研究者総覧

二橋 元紀 (フタツバシ ゲンキ)

  • 健康スポーツ科学部健康スポーツ科学科 准教授
  • 健康スポーツ科学研究科健康スポーツ科学専攻 准教授
Last Updated :2025/06/06

研究者情報

学位

  • 博士 (学術)(2015年03月 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(千葉大学配属))
  • 修士(教育学)(2010年03月 千葉大学大学院教育学研究科)

科研費研究者番号

  • 20738017

ORCID ID

J-Global ID

研究キーワード

  • Motor Control   スポーツ外傷・障害予防   足関節捻挫、慢性的足関節不安定性   誘発筋電図(皮膚反射、経頭蓋磁気刺激)   

研究分野

  • ライフサイエンス / 体育、身体教育学
  • ライフサイエンス / スポーツ科学

経歴

  • 2023年04月 - 現在  東洋大学健康スポーツ科学部
  • 2020年04月 - 2023年03月  城西大学経営学部
  • 2014年04月 - 2020年03月  上武大学ビジネス情報学部

学歴

  • 2010年04月 - 2015年03月   東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(千葉大学配属)
  • 2007年04月 - 2010年03月   千葉大学大学院教育学研究科
  • 1997年04月 - 2001年03月   千葉大学教育学部スポーツ科学課程

所属学協会

  • Motor Control研究会   日本アスレティックトレーニング学会   Society for Neuroscience   日本体力医学会   日本運動生理学会   日本体育・スポーツ・健康学会(日本体育学会)   

研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2027年03月 
    代表者 : 東原 綾子; 永野 康治; 関口 浩文; 二橋 元紀; 中川 剣人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 二橋 元紀; 関口 浩文; 伊藤 新
     
    本研究は、スポーツ傷害の回復過程における安全な復帰判断基準の策定を目指し、1) 神経生理学的評価、2) パフォーマンス評価、および3) 機能構造学的評価の3アプローチを設定した。 神経生理学的評価:運動制御に重要な役割を担う皮質脊髄路興奮性の可塑的変化を検討するため、経頭蓋磁気刺激法を用いることにより、皮質脊髄路の興奮性指標として入出力特性(閾値、最大傾斜、定常値)、抑制性指標(サイレントピリオド)を評価した。これまでの研究活動を踏まえ、スポーツ傷害の代表例として足関節捻挫に着目し、下肢の被検筋として主に長腓骨筋、前脛骨筋を設定した。特に、SEBT、ホップテストなどと関わる点で、立位での評価を試みた。さらに、皮膚反射機構の検証として、立位時の足関節角度変化(足関節捻挫肢位)に伴う長腓骨筋の皮膚反射応答の変容を評価した。我々の先行研究に則り抑制性の中潜時成分に着目した。また、関節位置覚との関連性も評価した。その結果、健常者では関節位置覚と皮膚反射応答に関連性が認められつつある。 パフォーマンス評価:ある一定のコホート集団(大学サッカー選手)に対して、Star Excursion Balance Test(3方向:Yバランステスト)を実施した。足関節捻挫の既往歴、機能構造的な評価指標との関連性を検討している。 機能構造学的評価:ある一定のコホート集団(大学サッカー選手:96足)に対して、超音波画像装置により足関節靭帯の連続性、肥厚、骨棘等の形態構造を観察した。そのうち77足において骨の変形性変化の好発部位である距骨側にimpingemenを認めており、足関節捻挫の反復に伴う靭帯構造の破綻ならびにそれに起因する変形性変化がサッカー選手において好発している実態が明らかになりつつある。 引き続き、各指標の検証ならびに関連性を明らかにしていく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2023年03月 
    代表者 : 二橋 元紀
     
    本研究は、スポーツ外傷が慢性化へと移行する神経系の時系列的な過程を明らかにすることを目指し、神経生理学的アプローチ、臨床的評価アプローチによる検証を継続してきた。 神経生理学的アプローチとして、運動制御に重要な役割を担う皮質脊髄路興奮性の可塑的変化を検討するため、皮質脊髄路の興奮性指標として入出力特性(閾値、最大傾斜、定常値)、抑制性指標(サイレントピリオド)をスポーツ外傷の代表例である足関節捻挫において検証した。特に、足関節捻挫の繰り返しにより慢性化する過程を明らかにすべく、足関節捻挫受傷後から時系列的(受傷から2週間後、4週間後、2ヵ月後、3ヵ月後、および6ヶ月以上経過後)に皮質脊髄路興奮性の可塑的変化を受傷頻度別(初回足関節捻挫群、足関節捻挫再受傷群)に評価した。その結果、初回足関節捻挫群では受傷直後で健常者に比較して変容していた可塑的変化が回復過程に伴い健常群レベルまで回復してくることが明らかになってきた。反対に、足関節捻挫再受傷群では回復に遅れを認めており、皮膚反射応答での我々の先行研究に類似する結果が明らかになりつつある。併せて、臨床的評価アプローチとして、足関節不安定性スコア評価 (CAIT)、足関節筋力評価を時系列的に評価した結果、臨床的な機能的回復と神経生理学的な回復過程に相違があることが明らかになりつつある。さらに、皮質脊髄路興奮性と臨床的評価指標であるStar Excursion Balance Testによる動的バランス評価との関連性を検討してきた。その結果、スポーツ動作における軸足と非軸足によって動的バランス機能と皮質脊髄路興奮性との関係性が異なることが明らかになってきた。リハビリテーション等において動的バランス機能の回復を評価していく際にも軸足・非軸足の差異を考慮していく必要性が考えられた。引き続き、各指標の時系列的な検証および神経生理学的アプローチとの関連性を明らかにしていく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 小西 優; 二橋 元紀
     
    ACL患者の筋機能低下に上位中枢における何らかの制御異常が関連している可能性を示す報告も数多くされてきている。そこで、上位中枢の機能異常と筋機能異常の関連を、検証することは機序を明らかにするうえで不可欠である。 本計画では経頭蓋磁気刺激法と呼ばれる手法を用いた。 今回の研究の結果から、ACL損傷患者の皮質脊髄路内での変化は起こらないものの、短潜時皮質内促通が、ACL損傷患者の患側で有意に小さかった。この変化から前十靭帯損傷患者の大腿四頭筋は、大脳皮質内に変化が起こっていることが分かった
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 二橋 元紀
     
    本研究は足関節捻挫再受傷を予防するための新たな評価指標の策定を目指し、大学スポーツ競技選手を対象に、慢性的足関節不安定性(CAI)に伴う皮質脊髄路の可塑的変化を検証した。併せて、前向きコホート研究により足関節捻挫再受傷のリスク要因を検討した。本研究により、CAI群では長腓骨筋における皮質脊髄路興奮性指標の閾値、最大傾斜が増大することが明らかになった。第二に、18ヶ月間の前向き検討期間において新たに足関節捻挫を受傷した群では、受傷前のサイレントピリオドが長いことが明らかになった。以上より、足関節捻挫再受傷に中枢神経系の可塑的変化が関与しており、新たな評価指標として重要である可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年08月 -2016年03月 
    代表者 : 二橋 元紀
     
    本研究の目的は、発育期段階から繰り返される足関節捻挫再受傷を予防するために、足関節捻挫の”受傷頻度”に依存して時系列的にどのような神経系の回復過程を示すかを明らかにすることである。併せて、再受傷リスク要因を発育期コホート研究の中で明らかにすることである。本研究により、初回足関節捻挫後の皮膚反射利得が足関節の機能的回復に関連していることが明らかになった。第二に、足関節捻挫後の回復過程における皮膚反射利得の変化は足関節捻挫既往歴(受傷頻度)に強く影響を受けることが明らかになった。以上より、足関節捻挫反復に伴い中枢神経系の変化が引き起こされ、慢性的足関節不安定性へと発達してくる危険性が示唆された。

担当経験のある科目

  • リコンディショニング&リカバリー実践特論
    東洋大学大学院
  • アスレティックコンディショニング特論Ⅱ
    東洋大学大学院
  • プリベンション実践特論
    東洋大学大学院
  • スポーツ応急処置演習
    東洋大学健康スポーツ科学部
  • アスレティックトレーニング論
    東洋大学健康スポーツ科学部
  • ベーシック・トレーニング
    東洋大学健康スポーツ科学部
  • 運動傷害と予防
    東洋大学健康スポーツ科学部
  • 機能的解剖学
    城西大学経営学部
  • スポーツ医学
    城西大学経営学部
  • 体力測定評価法実習
    城西大学経営学部
  • 健康スポーツマネジメント入門
    城西大学経営学部
  • 生涯スポーツ論
    城西大学経営学部

その他のリンク

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