研究者総覧

松井 健人 (マツイ ケント)

  • 文学部日本文学文化学科 助教
Last Updated :2025/05/24

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)(2020年09月 東京大学)
  • 修士(教育学)(2017年03月 東京大学)

科研費研究者番号

  • 80934786

J-Global ID

プロフィール

  • 以下のテーマを主軸に図書館情報学・教育学・人文学研究を行っています。


     ①近現代ドイツにおける「教養・読書・図書館」の問題系の歴史的展開


    → 『教養・読書・図書館――ヴァイマル・ナチス期ドイツの教養理念と民衆図書館』晃洋書房、2023年。


     ②大正期日本における「教養」理念の始動と読書行為


    → 2025年刊行予定


     ③戦後日本における教養主義とその実像


     ④日本の人文社会科学研究における研究不正・研究倫理

研究キーワード

  • 図書館史   教養   読書   教養主義   ドイツ教育史   研究倫理   

研究分野

  • 人文・社会 / 図書館情報学、人文社会情報学
  • 人文・社会 / 教育学

経歴

  • 2023年04月 - 現在  東洋大学文学部 日本文学文化学科助教(有期)
  • 2021年10月 - 現在  電気通信大学非常勤講師
  • 2020年10月 - 現在  相模女子大学非常勤講師
  • 2021年04月 - 2023年03月  東京大学教育学研究科教育学研究員
  • 2021年04月 - 2023年03月  日本学術振興会 特別研究員 PD
  • 2020年10月 - 2021年03月  日本学術振興会特別研究員 PD(資格変更)
  • 2019年04月 - 2020年09月  日本学術振興会特別研究員 DC2
  • 2017年04月 - 2019年03月  那須看護専門学校非常勤講師
  • 2017年04月 - 2018年03月  国際ティビシィ小山看護専門学校非常勤講師

学歴

  • 2017年04月 - 2020年09月   東京大学大学院   教育学研究科   総合教育科学専攻 博士課程
  • 2018年03月 - 2018年08月   ベルリン自由大学   教育科学・心理学部
  • 2015年04月 - 2017年03月   東京大学大学院   教育学研究科   総合教育科学専攻 修士課程
  • 2011年04月 - 2015年03月   東京大学   教養学部   教養学科
  • 2013年08月 - 2014年08月   ミュンヘン大学   歴史学部

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • 教育思想史研究における研究不正・研究倫理を考える ──不正黙認の共同体としての「学界」?
    松井 健人; 小柳 敦史; 高宮 正貴
    教育思想史学会第34回大会 2024年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • ⽇本のドイツ教育思想史研究における研究不正と研究倫理
    松井 健人
    日本教育学会 第83回大会 2024年08月 口頭発表(一般) 
    スライド資料は公開用のもの
  • 「教養」(Bildung)の語史――明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討
    松井 健人
    東洋大学日本文学文化学会 2024年度大会 2024年07月 口頭発表(一般)
  • ヴァイマル期のドイツ東部国境図書館における図書館活動と教育理念 : F・シュ リーヴァー、W・シュスターに着目して
    松井 健人
    日本図書館情報学会 2024年度春季研究集会 2024年06月 口頭発表(一般)
  • 読書する共同体の夢――戦間期ドイツ・日本の国境図書館の理念と活動  [招待講演]
    松井 健人
    国際共同研究加速基金「日独近代化における〈国民文化〉と宗教性」2023年度研究会 2024年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 「東大・京大」の魔力 ―『思考の整理学』の宣伝工作と外山滋比古の読書論・読者論―
    松井 健人
    関東教育学会 第71回大会 2023年11月 口頭発表(一般)
  • 『日本の教育史学』における著者の出現分布と研究論文の主題分析
    松井 健人
    教育史学会 第67回大会 2023年09月 口頭発表(一般)
  • 戦中戦後の阿部次郎の活動について ―大正教養主義の残照―
    松井 健人
    日本教育学会 第82回大会 2023年08月 口頭発表(一般)
  • 図書館と人格、あるいは教養主義のキメラーー満鉄奉天図書館長・衛藤利夫の図書館論
    松井 健人
    東洋大学日本文学文化学会 2023年度大会 2023年07月 口頭発表(一般)
  • 教養主義神話の生成 ――大正三年・阿部次郎『三太郎の日記』発売と同時代書評
    松井 健人
    関東教育学会 第70回大会 2022年11月 口頭発表(一般)
  • 本の推薦・本の排除・本の焚書――ヴァイマル・ナチ期の図書リスト作成と読書規範
    松井 健人
    教育史学会 第65回大会 2021年09月 口頭発表(一般)
  • 戦前期日本図書館界におけるドイツ図書館情報の受容――『図書館雑誌』の検討を中心に
    松井 健人
    日本図書館情報学会 2021年度春季研究集会 2021年05月 口頭発表(一般)
  • 戦後日本における教養言説の展開――1945-1999年の朝日新聞紙面を対象として
    松井 健人
    日本出版学会 2021年度 総会・春季研究発表会 2021年05月 口頭発表(一般)
  • ヴァイマル期ドイツにおける閉架式図書館と図書館利用者研究の創始――W・ホーフマンの活動を中心に
    松井 健人
    日本図書館情報学会 第68回研究大会 2020年10月 口頭発表(一般)
  • 読書する教養主義――阿部次郎の教養論と読書論の再検討
    松井 健人
    日本教育学会 第 79回大会 2020年08月 口頭発表(一般)
  • 大正教養主義とドイツ語――旧制第一高等学校におけるドイツ語科目に焦点化して
    松井 健人
    関東教育学会 第67回大会 2019年11月 口頭発表(一般)
  • ヴァイマル共和国における1926年青少年俗悪図書保護法の成立とその教育史的意義  [通常講演]
    松井 健人
    教育史学会 第63回大会 2019年09月
  • 18-19 世紀転換期ドイツ語圏における児童への言語教育の方法の展開――J.ランシエールとF.キットラーの議論を手がかりに  [通常講演]
    松井 健人
    日本教育学会 第78回大会 2019年08月
  • 素人教養論争再考――ヴァイマル期ドイツにおける教養の位置価  [通常講演]
    松井 健人
    関東教育学会 第66回大会 2018年11月
  • ドイツ民衆図書館における路線論争  [通常講演]
    松井 健人
    教育史学会 第62回大会 2018年09月
  • ナチス・ドイツ下の図書館における子どもの読書の意義 ―『図書館』誌の分析を中心に―  [通常講演]
    松井健人
    教育史学会 第61回大会 2017年10月
  • 書き換えられた教養 ―マイヤー百科事典に見るヴァイマル期からナチ期への教養理念の思想史的変容に関する一考察―  [通常講演]
    松井健人
    日本教育学会 第76回大会 2017年08月
  • Meaning of Reading in Modern Japan: Reading and Bildung in Santaro’s Diary  [通常講演]
    松井健人
    Asian Link of Philosophy of Education 2017年07月
  • ナチ・ドイツにおける教養市民と教養理念  [通常講演]
    松井健人
    比較教育理論・思想史研究会2016年度第3回研究会 2017年02月

MISC

  • 「教養」(Bildung)の語史――明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討
    松井 健人 出版研究 (55) 175 -183 2025年05月 [査読有り]
  • 自著紹介『教養・読書・図書館: ヴァイマル・ナチス期ドイツの教養理念と民衆図書館』
    松井 健人 関東教育学会紀要 (51) 87 -89 2024年11月
  • 図書紹介 ハンス-リューディガー・ミュラー 著、眞壁宏幹監訳、伊藤敦広、鈴木優、森祐亮、吉弘惇也訳『ヘルダー人間学 その前史と展開』
    松井 健人 教育学研究 91 (3) 409 -410 2024年09月 [招待有り]
  • 書評 本宮裕示郎著『イギリスの自由教育論争―教養をめぐる科学と文学の相克』
    松井 健人 近代教育フォーラム (33) 205 -208 2024年09月
  • 文学研究としての教養主義?
    松井 健人 日本文学文化 (23) 67 -67 2024年02月
  • 書評 Ovenden, Richard 著『攻撃される知識の歴史:なぜ図書館とアーカイブは破壊され続けるのか』
    松井 健人 日本図書館情報学会誌 69 (1) 38 -39 2023年03月 [招待有り]
  • 書評 藤野寛之著『ブリティッシュ・ライブラリーの起源 成立背景と初期の図書館活動』
    松井 健人 図書館界 74 (5) 289 -290 2023年01月
  • (資料紹介)ナチス・ドイツの禁書目録・推薦図書目録
    松井 健人 図書館文化史研究 (39) 201 -225 2022年09月 [査読有り]
  • 書評 シュレッティンガー著『図書館学ハンドブック』
    松井 健人 図書館文化史研究 (37) 137 -143 2020年09月 [招待有り]
  • 「教育とエビデンス」論議の構成要件解明のための教育思想史的研究 : ペスタロッチとモンテッソーリの幼児教育思想に着目して
    松井 健人; 原田 拓夢 東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター 研究紀要 (5) 58 -74 2020年03月
  • 木下慎; 土屋創; 松井健人; 李舜志訳 研究室紀要 (43) 211 -223 2017年07月
  • 渡邊 真之; 松井 健人 研究室紀要 (43) 229 -232 2017年07月
  • クラウス・プランゲ著; 安部高太朗; 木下慎; 土屋創; 松井健人; 李舜志訳 研究室紀要 (41) 195 -203 2015年07月

受賞

  • 2019年11月 関東教育学会 研究奨励賞
     
    受賞者: 松井 健人
  • 2017年06月 日本学生支援機構 特に優れた業績による返還免除(全額免除)
     
    受賞者: 松井健人

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2025年04月 -2028年03月 
    代表者 : 松井 健人
  • 大正教養主義への後悔――戦後期の出隆における哲学と実践
    東洋大学:2024年度井上円了記念研究助成
    研究期間 : 2024年07月 -2025年03月 
    代表者 : 松井 健人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業(特別研究員奨励費)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 松井健人
     
    本年度は、戦後西ドイツ図書館を検討するにあたって、戦後西ドイツ図書館界でも課題となった良書基準、青少年保護といった教育的課題が戦前ドイツからどのように引き継がれていったのか、この点に着目して研究を行った。結果、戦前期・戦後期でのこれらの教育的課題の問題状況がそれぞれ詳細に判明した。また、前述の研究活動の成果について、とりわけ戦前期について、本年度は研究成果を発表していった。 本年度の研究実績は以下の通りである。ヴァイマル期の青少年の読書に関する検討を行った学会誌の査読付き研究論文一本を発表した。ならびに、ナチス・ドイツの禁書目録・推薦図書目録の一部を翻訳、整理した資料紹介を執筆した。この資料紹介は、現在学術誌に投稿中である。また、学会研究発表として、戦前期日本図書館界におけるドイツ図書館情報の受容に関して検討した発表と、ヴァイマル・ナチ期の図書目録に関する発表を行った。さらに、戦後西ドイツ図書館に関しては、図書館情報学にかかわる事典に項目を執筆した。 これらの研究活動により、戦後西ドイツ公共図書館においても重要な課題である、青少年の読書の健全性や、アメリカによる占領期ドイツの図書館政策へアプローチする下準備を整備することができた。今後は戦後西ドイツにおける図書館政策の歴史的展開、ならびに戦時から戦後にかけてのドイツ図書館界における人的連続性・非連続性に着目して研究を行う予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2021年03月 
    代表者 : 松井 健人
     
    本研究は、ヴァイマル期からナチ期にかけての民衆図書館活動を扱い、教養理念とのかかわりを重点に分析することで、教養理念と具体的教育実践との関連を解明した。 上の検討を通じて、教養理念がヴァイマル期・ナチ期ともに、「従来の教養理念への批判」が常に提示されながら、新たなる教養理念の意味づけが行われたことが判明した。しかしながら、これの新たなる教養理念の提唱・実践は各人のイデオロギーに大きく影響される形で構築されるものであったこと、具体的実践としては図書館の閉架制/開架制の推進ならびに図書館蔵書の拡大/制限といった形で結びついていたことが判明した。とりわけ、ヴァイマル期・ナチ期において、「教養理念」が民衆図書館のみならず教育界で論争的課題となり、教養理念のブルジョワ性・特権的エリート性が批判されていたこと。そして民衆図書館員らもこれに参加し、同じく教養理念をエリート的・選民思想的と批判し「民族のための読書」、「平等な読書を通しての国民形成」といった読書の平準化を志向する言説が展開されたことは特筆すべき成果であると考える。 以上のように、本研究は、教養にかかわる思想研究、図書館に関する教育史・図書館史研究というこれまでそれぞれ自己完結しがちであった研究領域を越境し、かつ双方の分野にかかわる新たな知見を提供できたことに意義を見出すことができると考えられる。また、理念が具体的社会動態に影響を与える様相を分析した本研究の手法は、異なる地域・年代においても適用可能性があると考えられる。
  • 「教育とエビデンス」議論の構成要件解明を目的とした教育思想史研究 ペスタロッチーとモンテッソーリの教育思想に着目して
    東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター 若手研究者育成プロジェクト
    研究期間 : 2018年06月 -2019年03月 
    代表者 : 松井 健人; 原田 拓夢

委員歴

  • 2024年09月 - 現在   日本図書館情報学会   編集委員会委員

担当経験のある科目

  • 教職論B
    電気通信大学
  • 図書館制度・経営論
    東洋大学
  • 図書館サービス概論
    東洋大学
  • 図書館概論
    東洋大学
  • 情報サービス演習
    東洋大学
  • 情報資源組織演習
    東洋大学
  • 情報資源組織論
    東洋大学
  • 図書・図書館史
    相模女子大学
  • 教育制度論
    電気通信大学
  • 図書館情報資源概論
    相模女子大学
  • 情報サービス演習I
    相模女子大学
  • 教育学
    那須看護専門学校
  • 教育学
    国際ティビィシィ小山看護専門学校

社会貢献活動

その他

  • 2021年12月  学校図書館司書教諭資格
  • 2020年09月  学芸員資格
  • 2019年03月  東京大学フューチャーファカルティプログラム(FFP)第12期 修了
  • 2017年03月  高等学校教諭第一種免許状(国語)(東京都教育委員会・平二八高一第五三七〇号)
  • 2015年10月  司書資格

その他のリンク

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