研究者総覧

露久保 美夏 (ツユクボ ミカ)

  • 食環境科学部食環境科学科 准教授
  • 工業技術研究所 研究員
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 博士(学術)(お茶の水女子大学)

科研費研究者番号

  • 50646924

J-Global ID

研究キーワード

  • 調理科学   味覚教育   酵素   炊飯   サツマイモ   米   

研究分野

  • 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学 / 家庭科教育,食育
  • 人文・社会 / 家政学、生活科学 / 調理科学

経歴

  • 2020年04月 - 現在  東洋大学食環境科学部食環境科学科准教授
  • 2016年04月 - 2020年03月  東洋大学食環境科学部健康栄養学科助教
  • 2013年08月 - 2016年03月  お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター特任講師
  • 2012年04月 - 2013年07月  お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科リサーチフェロー

学歴

  •         - 2012年03月   お茶の水女子大学大学院   人間文化創成科学研究科   ライフサイエンス専攻修了 博士(学術)
  •         - 2009年03月   千葉大学大学院   教育学研究科   家政教育専攻修了 修士(教育学)
  •         - 2007年03月   千葉大学   教育学部   中学校教員養成課程家庭科分野卒業

所属学協会

  • 日本健康教育学会   日本家庭科教育学会   日本家政学会   日本調理科学会   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • ピュイゼ理論に基づく食育実践プログラムの開発と実践  [通常講演]
    大森玲子; 上原秀一; 久保元芳; 露久保美夏; 佐藤雅子; 田尻泉
    2017年06月 ポスター発表
  • 竹下 陽子; 貞光 千春; 露久保 美夏; 千葉 和義
    日本理科教育学会全国大会要項 2014年08月
  • 露久保 美夏; 大倉 哲也; 香西 みどり
    日本調理科学会大会研究発表要旨集 2012年 
    【目的】炊飯中の還元糖増加に寄与するデンプン分解酵素について,演者らはコシヒカリにおける米粒内局在や炊飯中の溶出挙動を報告した。本研究では,異なる品種の米における酵素の局在と溶出挙動を明らかにし,品種間の比較および炊飯過程における糖生成機構について総合的な考察を行うことを目的とした。
    【方法】試料米には平成17年度滋賀県産日本晴および平成21年度滋賀県産羽二重糯を用いた。局在の解析は,試料米より5画分 (玄米全体,搗精部位層100-90 %,90-80 %,80-70 %,70-0 %) の米粉を調製し,50 mM PBSとTCAにてタンパク質を沈殿・回収して粗酵素液を調製後,各種デンプン分解酵素に対する特異的抗体を用いてウエスタンブロッティングを行った。溶出挙動の解析は,歩留まり90 %に搗精した試料米に加水し,20℃で1時間浸漬後,および加熱開始後40℃,60℃に達した時点で米粒と炊飯液を分け,各々から粗酵素液を調製後,同様の抗体にてウエスタンブロッティングを行った。
    【結果】酵素の米粒内局在および炊飯中の炊飯液への溶出挙動は品種によって異なっており,これは粳種と糯種の違いによるものと,その他の要因によるものとが示唆された。得られた結果から炊飯中の糖生成機構を総合的に考察したところ,炊飯中の還元糖の増加は主にα-グルコシダーゼやプルラナーゼの作用によるものと考えられた。また,従来明らかにされていなかった炊飯液中での糖量増加に関し,酵素は炊飯液中へ溶出しているものの糖量増加にはほとんど寄与しておらず,米粒内で生成した糖が元々米粒内に存在する糖とともに溶出することによって増加するものであることが明らかとなった。

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 露久保 美夏
     
    近年健康志向への関心の高まりに伴い需要の増加が見込まれる大麦,特にモチ性大麦(以下,モチ麦)の調理性および嗜好性に注目し,麦飯の特性,その他調理品への活用の可能性について検討した。麦飯の調理では特に炊飯後の冷蔵および冷凍保存における物性や嗜好性の変化に着目したところ,モチ麦の添加による老化抑制効果を見出し,時間が経過した後も嗜好性の高い状態で食することができるものと示唆された。また,各種調理品に対しモチ麦粉の添加割合を変化させたことによる外観や物性の変化ならびに官能評価により適していると思われる添加割合等を明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 大倉 哲也; 香西 みどり; 露久保 美夏
     
    ご飯の甘味にはグルコースを含む還元糖の果たす役割が大きい。本研究では,オリゴ糖の非還元末端よりグルコースを生成するαグルコシダーゼと相互作用するタンパク質に注目し,その抗体を作製して解析を行った。玄米中でαグルコシダーゼと当該タンパク質とは、アミロプラスト細胞壁に主に局在していた(免疫染色)。炊飯過程では当該タンパク質は、炊飯液並びに米粒内の両方で検出された(イムノブロット)。炊飯過程での米粒からのタンパク質抽出効率が変動したため、ELISAによる当該タンパク質の定量はできなかった。その結果、αグルコシダーゼと当該タンパク質の相互作用が飯の糖量に及ぼす効果については、今後の課題として残された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 露久保 美夏
     
    本研究は,大麦の内在性デンプン分解酵素β-アミラーゼに注目し,米と混炊する麦飯において米粒に付着する大麦β-アミラーゼの米粒内局在等をイムノブロットや免疫染色法を用いて明らかにし,麦飯の炊飯における糖生成機構について有用なデータを蓄積するとともに,従来困難とされている酵素局在や挙動を解析し得る実験手法を提案することを目的とした。 麦飯の炊飯過程において60℃までの所定の温度で米,大麦,炊飯液を分離して検討したところ,浸漬中に溶出したβ-アミラーゼが米に付着していたこと,40℃で最も多く付着していたことなどが明らかとなった。

委員歴

  • 2016年06月 - 現在   日本家政学会食文化研究部会   幹事
  • 2015年11月 - 2017年03月   国立研究開発法人科学技術振興機構   委員

担当経験のある科目

  • 家庭科教育論
    お茶の水女子大学
  • 家庭科概説
    青山学院大学
  • 家庭科指導法
    千葉経済大学短期大学部
  • 小学校家庭科教育法
    千葉大学
  • 子どもの食と健康
    千葉大学
  • 調理学実験・実習
    千葉大学
  • 食生活研究
    千葉大学
  • 食生活論
    東洋大学,千葉大学
  • 食品加工学実習
    東洋大学
  • 調理学実習
    東洋大学,千葉大学,淑徳大学

社会貢献活動

  • 親子味覚教室
    期間 : 2015年05月 - 現在
    役割 : 講師
    種別 : 出前授業
    主催者・発行元 : 子どものための味覚教育研究会

メディア報道

  • テレビ出演
    報道 : 2015年08月
    発行元・放送局 : 日本テレビ
    番組・新聞雑誌 : 所さんの目がテン!
     テレビ・ラジオ番組

その他のリンク

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