研究者総覧

高橋 良至 (タカハシ ヨシユキ)

  • 福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科 教授
  • 工業技術研究所 研究員
  • ライフデザイン学研究科人間環境デザイン専攻 教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 博士(工学)

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J-Global ID

研究キーワード

  • 脳血管障害   起立動作   コンピューター制御   作業療法   高齢者   片麻痺   リハビリテーション   自動車運転支援   評価システム開発   パーキンソン病   介助   手すり   トレーニング   介助動作   評価   機能低下   ドライビングシミュレータ   パーキンソン   運転支援   自動車運転   評価・訓練装置   自動車   歩行支援   シルバーカー   ドライビングシュミレータ   機能維持   アシスト機構   電動車椅子   

研究分野

  • ライフサイエンス / リハビリテーション科学

経歴

  • 2013年04月 - 現在  東洋大学ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科教授
  • 2006年04月 - 2013年03月  東洋大学ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科准教授

研究活動情報

論文

MISC

産業財産権

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 高橋 良至; 井上 薫; 高木 基樹
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 高橋 良至; 井上 薫; 高木 基樹
     
    本研究では,高齢者の移動の確保に関する問題を解決するために,できるだけ自分の体を動かして移動することができる,パーソナルモビリティビークルの開発と,公共交通機関の連携の可能性について,実験を行うことを目的としている.これまでに開発したアシスト機能付きパーソナルモビリティビークルの操舵機構を後輪操舵から前輪操舵に改修し,最小旋回半径が電動カートの規格に収まり,かつ操舵しやすい試作機を製作することができた.また,この試作機を用いて,アシスト機能使用時のユーザの身体負荷を実験的に確認した.通常の歩行,パーソナルモビリティビークルのアシスト機能使用時,パーソナルモビリティビークルをモータ動力のみで走行の3つの条件のもとで,下肢の筋活動を計測した結果,アシスト走行では,通常の歩行よりも運動負荷は低いが,下肢に一定の負荷を与えることができることが示唆された.この他にパーソナルモビリティビークルの応用として,高齢者などの買い物難民と呼ばれる人々への買い物支援があり,団地居住の高齢者に対して,アンケート調査の実施と買い物実験を試みた.さらに,海外における研究者との交流から,海外でもパーソナルモビリティビークルへの需要があり,共同研究を行うための調整を実施し,ビークルの制御や交通心理学的な面からの検討,高度交通システムなどとの協調による安全性確保の可能性などについて,海外研究者と議論を深めることができた.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 高橋 良至; 井上 薫; 新田 収; 米田 隆志
     
    自転車シミュレータを用いて,若年健常者と脳血管障害の既往歴のある者を含む高齢者の運転を比較し,運転操作の評価指標として,ブレーキ操作における反応時間,応答時間,ハンドル操舵角の変化の大きさを用いることができることを確認した.また,非接触で運転姿勢を計測するシステムを用いて,運転中の姿勢変化を記録することの有用性についても検討を行った.さらに,自転車以外にも自立移動のために容易に使用できる機器を求める意見もあり,新しい移動機器のための理論的な解析を実施した.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 新田 收; 高橋 良至; 山口 亨; 米田 隆志
     
    本研究では,このような運動機能が低下した高齢者を対象として,起立・歩行を支援する「インテリジェントシルバーカー」開発を行った.開発した試作機は姿勢情報を用いることで,起立支援,歩行支援,そして操作支援を実現する.起立支援とは,利用者が腰を入れ上半身を前傾させた姿勢(前傾姿勢)を認識することで,椅座位からの起立の支援を行う.歩行支援とは,利用者が足を踏み込み出した姿勢(踏み込み姿勢)を認識することで,歩行の支援を行う.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 井上 薫; 伊藤 祐子; 高橋 良至; 米田 隆志
     
    本研究の目的は、自動車運転の可否が課題となっている脳血管障害者を対象とした運転支援システムの指標化および臨床への応用を目指したものである。簡易ドライビングシミュレータ、バーチャルリアリティ技術を使用した上肢機能検査用装置、その他の検査を協力者に対して実施し、一般成人と運転のニーズのある脳血管障害者との結果の違いを分析し、臨床で使用可能な指標を作成した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 新田 収; 高橋 良至; 山口 亨; 米田 隆志
     
    我々は運動機能が低下した高齢者の,起立動作を助けることを目的に,インテリジェント手すりの開発を行った.手すりのデザインは以下である.68cmのストロークを持つ直線運動アクチュエータを直角に組み合わせ,アクチュエータはコンピュータ制御とし,使用者の起立動作に同期して駆動するようプログラムした.なお起立動作と同期するためのトリガーとして足下に圧センサーを設置した.駆動実験の結果,起立不可のパーキンソン患者が独力で起立可能となった.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 井上 薫; 伊藤 祐子; 高橋 良至; 米田 隆志; 池田 由美
     
    リハビリテーション上、自動車運転の可否が課題となっている脳血管障害者について、自動車運転が可能な群・不可能な群・その他に類型化を行い、運転支援システムの標準化、臨床への応用を目指した。簡易ドライビングシミュレータ、バーチャルリアリティ技術を使用した上肢機能検査用装置、その他の検査を協力者に対して実施し、一般成人と運転のニーズのある脳血管障害者との結果の違いを分析し、評価指標の案を作成した
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 井上 薫; 池田 由美; 伊藤 祐子; 高橋 良至; 米田 隆志
     
    高齢者、何らかの障害を有する運転者に対しては、個別支援が重要であり、運動学習の視点に立脚した検討が必要である。そこで、我々は、平成15、16年度(若手研究(B))においては、スクリーニング検査用簡易ドライビングシミュレータを開発し、初期検証を実施し、有効性を確認した。装置の構成はパーソナルコンピュータ、ハンドルペダルデバイス、専用アプリケーションから構成される。前期高齢者群を対象にドライビングシミュレータを使用した(1)評価、(2)トレーニング(1ヶ月間に10回実施)、(3)再評価という過程を通じ、反応性、ステアリング操作など動作要素の向上が認められ、実車走行状況にもよい影響を与えたことが確認された。このように前期高齢者を中心とした年齢層の対象者に潜在能力があることを示すことができ、再学習の可能性を実証した(平成15,16年)。この流れを受け、平成17、18年度(基盤研究(C))においては、さらに標準化を目標とし、(1)失認・注意障害などの高次脳機能障害の症状の定量測定を試み、(2)障害像、日常生活動作の自立度等との相関を検討することで自立支援への一資料とし、(3)リハにおける運転支援システムのモデル提唱を試み、現在データ蓄積および成果をまとめた。脳血管障害者の結果から、本システムが障害の状態を反映しうるものであり、対象者の意欲を高める、障害の認識を促す点においても有効であることなどについて国内外の学会で中間結果を公表し、好評を得た(平成17,18年)。特筆すべき結果としては、自動車運転が自立している脳血管障害者(6名)のDSのハンドル操作の測定結果が、一般成人とほぼ同レベルの正確性を保持していたことを示した点である。今後に残した課題としては、被験者数が不足しており、次年度以降の研究において継続していく必要がある。

その他のリンク

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