MF Researcher Database

研究者総覧

詳細

羽田　朝子 (ハネダ　アサコ)

  • 文学部東洋思想文化学科　教授
Last Updated :2025/06/06

研究者情報

学位

  • 博士（文学）（2010年03月 奈良女子大学）

科研費研究者番号

  • 90581306

J-Global ID

研究分野

  • 人文・社会 / 中国文学

経歴

  • 2025年04月 - 現在  東洋大学文学部 東洋思想文化学科教授
  • 2018年04月 - 2025年03月  秋田大学教育文化学部 地域文化学科 国際文化講座准教授
  • 2017年04月 - 2018年03月  秋田大学教育文化学部 地域文化学科 人間文化講座准教授
  • 2014年04月 - 2017年03月  秋田大学教育文化学部 地域文化学科 人間文化講座講師
  • 2010年04月 - 2014年03月  奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター特任助教

学歴

  • 2004年04月 - 2010年03月   奈良女子大学   大学院 人間文化研究科   比較文化学専攻
  • 2007年09月 - 2008年08月   台湾大学   文学院 語言中心（語学研修生、台湾教育部語学研修奨学金）
  • 2005年09月 - 2007年07月   南京大学   中国語言文学系   中国現当代文学専攻（高級進修生、中国政府奨学金）

所属学協会

  • 日本比較文学会   日本中国学会   ジェンダー史学会   現代中国学会   中国文芸研究会   

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • 梅娘的《蟹》與《華文大阪毎日》：関於與張資平《新紅A字》的同時連載
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「戦時下の「写真表象」「文化交流」――戦地台湾から『華文大阪毎日』まで 」（東京都立大学） 2024年06月 口頭発表（一般）
  • 満洲国の女性作家・梅娘の日本経験――童話創作を中心に
    羽田 朝子
    秋田中国学会例会 2023年11月 口頭発表（一般）
  • 实践“设身处地”而获得的丰硕成果
    羽田 朝子
    中国文芸研究会 書評の会出店 2023年09月
  • 梅娘「蟹」と『華文大阪毎日』
    羽田 朝子
    中国文芸研究会例会 2023年09月 口頭発表（一般）
  • 梅娘対現代児童観的接受及其童話創作  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「台湾／満洲／朝鮮の植民主義と文化交渉」（東京都立大学） 2022年08月 口頭発表（一般）
  • 恋愛から同志愛へ――満洲国女性作家・但娣の文学  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「吼えろアジアーー東アジアのプロレタリア文学・芸術とその文化移転 」（立命館大学） 2022年07月 口頭発表（一般）
  • 梅娘の日本経験と童話創作  [招待講演]
    羽田 朝子
    ワークショップ「異郷に学び、異郷を書くーー華人女性の留学体験」（神戸大学） 2022年03月 口頭発表（一般）
  • 梅娘の日本滞在期と外国文学紹介
    羽田 朝子
    秋田中国学会第171回例会 (秋田大学) 2021年11月 口頭発表（一般）
  • 從梅娘的女性觀來看“戰前和戰後的連續性”  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「東亞殖民地主義與文學會議」年度大會（台湾清華大学、オンライン開催） 2021年10月 口頭発表（一般）
  • 梅娘「小婦人」における近代女性像とナショナル・アイデンティティ
    羽田 朝子
    日本中国学会第72回大会（慶應義塾大学・オンライン開催） 2020年10月 口頭発表（一般）
  • 梅娘ら『華文大阪毎日』同人たちの「読書会」と外国文学紹介
    羽田 朝子
    「華文大阪毎日」研究会（首都大学東京） 2020年02月 口頭発表（招待・特別）
  • 『中国文学』的言論空間和梅娘『小婦人』  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「伝播視域下的東亜殖民主義研究”国際学術研討会」（中国・吉林大学） 2019年09月 口頭発表（一般）
  • 『婦女雑誌』的言論空間与梅娘「為日本婦女祝福」  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「台灣／滿洲／朝鮮的殖民主義與文化交涉」國際學術研討會 2018年09月 口頭発表（一般）
  • 梅娘と『婦女雑誌』
    羽田 朝子
    秋田中国学会 2018年05月 口頭発表（一般）
  • 満洲国の女性作家・梅娘の日本経験と近代的主婦像
    羽田 朝子
    日本比較文学会東北大会 2017年11月 口頭発表（一般）
  • 滿洲國女性作家之日本留學經歴：梅娘與但娣  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「世界史中的中華婦女」国際学術研討会（台湾中央研究院近代史研究所） 2017年07月 口頭発表（一般）
  • 梅娘の描く「日本」――昭和モダニズムの光芒のなかで
    羽田 朝子
    日本中国学会第68回大会 2016年10月 口頭発表（一般）
  • 満洲国作家梅娘の日本経験とその文学
    羽田 朝子
    秋田中国学会第162回例会 2016年05月 口頭発表（一般）
  • 満洲国作家在日本時期的文学経験：《華文大阪毎日》同人們的“読書会”與外国文学介紹  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「衆聲喧「華」：華語文学的想像共同体国際学術研討会」（台湾・台北） 2013年12月 口頭発表（一般）
  • 満洲国留学生の日本見学旅行記――在日留学生のみた「帝国日本」  [招待講演]
    羽田 朝子
    国際シンポジウム「分裂の物語・分裂する物語 大分裂時代的叙事――大陸・台湾・香港・馬來半島」 2013年08月 口頭発表（一般）
  • 中国のノラのゆくえ――北京大学初の女性教授・陳衡哲を例として
    羽田 朝子
    ジェンダー史学会 （立教大学） 2009年11月 口頭発表（一般）
  • 旧い家を出る女性たち――五四期の文学に見る女性像
    羽田 朝子
    現代中国学会関西部会 2005年03月 口頭発表（一般）

MISC

受賞

  • 2017年12月 女性研究者支援コンソーシアムあきた 女性研究者支援コンソーシアムあきた賞（若手研究者学術研究部門）

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会：科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 羽田 朝子
  • 日本学術振興会：科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2023年03月 
    代表者 : 羽田 朝子
     
    本研究は、日本占領地における中国知識人の「抵抗」と「協力」が交錯する精神について検討し、とくに日本占領下の北京で活躍した女性作家・梅娘の文学に着目し、その複雑で矛盾に満ちた精神を読み解くものである。とくに梅娘の言論や文学に表出された近代性と民族主義の相克、戦前・戦後のテーマの連続性について着目する。 当該年度は、まず前年度に引き続き、梅娘の戦争末期の複雑で矛盾に満ちた精神が反映された長編小説「小婦人」について、再検討をおこなった。占領下における梅娘文学の全体の文脈を踏まえた上で、モダンガールの形象を中心に梅娘が描く女性像について再検討し、その上で「小婦人」に描かれた対照的な二つの女性像について掘り下げ、そこに表出された占領下の中国知識人の複雑なナショナル・アイデンティティを明らかにした。 次に、令和元年度に準備を行った戦前・戦後の梅娘作品におけるテーマの連続性について再検討し、論文化の作業を行った。1950年代に『亦報』や『新民報』、『大公報』で発表された梅娘作品のうち、とくに随筆作品を分析対象とし、梅娘の女性観にみえる戦前戦後の連続性について考察を行った。これにより、梅娘は戦前の占領下において日本女性をモデルにした良妻賢母主義や近代的主婦像を支持していたが、戦後1950年代に発表された作品にもその女性観が引き継がれたことを明らかにした。 このほか、当初の予定になかったものの、戦前・戦後の連続性について、梅娘の童話創作の点から検討を行った。梅娘が日本滞在中に日本の童話文化に触れ、日本滞在中や帰国後に日本の童話作品を翻訳・翻案しており、その経験が梅娘の戦争末期や戦後の童話創作に影響を与えていたことを明らかにした。
  • 日本学術振興会：科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 羽田 朝子
     
    本研究では、満洲国の女性作家・梅娘の日本における文学経験に着目し、彼女が日本滞在期にモダン文化と総動員体制が並存する文化的環境に置かれるなか、多数の日本文学に触れ、日本社会で形成されていた近代女性像に共感していたことを明らかにした。そして梅娘が日本の帝国主義と近代性に向き合うなかで、中国知識人としてのアイデンティティを強めていく過程を解明した。 これにより中国文学における日中交流史を補完するとともに、それまで一面的な理解に偏ってきた被占領国作家の占領国体験について、豊富な読書経験、女性観の形成、近代体験と民族主義の相克、それによる民族アイデンティティの強化といった多様な要素を見出した。
  • 1940年代における梅娘ら『華文大阪毎日』同人グループの翻訳活動
    第51回三島海雲学術研究奨励金（人文科学部門）
    研究期間 : 2013年01月 -2014年06月 
    代表者 : 羽田 朝子

その他のリンク

researchmap