研究者総覧

金子 有子 (カネコ ユウコ)

  • 文学部英米文学科 准教授
  • 国際哲学研究センター 准教授
Last Updated :2021/08/31

研究者情報

学位

  • 博士(理学)(1999年03月 京都大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 90280817

ORCID ID

J-Global ID

研究キーワード

  • 土壌呼吸   生物多様性保全   水辺林   サワグルミ   保全遺伝学   トチノキ   

研究分野

  • ライフサイエンス / 分子生物学
  • ライフサイエンス / 生態学、環境学
  • ライフサイエンス / 森林科学

経歴

  • 1995年04月 - 2015年03月  滋賀県琵琶湖環境科学研究センター総合解析部門専門研究員
  • 1992年04月 - 1995年03月  日本学術振興会特別研究員 (DC1)

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2013年 -2015年 
    代表者 : 金子 有子
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 高田 壮則; 大原 雅; 金子 有子
     
    生活史パラメーターの変動が個体群の増加率に与える影響を評価する理論的研究を行うとともに、木本種2種(トチノキ,サワグルミ)について、推移行列モデルを応用してその影響を評価した。トチノキでは,生命表反応実験(LTRE)という手法によって、集団動態のKeystageは幼植物段階,Keyprocessはその段階の個体の成長であることが同定された。また、地形変化モデルを下部構造に持つシミュレーションプログラムを開発し、トチノキはマスティングがなければ個体群を維持できない種であること、サワグルミは現在の台風襲来頻度では、マスティング頻度が低くなっても集団を維持できることなどが明らかになった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 川那部 浩哉; 前畑 政善; 用田 政晴; 高橋 啓一; GRYGIER Mark; 八尋 克郎; 濱崎 一志; 谷内 茂雄; 三田村 緒佐武; 西野 麻知子; 馬渡 駿介; 中島 経夫; 金子 有子; 里口 保文; 芳賀 裕樹; 亀田 佳代子; 中野 伸一; 鳥越 皓之; 布谷 知夫; 山西 良平; 井上 栄壮; 金尾 滋史
     
    地域住民による琵琶湖沿岸の総合調査の現代的な方法論と具体的手法の確立を目的として、「生きものの分布・生態」調査グループ、「生態系多様性」調査グループ、「住民調査とその連携のありかた」調査グループに分かれ、文献資料の収集、モデル的な事業などを実施した。その結果、住民参加型調査における調査前、調査中、調査後の課題を明らかにするとともにその解決法についても提案した。また、研究を進捗させるために2回の公開講演会と成果の一部を琵琶湖博物館で展示した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 金子 有子; 練 春蘭; 高田 壮則; 瀬戸口 浩彰
     
    琵琶湖湖辺域に生育する希少海浜植物のハマエンドウとハマゴウを対象として、葉緑体DNAハウロタイピングならびにマイクロサテライト解析を行ったところ、琵琶湖の集団は海岸に比べて遺伝的多様性が有意に低いこと、琵琶湖の集団は遺伝的に分化した陸封型であると強く支持されることが明らかになった。これらは琵琶湖に祖先集団が移入した際に創始者効果を受け、遺伝的浮動の効果によって遺伝的多様性が減じるとともに分化が促進されたものと示唆された。琵琶湖の集団は種全体にとって保全価値が高いものと考えられた。希少氾濫原植物のノウルシとオニナルコスケについても、マイクロサテライト解析の結果からいずれの種も集団内の遺伝的多様性が極めて低く、ジェット数は株数よりかなり少ないことが分かった。また、モニタリングの結果から文献調査も踏まえ各種の動態特性を把握し、繁殖率が群落の遺伝的組成に応じて変化する構造を持つコンピュータシミュレーションプログラムを開発し、集団の遺伝構造と個体群存続可能性の関係を定量的に検証することを可能にすることができた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2007年 -2010年 
    代表者 : 徳地 直子; 大手 信人; 小山 里奈; 保原 達; 舘野 隆之輔; 廣部 宗; 金子 有子; 菱 拓雄; 福島 慶太郎
     
    森林生態系内での窒素の動態をより詳細に把握するため、安定同位体希釈法を用い、窒素の動態変化をとらえた。林齢ならびに季節ごとに行った実験から、どの季節においても窒素の形態変化において、アンモニア生成・硝酸生成のどちらをもうわまわった明らかな不動化が生じていることが示された。しかし、不動化を規定する要因は、土壌微生物バイオマス、溶存有機体炭素量など、林齢ならびに季節ごとに異なっていることが明らかになった。また、土壌溶液中の硝酸態窒素の酸素同位体比の変化に基づく負荷された窒素の保持に関するシミュレーションにより、大気から系内に負荷された窒素の不動化にかかる時間はこれまで考えられていたより長い(10cmで数週間以上)ことが明らかになった。これらのことから、大気窒素の急激な不動化には非生物的な固定などを検討する必要が示され、非生物的不動化を考慮し、窒素飽和を検討する必要が示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 高田 壮則; 大原 雅; 金子 有子
     
    本研究で対象としている生活史の異なる木本種2種(トチノキ, サワグルミ)、林床植物3種(エンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、オオウバユリ、スズラン)について、その生物集団の動態の解析を行った。生存率、成長率、繁殖率の撹乱などによる時間空間的変動が集団の増加率に与える影響を評価する従来の方法について検討が加えられ、近年発展した生命表反応実験(LTRE)という手法を用いる解析をおこなった。また、その結果をもとに絶滅確率を求める新たな手法を開発した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2006年 -2008年 
    代表者 : 川口 英之; 井鷺 裕司; 名波 哲; 金子 有子; 舘野 隆之輔; 松木 悠; 幸田 怜子; 櫻澤 如一
     
    トチノキ果実の種子数の変動とその至近要因と究極要因を検討した。資源の多少、花粉親の遺伝子型、花粉の制限は至近要因でないことが示された。自殖を含めて花粉親が異なる胚珠の共存と成熟が観察された。果実内の複数の種子は重さを小さくすることなく、同様の重さに成熟した。複数の種子が成熟すると種子に対する果皮のコストは低くなったが、虫害率は高くなった。落下後の散布距離に種子の形態の違いは影響しないが種子重は影響した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(A))
    研究期間 : 2004年 -2007年 
    代表者 : 浜端 悦治; 神谷 要; 西野 麻知子; 金子 有子; 安藤 元一; 矢部 徹
     
    中央・東アジア北部の湖沼で沈水植物群落の調査を行うとともに、一部の湖沼では水温の日変動を測定し、水温環境と出現種類数との関係を調べた。湧水付近の湖沼や、大湖沼では水温が低く、多くの沈水植物にとっては生育に適さないことがわかった。マツモのITS領域の遺伝型とリュウノヒゲモの葉緑体ハプロタイプを調べると、日本国内固有の遺伝型は2種共に中国ディエンチ湖と系統的に近く、過去の分布変遷の方向性が示唆された。また、リュウノヒゲモでは、フライウェイ中継湿地の集団で大陸と共通の遺伝型の割合が高い傾向が認められ、水鳥による遺伝的交流の寄与が示唆された。北米原産のコカナダモ遺伝子解析を行うと、遺伝的変異があるが、その変異に地理的なまとまりは見られず、遺伝的に異なる集団が琵琶湖に侵入した後に、各地に分散した可能性が考えられた。高い環境適応力を持ことが、この外来植物が多様なフライウェイ湿地に侵入定着した理由と思われる。フライウェイにおける水鳥の役割を調査するために、水鳥による糞の採集を各地で行い、多くの種子が水鳥の糞中に含まれることを確認した。これにもとづき、水鳥の糞の撒きだし実験を行い、糞から発芽があることを確認した。さらに、種子の体内滞留に時間に関する実験を行った。東アジアのフライウェイ湿地において、渡り鳥がどのような動物と接触しているかを探るために、日本、韓国、中国、およびモンゴルにおいて哺乳類相のセンサーカメラ調査および環境状況調査を行った。その結果、小型哺乳類と家畜は草原環境に、中型哺乳類は樹林環境に多いことが知られ、一部湿地では外来種も侵入していた。モンゴル国、韓国、日本のフライウェイ湿地で、底生動物相を比較した。3千km以上も離れた、植生や気候条件も異なるモンゴルの湖沼と琵琶湖には、ユスリカ類など小型無脊椎動物の一部に共通種が見られ、水鳥による運搬の可能性を否定できない。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 金子 有子; 徳地 直子; 高田 壮則
     
    1.環境配慮型森林管理の汚濁負荷への影響評価に関する研究京大和歌山研究林の人工林試験流域で、斜面下部を切り残す下部残存型強度間伐を実施した。量水堰の水量観測と気象観測装置による雨量観測を継続し、流入・流出水量を求めた。渓流水質を毎月1〜2回採水分析し、主要カチオン・アニオン、全窒素・全リン、溶存有機炭素濃度を求め、物質流出量を求めた。陸上生態系の炭素・窒素循環を予測するPnETモデルを改良することによって、本研究の炭素・窒素循環に関する将来予測モデルが構築可能か検討した。PnETモデルを本研究流域で得られたデータにそのまま適用した結果、硝酸態窒素および生物生産量の伐採後時間変化に大きな不一致が生じた。この点に関して、植物種、気象条件などの違いを考察したが、これらの要因に関わるパラメータ設定が決定的な原因ではなかった。そこで、母モデルのパラメータ変化にともなう感度分析を行った結果、母モデルの内部循環パラメータの値や内部循環の構造に原因があることがわかった。2.森林撹乱の生物多様性への影響評価に関する研究流域環境の中でも生物多様性が特に高く重要な水辺域を対象として、撹乱と水辺域に優占する生物種の集団動態に関する数理モデル解析(LTRE解析等)を行い、撹乱下で集団の時空間変動のキーとなる生活史段階や現象を定量的に評価した。また、森林の種多様性に対して個体サイズの非対称性が果たす役割を、階層構造競争モデルを用いて解析した。3.地球温暖化ガスへの影響評価に関する研究森林における二酸化炭素収支を評価するにあたって、樹木の展葉期間が大きな決定要因の一つとして考えられる。樹木の生息地の気温条件がその展葉期間に与える影響を評価するためのコスト-ベネフィットモデルによる計算の結果、地球温暖化にともなう平均気温の上昇は温帯域での落葉樹の葉寿命を増加させる可能性が示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 金子 有子
     
    トチノキとサワグルミを対象に,平成16年度は以下の研究を行った。(1)野外天然集団の生態調査京大芦生研究林モンドリ谷の固定調査地(2.8ha)において,前年度までに遺伝試料を採取した個体の位置測量を行った。位置情報から、遺伝解析の際に必要な個体間距離等を算出した。(2)野外天然集団の遺伝分析前年度までに京都大学芦生演習林モンドリ谷の固定調査地から採取したすべてのトチノキ・サワグルミサンプルからDNAを抽出し,マイクロサテライトマーカーを用いてマイクロサテライト遺伝子座における遺伝子型を決定した。(3)データ解析および数理解析各遺伝子座で対立遺伝子頻度,ヘテロ接合度等を求め,メタ個体群レベルで父性排除分析を行った。成熟個体の遺伝子型との比較から,種子や未成熟個体の親個体を推定し,局所的地域個体群間での遺伝子交換の程度を把握した。また、種子散布以降の実生定着・成長過程における遺伝子型ごとのフローを明らかにし,遺伝子レベルの動態パラメータを定量的に求め、推移行列モデルを構築した。トチノキについては、種子散布がメタ個体群内に制限されているのに対し、花粉散布によってメタ個体群間での長距離の遺伝交流が実現していることが明らかになった。また、実生から稚樹へと生育段階が進むにつれて個体間の血縁度が低下する傾向が見られた。これらの解析から、個体数の観点からは相対的重要性の低いサブ個体群であっても遺伝的なソースとしては重要であることが示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(A))
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 井鷺 裕司; 川口 英之; 湯本 貴和; 金子 有子; 崎尾 均
     
    本研究では、多様な樹木における送受粉のパターン、送受粉が行われる個体の範囲、そして送受粉を介した次世代への遺伝子の流れを、温帯体および熱帯地域に設営されている長期・大面積調査プロット内で実測し、生物保全や生物資源管理の観点から森林生態系を理解することを目的として、様々な繁殖特性を持つ樹木個体群を対象に、遺伝マーカーを用いて送受粉プロセスに関する解析を行った。解析に必要不可欠な遺伝マーカーに関しては、これまで研究代表者らがトチノキ、ホオノキ、シャクナゲ、シラカシ、フタバガキ等を対象に開発したマーカーを有効に活用するとともに、ハリギリとカツラに関してもマイクロサテライトマーカーの開発を行い、実際の大面積プロットにおいて有用性の確認を行った。このことによって、送粉、種子散布ともに多様な組み合わせの特性を持つ樹種を対象とした解析が可能となった。調査プロットの整備に関しては様々な気候帯において、すでに設置されている長期大面積調査プロットの整備と個体レベルの繁殖状況に関する詳細な調査をおこなった。特に、温帯性落葉広葉樹林において、ホオノキ、ハリギリ、トチノキを対象に調査対象面積をこれまでの類似の研究としては最大級の面積である数百ヘクタールのレベルまで拡大し、個体の位置、繁殖状況の調査、遺伝子型の決定を行った。また、一部の樹種に関しては、繁殖個体の樹冠にアクセスできるような体制を整え、詳細なサンプリングと解析を行った。その結果、ホオノキに関して樹木個体や個々の花に特異的な受粉様式がある事や、トチノキにおいて繁殖個体の遺伝構造が有効な花粉送付距離に影響を及ぼしている事、熱帯多雨林を構成するフタバガキ樹木における長距離花粉移動など、樹木の多様な送受粉過程に関わる多くの興味深い事実を明らかにする事ができた。

その他のリンク

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