井上 学; 戸田 直宏; 松井 俊成; 桐生 正幸; 樋村 恭一
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 2005年06月 一般社団法人電子情報通信学会
Virtual Reality技術を用いて街路の明るさ要因を操作することで防犯照明による犯罪不安感軽減効果を評価した.条件は, 従来の20W蛍光灯タイプとより明るいクラスB(社団法人日本防犯設備協会推奨照度)を満たす防犯照明を比較した.被験者として20〜30代の女性に参加してもらった.画像提示装置として半球ドーム型映像提示システムを用いて犯罪が多く問題となった通りを映像化して提示した.不安を感じた箇所の申告, 血圧測定を行った結果, クラスBタイプにおいて不安申告数の減少と20Wタイプで見られた不安箇所に対応した血圧上昇が小さかったことから, クラスBを満たす防犯照明による犯罪不安感軽減効果のあることが示唆される結果となった.