Researchers Database

Shinobu Yamaguchi

    Department of Eastern Philosophy and Culture Professor
    Asian Cultures Research Institute Researcher
    Institute of Oriental Studies Researcher
    Course of Indian Philosophy and Buddhist Studies Professor
Last Updated :2025/04/19

Researcher Information

URL

Research funding number

  • 70319226

J-Global ID

Research Interests

  • バリ・ヒンドゥー   マハーラーシュトラ   供養   シヴァ   ヒンドゥー教   マンガラーガウリー   ジョーティル・リンガ   観想法   シヴァ神   リンガ   女神   仏教儀礼   ガネーシャ   プラーナ   巡礼地   ホーマ   ヴラタ   ネパール   サーダナ   護摩   タントリズム   マンダラ   ネワール仏教   リンガ・プラーナ   シヴァ・プラーナ   プージャー   ガネーシャ神   シュラーヴァナ月   密教儀礼   ストートラ   

Research Areas

  • Humanities & social sciences / Philosophy - Chinese, Indian, Buddhist

Academic & Professional Experience

  • 2007/04  Toyo UniversityFaculty of Literature教授
  • 1999/04 - 2007/03  中京女子大学

Education

  •        -   Tokyo University of Foreign Studies  Faculty of Foreign Studies
  •        -   名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程東洋哲学専攻満期修了

Association Memberships

  • 日本仏教学会   南アジア学会   JAPANESE ASSOCIATION FOR RELIGIOUS STUDIES   JAPANESE ASSOCIATION OF INDIAN AND BUDDHIST STUDIES   

Published Papers

Books etc

  • 西インドのヒンドゥー教
    山口 しのぶ; 立川武蔵; 杉本良男; 海津正倫 (Single work)『朝倉世界地理講座4』 2012/06 
    西インド、マハーラーシュトラ州のヒンドゥー教の歴史および特色と、結婚した女性の儀礼の特色について述べた。
  • ネパール カトマンドゥ盆地に生きるネワール人の仏教
    山口 しのぶ; 木村 文輝編 『挑戦する仏教 アジア各国の歴史といま』法蔵館 2009/10
  • ネパール密教儀礼の研究
    山口 しのぶ 山喜房佛書林 2005/06 
    本書は博士学位論文「ネパール密教儀礼の研究」に加筆・修正したものである。本書では、ネパール仏教僧によりで現在行われている儀礼「ガターン・ムガ」を取り上げ、フィールドワークと文献研究の両面から儀礼の構造を分析した。5章からなり、第1、2章ではフィールドワーク、第3章~第5章では文献研究を中心にネパール仏教儀礼における伝統宗教の受容と変容を考察した。また第2部では写本対照により儀礼で使用されるサンスクリット・テキストの校訂を行なった。
  • あるネパール仏教僧の家族
    山口 しのぶ; 立川 武蔵編 癒しと救い、玉川大学出版部 2001/01 
    ネワール仏教研究のインフォーマントであった仏教僧の一家族の12年間の軌跡を通して、ネワール仏教が求めてきた宗教的「財」について考察した。ネワール仏教は、インド密教の伝統を引き継ぎ、サンスクリットの伝統が生きている世界で唯一の仏教であり、儀礼という集団宗教行為を「救い」という個人の至福を求める個人的宗教行為の一手段として儀礼を行っている。カトマンドゥ盆地その他で活躍するチベット仏教徒との対比やネワール仏教僧の「救いの手だてとしての儀礼」という認識の薄れから、現代のネワール社会における宗教行為の意味の変質を指摘した。

Conference Activities & Talks

  • インドネシア、バリ島のヒンドゥー教における「シヴァ=ブッダ」観念の表出ー寺院や儀礼における仏教的要素を中心としてー  [Not invited]
    山口しのぶ
    東洋大学東洋学研究所研究発表例会  2018/12  Oral presentation  東洋大学白山キャンパス  東洋大学東洋学研究所
  • The Past, Present, and Future of Nusantara Heritage: Focusing on the Religion and Culture in Bali  [Invited]
    Yamaguchi, Shinobu
    International Seminar on Nusantara Heritage: Nusantara`s Cultural Arts Diversity as Inheritance Source of Tolerant and Inclusive Society`s Development Value  2017/09  Keynote oral presentation  Denpasar, Bali  Institut Seni Indonesia Denpasar, Bali
  • Buddhism Born from Hinduism: Transformation of the Buddhist Truth in India and the Spread of Dharma in Nepal  [Invited]
    Yamaguchi, Shinobu
    International Seminar: Sanatana Dharma as the Eternal Truth and Spread in the Different Forms  2017/07  Oral presentation  Denpasar State Hindu Dharma Institute, Denpasar, Bali  Denpasar State Hindu Dharma Institute in Collaboration with Alliance Française Bali
  • Syncretism of Hinduism and the Other Religions in Indonesia and India: Cases of Sang Hyang Kamahāyanikan and Kabīr`s thought  [Invited]
    Yamaguchi, Shinobu
    World Hindu Parisad World Hindu Wisdom Meet 2017  2017/06  Invited oral presentation  Institut Seni Indonesia, Denpasar  World Hindu Parisad
  • インドネシア、バリ島におけるヒンドゥー教の通過儀礼について―生後3ヶ月の儀礼を中心として―  [Not invited]
    山口 しのぶ
    日本印度学仏教学会第66回学術大会  2015/09  Oral presentation  高野山大学
  • Hinduism and Buddhism in Nepal―The Cult of Kumari as a Symbol of Pluralism  [Invited]
    Shinobu Yamaguchi
    International Seminar, "Respect for Religious Pluralism and Multi-cultura"  2014/10  Invited oral presentation  Denpasar, Bali, Indonesia  Institut Hindu Dharma Negeri Depasar
  • ネパール仏教の死者儀礼  [Not invited]
    山口 しのぶ
    2009年度日本佛教学会学術大会  2009/09
  • 十二ジョーティル・リンガ寺院について  [Not invited]
    山口 しのぶ
    日本印度学仏教学会第59回学術大会  2008/09
  • 南アジアの寺院縁起ーヒンドゥー教シヴァ・リンガ崇拝の神話と巡礼ー  [Not invited]
    山口 しのぶ
    シンポジウム「縁起の東西ー聖人・奇跡・巡礼ー」(早稲田大学)  2008/03 
    インド、ネパール等南アジアでポピュラーなリンガ崇拝において、特に「12ジョーティルリンガ」の寺院に関わる縁起をプラーナ文献の記述を中心として述べ、そこに述べられるリンガ崇拝の世界観を「火」と「水」の融合に焦点を当てて考察した。
  • Mangalagauripuja in Maharashtra  [Not invited]
    山口 しのぶ
    The XIth International Conference on Maharashtra: Culture and Society (Senshu University, Tokyo)  2005/08 
    本発表では、マハーラーシュトラ州の女性によるヒンドゥー儀礼の次第について述べ、その特色を考察した。
  • マハーラーシュトラ州のマンガラーガウリー供養  [Not invited]
    山口 しのぶ
    日本印度学仏教学会第54回学術大会(駒澤大学)  2004/07 
    インド、マハーラーシュトラ州で結婚した女性がシュラーヴァナ月の火曜日に5年間行なう「マンガラーガウリー・プージャー(供養)」について、その構造と特色を述べた。マンガラーガウリー・プージャーでは、男性よりも女性のほうが主導権を握って儀礼を行ない、またこの儀礼では水が重要な役割を果たすことを明らかにした。
  • The Three Meditations of the Cakrasamvaramandala  [Not invited]
    山口 しのぶ
    韓日共同印度学仏教学会(東國大学校, ソウル)  2002/07 
    ネパール密教で最も聖性が高いチャクラサンヴァラ尊を中心としたマンダラ観想法の構造およびその特色について発表した。この観想法は「三三昧」と呼ばれる三種の三昧から成り、それぞれのマンダラが非連続的であり、ネパールで三三昧の形式にまとめられたことを述べた。
  • A Nepalese Buddhist Ritual: Gatham-muga  [Not invited]
    山口 しのぶ
    A International Conference on Buddhism in Global Perspectibe, Somaiya University, Mumbai  2002/03 
    ネパール仏教の中でも重要な祭礼「ガターン・ムガ」の性格と内容について、仏教儀礼としての側面からその特色を述べた。儀礼のシステムを述べるとともに、死霊、餓鬼への供養の中に、密教のマンダラ観想がどのように取り込まれているかについて考察した。
  • ネパール密教護摩の儀軌について  [Not invited]
    山口 しのぶ
    日本印度学仏教学会第52回学術大会(東京大学)  2001/06 
    ネパール仏教護摩で使用されたサンスクリット・テキストの内容を述べると共に、儀礼行為と瞑想法との関わりを説明した。
  • サンヴァラ尊の成就法  [Not invited]
    山口 しのぶ
    日本宗教学会第58回学術大会(南山大学)  1999/09 
    後期密教の観想法の次第において行われる布置(ニヤーサ)について述べた。後期密教の儀軌に述べられる布置の行われる位置は三種、すなわち1)三昧耶マンダラの観想以前、2)三昧耶マンダラと智マンダラの合一以前、3)両マンダラの合一以後であり、儀軌によって異なっており、それぞれの場合で布置が異なった機能をもつ可能性があることを述べた。

MISC

  • 「9-3. ガターン・ムガ」
    山口 しのぶ  『ネパール密教』(立川武蔵編著)  138  -141  2015/12  [Invited]
  • 「9-2 師マンダラ供養」
    山口 しのぶ  『ネパール密教』(立川武蔵編著)  134  -137  2015/12  [Invited]
  • ネパールの人々と仏教―大地震発生の報道に思う
    山口 しのぶ  『在家仏教』  (755)  9  -11  2015/07  [Invited]
  • Shinobu Yamaguchi  Journal of religious studies  85-  (3)  770  -775  2011/12  [Invited]

Research Grants & Projects

  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
    Date (from‐to) : 2019/04 -2023/03 
    Author : Yamaguchi, Shinobu
     
    本研究は、インドネシア、バリ島に残るヒンドゥー教儀礼に関し、特にインドのヒンドゥー教・仏教のバリ島における受容と変容を中心に、その特色を明らかにすることを目的としている。2021年度当初はインドネシア、バリ島に出張し、儀礼構造や行為の意味について聞き取り調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染状況が改善しないため、出張は中止し、文献研究を中心に行った。 2020年度よりバリ・ヒンドゥー儀礼において聖水を作り出すためのサンスクリット儀軌Vedaparikramaの記述を分析していたが、2021年度も本儀軌の分析を継続し、本儀軌の構造とそこにあらわれるタントリックな要素の解明を進めた。 本儀軌は、すでに報告者のこれまでの研究により、儀礼の内化を含んだものであることが明らかになっているが、2021年度は儀礼の内化を述べる「シヴィー・カラナ」(Sivikarana、「僧の身体をシヴァ神の身体にすること」の意)の次第を中心に、本儀軌の特色について考察した。本儀軌においては、浄化の行為の後、聖水の準備がなされ、その後シヴィー・カラナの行為が続く。そこでは僧は瞑想により自身の身体からアートマンを外部に送り出し、身体の穢れを内的な火で焼き払う。その後シヴァ神のほら貝から流れ出すシヴァ神のエッセンスとも言うべき甘露を僧の体内に入れ、シヴァ神との一体化をはかる行為が述べられる。さらに僧は自身の心臓の八葉蓮華に母音字、子音字、シヴァの種子などをヤントラもしくはマンダラ状に布置し、心臓の蓮華をシヴァ神のアートマンが坐すに相応しい神的なものとする。このような種子の布置はタントリックな要素を多分に含んでいる。 本儀軌はインドからジャワを経てバリに伝播したヒンドゥー教シヴァ派の流れを汲むものと考えられるが、詳細な信仰の流れがまだ明らかではなく今後の課題としたい。
  • 世界の諸地域における仏教の哲学的・社会学的研究
    東洋大学:井上円了記念大型研究特別支援助成
    Date (from‐to) : 2015/04 -2017/03 
    Author : 伊吹 敦
  • 東アジアにおける仏教の受容と変容
    東洋大学:研究所プロジェクト
    Date (from‐to) : 2011 -2013
  • マハーラーシュトラ州におけるヒンドゥー教巡礼地の研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    Date (from‐to) : 2008 -2011 
    Author : 山口 しのぶ
     
    ・「 南アジアの寺院縁起―ヒンドゥー教シヴァ・リンガ寺院の神話と巡礼」『アジア遊学』115号、P32~ P41、2008年10月。・「十二ジョーティル・リンガ寺院について―マハーラーシュトラ州グリシュネーシュヴァル寺院を中心として― 」『印度学仏教学研究』57巻 1号、P262~ P268、2008年12月。・「光り輝くシヴァ神の聖地―リンガ寺院の神話と象徴― 」『聖地と聖人の東西 起源はいか語られるか』(藤巻和宏編)、勉誠出版、P452~ P472、2011年8月。
  • マハーラーシュトラ州におけるヒンドゥー教の儀礼研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    Date (from‐to) : 2003 -2005 
    「マハーラーシュトラ州のマンガラーガウリー・プージャー」(『東海仏教』50輯、平成17年)
  • ネパール密教護摩の研究
    科学研究費 基盤研究(C)(一般)
    Date (from‐to) : 2000 -2002 
    「ネパール仏教護摩の記録」(中京女子大学アジア文化研究所論集3号、平成14年3月)、「ネパール密教護摩の研究」(平成12年度~平成14年度科学研究費補助金による研究成果報告書、平成15年3月)