研究者総覧

田所 聖志 (タドコロ キヨシ)

  • 社会学部国際社会学科 教授
  • 社会学研究科社会学専攻 教授
  • アジア文化研究所 研究員
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 社会人類学博士(2008年02月 東京都立大学)

科研費研究者番号

  • 80440204

J-Global ID

経歴

  • 2021年04月 - 現在  東洋大学社会学部 国際社会学科教授
  • 2016年04月 - 2021年03月  秋田大学国際資源学研究科准教授
  • 2014年04月 - 2016年03月  秋田大学国際資源学部准教授
  • 2013年09月 - 2014年03月  秋田大学新学部創設準備担当准教授
  • 2010年04月 - 2013年08月  東京大学大学院医学系研究科特任助教
  • 2008年12月 - 2010年03月  東京大学大学院医学系研究科特任研究員
  • 2006年04月 - 2009年03月  立正大学文学部 社会学科非常勤講師

学歴

  • 2000年04月 - 2006年03月   東京都立大学   大学院社会科学研究科   博士課程社会人類学専攻
  • 1996年04月 - 2000年03月   東京都立大学   大学院社会科学研究科   修士課程社会人類学専攻
  • 1992年04月 - 1996年03月   東京学芸大学   教育学部   国際文化教育課程アジア研究専攻

所属学協会

  • 日本オセアニア学会会員   日本民族学会(現・日本文化人類学会)会員   東京都立大学社会人類学会会員   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • The Local and Indigenous Perspectives on Human - Nature Relationships: A case from the Tewada people in Papua New Guinea  [通常講演]
    Tadokoro, Kiyoshi
    2024 Planetary Health Summit and 6th Annual Meeting (PHAM24) 2024年04月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • The Role of Cultural Anthropological Study Tours in Intercultural Education at Japanese Universities: The Case of a Study Tour to Papua New Guinea  [通常講演]
    Tadokoro, Kiyoshi
    Anthropology of Japan in Japan (AJJ) 2023 Annual Meeting 2023年12月 口頭発表(一般)
  • The Impact of Natural Gas Development on People's Way of Understanding Social and Environmental Change in the Highlands of Papua New Guinea.  [通常講演]
    Tadokoro, Kiyoshi
    2023 Annual Meeting, Society for Applied Anthropology 2023年03月 口頭発表(一般)

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月 
    代表者 : 田所 聖志
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2023年03月 
    代表者 : 夏原 和美; 田所 聖志; 末吉 秀二; 小谷 真吾; 柳生 文宏; 梅崎 昌裕
     
    2021年度も2020年度と同様に新型コロナウイルス流行により、調査を行う状況には至らなかった。最も大きな要因は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う保健所業務の多忙により、保健師による対象者選定を依頼できなかったことである。調査対象者として予定していた方の特徴も要因として大きかった。2020年度に秋田県秋田市、兵庫県南あわじ市、岡山県高梁市、千葉県勝浦市、長崎県長崎市のフォーカスグループディスカッションのインタビュー結果の一部を分析したところ、高齢者の多くは家族には生活支援を依頼できると感じている一方で、地域コミュニティには生活支援を依頼できないと感じていることが語られていたため、2021年度は、生活支援を実際に受けている立場の方々へのインタビューを計画した。このように、2021年度にインタビューを予定していた対象者は、買い物支援や見回りなど、何らかの生活援助サービスを受けている、つまり、高齢であったり障害や疾病などの健康面での課題を抱えた状態で地域で暮らす方々であり、新型コロナウイルスに感染した場合の重症化リスクが高いことから、保健所への依頼の打診は行わなかった。2021年度の研究活動は、主に高齢者の介護予防についての論文やケアと人間関係に関する論文などの文献検討を行うことにとどまった。研究グループとしての活動としては、2022年度に向けての調査予定日のスケジュール確認と最終年度としてのまとめ方の検討を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 塚原 高広; 夏原 和美; 後藤 励; 古澤 拓郎; 新本 万里子; 田所 聖志; 吉井 亜希子
     
    パプアニューギニアは、人口、面積、GDPともに太平洋開発途上国の中では突出しているが、2015年の5歳未満小児死亡率は56、妊産婦死亡率は215と健康指標は劣悪である。また、小児保健サービス、母子保健サービスに課題を抱えるのみならず、非感染性疾患への医療サービス拡充が急務である。当該年度においては、人類学調査により一般住民・患者・医療従事者が求めている医療サービスの質を「概念」化すること、医学調査により住民対象の健康調査を行い地域の疾病構造を把握することを目標とした。 まず、現地共同研究機関であるディバインワード大学とともに研究計画を策定し、ディバインワード大学倫理委員会、東京女子医科大学倫理委員会、およびパプアニューギニア保健省医学研究審査委員会による研究倫理審査の承認を受けた。また、パプアニューギニア出入国管理局より調査ビザを取得した。現地調査は2019年7-10月に実施した。 人類学調査では、近代的・伝統的医療サービスおよび家庭内治療の知識・認識・経験についての語りを収集し、住民の健康観や病気観について考察した。とくに、出産における医療サービス利用と、すでに導入されている助産介助ボランティアサービスの利用について詳細な情報収集を行い、これらの利用に影響を与える要因について分析を行った。さらに、パプアニューギニアエンガ州における助産介助ボランティアサービスの導入プロジェクトを視察し、情報交換を行った。 医学調査については、母子を対象とした健康調査をパプアニューギニア東セピック州ウェワク郡の農村部で行った。健康調査の内容は、身体計測、血圧測定、マラリア感染調査、24時間思い出し法による栄養調査である。また、離乳期の乳児を対象として直接観察による連続3日間の食物秤量調査も行った。さらに、調査地域内の医療施設を訪問し、提供されている医療サービスについての情報を収集した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2017年03月 
    代表者 : 梅崎 昌裕; 夏原 和美; 末吉 秀二; 田所 聖志; 小谷 真吾
     
    本研究課題は、人口減少・高齢化にともなう買い物環境の悪化が、高齢者の栄養摂取に与える影響を評価するために計画された。南あわじ市、男鹿市、勝浦市、高梁市、長崎市を対象に、買い物環境評価マップの作成、人口推計、質問紙調査を実施し、栄養摂取の充足/不足に影響する個人属性・地理的要因・世帯要因などを探索した。研究期間中に、予定された5カ所のうち4カ所でのデータ収集が完了し、2017年度中に全体のデータベースが完成する予定である。今後は、データベースの解析により、高齢者の栄養・健康と買い物環境のかかわりについて具体的に明らかにする予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 池田 光穂; 佐藤 喜和; 大舘 智志; 田所 聖志
     
    動物学者は研究の現場で動物にどのように接するのであろうか?それを明らかにするために、野外において動物学者の行動を観察するだけなく、どのような意識をもっているのか/どのように研究を遂行してきたのかについて(動物を除いた関係者に)インタビュー調査が必要となる。その結果、インタビューからの答えにより研究者の行動が完全に明らかになるのではなく、実際に現場で観察し、また先行研究を通して指摘されている事柄との検証を通して研究者集団の歴史的、文化的、社会的差異に研究者は気付いた。自然科学の定式化された枠組みは、それらの差異を少なくするが、同時に現場では行動の多様性が豊かにみられることが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 田所 聖志; 梅崎 昌裕
     
    森林伐採の行われているテワーダ人社会と、天然ガス開発が行われているフリ人社会を比較し、地域社会における人びとによる天然資源開発への適応戦略を比較検討し、その類似点と相違点を明らかにした。方法として、社会人類学の手法と人類生態学の2つの手法を統合させ、社会制度の変化と適応形態という2つの側面から検証した。その結果、特に、天然ガス開発によるフリ人社会における社会的影響の実態のいくつかの側面を明らかにすることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 田所 聖志
     
    パプアニューギニアのアンガ系集団における石油資源開発とエスニック・アイデンティティーとの関係を、インタビュー、参与観察、文献調査によって検証した。そして、開発地の土地保有権を持つテワーダとカメアは、土地保有法人の組織化に関心を払っていた一方、土地保有権のないメンイェは、「アンガ」という名称を活発に使ってアンガ系集団全体のエスニック・アイデンティティーを喚起させる運動を行っていたことを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2011年 
    代表者 : 池田 光穂; 田所 聖志
     
    生物多様性とそれに関連する用語と概念が、もともとあった生態学研究の学術的文脈を離れて、人々の生活、学校教育、マスメディア、国際協力や国際会議等のそれぞれの現場で、使われ(=流用され)定着していく様を、文化人類学の民族誌インタビュー、参与観察、文献検討等の質的方法を通して分析した。生物多様性概念は(1)国際会議開催などの注目度、(2)「環境と共生する」「地球にやさしい」などの肯定的な価値判断に結びつく社会的イメージの集合的形成、(3)生態学に関係する/しないに関わらず政治運動の宣伝のための動物象徴の偶像(イコン)の脱文脈化的流用により、著しい意味の多様化という副産物を伴って、急速に社会のさまざまな局面において幅広く定着したことが明らかになった。

その他のリンク

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