研究者総覧

森 公章 (モリ キミユキ)

  • 文学部史学科 教授
  • 人間科学総合研究所 研究員
  • 文学研究科史学専攻 教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 博士(文学)(東京大学)
  • 文学修士(東京大学)

科研費研究者番号

  • 30202360

J-Global ID

研究キーワード

  • 日本古代史   Ancient Japanese History   

研究分野

  • 人文・社会 / 日本史

経歴

  • 1994年 - 2001年  高知大学人文学部 助教授Faculty of Humanities and Economics
  • 1988年 - 1994年  奈良国立文化財研究所 文部技官

学歴

  •         - 1988年   東京大学   人文科学研究科   国史学
  •         - 1988年   東京大学   Graduate School, Division of Humanities
  •         - 1981年   東京大学   文学部   国史学
  •         - 1981年   東京大学   Faculty of Literature

所属学協会

  • 条里制古代都市研究会   白山史学会   日本史研究会   史学会   木簡学会   

研究活動情報

論文

  • 「郡的世界」から国衙の支配へ―讃岐国の事例を中心に―
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科編 49 1 - 58 2024年03月
  • 「黒い実資」論
    森 公章
    倉本一宏・加藤友康・小倉慈司編『『小右記』と王朝時代』(吉川弘文館) 127 - 139 2023年05月 [招待有り]
  • 高山寺本古往来と国郡の機構
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 48 1 - 65 2023年03月
  • 武蔵国の国衙と在庁官人・武士・相撲人
    森 公章
    海南史学 60 23 - 60 2022年08月 [査読有り]
  • 前九年・後三年合戦と武力―河内源氏と地域権力の様相―
    森公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 47 1 - 65 2022年03月
  • 「武者の世」の到来と国衙の諸相
    森公章
    東洋大学大学院紀要 58 191 - 218 2022年03月
  • 聖神皇帝と日本
    森 公章
    唐代史研究 24 80 - 100 2021年08月 [招待有り]
  • 藤原広嗣の乱と遣唐留学者の行方
    森 公章
    古瀬奈津子編『古代日本の政治と制度』(同成社) 121 - 142 2021年03月 [招待有り]
  • 尾張国解文試釈
    森 公章
    東洋大学大学院紀要 57 115 - 142 2021年03月
  • 尾張国解文と郡司・国衙官人
    森 公章
    白山史学 57 1 - 24 2021年03月 [査読有り]
  • 清胤王書状群の研究
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 46 1 - 52 2021年03月
  • 地域史研究と『日本書紀』―長国造とそのクニを考える糸口として―
    森公章
    國學院雑誌 121 11 174 - 185 2020年11月 [招待有り]
  • 菅原道真と寛平の治
    森 公章
    木本好信編『古代史論聚』(岩田書院) 627 - 637 2020年08月 [招待有り]
  • 唐物・南島産品と小野宮流・御堂流―大宰府およびその管内の動向をめぐって―
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 45 1 - 51 2020年03月
  • 安芸国の凡直と国郡機構
    森 公章
    海南史学 57 23 - 53 2019年08月 [査読有り]
  • 古代出雲と「郡的世界」の実像
    森 公章
    東洋大学大学院紀要 55 211 - 236 2019年03月
  • 木簡と郡司・郡家の行方
    森 公章
    『「郡的世界」から国衙の支配への歴史的変遷に関する基礎的研究』科研報告書 5 - 47 2019年03月
  • 真上勝岡異見
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 44 1 - 44 2019年02月
  • 大宰府官衙の研究
    森 公章
    『大宰府の研究』(高志書院) 31 - 49 2018年11月 [招待有り]
  • 延暦度遣唐使三題
    森 公章
    『律令制と日本古代国家』(同成社) 84 - 106 2018年10月 [招待有り]
  • 北山抄―官途指南―
    森 公章
    『古代史料を読む』下(同成社) 230 - 249 2018年06月
  • 長屋王家と畿内
    森 公章
    『講座畿内の古代学』Ⅰ(雄山閣) 164 - 178 2018年04月 [招待有り]
  • 余五将軍平維茂の軌跡
    森 公章
    東洋大学大学院紀要 54 307 - 328 2018年03月
  • 平安中・後期の対外関係と対外政策―「遣唐使」以後を考える―
    森 公章
    白山史学 54 23 - 48 2018年03月 [査読有り]
  • 野中寺弥勒像台座銘の「カイ」
    森 公章
    佐藤信編『史料・史跡と古代社会』(吉川弘文館) 32 - 54 2018年03月 [招待有り]
  • 源頼親と大和源氏の生成
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 43 1 - 46 2018年02月
  • 伊勢平氏と日宋貿易―研究動向と史料の整理
    森 公章
    新川登亀男編『日本古代史の方法と意義』(勉誠出版) 582 - 607 2018年01月 [招待有り]
  • 僧侶たちの国際交流
    森 公章
    『古代日本と東アジア』(竹林舎) 2018年01月 [招待有り]
  • 「郡的世界」と郡家の機構―武蔵国入間郡家を中心として―
    森 公章
    『古代東国の地方官衙と寺院』(山川出版社) 57 - 68 2017年08月
  • 交流の道
    森 公章
    『日本古代交流史入門』(勉誠出版) 366 - 377 2017年06月
  • 森 公章
    史聚 50 315 - 325 史聚会 ; 1976- 2017年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    東洋大学大学院紀要 53 53 319 - 342 東洋大学大学院 2017年03月
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 42 1 - 52 東洋大学 2017年02月 [査読有り]
  • 畿内郡司氏族の行方
    森 公章
    『摂関期の国家と社会』(山川出版社) 180 - 195 2016年11月 [招待有り]
  • 森 公章
    東洋大学大学院紀要 52 52 391 - 415 東洋大学大学院 2016年03月
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 41 1 - 47 東洋大学 2016年02月
  • 渡海日記と文書の引載―古記録学的分析の試みとして―
    森 公章
    『日記・古記録の世界』(思文閣出版) 541 - 570 2015年03月
  • 奈良時代後半の遣唐使とその史的威儀
    森 公章
    東洋大学大学院紀要 51 327 - 354 2015年03月 [査読有り]
  • 朱仁聰と周文裔・周良史―来日宋商人の様態と藤原道長の対外政策―
    森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 40 1 - 69 2015年02月
  • 森 公章
    海南史学 52 1 - 22 高知海南史学会 2014年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    白山史学 50 23 - 56 白山史学会 2014年05月 [査読有り]
  • 国造制と屯倉制
    森 公章
    『岩波講座日本歴史』2(岩波書店) 77 - 106 2014年03月
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 39 1 - 50 東洋大学 2014年02月
  • 交流史から見た沖ノ島祭祀
    森 公章
    「宗像・沖ノ島と関連遺産群」研究報告書Ⅲ 85 - 111 2013年03月
  • 森 公章
    『東洋大学文学部紀要』史学科篇 38 1 - 42 東洋大学 2013年03月
  • 森 公章
    海南史学 50 1 - 27 高知海南史学会 2012年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    白山史学 48 1 - 25 白山史学会 2012年05月 [査読有り]
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 37 1 - 64 東洋大学 2012年03月
  • 東アジア史の中の古墳時代
    森 公章
    『古墳時代の考古学』1(同成社) 45 - 55 2011年12月
  • 奈良時代と「唐物」
    森 公章
    河添房江・皆川雅樹編『唐物と東アジア』勉誠出版 38 - 50 2011年11月
  • 森 公章
    日本研究 44 44 339 - 353 国際日本文化研究センター 2011年10月 [査読有り]
  • 朝鮮三国の動乱と倭国
    森 公章
    『日本の対外関係』2律令国家と東アジア(吉川弘文館) 32 - 55 2011年05月
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 36 1 - 42 東洋大学 2011年03月
  • 吉備白猪・児島屯倉と屯倉制
    森 公章
    武光誠編『古代国家と天皇』(同成社) 27 - 60 2010年11月
  • 森 公章
    海南史学 48 1 - 14 高知海南史学会 2010年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 35 1 - 68 東洋大学 2010年03月
  • 遣隋・遣唐留学者とその役割
    森 公章
    東アジア世界史研究センター年報 4 89 - 105 2010年03月 [招待有り]
  • 西国国衙と武士の展開―相撲人と武士、『因幡国伊福部臣古志』の検討から―
    森 公章
    東洋大学人間科学総合研究所プロジェクト・日本における地域と社会集団―公共性の構造と変容―2009年度研究成果報告書 9 - 18 2010年03月
  • 石碑
    森 公章
    森公章編『史跡で読む日本の歴史』3古代国家の形成、吉川弘文館 220 - 240 2010年02月
  • 評家
    森 公章
    森公章編『史跡で読む日本の歴史』3古代国家の形成、吉川弘文館 121 - 147 2010年02月
  • 欽明天皇
    森 公章
    『古代の人物』1日出づる国の誕生(清文堂出版) 121 - 144 2009年12月
  • 地方豪族と人材養成
    森 公章
    『地方木簡と郡家の機構』同成社 251 - 296 2009年07月
  • 刀伊の入寇と西国武者の展開
    森 公章
    『東洋大学文学部紀要』史学科篇 34 1 - 41 2009年03月
  • 古代文献史料からみた郡家
    森 公章
    『日本古代の郡衙遺跡』(雄山閣出版) 3 - 29 2009年03月
  • 入宋僧成尋の系譜
    森 公章
    『遣唐使の特質と平安中・後期の日中関係に関する文献学的研究』科研費報告書 7 - 34 2009年03月
  • 「海北」から「西」へ―倭国の朝鮮諸国認識と国家体制の転換―
    森 公章
    『遣唐使と古代日本の対外政策』吉川弘文館 276 - 324 2008年11月
  • 承和度の遣唐使と九世紀の対外政策
    森 公章
    『遣唐使と古代日本の対外政策』吉川弘文館 211 - 246 2008年11月
  • 漂流・遭難、唐の国情変化と遣唐使事業の行方
    森 公章
    『遣唐使と古代日本の対外政策』吉川弘文館 117 - 144 2008年11月
  • 七世紀の国際関係と律令体制の導入―永徽律令の将来時期をめぐる憶説―
    森 公章
    『遣唐使と古代日本の対外政策』吉川弘文館 71 - 84 2008年11月
  • 古代日麗関係の形成と展開
    森 公章
    海南史学 46 1 - 23 2008年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    白山史学 44 31 - 61 白山史学会 2008年04月 [査読有り]
  • 文献史料から見た郡家の構造と機能
    森 公章
    条里制・古代都市研究 23 1 - 23 2008年03月 [査読有り]
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 33 1 - 50 東洋大学 2008年03月
  • 倭国の外交と推古朝の国際交流
    森 公章
    上田正昭・千田稔編『聖徳太子の歴史を読む』文英堂 116 - 131 2008年02月
  • 白村江戦をめぐる古代東アジア諸国
    森 公章
    佐藤信・藤田覚編『前近代の日本列島と朝鮮半島』山川出版社 67 - 79 2007年11月
  • 森 公章
    東アジアの古代文化 133 17 - 30 大和書房 2007年11月
  • 森 公章
    東洋大学文学部紀要史学科篇 32 1 - 40 東洋大学 2007年03月
  • 森 公章
    木簡研究 28 257 - 274 木簡学会 2006年11月 [査読有り]
  • 宋朝の海外渡航規定と日本僧成尋の入国
    森 公章
    海南史学 44 29 - 46 2006年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    続日本紀研究 362 1 - 13 続日本紀研究会 2006年06月 [査読有り]
  • 森 公章
    国史学 189 43 - 63 国史学会 2006年04月 [査読有り]
  • 国務運営の諸相と受領郎等の成立
    森 公章
    『東洋大学文学部紀要』第59集史学科篇31 1 - 67 2006年03月
  • 良吏の光と影
    森 公章
    『日本歴史』694(日本歴史学会) 1 - 17 2006年03月 [査読有り]
  • 白村江戦闘と高句麗
    森 公章
    韓日関係史学会国際学術大会「東アジアのなかの高句麗と倭」報告集 192 - 212 2005年10月
  • 中大兄の軌跡
    森 公章
    『海南史学』43(海南史学会) 20 - 40 2005年08月 [査読有り]
  • 封戸と封主
    森 公章; 山中章
    『文字と古代日本』3流通と文字(吉川弘文館) 85 - 100 2005年07月
  • 森 公章
    『続日本紀研究』355(続日本紀研究会) 355 22 - 40 続日本紀研究会 2005年04月 [査読有り]
  • 石川県河北潟周辺の遺跡と出土木簡
    森 公章
    『東洋大学人間科学総合研究所内プロジェクト『共時的・通時的構造からみた地域』「旧加賀藩領」研究班・研究報告書2004年度』 43 - 52 2005年03月
  • 民官と部民制
    森 公章
    『弘前大学国史研究』118(弘前大学国史研究会) 1 - 24 2005年03月 [査読有り]
  • 森 公章
    『東洋大学文学部紀要』第58集史学科篇30 30 1 - 39 東洋大学 2005年03月
  • 森 公章
    『続日本紀研究』349(続日本紀研究会) 349 1 - 17 続日本紀研究会 2004年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    『ヒストリア』189(大阪歴史学会) 189 1 - 23 大阪歴史学会 2004年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    『東洋大学文学部紀要』第57集史学科篇29 29 65 - 115 東洋大学 2004年02月
  • 森 公章
    『弘前大学国史研究』115(弘前大学国史研究会) 115 1 - 23 弘前大学 2003年10月 [査読有り]
  • 『参天台五臺山記』の研究と古代の土佐国
    森 公章
    『海南史学』41(高知海南史学会) 21 - 37 2003年08月 [査読有り]
  • 武蔵国足立郡司武蔵武芝とその行方
    森 公章; 笹山晴生
    『日本律令制の展開』(吉川弘文館) 361 - 389 2003年05月
  • 賓礼の変遷から見た日渤関係をめぐる一考察
    森 公章; 佐藤信
    『日本と渤海の古代史』(山川出版社) 130 - 141 2003年05月
  • 森 公章
    続日本紀研究 343 20 - 29 続日本紀研究会 2003年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    『白山史学』39(白山史学会) 39 23 - 53 白山史学会 2003年04月 [査読有り]
  • 郡雑任の研究
    森 公章
    『東洋大学文学部紀要』第56集 史学科編28号 2 28 45 - 102 2003年03月
  • 森 公章
    日本歴史 651 1 - 18 吉川弘文館 2002年08月 [査読有り]
  • 長屋王家木簡の可能性
    森 公章
    『歴史評論』626(歴史科学協議会) 53 - 59 2002年06月 [査読有り]
  • 森 公章
    白山史学 38 38 - 62 白山史学会 2002年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    『東洋大学文学部紀要』第55集 史学科編 27, 95-121 27 95 - 121 東洋大学 2002年03月
  • 森 公章
    『東アジアの古代文化』110 大和書房 110 11 - 19 大和書房 2002年02月
  • 額田部氏の研究
    国立歴史民族博物館研究報告 88 119 - 179 2001年03月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本歴史 634 1 - 14 吉川弘文館 2001年03月 [査読有り]
  • 天武十四年冠位制度の皇親冠位の理解をめぐって
    海南史学 38 2000年08月 [査読有り]
  • 国造・郡司・豪族
    高知大学人文学部人間文化学科人文科学研究 7 2000年07月
  • 九世紀の郡司とその動向
    森 公章
    『古代郡司制度の研究』吉川弘文館 312 - 368 2000年02月
  • 高知県香美郡野市町下ノ坪遺跡とその性格について
    古代交通研究 9 2000年01月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本歴史 615 1 - 13 吉川弘文館 1999年08月 [査読有り]
  • 森 公章
    続日本紀研究 319 1 - 18 続日本紀研究会 1999年04月 [査読有り]
  • 森 公章
    史学雑誌 108 6 1173 - 1176 公益財団法人 史学会 1999年
  • 雑色人郡司と十世紀以降の郡司制度
    弘前大学国史研究 105 106 1-22,1-16  1998年10月 [査読有り]
  • 長屋王家木簡と田庄の経営
    皆川家一編『古代中世史料学研究』上巻(吉川弘文館) 369 - 406 1998年10月
  • 「出雲国造の権力とその聖性」二題
    森 公章
    出雲古代史研究 7・8 28 - 39 1998年07月 [招待有り]
  • 大宰府および到着地の外交機能
    森 公章
    『古代日本の対外認識と通交』吉川弘文館 327 - 353 1998年05月
  • 平安貴族の国際認識についての一考察―日本中心主義的立場の「定立」―
    森 公章
    『古代日本の対外認識と通交』吉川弘文館 161 - 215 1998年05月
  • 大唐通事張友信をめぐって―九世紀、在日外国人の存在形態と大宰府機構の問題として―
    森 公章
    『古代日本の対外認識と通交』吉川弘文館 139 - 160 1998年05月
  • 試郡司・読奏・任郡司ノート―儀式書等に見える郡司の任用方法―
    森 公章
    人文科学研究 5 41 - 65 1997年06月
  • 森 公章
    ヒストリア 154 17 - 34 大阪歴史学会 1997年03月 [査読有り]
  • 王臣家と馬―長屋王家木簡の馬司の考察から―
    森 公章
    史聚会編『奈良平安時代史の諸相』高科書店 53 - 68 1997年02月 [招待有り]
  • 森 公章
    木簡研究 18 227 - 245 木簡学会 1996年11月 [査読有り]
  • 森 公章
    弘前大学国史研究 101 101 1 - 31 弘前大学 1996年10月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本歴史 580 1 - 15 吉川弘文館 1996年09月 [査読有り]
  • 森 公章
    続日本紀研究 303 1 - 17 続日本紀研究会 1996年08月 [査読有り]
  • 橘家と恵美太家
    海南史学 33 1 - 16 1995年08月 [査読有り]
  • 古代日本における在日外国人観小考
    高知大学人文学部人文学科・人文科学研究 3 13 - 45 1995年06月
  • 長屋王邸の住人と家政運営
    『平城京左京二条二坊・三条二坊発掘調査報告』(奈良国立文化財研究所) 363 - 407 1995年03月
  • 二条大路木簡と門の警備
    『文化財論叢』2(同朋舎) 447 - 467 1995年
  • 古代難波における外交儀礼とその変遷
    『前近代の日本と東アジア』(吉川弘文館) 171 - 195 1995年01月
  • 森 公章
    弘前大学国史研究 96 96 1 - 33 弘前大学 1994年03月 [査読有り]
  • 国書生に関する基礎的考察
    森 公章
    笹山晴生先生還暦記念会編『日本律令制論集』下巻、吉川弘文館 275 - 328 1993年09月
  • 森 公章
    日本歴史 539 1 - 12 吉川弘文館 1993年04月 [査読有り]
  • 朝鮮半島をめぐる唐と倭―白村江会戦前夜―
    森 公章
    池田温編『古代を考える 唐と日本』吉川弘文館 42 - 69 1992年06月
  • 外散位に関する諸問題
    森 公章
    黛弘道編『古代国家の歴史と伝承』吉川弘文館 84 - 117 1992年03月
  • 外散位に関する諸問題
    『古代国家の歴史と伝承』(吉川弘文館) 184 - 217 1992年
  • 出雲地域とヤマト王権
    森 公章
    稲田孝司・八木充編『新版古代の日本』4中国・四国、角川書店 153 - 176 1992年01月
  • 荷札木簡の研究課題
    森 公章
    考古学ジャーナル 339 16 - 23 1991年11月 [招待有り]
  • 長屋王邸宅の住人と家政機関
    森 公章
    奈良国立文化財研究所編『平城京長屋王邸宅と木簡』吉川弘文館 97 - 102 1991年01月
  • 森 公章
    弘前大学国史研究 84 87 - 109 弘前大学國史研究会 1988年03月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本史研究 299 40 - 72 日本史研究会 1987年07月 [査読有り]
  • 森 公章
    ヒストリア 114 1 - 31 大阪歴史学会 1987年03月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本歴史 460 20 - 37 吉川弘文館 1986年09月 [査読有り]
  • 森 公章
    朝鮮学報 118 115 - 143 朝鮮学会 1986年01月 [査読有り]
  • 耽羅方脯考―八世紀、日本と耽羅の「通交」―
    森 公章
    続日本紀研究 239 1985年06月 [査読有り]
  • 森 公章
    日本歴史 418 12 - 29 吉川弘文館 1983年03月 [査読有り]
  • 国宰、国司制の成立をめぐる問題
    歴史評論 643 17 - 28

書籍

  • 地方豪族の世界 古代日本をつくった30人
    森 公章 (担当:単著範囲:1-211頁)筑摩書房 2023年10月
  • 史料纂集『参天台五臺山記』第一
    森 公章 (担当:範囲:1-255頁)八木書店 2023年04月
  • 遣唐使と古代対外関係の行方―日唐・日宋の交流―
    森公章 (担当:範囲:1-321頁)吉川弘文館 2022年12月
  • 武者から武士へ―兵乱が生んだ新社会集団―
    森 公章 (担当:単著範囲:1-315頁)吉川弘文館 2022年08月
  • 天神様の正体 菅原道真の生涯
    (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2020年09月
  • 阿倍仲麻呂
    森 公章 (担当:単著範囲:1~232頁)吉川弘文館 2019年12月 232 1~232 
    人物叢書の1冊。奈良時代の遣唐留学生で、唐の朝廷に仕えてついに帰国しなかった阿倍仲麻呂の生涯を詳細に探究したもの。近年の研究をふまえて、科挙合格の事実はなかったこと、玄宗につながる人脈との関係による登用を明らかにし、唐でのくらしぶりを探った。もし仲麻呂が帰朝していたらどうなったかい関しても、遣唐使による文化移入の推移などから推察し、日唐関係の行方を展望した。
  • 古代日中関係の展開
    森 公章 (担当:単著範囲:1~319頁)敬文舎 2018年05月 
    遣唐使の概要と寛平度遣唐使計画の中断、唐の滅亡による遣唐使事業の終焉について整理した上で、「遣唐使」以後の日中関係の展開について、近年の研究をふまえて、新たな通史的考察を試みたもの。従来の通説では低く評価されてきた摂関期の位置づけを見直し、一方で、過度に位置づけられてきた平氏と日宋貿易に関係についてはその実態を再検討した。
  • 天智天皇
    森 公章 (担当:単著範囲:1~307頁)吉川弘文館 2016年09月 307 1~307 
    人物叢書の1冊で、中大兄皇子・天智天皇の生涯を詳細に叙述したもの。乙巳の変・孝徳朝政治の中での役割、白村江戦と長らくの称制、即位後の近江朝廷の政治など、激動の七世紀史の中での行動を究明し、通説を改め、その歴史的位置づけを再考したもの。
  • 平安時代の国司の赴任 『時範記』をよむ
    森 公章 (担当:単著範囲:)臨川書店 2016年04月 214 1~214 
    摂関期~院政期にかけて活躍した官人である平時範の因幡守赴任から帰京までの一部始終をまとめた日記『時範記』の当該箇所を丁寧に読み解き、『今昔物語集』『古事談』や『因幡国伊福部臣古志』などの史料を参考にしながら、国司交替の様子や国司と地方豪族の関係など、当時の地方支配の実態を明らかにしようとしたもの。
  • 在庁官人と武士の生成
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2013年09月 280 
    既発表論文8編をそれぞれに補訂し、国衙機構のあり方や在庁官人制の成立に関する国書生・判官代や受領郎等、また相撲人と武士の関係などを考究した。在庁官人の人的系譜分析から、従来の源平両氏中心とは異なる視角で、武士成立の道筋を探究する方法を示している。
  • 成尋と参天台五臺山記の研究
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2013年02月 295 
    既発表論文8編・書評1編をそれぞれに補訂し、11世紀末の入宋僧成尋とその渡海日記『参天台五臺山記』の読解に関連する論考を集成したもの。入宋の手続き、皇帝との謁見の様子、日本情報伝達のあり方など、宋における外交形式や対外意識、日中間を往来した僧・商人の様子、彼らの活動を支えた人々の存在とその関係について考究し、遣唐使事業が終了する平安中期以降の日本の対外関係の行方を展望した。
  • 古代豪族と武士の誕生
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2013年01月 232 
    「古代史を貫く地方豪族の歴史」という視点から、正倉院文書に登場する下総国海上郡の他田神護を切り口に、地方支配の歴史的変遷、地方豪族と朝廷との関係、地域支配支配の構造などを通史的に説明したもの。通常は10世紀頃までで終わる通史的叙述に対して、在庁官人や武士に関する研究をもとに、12世紀末までを視野に、地方豪族から見た古代史の時期区分案も呈している。
  • 倭の五王
    森 公章 (担当:単著範囲:)山川出版社 2010年04月 88 
    5世紀に活躍する倭の五王の人物像・事績などを通じて、当該期の王権のあり方、東アジア諸国との関係を検討したもの。中国史料に登場する倭の五王と『古事記』『日本書紀』や金石文などの日本側史料に現れる当該期の王たちとの関係、また中国・朝鮮諸国との通交による国家形成との関連性などを考究した。
  • 遣唐使の光芒
    森 公章 (担当:単著範囲:)角川学芸出版 2010年04月 261 
    遣唐使の新しい概説書を執筆したもの。「遣唐使の概要」、「遣隋使から遣唐使へ」、「大宝度遣唐使の画期性」、「唐文化の移入」、「安史の乱と宝亀・延暦度の遣唐使」、「最後の遣唐使」、「遣唐使のあとに続くもの」の各章からなり、遣唐使事業を通時的に鳥瞰する視点、遣唐使の相対化を課題に、新たな遣唐使研究の成果を整理した。
  • 史跡で読む日本の歴史3古代国家の形成
    森 公章; 著 (担当:編者(編著者)範囲:)吉川弘文館 2010年02月 272 
    全10巻の史跡を中心に日本史を綴るシリーズの1冊を編著したもの。7世紀史を対象としたもので、総論「古代国家の形成」と「あとがき」および「評家」・「石碑」の章を執筆した。
  • 地方木簡と郡家の機構
    森 公章 (担当:単著範囲:)同成社 2009年07月 332 
    既発表論文7編をそれぞれに補訂し、新稿1編を加え、一書に成したもの。近年出土増加が著しい地方木簡を文献史料に照らして分析し、郡家の人的構成・施設のあり方などの具体像を明らかにし、5・6世紀から12世紀くらいを視野に、古代国家の地方支配の実像解明に努めた。
  • 奈良貴族の時代史―長屋王家木簡と北宮王家―
    森 公章 (担当:単著範囲:)講談社 2009年07月 286 
    天武天皇の皇子で、壬申の乱の功労者高市皇子に始まり、奈良時代前半の左大臣長屋王に続く王家を、長屋王家木簡という新出土文字資料の解析に基づき、北宮王家として位置づけ、藤原氏を中心とする従来の奈良時代史の理解に再検討を試みたもの。歴史考古学と文献史学の成果を融合して、また地方豪族の動向にも目配りしながら、奈良時代から平安時代への変化を考察した。
  • 遣唐使と古代日本の対外政策
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2008年11月 326 
    既発表論文8編をそれぞれに補訂し、新稿4編を加えて、計12編を一書に成したもの。古代日本の外交に重要な役割を果たした遣唐使について、遣唐使の全体的時期区分と諸相、外交儀礼、留学生の活動、唐文化の移入、菅原道真の遣唐使計画などについて考究した。また渤海や新羅、百済、加耶など朝鮮諸国との通交にも目配りし、7~9世紀の対外政策の全体像を解明しようとした。
  • 知っておきたい日本史の名場面
    森 公章; 大隅和雄; 神田千里; 季武嘉也; 山本博文; 義江彰夫 (担当:共著範囲:)吉川弘文館 2008年03月 270 
    日本史の転換となった名場面について、詳細・平易、かつ臨場感あふれる解説をまとめたもので、好太王碑文、崇仏論争、聖徳太子の政治、大化の改新、白村江の敗戦や壬申の乱、奈良朝の政変の項目を担当した。
  • 東アジアの動乱と倭国
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2006年12月 264 
    2世紀に成立した倭国が東アジア諸国との交流で発展すると同時に、戦争に巻き込まれていく様子を描いたもの。「戦争の日本史」シリーズの第1巻にあたり、倭国大乱、百済・加耶諸国の紛争、白村江の敗戦への過程を検証し、激動する国際情勢の中で倭国が体験した戦争の具体相と外交の展開を整理した。
  • 日本の時代史3倭国から日本へ
    森 公章; 小沢毅曽根正人古市晃島田敏夫鐘江宏之 (担当:編者(編著者)範囲:)吉川弘文館 2002年08月 260 8~131 
    全30巻の日本史の通史のシリーズの1冊を編著したもの。7世紀の飛鳥時代を扱っており、その総論にあたる「倭国から日本へ」の章を執筆した。従来の推古朝や「大化改新」を起点に中央集権的律令国家が確立するという説明ではなく、白村江の敗戦や壬申の乱を経た天武・持統朝に急速に古代国家が構築されるという構図をもとに、律令体制の成立過程を述べたのが大きな特色である。
  • 高知県の歴史
    森 公章; 荻慎一郎; 市村高男; 下村公彦; 田村安興 (担当:共著範囲:)山川出版社 2001年02月 373 10~84 
    原始から近・現代に至る高知県の歴史のうち、原始・古代の部分およびそれに相当する年表部分を執筆した。「土佐国の成り立ち」では旧石器時代から律令体制下までの土佐国の様相を、最新の考古学の発掘事例や地方制度に関する自らの研究成果を取り入れて叙述し、「変わりゆく古代国家」では『土佐日記』の分析を中心に、従来あまり語られることがなかった土佐国の平安時代の様相を明らかにした。
  • 長屋王家木簡の基礎的研究
    森 公章 吉川弘文館 2000年05月 381 
    既発表論文およびその他13編をそれぞれに補訂し、長屋王家木簡と家政運営、長屋王家木簡の諸相、長屋王家木簡の周辺の3部および「付 長屋王家木簡・長屋王邸関連論文目録(稿)」に構成し、一書に成したもの。新出土の長屋王家木簡・二条大路木簡を理解する上で基礎となる研究である。
  • 古代郡司制度の研究
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 2000年02月 371 
    既発表論文8編をそれぞれに補訂し、新稿1編を加え、律令制地方支配の成立過程、律令制下の郡司任用制度の変遷とその起源、9世紀以降12世紀までの郡司制度の行方の3部に構成し、一書に成したもの。郡司の前身たる評司、律令制下の国造の分析や雑色人郡司の用語の提唱も行っている。
  • 「白村江」以後
    森 公章 (担当:単著範囲:)講談社 1998年06月 248 
    663年白村江の敗戦に至る日本の外交政策をあり方とその特色を解明し、当時の日本の国家段階・外交政策が実際の戦争の場においてどのような矛盾を露呈したかという視点から、白村江戦を論じ、敗戦後の国家機構の変容(律令国家の成立)と変わらない対外姿勢(外交ベタ)を描き、今日に及ぶ日本国家の特質、文化摂取の様相を考察した。
  • 古代日本の対外認識と通交
    森 公章 (担当:単著範囲:)吉川弘文館 1998年05月 357 
    既発表論文8編をそれぞれに補訂し、新稿3編を加え、古代日本の対外認識、外交政策と通交、外交儀礼の3部に構成し、一書に成したもの。事大主義と日本中心主義という二重構造の対観をキーワードに、天皇号の成立を始め、対唐観や在日外国人観、外交構造の特質を解明した。本書は博士(文学)の学位請求論文である。

講演・口頭発表等

  • 日宋関係  [招待講演]
    森 公章
    「古代東アジア・東部ユーラシアの対外交通と文書」 2014年01月 口頭発表(招待・特別)
  • 交流史から見た沖ノ島祭祀  [招待講演]
    森 公章
    「宗像・沖ノ島と関連遺産群」国際学術研究報告会 2013年10月 口頭発表(招待・特別)
  • 五世紀の銘文刀剣と倭王権の支配体制  [通常講演]
    森 公章
    九州史学会 2011年12月 
    シンポジウム「倭王は何を学んだか―東アジア世界と倭の変容―」の基調報告
  • 古代地方豪族の行方―相撲人と国衙・武士、常陸国の事例から―  [通常講演]
    森 公章
    白山史学会大会 2011年11月 
    第49回白山史学会大会の記念講演
  • 遣唐使と唐文化移入の特色  [通常講演]
    森 公章
    アメリカ合衆国オレゴン大学国際シンポジウム「東アジア都市、奈良 8世紀日本の国際性と地域性」 2010年05月
  • 遣隋・遣唐留学者とその役割  [通常講演]
    森 公章
    専修大学社会知性開発研究センター 東アジア世界史研究センター「古代東アジアの交流と留学生」専修大学神田校舎 2009年11月
  • 文献史料から見た郡家の構造と機能  [通常講演]
    森 公章
    条里制・古代都市研究第23回大会 2007年03月
  • 白村江戦闘と高句麗  [通常講演]
    森 公章
    韓日関係史学会国際学術大会「東アジアのなかの高句麗と倭」(大韓民国ソウル歴史博物館) 2005年10月
  • 遣唐使の時期区分と大宝度の遣唐使  [通常講演]
    森 公章
    國學院大學21世紀COEプログラム東アジア異文化間交流史研究会 2005年06月
  • 中大兄の軌跡  [通常講演]
    森 公章
    第20回東京女子大学読史会大会 2004年10月
  • 『参天台五臺山記』の面白さ  [通常講演]
    森 公章
    平成14年11月30日第40回白山史学会大会 2002年11月

作品等

  • 平城宮の発掘調査
    1988年 -1994年
  • 薬師寺古文書調査
    1989年 -1993年
  • 大覚寺聖教調査
    1991年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2019年03月 
    代表者 : 森 公章
     
    本研究では地方官衙遺跡出土木簡の集成を行い、「郡的世界」の実像を探る方法を示すことができた。国衙の支配への変遷に関しては、10~12世紀の国務運営の様態を全体的に把握することができるそれぞれの時期に関わる史料の読解に努め、在庁官人の動向分析と合せて、国務のあり方、在庁官人・武士・相撲人など国務に参画する人々の活動を整理した。従来、文献史料が少なく、分析が困難な地域についても、新たな分析方法と可能性を示すことができた。
  • 平安・鎌倉時代の国衛機構と武士の成立に関する基礎的研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 森 公章
  • 日本における地域と社会集団 ―公共性の構造と変容―
    研究所プロジェクト
    研究期間 : 2007年 -2009年
  • 遣唐使の特質と平安中・後期の日中関係に関する文献学的研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 森公章
  • 共時的・通時的構造からみた地域
    研究所プロジェクト
    研究期間 : 2004年 -2006年
  • 古代日本における国郡務運営の実態とその変還に関する研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 森公章
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1996年 -1997年 
    代表者 : 森 公章
     
    1.本研究では郡司制度の展開を考える上で1つの軸となる律令国家の郡司任用方法とその淵源、および10世紀以降の変遷を考究した。その結果、律令制当初から譜第に基づく郡司任用が行われ、この譜第任用を基準としながらも、8、9世紀を通じて、郡司の資質を国家が期待する形に近づけるために、郡司任用の諸法令が出されたことが明らかになった。この過程で地方家族としての郡司が律令官人の末端で地方支配を担う存在として位置づけられていくのである。また10世紀の郡司任用の儀式に関しては、これを律令国家の郡司任用方法の完成形態を示すものと理解し、そこから8、9世紀の諸法令の意味を探るという新しい視点を呈することもできた。以上の点については、いずれも論文として発表することができた。 2.以上の郡司任用方法と郡司制度の変遷との関係が次の課題になるが、この面では9世紀の擬任郡司制。10世紀の「国衙官任郡司」、11世紀以降の一員郡司制について知見を整理した。これらの問題は国家機構全体の変化と合わせてさらに考察を加えていく必要があり、この2年間では論文化までには至らなかったが、「国衙官任郡司」は雑色人郡司と称すべきであるといった研究史の見直しの方向も見出すことができており、今後の研究課題としたい。 3.郡司表の作成。郡司制度の実態的変遷を検討するための基礎資料となる郡司就任者の動向、各郡の譜第氏族のあり方や郡司任用制度の変遷との関係について、詳細な郡司表を完成し、報告書に掲載することができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1993年 -1993年 
    代表者 : 森 公章
     
    1.外交史料集成の作成。古代の外交史料をカード化し、そのカードを通交事例ごとにルーズリ-フノートにまとめる作業を行った。活字化されていない史料については、その写本等を実見するために東京方面に出張を行い、史料の集成に努めた。こうして出来上がったノートをもとに、事例ごとに通交の経緯、使者として派遣された者の氏名・官位・経歴、通交の目的及び相手国の対応、賓礼の様子などを整理し、データベース化する前作業に着手したが、このワークシートは今年度は9世紀末までの分しか完成できなかった。今後、10世紀以降についても作業を続け、外交史料集成の完成を期したいと考えている。 2.古代日本におれる外交機構の研究。1で作成したあるいは作成中の史料をもとに、律令条文や延喜式などの法制史料と合わせて、まず古代日本における賓礼の手順や各々の儀礼の場のあり方を整理し、外交機構の大系を考えるノートを作成した。これをもとに、今年度は難波の地における外交儀礼とその変遷を考究することを通じて、古代日本の外交のあり方とその変遷の背景を考察した。この成果は「古代難波における外交儀礼とその変遷」と題して『東アジアと前近代の日本』(仮題)(吉川弘文館、1994年12月刊行予定)に掲載の予定である。今後は、太宰府や諸国での外交や10世紀以降の外交のあり方、外交政策の決定過程などについても研究を深めたいと思う。 3.外交に関わる遺跡の巡見。北陸道の松原客館、能登客館に関わる遺地を見学することができ、今後越前国や加賀国といった到着地での外交や都とのやり取りのあり方を考える参考材料を得ることができた。
  • 古代日本の都城と木簡
  • 古代日本の外交機構の研究
  • 古代日本の地方支配のあり方
  • Study on Capitol and Wooden Writing Tablets of Ancient Japan
  • Study on Diplomatic System of Ancient Japan
  • Study on Region-govern System of Ancint Japan

委員歴

  • 2017年04月 - 現在   木簡学会   委員
  • 2013年07月 - 現在   日本歴史学会   評議員
  • 2014年07月 - 2020年07月   日本歴史学会   理事
  • 2013年04月 - 2017年03月   木簡学会   監事
  • 1988年 - 1994年   木簡学会   幹事   木簡学会

その他

  • 2020年03月 - 現在  雄略天皇、推古天皇、天武天皇、弁正、菅原道真、源頼信 
    日本歴史学会編『人物叢書別冊 人とことば』(吉川弘文館)2~7、12~13、24~25、44~45頁。
  • 2022年02月  武蔵国入間郡家と神火事件―宝亀三年太政官符の釈読― 
    『新府中市史研究』4号(1~16頁)
  • 2020年07月  白村江の大敗、唐の侵攻の危機にどう対処したか 天智天皇 
    『歴史街道』388号(22~27頁)
  • 2020年06月  推古朝と聖徳太子 
    佐藤信監修・新古代史の会編『テーマで学ぶ日本古代史』政治・外交編(吉川弘文館)45~56頁
  • 2020年04月  日中歴史の使者 遣唐使、遣唐使群像、遣唐使が見た長安 
    『和華』25号(4~11、12~19、30~31頁)「時空を越える遣唐使」の特集号
  • 2020年03月  雄略天皇、推古天皇、天武天皇、弁正、菅原道真、源頼信 
    日本歴史学会編『人物叢書別冊 人とことば』(吉川弘文館)2~7、12~13、24~25、44~45頁
  • 2019年12月 - 2019年12月  大和魂と「国風」化のはじまり 
    紫式部学会編輯『むらさき』第56輯(85~89頁)に掲載。『源氏物語』が初出例である大和魂の本義を糸口に、「和魂漢才」の形で形成されてきた我が国の前近代の文化移入のあり方を検討し、遣唐使の推移に関する考察をもとに、「国風」化のはじまりの時期を従来よりも早める見解を示した。
  • 2019年03月 - 2019年03月  菅原道真左降事件 
    佐藤信編『古代史講義 戦乱篇』(筑摩書房)(223~239頁)。昌泰の変として知られる菅原道真左降事件について、道真の生涯をたどりながら、宇多天皇・醍醐天皇や藤原基経・時平などとの関係をさぐりつつ、探究したもの。醍醐天皇の過剰反応と道真が醍醐天皇との間に諫臣としての信頼関係を構築することができなかった点を主因と考えた。
  • 2018年11月 - 2018年11月  歴史書懇話会創立五〇周年記念読書アンケート 
    『歴史書通信』240号(60~61頁)。2017・28年に刊行の書籍で特に印象に残ったもの2点、これまでに出会った歴史書の中で「名著」と言えるもの3点を挙げた。
  • 2018年02月 - 2018年02月  書評と紹介 鈴木靖民・荒木敏夫・川尻秋生編『日本古代の道路と景観 駅家・官衙・寺』 
    『日本歴史』837号(93~95頁)に掲載。内容紹介と若干の書評を行った。
  • 2017年09月 - 2017年09月  〈書評〉磐下徹『日本古代の郡司と天皇』 
    『古代文化』69の2(148~149頁)
  • 2016年11月 - 2016年11月  日本古代史の研究と木簡 
    韓国木簡学会第3回国際学術会議資料集『古代世界の文字資料と文字文化』(慶北大学校、66~80頁)
  • 2016年11月 - 2016年11月  古代天皇制の成立はいつか 
    『発見・検証日本の古代』Ⅲ前方後円墳の出現と日本国家の起源(KADOKAWA)80~100頁
  • 2016年10月 - 2016年10月  律令国家「日本」誕生の舞台/「大化改新」の実像/浄御原令と天皇号の成立/大宝律令施行 
    奈良文化財研究所編『飛鳥むかしむかし』国づくり編(朝日新聞出版社刊)の「律令制と天皇編」に執筆したもの(83~98頁)
  • 2016年09月 - 2016年09月  稲荷山鉄剣銘の衝撃 
    『発見・検証日本の古代』Ⅱ騎馬文化と古代のイノベーション(KADOKAWA)70~84頁
  • 2016年09月 - 2016年09月  『日本書紀』に記された出雲 
    島根県古代文化センター編『古代出雲ゼミナール』Ⅲ(島根県・島根県教育委員会)(43~50頁)
  • 2016年05月 - 2016年05月  書評 河内春人著『日本古代君主号の研究―倭国王・天子・天皇―』 
    『歴史評論』973号(105~108頁)
  • 2015年05月 - 2015年05月  『北山抄』巻十「吏途指南」校訂文(案)と訓読・略註 
    上村正裕・神戸航介・染井千佳・武内美佳・林友里江と共著、『白山史学』51号(85~134頁)
  • 2015年05月 - 2015年05月  東アジア関係史と『古事記』 
    『古代史研究の最前線』(洋泉社)152~167頁
  • 2015年04月 - 2015年04月  古代朝鮮戦争―朝鮮半島に雄飛する倭王権― 
    『歴史読本』60の4(68~75頁)
  • 2015年03月 - 2015年03月  鞠智城「繕治」の歴史的背景 
    熊本県教育委員会『鞠智城東京シンポジウム2014成果報告書』(66~80頁)
  • 2015年03月 - 2015年03月  律令制と天皇 
    朝日新聞奈良版に4回にわたり連載。2015年3月6日:律令国家「日本」誕生の舞台、3月13日:「大化改新」の実像、3月20日:浄御原令と天皇号の成立、3月27日:文物の儀備わり
  • 2015年03月 - 2015年03月  「大化改新」の実像 
    朝日新聞奈良版「飛鳥むかしむかし」律令制と天皇編、2015年3月13日(32頁)
  • 2015年03月 - 2015年03月  律令国家「日本」誕生の舞台 
    朝日新聞奈良版「飛鳥むかしむかし」律令制と天皇編、2015年3月6日(28頁)
  • 2015年01月 - 2015年01月  書評と紹介 平川南著『律令国郡里制の実像』上・下 
    『古文書研究』78号(125~126頁)
  • 2013年12月 - 2013年12月  白村江戦と水城・山城の造営 
    『都府楼』45号(2~11頁)

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