日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2006年 -2009年
代表者 : 岡部 卓; 六波羅 詩朗; 平野 方昭; 長友 祐三; 新保 美香; 宮永 耕; 吉浦 輪; 金子 充; 森川 美絵; 根本 久仁子; 西村 貴直; 杉村 宏
本研究は、生活保護における自立支援の在り方について検討を行うことにある。そこでは、主として次の3つの研究を行っている。
(1)生活保護における自立支援を行っていく上で、自立並びに自立支援についてどのような概念構成・内容をもっているのか、またどのような制度・政策的文脈で語られるのか、の検証である(理論研究)。
(2)生活保護制度において自立支援がどのように位置づけられているのか、また自立支援プログラムの内容・方法・手順とその体制について、の検証である(制度・政策研究)。
(3)生活保護における自立支援がソーシャルワークにどのように位置づけられるのか、また自立支援におけるソーシャルワークの内容・プロセス・方法をどのように構築していくかについて、の検証である(ソーシャルワーク研究)。
これら検証を通して、生活保護における自立支援が、より利用者・当事者の利益につながる考え方、制度・政策と行政、ソーシャルワーク実践にしていくかその在り方を提示している。