占領期の日本本土における駐留米軍のスポーツ活動の実態を明らかにすべく、2018年8月12日から9月2日まで、アメリカ国立公文書館新館(National Archives and Records Administration Ⅱ)で駐留米軍の各基地・各部隊の月例・年次報告書などを収集した。具体的にはアメリカ陸軍第8軍資料(Record Group 338)とアメリカ極東軍資料(同554)に収録されている、横浜司令部に駐留した各部隊や、第1軍団・第4軍団の月例・年次報告書などである。
これまで調査・収集したのは、各基地や各部隊単位で局所的に活動を展開した主体に関する史料が主だったが、今回は広く西日本全体の占領を統括した第1軍団史料と、東日本全体の占領を統括した第4軍団史料を調査・収集したことで、広域地図や豊富な写真など、これまでには無かった種類や内容の史料を入手することができた。
今後も引き続き、同館にて、両資料群を調査し、関連史料を収集する予定である。また、両資料群の調査を一通り終えた場合は、写真、映像、音声、図面史料の調査・収集にも着手する。