研究者総覧

高井 昌吏 (タカイ マサシ)

  • 社会学部メディアコミュニケーション学科 教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 社会学博士
  • 社会学博士

J-Global ID

研究分野

  • 人文・社会 / 社会学

研究活動情報

論文

書籍

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月 
    代表者 : 福間 良明; 日高 勝之; 前田 至剛; 森下 達; 井上 義和; 高井 昌吏; 野上 元; 白戸 智子; 山本 昭宏; 佐藤 彰宣; 谷本 奈穂; 水出 幸輝; 小川 実紗
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 福間 良明; 日高 勝之; 前田 至剛; 森下 達; 井上 義和; 権 学俊; 高井 昌吏; 野上 元; 白戸 智子; 山本 昭宏; 佐藤 彰宣; 白戸 健一郎; 谷本 奈穂; 水出 幸輝
     
    本研究は、「昭和50年代」(1970年代半ば~80年代半ば)の大衆メディア文化を検討し、いかに「政治の季節」の文化(「学生運動文化」「教養主義」「戦争の記憶」)が残存・変容しながら「バブル文化」に至ったのか、その転換の過程について検討を行い、「政治の季節」から「バブル文化」に至る文化変容を歴史社会学的に考察した。具体的には、同時期の映画、テレビドラマ、雑誌、アニメ、マンガ、歴史小説等を扱いながら、「政治の季節」「戦争の記憶」「教養主義」がいかなる偏差を帯びながらメディア文化に投影されていたのか、あるいは「戦後」の価値への嫌悪がどう織り込まれていたのかについて、分析を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 高井 昌吏
     
    戦前期、日本の工場においてバレーボールは女子工員のレクリエーションスポーツとして普及した。バレーボールは、適度な運動として、女子工員が生産能率を上げるために導入されたものであり、日本では「女子に向いたスポーツ」とされていた。だが、呉海軍工廠バレーボールチームは、戦闘的で「男らしい」バレーボール文化を生み出し、全国の競技大会でも輝かしい成績をおさめていた。一方で、「男らしい」バレーボール文化の隆盛は、呉海軍工廠内での「労働運動の低調さ」ともパラレルな関係にあった。すなわち、そこには「男らしい」スポーツ文化と、支配階級に従順な労働者階級の文化が、同時に存在していたのである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 福間 良明; 山口 誠; 井上 義和; 山本 昭宏; 白戸 健一郎; 権 学俊; 高井 昌吏; 吉村 和真; 松永 智子
     
    本研究では、戦跡をが戦後日本でいかなる戦争観を創出し、また、いかに社会的に受容されたのかを検証した。戦跡は「記憶」を伝える主要なメディアでありながら、a.戦跡を通じて、地域のいかなる記憶が紡がれたのか、b.地域の記憶はツーリズムと結びつきながら、観光者・来訪者にどう受容され、そこにはいかなる「断絶」「継承」があったのか、c.そこから、戦跡がどう(再)整備され、来訪者や現地の人々の「記憶」を創出・改変したのか、については明らかにされていない。本研究は、これらについて調査・分析を行い、その成果、は著『「知覧」の誕生』(柏書房・2015年6月刊行)等にまとめている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 高井 昌吏; 谷本 奈穂; 石田 あゆう; 坂田 謙司; 福間 良明; 村瀬 敬子
     
    ポピュラー・カルチャーのなかで形成される戦争の表象を、ジェンダーの視点から考察した。たとえば、男らしい戦争イメージの形成では、『男たちの大和』『連合艦隊』などの映画、さらに「大和ミュージアム」や知覧という観光、あるいはプラモデルなどが大きく絡んでいる。女らしさやこどもらしさについては、むしろ『ガラスのうさぎ』『火垂るの墓』などの児童書・アニメの影響が大きい。こうした点を考慮し、それぞれの戦争(沖縄戦、原爆、空襲など)が社会的に受容されるうえで主に寄与したポピュラー・カルチャーに着目し、それらを横断しながら構築される戦争イメージについて分析した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 西山 哲郎; 谷本 奈穂; 関 嘉寛; 高井 昌吏
     
    本研究の目的は、現代日本におけるジェンダー・アイデンティティ(以後GI)構築様式の変容を浮き彫りにすることである。旧来の研究では、それは階層文化や家父長主義がしっけや教育によって意識に植え付けられる、といった風に「社会意識」から説明されたり、場面場面での人間関係や言語活動における「コミュニケーションの権力作用」から分析されることが多かった。しかし本研究では、通俗的には不変の常数と考えられがちな「身体」とGIの関係に注目した。 我々の研究手法の柱は、(1)フィットネス雑誌等の記事分析、(2)フィットネス・クラブ参加者へのインタビューと、(3)フィットネス・インストラクターや美容整形外科医といった身体実践の専門家からのヒアリングにある。初年度はドイツや韓国との比較調査を中心に行ったが、最終年の二年目は国内での実態調査に焦点を当てた。具体的には、東京、名古屋、大阪といった日本の主要都市をフィールドとした。 これらの調査から確認されたことは、おおまかに言えば以下のようなことだった。 (1)現代のGI構築様式は、身体に関わる領域においては、科学的な身体管理法が取り入れられたことによって、男女の性差を強調しない方向に向かっている。(2)フィットネス雑誌の記事分析の知見として、20年前と比べ、昨今はひとつのジェンダー内でも理想とする身体イメージが収束しつつある。(3)フィットネス・クラブ参加者には、ルールの遵守に関する「潔癖症」がみられ、その独特の身体意識との関連が伺われた。(4)しかし、ドイツと比べると日本のフィットネス・クラブでは自己の身体と向き合う者ばかりではなく他者(特にインストラクター)との交流に力を入れる者が目立った。
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