研究者総覧

北澤 直宏 (キタザワ ナオヒロ)

  • 国際観光学部国際観光学科 助教
Last Updated :2025/05/24

研究者情報

学位

  • 博士(2019年)

科研費研究者番号

  • 00844630

ORCID ID

J-Global ID

研究活動情報

書籍

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 北澤 直宏
     
    東南アジア大陸部に位置するベトナムは、20世紀、植民地・戦争・社会主義と、社会変動が続いた国である。それ故に20世紀のベトナム史は、1930年に結成されたベトナム共産党の歴史として描かれることが多いのだが、一方で同国は、多宗教・多民族国家としても知られている。では、その近現代史を共産党史と同一に見なすことは、果たして妥当と言えるのか。このような問題意識の下、応募者はこれまで、公定史観とは異なる視点から同国史を捉えようとしてきた。 本研究課題は、同国の伝統劇カイルオンを通し、文化の側面から公定史観の相対化を図るものである。しかし、娯楽性が高い反面、ベトナムのみならず東西文化の諸要素を取り入れて来たカイルオンは、「伝統文化」として国内外から高く評価されながらも、非常に捉え難いことでも知られている。そこで基礎データベースを作成すべく、回顧録に代表される刊行資料を参考に、劇団・作曲家・俳優といった担い手たちの系譜整理を行った。また、これらで得られた情報を参考に、代表的な演目の詳細を把握すべく、脚本ならびに映像資料の収集と分析を行った。 新型コロナウイルスの拡大により、ベトナムでの現地調査は断念せざるを得なかったことから、これらの調査研究は、既に収集していた資料の読解・分析や、日本国内における文献調査に依拠している。基礎情報の蓄積に関して前進はあったものの、そこから踏み込んだ考察を行うには更なる調査と分析が必要であり、これは次年度の課題である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 宮沢 千尋; 北澤 直宏; 武内 房司; 千葉 功; 湯山 英子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 田村 容子; 武田 雅哉; 越野 剛; 坂川 直也; 加部 勇一郎; 妙木 忍; 井上 岳彦; 北澤 直宏
     
    本研究は、ユーラシアの社会主義圏における身体の表象について、中国語圏とロシアおよびベトナムを中心に比較し、非西欧圏・社会主義圏におけるナショナル・アイデンティティの生成、接触、変容を、図像学の手法を用いて明らかにするものである。 とくに戦争・革命にまつわるプロパガンダポスター、記念碑や人体模造などの非文字資料について、英雄・女性・死者の身体イメージに焦点をあてて読み解き、各地域における社会主義文化の伝播や歴史的記憶の構築のありようを分析した。

その他のリンク

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