日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2014年04月 -2018年03月
代表者 : 大倉 哲也; 香西 みどり; 露久保 美夏
ご飯の甘味にはグルコースを含む還元糖の果たす役割が大きい。本研究では,オリゴ糖の非還元末端よりグルコースを生成するαグルコシダーゼと相互作用するタンパク質に注目し,その抗体を作製して解析を行った。玄米中でαグルコシダーゼと当該タンパク質とは、アミロプラスト細胞壁に主に局在していた(免疫染色)。炊飯過程では当該タンパク質は、炊飯液並びに米粒内の両方で検出された(イムノブロット)。炊飯過程での米粒からのタンパク質抽出効率が変動したため、ELISAによる当該タンパク質の定量はできなかった。その結果、αグルコシダーゼと当該タンパク質の相互作用が飯の糖量に及ぼす効果については、今後の課題として残された。