研究者総覧

戸梶 亜紀彦 (トカジ アキヒコ)

  • 社会学部社会心理学科 教授
  • 現代社会総合研究所 研究員
  • 人間科学総合研究所 研究員
  • 社会学研究科社会心理学専攻 教授
Last Updated :2024/04/06

研究者情報

学位

  • 修士(文学)(同志社大学)

科研費研究者番号

  • 60264917

J-Global ID

研究キーワード

  • レジリエンス   感動体験   動機づけ   感情   

研究分野

  • 人文・社会 / 実験心理学
  • 人文・社会 / 社会心理学
  • 人文・社会 / 認知科学

経歴

  • 2010年04月 - 現在  東洋大学社会学部社会心理学科教授
  • 2007年04月 - 2010年03月  広島大学社会科学研究科マネジメント専攻教授
  • 2000年04月 - 2007年03月  広島大学社会科学研究科マネジメント専攻助教授
  • 1994年04月 - 2000年03月  広島県立大学経営学部経営情報学科専任講師
  • 1994年 - 2000年  県立広島大学
  • 2000年  - Hiroshima University, Associate Professor
  • 1991年04月 - 1994年03月  同志社大学文学部嘱託講師
  • 1991年 - 1994年  同志社大学

学歴

  •         -   同志社大学   文学部   心理学専攻
  •         -   同志社大学   文学研究科   心理学専攻
  •         -   同志社大学   Faculty of Literature
  •         -   同志社大学   Graduate School, Division of Letters

研究活動情報

論文

書籍

  • 企業経営とビジネスエシックス
    法律文化社 2004年
  • よくわかる学びの技法
    ミネルヴァ書房 2003年
  • 心の科学
    北大路書房 2003年
  • 青年心理学事典(久世敏雄・斉藤耕二 監修)
    福村出版 2000年
  • 発達の技法(シリーズ・心理学の技法)(共著)
    福村出版 2000年
  • 性格心理学ハンドブック(共著)
    福村出版 1998年
  • Handbook of Personality
    1998年
  • 学習・発達心理学序説(藤村邦博・大久保純一郎編著)
    小林出版(第2部 第2章:情緒・動機づけの発達) 1995年
  • PMSの研究 〜月経・こころ・からだ〜(共著)
    文光堂 1995年

講演・口頭発表等

作品等

  • “感動喚起のメカニズム”分析に関する研究
    2004年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2013年 -2015年 
    代表者 : 戸梶 亜紀彦
     
    本研究では、若年社会人を対象に、職務上で困難に遭遇した際に、気持ちを引き締めて頑張ろうとする者がいる一方で、自信を喪失してやる気をなくしてしまう者(レジリエンスの低い者)がいることを問題とした。そして、後者の人々に対する職場で実施可能な対応策(レジリエンスを高め、動機づけを維持する方法)を模索するための検討を行った。調査の結果、職場内での心情的な結びつきのある人間関係の形成、問題解決の見通しを持たせること、責任感を涵養するために仕事にコミットさせること、などの重要性が示唆された。また、職種や性別、雇用形態などの属性によっても特異性が認められ、各々異なった対応が効果的であることが示された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 戸梶 亜紀彦
     
    本研究は、3年以内に仕事を辞めてしまう若者が多いという問題に焦点をあてた。そして、その原因の1つが仕事への動機づけが高まらないことと考え、動機づけを高める効果的な職場での感動体験をさせるための方法について検討を行った。複数の調査の結果、主に良好な人間関係、達成、評価、責任や役割の自覚などをとおして感動的な体験をすることが多く、それらが動機づけ向上に結びついていることが見出された。特に、尊敬や信頼に基づいた情緒的な結びつきの存在が重要であることが示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(萌芽研究, 挑戦的萌芽研究)
    研究期間 : 2008年 -2009年 
    代表者 : 戸梶 亜紀彦
     
    本年度は、昨年度に実施した「職場での動機づけを高めた体験」に関する調査結果と一般的な職業発達のプロセスとを勘案し、動機づけを高める体験のプロセスモデルを考案した。モデルでは、入社間もない不慣れな時期には「ソーシャル・サポート」が有効であり、仕事を覚える時期には「職務上での達成」「パフォーマンスへの評価」が動機づけを高め、自律的に仕事をこなせる時期では「職務の役割理解」「職務の自覚」が動機づけを向上させることが想定された。これらの体験がどの程度動機づけを向上させる効果を持つのかについて、各体験に3つずつの具体的な状況を設定し、正社員および派遣・契約社員で就業3年以内200名、4年以上200名、アルバイト・パート200名についてネット調査を実施した。その結果、15体験のうち9験において動機づけを高める傾向が認められた。また、類似体験のある者とない者では、15体験中14体験で類似体験のある者の方が有意に動機づけを高めるとしていた。しかし、この調査では体験内容を感動体験とせず一般化したため、動機づけ向上効果があまり強くなかった。これらをより感動的な体験とするために必要な要素を見出すため、自由記述による回答について分析を試みた。その結果、全体的に共通する事項、雇用形態での違い、勤務年数での違いなどが示された。例えば、上司や先輩から何を認められたときに動機づけが高まるかでは、概して「仕事ぶり・働きぶり」が全体的に多く、アルバイト・パートでは職務内容の性質のためか「仕事の素早さ・丁寧さ・確実さ」が、社員では「仕事・課題の達成」が、就職3年以内では「認められた(褒められた・感謝された)」がそれぞれ多かった。以上のような結果から、動機づけを高める体験内容については、対象者の属性や職務内容を考慮し、より感動的なものとする事項を加味することの重要性が示唆ざれた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 坂梨 薫; 石野 レイ子; 安川 文朗; 戸梶 亜紀彦
     
    【研究目的】医療施設経営を取り巻く経営環境が、ますます厳しさを増すなか、地域の住民に質の高い医療サービスの提供を維持・発展させていくために、経営者はどのような経営戦略を策定し、意思決定を行いながら組織をマネジメントしているのか、その実態を把握し分析する。その上で、非営利組織である「病院施設経営者の経営戦略・意思決定行動モデル」の開発を行うことである。【研究結果】病院組織の意思決定は、病院の最高会議で検討され、最終的な承認は病院長の割合が多く、一般企業で行われる意思決定プロセスと同様の形態が多くの病院で行われていた。病院による意思決定そのものの内容をみると、経営の最優先課題は経営の安定と患者に対する医療サービスの充実を中軸においた複眼的なものであった。但し、詳細を見ると医療改革等の政策誘導に準拠しており、巨額のコストや投資が必要な内容は病床規模や病床区分及び財務的な体力の違いによって異なる傾向があった。病院組織内のコンフリクトの存在は主に専門職特有の自立性と組織として無視できない制約が影響していたが、経営に関しては少なかった。また、発議者は主に病院長であり、最終的な決定は管理会議や理事会といった中枢の会議で行われトップダウン的決定であり、いかに組織員に周知徹底するかが課題となっていた。病院組織の意思決定は1.病院組織の経営の対する戦略的意思決定行動は外部環境に影響を受ける。2.病院の規模や財務体力やトップマネージャーの資質(判断力・決断力・統率力・ネゴシエーション)に影響を受ける。3.外部環境には、(1)政府や行政の医療改革・診療報酬改正などによる社会経済的影響、(2)地域性や他病院との競合、(3)当該地域の人口動態の動向や患者(消費者)及び潜在的消費者の動向と意識変容、などがある。4.政策改革による社会経済的影響に対しては、変化を素早く察知し分析するトップマネージャーの能力と病院組織の規模・病床区分・財務体力等の要件が影響する。5.地域性や他病院との競合については、当該病院の売りや強みが何であるかを分析し差別化していく能力が必要。6.当該地域の人口動態の動向や患者(消費者)及び潜在的消費者の動向と意識変容に対しては、患者サービスの高度化の追求と経営との相互調整を行うことが必要。7.病院組織の意思決定プロセスは一般企業と同様のプロセスを踏むが、トップマネージャーの意向が強く、専門職集団という特徴ある組織員への周知徹底が課題となる。8.意思決定の評価は患者満足度の割合が高い。ということが明らかになった。
  • 感動喚起のメカニズム
    研究期間 : 1996年
  • Mechanisms for evoking emotional responses of "Kandoh (the state of being emotionally moved)"
    研究期間 : 1996年
  • 情動と認知に関する研究
  • Study on Emotion and Cognition

その他のリンク

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