研究者総覧

吉崎 貴大 (ヨシザキ タカヒロ)

  • 健康スポーツ科学部栄養科学科 准教授
  • 健康スポーツ科学研究科栄養科学専攻 准教授
  • ライフイノベーション研究所 研究員
  • 食環境科学研究科食環境科学専攻 准教授
Last Updated :2024/04/06

研究者情報

学位

  • 博士(食品栄養学)(東京農業大学大学院)

J-Global ID

研究キーワード

  • 食事   食生活   睡眠   交代制勤務   応用健康科学   時間栄養学   栄養疫学   

研究分野

  • 人文・社会 / 家政学、生活科学
  • ライフサイエンス / 栄養学、健康科学

経歴

  • 2024年04月 - 現在  東洋大学健康スポーツ科学部栄養科学科准教授
  • 2018年04月 - 2024年03月  東洋大学食環境科学部食環境科学科准教授
  • 2017年04月 - 2018年03月  東洋大学食環境科学部食環境科学科講師
  • 2014年04月 - 2017年03月  東洋大学食環境科学部助教

学歴

  • 2012年04月 - 2014年03月   日本学術振興会特別研究員(DC2)
  • 2011年04月 - 2014年03月   東京農業大学大学院   農学研究科   食品栄養学専攻 博士後期課程
  • 2009年04月 - 2011年03月   東京農業大学大学院   農学研究科   食品栄養学専攻 博士前期課程

所属学協会

  • 日本睡眠学会   日本時間栄養学会   日本栄養改善学会   日本栄養・食糧学会   日本疫学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 公衆栄養学・栄養疫学実習
    石原淳子; 髙地リベカ; 鬼頭久美子; 木村安美; 小手森綾香; 後藤温; 多田由紀; 遠又靖丈; 丸谷幸子; 丸山広達; 村井詩子; 吉﨑貴大 (担当:共著範囲:Part I 疫学研究の基礎(Chapter 02 疫学指標))建帛社 2024年03月 ISBN: 9784767907529
  • 時間栄養学 ー時計遺伝子,体内時計,食生活をつなぐー
    吉﨑貴大 (担当:共著範囲:PartⅤ: 19章: p168-174)化学同人 2020年06月
  • 上岡 洋晴; 折笠 秀樹; 大室 弘美; 北湯口 純; 佐山 暁子; 島田 美樹子; 唐 文涛; 眞喜志 まり; 吉﨑 貴大; 上岡 洋晴; 折笠 秀樹 (担当:共著範囲:)ライフ・サイエンス出版 2016年12月 ISBN: 4897753538 62
  • 梶本 雅俊; 川野 因; 石原 淳子; 梶本 雅俊; 久喜 美知子; 五関 正江; 佐野 喜子; 鈴木 礼子; 砂見 綾香; 高地 リベカ; 多田 由紀; 田中 弘之; 田村 須美子; 原島 恵美子; 日田 安寿美; 丸山 広達; 横山 友里; 吉崎 貴大 朝倉書店 2016年 ISBN: 9784254610598
  • 梶本 雅俊; 近藤 雅雄; 川野 因 朝倉書店 2012年03月 ISBN: 4254610521 157

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 藤田 聡; 篠原 靖司; 竹垣 淳也; 吉崎 貴大
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 東郷 史治; 石渡 貴之; 吉崎 貴大; 小松 泰喜; 緒形 ひとみ
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 吉崎 貴大
     
    渡航時の時差や夜勤を伴う交代制勤務への曝露に限らず、学校や仕事などの社会的時間制約による活動-休息リズムの変動によっても、体内時計との乖離状態が生じる。この乖離状態は食生活や心身の健康問題と関連する可能性が報告されている。しかし、日々の活動-休息、食生活あるいは血糖変動の24時間のパターンの類似性がそれぞれ独立に、抑うつ症状と関連するか否かを検討した報告はない。そこで、本研究では健康な若年成人を対象に、その関連性を明らかにすることを目的とした。健康な若年者87名を対象とし、横断研究を実施した。日常生活条件下において7日間のアクチグラフとフラッシュグルコースモニタリングのセンサーの装着を対象者に依頼した。さらに、睡眠日誌、食事記録および食事歴法質問票、さらには基本特性や抑うつ症状に関わる質問票への回答を依頼した。活動-休息、エネルギー摂取量、および血糖変動のデータについて、inter-daily stability(IS)を算出した。ISは0から1の範囲の値をとり、値が高いほど日々の24時間のパターンに類似性があることを示す。抑うつ症状の評価には、CES-DあるいはPOMSから算出した得点を用いた。多変量解析では、CES-DあるいはPOMS-DDの得点を従属変数とし、7日間の活動-休息パターンのIS、血糖変動のIS、性別、夜勤のアルバイトの有無、飲酒習慣を独立変数とした。その結果、CES-DあるいはPOMS-DDの得点を従属変数としたいずれかの解析においても、活動-休息パターンのISは抑うつ症状と有意な関連を示し、日々の類似性が低い者ほど抑うつ症状が高かった。一方、血糖変動のISはCES-DとPOMS-DDと有意な関連はみられなかった。これらの結果から、心身の健康の維持増進の手がかりとして、日々の活動-休息パターンを規則的に保つことの重要性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 東郷 史治; 石渡 貴之; 吉崎 貴大; 小松 泰喜; 緒形 ひとみ
     
    唾液中の時計遺伝子のmRNA抽出法と概日リズムの評価手法の妥当性を検討した。測定対象候補者を生活行動の時間的指向性から朝型、中間型、夜型に分類し、それぞれ5名を測定対象者として選択した。実験では、日常生活下での唾液採取(4時間毎に計5回の採取)、実験室内(24時間覚醒継続下)での唾液採取(1時間毎に採取)、深部体温計測、心電図計測を実施した。採取した唾液からmRNAを抽出し、時計遺伝子の発現状況について解析をした。また、実験室実験で採取した唾液からは、メラトニン濃度とコルチゾール濃度についても解析をした。動物実験では、交代制勤務動物モデルを作成するシステムを構築した。ケージに、床面の上を左右に移動するバーを設置し、そのバーを左右に常時移動させることで、動物を強制的に覚醒させることができることを確認した。そこで、日勤条件日(暗期でバーの移動有り12時間、明期でバーの移動無し12時間)、夜勤条件日(暗期でバーの移動無し12時間、明期でバーの移動有り12時間)、休日(暗期でバーの移動無し12時間、明期でバーの移動無し12時間)を設定し、Wistar系雄ラットで交代制勤務動物モデル4匹と日勤動物モデル4匹を作成した。交代制勤務動物モデルでは、日勤条件2日、夜勤条件1日、休日1日、日勤動物モデルでは日勤条件3日、休日1日のセットをどちらも4回繰り返した。ラットには、腹腔内に深部体温、活動量、心電図を計測する小型機材を埋め込み、実験期間中のそれぞれのデータを計測した。また実験期間の終了後に、抑うつ/不安行動特性を定量化するためのテスト(オープンフィールドテスト)、脳内の神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン等)をホモジネートを用いて計測した。人を対象としたシミュレーション実験等では、脳機能検査(fMRIと脳波)で使用する画像とプロトコルについて検討を進めた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年07月 -2019年03月 
    代表者 : 東郷 史治; 小松 泰喜; 朴 眩泰; 吉崎 貴大
     
    高齢者を対象に、睡眠時間、睡眠時間帯を含む睡眠習慣と抑うつ症状、認知機能との関連について検討した。平日の睡眠時間と抑うつ症状/単語記憶課題の成績の関係、平日/休日の睡眠時間帯の中央時刻と抑うつ症状/単語記憶課題の成績の関係について、二次関数で回帰分析を実施したところ、それぞれ有意な(p < 0.05)関係が認められるとともに、抑うつ症状が最低となる睡眠時間や睡眠時間帯、記憶課題の成績が最大となる睡眠時間や睡眠時間帯が存在する可能性が示唆された。これらのことから、抑うつや認知機能低下の予防・改善に最適な高齢期での睡眠時間、睡眠時間帯が存在する可能性があると考えられた。
  • 地域住民の心身の健康に対して時間栄養学が果たす役割に関する横断・追跡研究
    文部科学省:学術研究助成基金助成金(若手研究B)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 吉﨑貴大
  • 社会的ジェットラグと抑うつ傾向および肥満との関連に及ぼす食生活状況の影響
    やずや食と健康研究所:やずや食と健康助成研究
    研究期間 : 2016年12月 -2018年11月 
    代表者 : 吉﨑貴大
  • 交代制勤務による生活習慣の変容と心身の変調の因果性及びその生理学的基盤の解明
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究B)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 東郷史治; 吉﨑貴大
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2017年03月 
    代表者 : 東郷 史治; 小松 泰喜; 岸 哲史; 吉崎 貴大
     
    交代制勤務者を対象に、睡眠、食事、身体運動の量、質、時間帯、概日リズム、抑うつ気分等との関連について検討した。その結果、睡眠の量と時間帯、食事内容と概日リズムあるいは朝型夜型傾向、抑うつ気分あるいは肯定的気分との間に関連性があることが示唆された。また、夜勤時の食事内容や睡眠時間帯は、夜勤前後での概日リズムの位相変化や肯定的気分の変化と関連することが示唆された。これらのことから、交代制勤務者において、食事内容や睡眠時間帯の調整などにより体内時計の位相後退を抑制することで抑うつ気分の増大を防ぐことができる可能性があると考えられた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(研究活動スタート支援)
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 吉崎貴大
     
    本研究は交代制勤務と食事内容の乱れや食生活の不規則さとの関連に対して、朝型夜型指向性が関わるか否かを明らかにすること、交代制勤務者の心臓自律神経活動を評価し、その概日リズムに関わる食生活上の要因を検討することを目的とした。その結果、朝型夜型指向性は交代制勤務と食生活の乱れとの関連に影響すること、交代制勤務者の日勤日において、朝食時刻が遅いこと、1日に占める夕食時の摂取量が多いこと、総エネルギー摂取量が多いことは概日リズムの位相を後退させる要因である可能性が明らかとなった。
  • 若年層における皮膚の状態と食生活状況および心身の健康との関連
    やずや食と健康研究所:やずや食と健康助成研究
    研究期間 : 2014年12月 -2015年11月 
    代表者 : 君羅好史; 山根拓実; 吉﨑貴大
  • (独)日本学術振興会:特別研究員奨励費
    研究期間 : 2012年04月 -2014年03月 
    代表者 : 吉﨑貴大
     
    本研究は、1) 時計機構の乱れる可能性がある交代制勤務者において、心臓目律神経活動の24時間の概日リズムを評価すること、2) 成人男子学生を対象に食事時刻の違いが心臓自律神経活動の24時間の概日リズムと血中脂質に及ぼす影響について検討することを目的とした。日常生活下における調査では、医療施設に勤務する日勤者(14名)および交代制勤務者(13名)とし、身体活動、自律神経活動、睡眠、食事、眠気、疲労、気分等に関するモニタリングを実施した。その結果、日勤日では、概日リズムに影響する外部刺激(身体活動、睡眠、食事)は交代制勤務者と日勤者との間に有意な差がみられなかった。しかしながら、交代制勤務者は日勤日における概日リズムの頂点位相が日勤者に比べて有意に後退しており、睡眠-覚醒リズムや勤務時間帯との時間関係が適切でない状態であることが示唆された。 一方、食事時刻に関する実験的な検証では男子大学生(7名および14名)を対象とした。研究デザインは前後比較試験および並行比較試験とし、2週間にわたって食事時刻を変えることが概日リズムの頂点位相に及ぼす影響を検討した。なお、介入中は1日3回の規定食以外の飲食を禁止し、運動、昼寝の制限を指示した。さらに、起床は6:00、就寝は24:00を維持するよう指示した。その結果、2週間にわたって1日3回の食事時刻を5時間ずつ遅らせたところ、概日リズムの頂点位相が有意に後退した。また、食事時刻を5時間ずつ前進させたところ、食事時刻を変えなかった対照群に比べて概日リズムの頂点位相が有意に前進し、さらには血中脂質が有意に減少した。それゆえ、本研究で得られた知見は、概日リズムの変調を起因とする症状・疾患に対して、食生活を整えることが重要である可能性を示唆しており、将来的に一次予防策を提案する際に、貴重な基礎資料となることが期待される。

その他のリンク

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