・安山岩などの岩石を採取し、それもビオトープ内に配置して岩石についても学ぶことが可能にもした。このビオトープの有効性については今後さらに検討していく予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2002年 -2003年 
    代表者 : 大辻 永
     
    自分史がブームになって久しい。「自分史」という言葉は,歴史家の色川大吉氏の造語である。色川は戦争直後の歴史研究にあって,それまでの青史ではなく,歴史に名前を残さない民の歴史,「民衆史」を開拓した。橋本義雄の「ふだん記運動」にも関係して,「自分史」と表現した。 このフレームに理科・科学教育を照らし合わせれば,カリキュラムや学習指導要領,教科書を分析するのではなく,学習者に「残ったもの」に焦点を当てた理科・科学教育研究が姿を現す。これが本研究でいう,自分史を方法論とする科学教育研究である。(日本科学教育学会第27回年会において発表)。 前年度から収集してきた,本学の自然科学系全女性教官を対象にした自分史を,本年はキャリア選択という観点ら分析した。すなわち,キャリア選択への影響の度合い,あるいは,種類という観点である。 その結果,自然系女性研究者のキャリア選択に関わる要因は,素因,遠因,誘因に分けられた。素因には,個人では選択や変更のしようのない生育環境や女性という性別,時代や社会の認識といったもの,あるいは,個人による得意科目などの志向性が分類された。遠因には,現在の専門分野に導いた書籍や出来事などのきっかけが分類できる。誘因には,指導教官が公募情報を寄せてくれたといった,就職に関係する直接的な出来事などが含まれた。 その他,被験者の職業選択には,プラスにせよマイナスにせよ,母親の影響が大きいという共通項を見出すことができた。 プライバシーにも関わるため具体的なことは記述できないが,全体を通して,真剣に自己に向き合う被験者の姿が浮かび上がってきた(日本科学教育学会平成15年度第1回研究会において発表)。 少年・少女時代に受けた教育について語らせることによってその教育のあり方を探る,あるいは,その人物の成長を丹念にたどり描きあげるといった研究は,今後さらに発展させる必要がある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2002年 -2002年 
    代表者 : 牧野 泰彦; 大辻 永; 伊藤 孝; 利安 義雄
     
    この研究の目的は、野外調査での「発見」のおもしろさを、児童に味わわせることができる指導者の養成プログラムの開発を目的としている。本研究では、当理科研究室で永年にわたって研究成果の蓄積がある那珂川を野外調査の対象とした。那珂川の蛇行州で堆積作用が生ずるときは増水時に限られているが、濁流下で行われている砂礫の運搬・堆積の状況を実際に観察することは不可能である。しかし、増水時の状況は、増水前後の河床培形の変化や堆積物の性質を調査することによって知ることができる。 野外観察会は小学5・6年生を対象に2班に分けて行った。第1班は、現在(平常時)の流れが砂礫を運搬していないことを観察し、砂礫が運搬される場合は増水時であることを認識させた後、河床で増水の証拠を集めさせた。第2班には増水の事実を伏せ、河床の堆積物などを観察して集めた証拠から、増水のあったことをまとめさせた。第1班で子ども準ちが発見したものは、洗濯機の部品や草(ツルヨシ)が倒れていることであったが、十分な意識がないために、増水の証拠を発見することが難しい上に、観察事実を説明することも難しいことがわかった。第2班では、1)丸い石が多いこと、しかし、同時に角ばった礫もあることが不思議だ、2)穴の断面に縞模様が見えることなどが報告された。ここでも十分な知識がないために、堆積物や細かな地形の特徴を発見することが難しいようである。指導者は、調査の動機付けとある程度の知識が必要で、現場では観察の内容を具体的にしぼることが大切と指摘している。 子どもたちは小学校5年生の時に、川の運搬・浸食・堆積作用について学習している。しかし、基本的な知識をもっていても、それを直ちに実際の自然現象に結び付けることはできない。自然現象と知識の間にモデルを用いた支援が必要である。このような背景から、本研究では水槽実験装置や空撮ビデオ教材を準備した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2000年 -2002年 
    代表者 : 小川 正賢; 中山 迅; 隅田 学; 川崎 謙; 吉田 淳; 磯崎 哲夫; 野上 智行; 大辻 永
     
    本研究は、文化・言語・ジェンダーという視点から「科学技術教育」という営為を再検討してみようとする研究運動の成果を統合して、21世紀を見通す科学技術教育の世界標準像を模索しようとする試みの一つであり、具体的には、科学技術教育を担う教師を育成する教師教育プログラム像のありようを検討するという方法論を採用してきた。初年度、2年度には、国内外のメンバーとごく一部の海外からの拡大メンバーを招聘して3日間の集中討議の場を持ち、それぞれの会合で研究アジェンダを採択し、この分野の今後の研究指針をとりまとめた。個々人の研究はこの研究指針に沿った形で展開してきている。最終年度はこれまでの研究成果の発表・公開が主な活動となり、国内メンバー6名、海外メンバー3名がオーストラリアの科学教育学会において研究発表と共同討議を行った。国内メンバーはその成果を国内学会だけでなく、アジア、オーストラリア、アメリカ、カナダの大学等でのセミナー、学会、研究集会で発表・公開してきた。これらの研究成果は学会誌(国際誌を含む)に発表すべく準備を進めている。とりわけ、英文での論文発表に対して積極的に取り組んでおり、現在、1本が掲載決定となり、4本が国際誌等に投稿中であり、さらに、数本が原稿完成段階にある。 3年間の研究で、この研究課題が予想以上に深い奥行きを持つものであることが明らかになり、結果として基礎的問題の解明が中心の研究になった。今後も体系化を図る前に基礎研究を継続する必要性が認識された。その一方で、この研究プロジェクトならびにこの新しい研究領域の学界(国内外)での認知と研究共同体の拡大、さらには国内若手メンバーの国際的な場へのデビューといった点で大きな成果を挙げた。
  • 科学技術と社会との関連を扱う(STS)教育における体系的評価法の構築に関する研究
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1999年04月 -2001年03月 
    STS(科学技術社会)教育の体系的評価法を組むには,既存の教科・科目での評価観点を洗い出す作業が必要である。理科,社会,保健,環境等の教科領域,更にその下位の科目や単元での評価観点を横糸とし,また,それぞれ領域における学年進行(子どもの発達段階)を縦糸として,全人格的な子どもの成長を視野に入れた作業を避けては通れない。 この作業の中では国際比較の観点も重要である。教授・学習内容よりも評価観点に焦点を当てることで,各国固有の価値観が浮き彫りにされよう。本研究では,主にオーストラリアのSTS教育について資料を収集した。固有動物や移入動物といった背景をもつオーストラリアでは,人為的な管理が前提となっており,我が国の価値観とは根本的に異なる側面がある。 STS教育は,その性格上学年の進行とともに深さを増していく。オーストラリア(ここではヴィクトリア州)においては,高校卒業時までに養成されるべきSTS的な能力の評価をレポートにより行い,その評価観点を緻密に整備している。例えば「(遺伝技術の)基礎知識」や「調査の目的理解」,「まとめ作成の技能」といった項目が各科目に7〜9あり,それぞれについて,Very HighからVery Lowまでの5段階を文章で表現して評価している。この手引きは,学位を有した人材からなる教育委員会が提供し,個々の生徒の評価は教師にゆだねられている。 STS教育で国際人を育成することまで考慮すれば,価値観まで踏み込み,それを相対的に捉えることができる能力の養成までが求められよう。価値観の相対化は,環境教育や情報教育など最近注目を集めている内容領域のみならず,従来の心の教育にも通じる教育活動の根源的なテーマである。価値観の相対化は,このように,様々な領域から要請されつつあり,21世紀における教育活動の究極の目標となろう。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 藤岡 達也; 秦 健吾; 佐藤 昇; 東 徹; 大辻 永; 中井 精一
     
    1 現在まで地域を主題とした「総合的な学習の時間」に最も近い教育活動として「環境教育」の実践を取り上げ,両者に共通するその意義と問題点を分析した。また,児童・生徒にとって身近々地域(大阪)を取り扱った「地域環境をテーマとした野外観察や調査」の方法を具体的に示し,大阪以外の国内の各地域でも可能な教材開発の観点を明らかにした。加えて,学校教育現場だけでなく,大学,教育センターでの教員養成・研修についても「総合的な学習の時間」を実施するにあたっての現状と課題を分析した。 2 「総合的な学習の時間」と関連する教材を,様々な角度から検討した。例えば,100年以上の伝統をもつ河川教材を当時の教育課程や指導要領を踏まえた教材史から分析した。地域における自然と人間,人間と社会との関係から生じる問題点を大阪平野の都市化地域に生じた1972年大東水害から考察した。さらに地域を空間軸だけでなく,時間軸から捉えることも考え,科学史に関する地域教材の活用にも焦点をあてた。また,自然災害に関する教育や防災教育は「総合的な学習の時間」の目的と一致することも多く,教材として取り上げる意義のあることを1995年兵庫県南部地震以後の動向から明確にした。 3 教室や学校を離れた場所での小学校・中学校・高等学校での実践的研究とその展開例を示し,今後の各教育現場への導入の意義を明らかにした.その例として,「総合的な学習」と「学校ビオトープを活用した環境教育」との関連を示したことや,学校外の施設や人材を教育活動にとり入れた「動物園を活用した環境学習」,「野外活動センター」での環境プログラムの実践,「大阪府教育センター」での野外研修から意義と課題を考察したことが挙げられる。
  • STS的視点を導入した自然災害教育カリキュラムの構築に関する研究
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1997年04月 -1999年03月 
    平成10年末から翌年3月にかけて,学習指導要領が告示・発表された。阪神大震災後初めての改訂となる今回の学習指導要領において,自然災害教育も重視されつつある。最終年度にあたる本年度の研究活動は,大きく以下の3点に分けられる。 1. ホームページの作成(http://telemann.edu.ibaraki.ac.jp/saigai/) 自然災害に関する資料や図書,ホームページへのリンク,新聞記事の一覧,学習指導要領,白書,調査研究協力者会議の報告書等,自然災害教育に関連した資料を参照できるように整備した。 2. 学会等での成果の発表 STS国際シンポジウム,日本環境教育学会,日本理科教育学会において,それぞれSTS教育,環境教育,総合的な学習と自然災害教育との関連について,研究協力者の参加を得て成果を発表すると共に議論を行った。 3. 報告書冊子の作成 奨励研究であることから報告書冊子の作成は義務付けられていなかったが,研究開始当初から冊子の作成を念頭に入れており,今後の自然災害教育研究の契機になればと考え,冊子を作成した。「研究概要」と「資料」の他,以下の目次からなる。 第1部 自然災害教育プロジェクトの展開 1 本研究の目的と意義 / 2 本研究プロジェクトの流れ 第2部 自然災害教材開発の視点 1 火山災害の教材化-localとglobalを結ぶ視点- / 2 地震による地盤災害の教材化についての視点-自然災害を環境教育で取り組むための考察- / 3 水害・治水に関するSTS教材開発について-大阪府河内平野を例として- / 4 過去の自然災害の調査とストーリー化-自然災害教育カリキュラム構築法試案- / 5 教育の地域性と教員養成系大学 第3部 自然災害教育の位置づけ 1 理科教育においての自然災害に関する教育実践の流れ / 2 米国地学教育雑誌における自然災害教育関係文献1951-1997 / 3 自然災害と公民及び地歴分野での教材化の観点 / 4 公民科における防災教育の可能性について / 5「自立への応用」としての自然災害教育
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1997年 -1999年 
    代表者 : 小川 正賢; 藤井 千春; 新井 孝喜; 大辻 永; 小野寺 淳; 牧野 泰彦; 戸塚 茂則; 菊池 龍三郎
     
    本研究は、地域としての「那珂川流域」を地域アイデンティティの源とみなし、これを、教育の「本質的中核」として位置づけ、自然、景観、風土、民俗文化、歴史といった総合的視点からの地域理解とそれが内包する教育力を発揮させる方途を検討するものである。研究当初は、流域全体を一つの総合的野外展示スペースとして機能させることを構想し、実際に河岸に「野外博物館」的要素を開発・設置する方向を模索したが、実際に研究が進展するにつれて、博物館型展示は、その展示ラベルが多角的な地域理解と地域教育力をかえって阻害する可能性が明らかになり、研究は、さまざまな基礎的情報をバーチャル空間(インターネット空間)に展開し、しかも、それらの情報提供に地域の人々が直接参加できる形態の自己展開型地域資料展示空間を開発する方向ヘシフトしていった。このような展示空間と現実の河川流域の体験・経験とを、学習者一人ひとりの頭の中で独自に組み合わせて、それぞれの「野外博物館」を頭の中に構築する。そのような活動を経験して実際に河岸に立った学習者には、それぞれ、独自の「那珂川観」が生まれ、個人と地域のアイデンティティが育まれるといった営為が期待されるようになった。本流域に関する資料の収集には、流域の多くの小学校がボランティア参加し、学校間の交流も促進された。こうして収集整理された基礎資料は、動物・植物相、水質、地質、景観(空中撮影、水上撮影を含む)、流通、交通、経済、文化(川漁を含む)、風土、昔話など多岐にわたる。これらの多くは、電子情報化され、地域の人々に公開可能となっている。
  • 子どもの科学観・自然観に関する概念構造の究明〜KJ法を用いた概念構造の分析〜
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1996年04月 -1997年03月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1995年 -1997年 
    代表者 : 小川 正賢; 川崎 勝; 田中 浩朗; 杉山 滋郎; 川崎 謙; 大辻 永
     
    本研究は、新学習指導要領で新たに設置された高等学校理科のIA科目群のための副読本の事例開発を目的として3年間にわたって実施された。IA科目群は、従来の理科の科目と異なり、日常生活と科学との関連を重視している。そのため、現場教師の側には、その科目群の必要性は認めながらも、具体的な授業実践については、どのような授業を実施していけばいいのかがイメージできずに不安であるという意見が多い。そこで、本研究では、このような内容を取り扱ってきている欧米の新しい科学教育運動であるSTS教育運動のなかで培われてきた教材開発や教育方法開発のノウハウを生かして、これらの科目群で利用可能な生徒用読本の雛型を何通りか開発した。研究の過程で、研究分担者・研究協力者間での「副読本」についてのイメージの多様性が問題になった。読み物タイプのもの、ワークシートタイプのもの、教科書タイプのものなどである。しかし、本研究では「副読本」を特定のタイプに限定することを避け、さまざまなタイプの可能性を追求する戦略をとった。そのほうが、現場教師の利用裁量が増加し、各自の創意工夫の可能性が広がると考えたからである。こうして、さまざまなタイプの「副読本」教材案が作成され、これらは、研究成果報告書に採録された。また、その中のいくつかは、2冊の著書(『科学技術時代への処方箋』(調麻佐志・川崎勝(編著)、北樹出版、1997)および『惑いのテクノロジー』(小川正賢(編著)、東洋館出版社、1998))として出版されている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 小川 正賢; JEGEDE Olugb; AIKENHEAD Gl; COBERN Willi; 大辻 永; 川崎 謙; HAIDAR Abdul; TOBIN Kennet; OGUNNIYI Mes
     
    近未来の科学教育の理念を考える場合、科学者共同体の構築した「科学的世界観」と一般の人々がその生活世界において保持する「伝統的世界観」との関係はどうあるべきかという問題が、人々のアイデンティティ保持の問題と絡んで重要になる。本研究は、科学を本来的に異文化として受容してきた日本、アフリカ、中近東、各地の先住民の人々に対する科学教育の中で、伝統的世界観と科学的世界観の対立がどのような形で出現し、またそれにどう対処してきたかを比較検討し、研究者間で相互理解を深め、その過程を通じて、来るべき多文化共存社会にふさわしい新しい科学教育を構築するための基本枠組について討議してきた。 研究者間での共同討議はまず、インターネット上のリストサーブ「TRACOS-L」を用いて3ケ月間実施された。ここでは、まず、traditional,indigenous,aboriginal,non-westernといった用語問題が議論され、さらに本研究の基本問題として、「科学の定義問題」「土着科学と西洋科学の関係」「自然哲学と科学的世界観の関係」「伝統的コスモロジーと合理性」「構造主義言語学とネガティビティ」などが議論された。また、科学の教授学習過程に関しては、「併存的学習」「文化的境界横断」「共同参加」「象徴的暴力」「文化適応」といった概念が議論された。次いで、茨城大学において1週間にわたって全員参加の共同合宿集会を実施し、それぞれの問題点についてつっこんだ議論を行い、暫定的結論を「水戸文書」としてとりまとめた。それは、全員のディスカッション論文、TRACOS-Lの議論のログファイルとともに資料集に編纂され、本研究領域での世界初の研究資料として、興味を示している世界各地の研究者に送付された。本研究の議論を土台にして、今後、この領域の研究が世界的規模で拡大していくことが期待される。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1995年 -1996年 
    代表者 : 小川 正賢; 関 友作; 大辻 永
     
    社会全体がテクノロジー化していく現代日本で、人々は、環境、エネルギー、医療、食料、交通、通信、情報といったさまざまな科学技術が関連する問題(STS問題)に否応無しに直面している。このような社会を主体的に生き抜いていける科学技術的素養(STSリテラシー)を「すべての人」に保障するには、いったいどのような社会的制度・教育体系が求められるのだろうか?これが本研究の基本的な問題意識である。「すべての人」ということは、現時点でいえば、「すべての世代の人」のことであり、一個人について言えば、「ゆりかごから墓場まで」ということを意味する。そのようなニーズにあったSTSリテラシーを培う科学技術教育の有り様と、それを可能にする教育システムについて、本研究ではさまざまな考察と試行を試みた。学校教育における科学技術教育は近年この方向にシフトしていることが認められるが、現時点で「すべての世代の人」という観点からは、学校教育だけでは不十分だということは明らかである。そこで、現在の生涯学習体系においては、科学技術関する学習に対していかなるスタンスを採用しているかを検討した。その結果として「科学技術の進歩とそれに伴う社会的変容に対して人々は常に受け身的対応を取ること」が無意識のうちに前提とされていることが明確になった。しかし、本来、人々の側が主体的に社会の変容をコントロールするべきで、そのような方針で生涯学習を考えることの必要性をSTS教育運動との関連で考察した。またその過程で、このような教育運動を企画・運営していく人材が決定的に不足していることも明らかになった。地域社会に現存する人的資源をSTS教育家に変えていくための人材育成プログラムの早急な開発が必要になってくる。
  • 地域環境教育
  • Interaction of Science and Society in Education

委員歴

  • 2017年08月 - 現在   東洋大学教職センター   副センター長
  • - 2019年05月   クリーンアップひぬまネットワーク   副会長
  • 2014年08月 - 2018年11月   東アジア科学教育学会   理事   東亜科学教育学会
  • 2016年 - 2018年   日本地学教育学会   幹事
  • 2015年07月 - 2017年06月   一般社団法人日本理科教育学会   理事
  • 2014年 - 2016年   日本地学教育学会   編集委員   日本地学教育学会

担当経験のある科目

  • 教育基礎論
    東洋大学
  • 教育実習
    東洋大学
  • 教育課程論
    東洋大学
  • 教職概論
    東洋大学
  • 教職実践演習
    茨城大学; 東洋大学
  • 中等理科教育法
    茨城大学, 静岡大学, 埼玉大学, 東洋大学
  • 初等理科教育法
    茨城大学 ; 埼玉大学
  • 理科教育特論(院)
    茨城大学大学院
  • 学校教育基礎論(院)
    茨城大学大学院
  • 理科I(地学分野)
    千葉県立千葉高等学校

社会貢献活動

  • 清真学園清中学校・高等学校SSH運営指導委員
    期間 : 2017年04月 - 現在
    役割 : 助言・指導
    種別 : その他
  • クリーンアップひぬまネットワーク
    期間 : - 2017年05月
    役割 : その他
    種別 : その他
    主催者・発行元 : 茨城県生活環境部
  • 茨城県立水戸第二高等学校SSH運営指導委員
    期間 : 2006年04月01日 - 2016年03月31日
    役割 : 助言・指導
  • 茨城県科学作品展県展審査委員長
    期間 : - 2016年03月31日
    役割 : 助言・指導
    主催者・発行元 : 茨城県教育委員会

その他

  • 2017年03月 - 2017年03月  The Very Hungry Caterpilar 
    韓国光州広域市の朝鮮大学教育学部の授業の一コマに登壇し、英語による理科教育法の授業を行った。2017年3月14日

その他のリンク

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