研究者総覧

井上 広子 (イノウエ ヒロコ)

  • 食環境科学部健康栄養学科 教授
  • 食環境科学研究科食環境科学専攻 教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

通称等の別名

    東洋大学

学位

  • 博士(食品栄養学)(東京農業大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 60438190

J-Global ID

研究キーワード

  • 栄養教育   食行動変容   味覚   栄養状態   野菜摂取   食生活   摂食抑制   メタボリックシンドローム   摂食関連ホルモン   体脂肪率   食前ガムチューイング   低栄養   高齢者   行動科学理論   内臓脂肪   教育   摂食抑制効果   行動変容   咀嚼   介入試験   認知症   

研究分野

  • ライフサイエンス / 栄養学、健康科学
  • 人文・社会 / 家政学、生活科学

経歴

  • 2006年 - 2015年  静岡県立大学食品栄養科学部

所属学協会

  • Academy of Nutrition and Dietetics   日本家政学会   日本咀嚼学会   日本教育医学会   日本公衆衛生学会   日本栄養・食糧学会   日本栄養改善学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 新スタンダード栄養・食物シリーズ12 臨床栄養学
    井上広子; 飯田薫子; 市育代; 近藤和雄; 脊山洋右; 山千寿 (担当:分担執筆範囲:)(株)東京化学同人 2017年
  • カレント栄養教育論
    井上広子; 桑野稔子; 杉山みち子; 赤松利恵 (担当:分担執筆範囲:)(株)建帛社 2016年
  • 管理栄養士・栄養士必携 健康・栄養学用語辞典
    井上広子; 桑野稔子 (担当:分担執筆範囲:)中央法規出版(株) 2012年
  • 四訂 栄養教育演習・実習
    井上広子; 桑野稔子 (担当:分担執筆範囲:)(株)みらい 2010年
  • ウエルネス栄養教育・栄養指導論
    井上広子; 桑野稔子 (担当:分担執筆範囲:)医歯薬出版(株) 2008年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 桑野 稔子; 亀山 詞子; 井上 広子; 橋本 彩子
     
    本研究の目的は、児童の習慣的咀嚼能力と心身の健康状態の双方を客観的に評価し、その関連要因について多角的に検討し、明らかにすることである。 令和2年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、調査が実施できなかったが、令和3年度は調査が実施でき、基本データの解析を行った。 対象者は、S県在住小学校5年生の児童とその保護者(各138組)である。調査項目は、次の①から⑥の項目である。①児童の咀嚼能力測定(咀嚼能力測定用グミゼリー)、②主観的心身の健康状態調査、③身体計測、④歯科検診・全国体力運動能力運動習慣等調査、⑤食・生活習慣調査、⑥食事調査(自記式食事歴法質問票 (BDHQ15y))である。 児童の身長、体重は、令和2年度学校保健統計調査(文部科学省)と比べて同等であった。生活習慣については、起床時刻6時13分、就寝時刻21時39分であった。歯科医による歯科検診の結果、咬合の状態が異常なしは、96.6%であった。咀嚼能力測定用グミゼリーで測定した児童の咀嚼能力測定は、1から10段階(番号が高くなると咀嚼能力が高い)の内、6番・7番が各28.7%、8番が25.4%であり、6から8番が8割を占めた。バールソン児童用抑うつ性尺度(DSRS-C)の結果、正常が85.4%、抑うつ状態が14.6%であった。「悩みを相談する相手がいるか」については、「いる」が90.2%、「いない」が9.8%であった。「ストレスを感じた時食事の量は変化するか」については、「減少する」が21.1%、「変わらない」が74.8%、「増加する」が4.1%であった。 今後は、本研究の目的について、詳細に解析を進め、児童の咀嚼能力と心身の健康状態に関する客観的評価ならびに相互関連の解明について検討していく予定である。
  • 子どもの味覚感受性に及ぼす環境・社会的決定要因の探索と相互関連の究明
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究C)
    研究期間 : 2019年 -2021年 
    代表者 : 井上広子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年08月 -2018年03月 
    代表者 : 橋本 彩子; 桑野 稔子; 井上 広子
     
    本研究の目的は、若年女性を対象に、睡眠の質とメンタルヘルスの状態を主観的、客観的指標を用いて評価し、食物摂取状況との関連を明らかにすることである。結果、本研究対象者の若年女性において、睡眠の質と精神的健康状態に関連は認められなかったが、睡眠の質の低い群はエネルギー摂取量が少ないことに加えエネルギー調整済み栄養素等摂取量が少ないことが明らかとなり、食事の量と質ともに課題があることが明らかとなった。本研究結果より、適切な食事の量ならびに質を維持することは、若年女性における睡眠の質を改善させるための効果的な健康・栄養教育のひとつとして貢献できると示唆された。
  • 新規味覚「脂肪味」を含む味覚感受性と自律神経活動との関連
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究 C)
    研究期間 : 2016年 -2018年 
    代表者 : 井上広子
  • 咬合力と客観的ストレス評価に関する多角的調査研究
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究C)
    研究期間 : 2016年 -2018年 
    代表者 : 桑野稔子
  • 禁煙社会を目指した健康リスク回避のための受動喫煙定量化と禁煙教育プログラムの開発
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究C)
    研究期間 : 2014年 -2016年 
    代表者 : 中村こず枝
  • 苦味感受性を応用した野菜摂取向上のためのオーダーメード栄養教育への展開
    日本学術振興会:科学研究費補助金(若手研究B)
    研究期間 : 2013年 -2015年 
    代表者 : 井上広子
  • 咀嚼法とヒスチジン経口摂取のコンビネーションによるによる抗肥満効果の解明
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究C)
    研究期間 : 2013年 -2015年 
    代表者 : 桑野稔子
  • メタボリックシンドローム予防・改善のための咀嚼教育効果の研究
    日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究C)
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 桑野稔子
  • 青年期の食生活・栄養状態を反映するバイオマーカーの探索と栄養教育プログラムの開発
    文部科学省:科学研究費補助金(若手研究B)
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 井上広子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2007年 
    代表者 : 桑野 稔子; 吉村 美紀; 井上 広子; 浅野 珠美
     
    本研究は、地域高齢者の実態を把握し、この解析結果を基に高齢者の生活に見合った有効な健康づくり、認知症予防対策としての福祉活動内容を構築する。そのために、高齢者の栄養教育方法の検討を行い、地域に貢献することを目的とした。 具体的な研究内容は、(1)環境要因の異なる地域高齢者の生活・食生活状況および栄養状態の実態を把握した。その結果、地域高齢者の生活状況や栄養状態は、環境要因により大きく影響を受けていることが明らかとなった。次に(2)地域在住高齢者に対する継続的な栄養教育効果の検討を行った。低栄養予防栄養教育プログラムを実施し、介入群および非介入群における効果を検討した。エネルギー及びたんぱく質摂取量が少ない対象者においては、栄養教育介入前に比べ介入後は、有意に摂取量が増加した。また、栄養教室参加回数の多い高齢者ほど、認知症の度合いを判定するかなひろいテストの点数が上昇した。一般的に行動変容しにくいと言われている高齢者においてもポイントを絞った栄養教育を行う事で、低栄養予防ができる可能性が示唆された。また、栄養教室など外出の機会を増やすことで認知症予防の可能性が示唆された。次に(3)自立した高齢者に対する行動科学理論に基づいた栄養教育の効果を明らかにした。高齢者の低栄養予防を目的に栄養教育を実施することにより、栄養教育強化群において、食物摂取状況、行動変容段階などが改善することが明らかとなった。また、かなひろいテスト合格者において、行動科学理論に基づいた積極的な栄養教育の強化により、行動変容段階の改善が期待できることが確認された。 以上の結果より、一般的に行動変容しにくいといわれている高齢者においても、行動科学理論に基づいた栄養教育介入をすることで、栄養状態が改善する可能性が示唆された。また、栄養教室など積極的な外出の機会を増やすことで、認知症を予防できる可能性も示唆された。

その他のリンク

researchmap