Researchers Database

Bando Takao

    Department of Data Science for Food Systems Associate Professor
Last Updated :2025/06/06

Researcher Information

Research funding number

  • 50714242

J-Global ID

Research Areas

  • Humanities & social sciences / Linguistics

Published Papers

Research Grants & Projects

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    Date (from‐to) : 2021/04 -2026/03 
    Author : 坂東 貴夫
     
    第二言語学習者による文法的誤りがコミュニケーション活動に及ぼす影響について検討するため、自己ペース読み課題を用いた読解時間データを基準として文法的誤りの客観的評価を試みることが本研究の目的である。具体的な手順として、PCを用いた実験により読解時間を測定し、文法的誤りを含む文(誤文)を読むことがどのように他の文法的に正しい文(正文)の読解活動に影響を及ぼしているかを調査していく。 本年度は研究初年度として、図書の購入を行い、研究の基本的な環境を整えた。加えて、文献調査等により、実験文の作成に向けて検討を重ねることができた。また、オンライン開催された関連学会においてフィードバックに関する講演に参加し、誤りと教員によるフィードバックとの関係性について知見を深めることもできた。 実験によるデータ収集の計画については、今後も新型コロナウイルスの影響により留学生の渡航が制限され、英語母語話者を集始めとする留学生の実験参加者を集めることが難しい状況が続くことが予想される。そのため、まず日本語母語話者を対象にした実験を先に行うこととし、本年度は日本語学習者の誤用に関することを中心に文献調査を行った。条件間の統制のしやすさ・測定する領域の設定のしやすさ等に加え、日本語学習者が誤りやすい文法項目である点を考慮し、検討したところ、助詞の誤用について調査することが妥当と考え、それらの誤りを含んだ実験文の作成を開始している。次年度には作成した実験文を精査した上で、実験を開始する予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    Date (from‐to) : 2018/04 -2021/03 
    Author : 坂東 貴夫
     
    第二言語の統語構造の学習におけるインプットの役割を明らかにする試みとして,語と語の語用論的な関係性(Plausibility)に焦点をあてて作成した実験文を用いて読解実験と文法性判断課題を行うことにより,統語構造に対する気づきへの影響や,学習の促進への影響を検討することを研究の目標としている。 本年度は研究初年度として,図書・実験用PCの購入等,研究の基本的な環境を整えることができた。 加えて,文献調査等により,実験文の作成に向けて検討を重ねることができた。具体的には,研究で用いる統語構造は,実験参加者にとって習得難易度が簡単過ぎることなく、また学習困難と評価されていない必要があるが,それらの点については,「処理可能性仮説」(Pienemann, 1998)や「ガーデンパス文のタイプ別理解困難度」(門田, 2007)等を参考にして検討を勧めた。また,Plausibilityの影響を受ける可能性がある統語構造という点についても,同様のテーマを扱っている先行研究(e.g., Roberts & Felser, 2011)を参考にして検討した。 結果的に現在までに,研究対象とする統語構造の候補として,関係節,補文接続,他動詞文の3種を考えた。これらの構造を持つ実験文の作成を開始しており、次年度には作成した実験文のPlausibilityについて紙面調査等により検討し,より精緻な実験文を作成した上で,読解実験および文法性判断課題を行う予定である。

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