日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
研究期間 : 2012年04月 -2015年03月
代表者 : 関口 昌弘; 岩崎 剛; 佐野 統; 芝崎 誠司
Affibodyを用いた細胞内におけるシグナル伝達系タンパク質分子の制御を検討した。AffibodyはProtein Aを構成するドメインの一部に由来する分子である。ファージディスプレイ法を用いてH-RasあるいはRaf-1分子に対する人工抗体を作成してその効果を検討した。(1)プラスミドあるいはタンパクとしてこれらの人工抗体の細胞内への導入が可能であった。(2)細胞内への人工抗体導入により、細胞増殖能、IL-6、MMP-3、PG産生能が抑制された。(3)ウエスタンブロット解析からERK1/2のリン酸化抑制、MAP-kinaseカスケード抑制が確認できた。