研究者総覧

山田 香織 (ヤマダ カオリ)

  • 社会学部国際社会学科 准教授
  • アジア文化研究所 研究員
  • 人間科学総合研究所 研究員
Last Updated :2024/04/15

研究者情報

学位

  • 博士(文学)(2008年03月)

J-Global ID

研究キーワード

  • ドイツ、日本、アソシエーション、アート、ツーリズム、ドイツ語教育   

研究分野

  • 人文・社会 / 地域研究

経歴

  • 2024年04月 - 現在  立教大学外国語教育センター兼任講師
  • 2024年04月 - 現在  東洋大学社会学部国際社会学科准教授
  • 2018年04月 - 現在  香川大学非常勤講師
  • 2020年04月 - 2024年03月  東洋大学社会学部社会文化システム学科講師
  • 2019年04月 - 2020年03月  甲南大学国際言語文化センター非常勤講師
  • 2018年04月 - 2020年03月  同志社大学グローバル地域文化学部嘱託講師
  • 2011年09月 - 2020年03月  早稲田大学人間科学部通信教育課程教育コーチ
  • 2018年04月 - 2019年03月  追手門学院大学基盤教育機構常勤講師
  • 2013年11月 - 2018年03月  香川大学地域連携戦略室特命講師
  • 2010年05月 - 2013年03月  京都文教大学教務部特任職員
  • 2008年04月 - 2010年04月  外務省在ドイツ日本国大使館広報文化班外務事務官
  • 2007年09月 - 2008年03月  早稲田大学人間科学部非常勤講師

学歴

  • 1999年04月 - 2006年03月   総合研究大学院大学   文化科学研究科   地域文化学専攻博士後期課程(博士・文学 2008年取得)

所属学協会

  • 観光学術学会、日本文化人類学会、日本独文学会ドイツ語教育部会   

研究活動情報

論文

  • Die Lücke zwischen dem aktuellen und idealen Selbst schließen: Motivierung und anschließende Praxis von Deutschlernenden durch Unterrichtsbeobachtung
    Kaori Yamada
    東洋大学社会学部紀要 61 1 2023年11月
  • 来訪者の地域芸術祭経験と多層化したアート実践をめぐる「ものがたり」
    山田香織
    観光振興研究 3 2 16 - 30 2023年06月
  • 外部から持ち込まれた「祭り」の画一性と地域性―瀬戸内国際芸術祭に関する事例研究―
    山田香織
    東洋大学社会学部紀要 59 1 33 - 44 2021年11月
  • 全学共通科目「瀬戸内地域活性化プロジェクト」における実践と教育効果に関する検証
    鈴木健大; 山田香織; 原直行; 古川尚幸; 村山卓,西成典久
    香川大学『教育研究』 15 175 - 188 2018年03月 [査読有り]
  • 全学共通科目「地域インターンシップ」における実践と教育効果に関する検証
    山田香織; 鈴木健大; 村山卓
    香川大学『教育研究』 14 139 - 152 2017年03月 [査読有り]
  • ローカリティのあらわれの場としてのストリート
    山田香織
    関根康正編著『ストリートの人類学』(国立民族学博物館調査報告) 下 81 213 - 229 2009年03月 [査読有り]
  • フェラインの民族誌―ドイツ・バイエルン州のローカル・アソシエーション
    山田香織
    2008年03月 [査読有り]
  • 山田香織
    日独研究論集 2 55 - 63 DAAD友の会 2007年03月 [査読有り]
  • 山田香織
    日本大学大学院国際関係研究科『大学院論集』 12 189 - 219 日本大学大学院国際関係研究科 2001年10月 [査読有り]

書籍

  • 樺山, 紘一; 中牧, 弘允 (担当:分担執筆範囲:第Ⅱ部地域編 5.ヨーロッパ ドイツ連邦共和国)丸善出版 2023年11月 ISBN: 9784621308479 x, 358p, 図版 [16] p
  • 野林, 厚志; 宇田川, 妙子; 河合, 洋尚; 濵田, 信吾; 飯田, 卓; 卯田, 宗平; 梅崎, 昌裕; 大澤, 由実; 樫永, 真佐夫; 菅瀬, 晶子; 中嶋, 康博; 国立民族学博物館 (担当:分担執筆範囲:クリスマス(6.信仰と宗教・儀礼・祝祭))丸善出版 2021年01月 ISBN: 9784621305935 xx, 692p
  • 石田; 勇治ほか (担当:共著範囲:バイエルン)丸善出版 2020年10月 ISBN: 9784621305645 xxiii, 708p, 図版8p
  • 橋本, 和也 (担当:分担執筆範囲:第8章「アートプロジェクトにおける地域文化の創造―地方開催の国際芸術祭に関わる人びとの協働と住民によるアート実践」pp.144-164)ナカニシヤ出版 2019年06月 ISBN: 9784779512193 iii, 191p
  • 中牧, 弘允 (担当:分担執筆範囲:「ドイツ連邦共和国」pp.238-241.)丸善出版 2017年11月 ISBN: 9784621301920 x, 437p, 図版 [8] p
  • ミュージアムと負の記憶 : 戦争・公害・疾病・災害 : 人類の負の記憶をどう展示するか
    竹沢, 尚一郎; 安田, 常雄; Wieviorka, Annette; Thamer, Hans-Ulrich; 山田, 香織; 濱田, 武士; 平井, 京之介; 田村, 朋久; 荻野, 昌弘; 伊東, 未来 (担当:分担執筆範囲:第3章「ミュージアムにおける暴力の文化史」(翻訳)・訳者解題pp.84-111)東信堂 2015年10月 ISBN: 9784798913179 ix, 276p 
    Hans=Urlich Thamer :Die Geschichte der Gewalt im Museum: Ein Konzept und seine Realisierung im Militärhistorischen Museum in Dresden.In: Geschichte in Wissenschaft und Unterricht, 63(11/12) pp. 658-668.
  • 杉本, 星子; 小林, 大祐; 西川; 祐子編著 (担当:分担執筆範囲:第Ⅱ部第5章「ニュータウンの記憶―絵はがき展から考える」 pp.91-101)昭和堂 2015年03月 ISBN: 9784812214305 xi, 237p, 図版 [16] p
  • 竹沢; 尚一郎編著 (担当:分担執筆範囲:第3章「社会主義体制下における外国人労働者」pp.76-93)明石書店 2011年03月 ISBN: 9784750333892 260p
  • Strategy of Belonging; Individual and Collective Construction of Narrative Continuity (Diskussionsbeiträge Erlanger Japanstudien, Bd.14)
    Peter Ackermann; Bruce White ed (担当:分担執筆範囲:The Changing and Deepening of Cross-Cultural Understanding Caused by Narrative-Based Research pp.47-55.)2007年
  • 吉田, 正紀 (担当:単訳範囲:第8章「愛と国家―ドイツにおける女性」pp.177-205.)Breger, Rosemary Anne; Hill, Rosanna 新泉社 2005年04月 ISBN: 4787705040 310, xxixp
  • (担当:単訳範囲:第1部第2章「日本における任意団体―体制への機能的貢献か変革力か?」pp.37-54.)中牧弘允; ミッチェル・セジウィック編 東方出版 2003年07月 ISBN: 9784885918469 386p

講演・口頭発表等

  • ポストコロナ期の第二外国語教育について:ドイツ語教育の現場から  [招待講演]
    山田香織
    神奈川大学地域言語教育部会FD講演会 2023年02月 その他
  • 表現・議論・鑑賞することの意味と日常性:アート(的)実践の場を手がかりに  [招待講演]
    山田香織
    神奈川大学人文学会主催シンポジウム「ドイツ語圏のミンゾク文化-交差する人・モノ・情報が生む世界」 2022年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 初修外国語教育におけるテレビ会議システムを用いた授業参観の学習効果―ドイツにおける日本語クラスへのドイツ語学習者の参観の事例から
    山田香織; 細田陽子
    言語教育エクスポ2022 2022年03月
  • 地域アートプロジェクトにかかわる住民はホストなのか―西讃地域の離島における瀬戸内国際芸術祭の事例
    山田香織
    観光学術学会第10回研究大会テーマセッション 2021年07月
  • テーマセッション(地域アートプロジェクトをめぐる経験―「アート的なるもの」と「観光的なるもの」との連関の探究にむけて)趣旨説明
    山田香織
    観光学術学会第10回研究大会テーマセッション 2021年07月
  • ドイツにおける地域文化の創造と人びとの日常  [招待講演]
    山田香織
    「研究チームの社会貢献活動に向けて」(東洋大学人間科学研究所「大学の外国語教育の現状と未来―異文化理解と外国語教育ー」) 2020年10月 口頭発表(招待・特別)
  • 「外から埋め込まれた「祭り」の実践とそこからはみ出た実践―地域国際芸術祭に関する観光人類学的研究」
    山田香織
    東洋大学白山人類学研究会 2020年10月 口頭発表(一般)
  • 地方国際芸術祭は誰の/何のためのものなのか
    山田香織
    地域活性学会第12回研究大会 2020年09月 口頭発表(一般)
  • 地域文化観光の創造に関わる「地域の人々」とは誰なのか?―香川県三豊市における観光動向から考える
    山田香織
    観光学術学会第9回研究大会 2019年07月 口頭発表(一般)
  • 地域連携による教育実践と人材育成
    山田香織
    地域活性学会第10回研究大会 2018年09月 口頭発表(一般)
  • 橋本和也先生退職記念シンポジウム「『ホスト・アンド・ゲスト:観光人類学再考』」パネリスト  [招待講演]
    2018年02月
  • 地方国際芸術祭のローカル化と地域振興
    山田香織
    地域活性学会第9回研究大会 2017年09月 口頭発表(一般)
  • アート作品を介した住民とアーティストの関係性-瀬戸内国際芸術祭の会場となったある離島を例に
    山田香織
    観光学術学会第7回研究大会 2017年07月 口頭発表(一般)
  • 「行政主導型」アソシエーションによる地域づくり活動の展開の可能性
    山田香織
    地域活性学会第8回研究大会 2016年09月 口頭発表(一般)
  • アート関連事業を契機とした地域振興に寄与する人材育成の可能性:瀬戸内国際芸術祭を例に考える
    山田香織
    科研研究「観光まちづくりと地域振興に寄与する人材育成のための観光学理論構築」平成27年度第3回研究会 2016年03月
  • 文化人類学からみた「いただきさん」  [招待講演]
    山田香織
    香川大学瀬戸内圏研究センター主催「第2回里海セミナー魚食文化を考える」 2015年12月 口頭発表(招待・特別)
  • 日本の高等教育機関における観光人材育成プログラムの概況
    山田香織
    科研研究「観光まちづくりと地域振興に寄与する人材育成のための観光学理論構築」平成27年度第2回研究会 2013年12月 口頭発表(一般)
  • ドイツにおける二つの時代の「帰還」現象と帰還者の生活世界・故郷認識
    山田香織
    国立民族学博物館若手研究会『帰還移民の比較民族誌的研究ー帰還・故郷をめぐる概念と生活世界』第2回研究会 2013年11月
  • 観光人材育成プログラムの概況
    山田香織
    科研研究「観光まちづくりと地域振興に寄与する人材育成のための観光学理論構築」平成27年度第1回研究会 2013年07月 口頭発表(一般)
  • フェラインの民族誌―ドイツ・バイエルン州のローカル・アソシエーション
    山田香織
    日本文化人類学会近畿地区研究懇談会・博論発表会 2010年07月 口頭発表(一般)

MISC

  • オンライン・テレビ会議システムを用いた異文化接触の機会創出が初修外国語学修にもたらす効果—参加者に対する事後インタビューの内容分析—
    山田香織 香川大学教育研究 (19) 111 -124 2022年03月 [査読有り]
  • 書評:宮本結佳著『アートと地域づくりの社会学―直島・大島・越後妻有にみる記憶と創造』記憶を可視化する景観創造としてのアートプロジェクト
    山田香織 観光学評論 1 (8) 103 -105 2020年03月 [査読有り]
  • 報告書:香川県観音寺市伊吹島民俗資料館 展示資料 図録・目録・民俗誌
    香川大学瀬戸内地域活性化プロジェクト島活性化・伊吹島チーム 2018年03月
  • サイト・スぺシフィック・アートプロジェクトから観光人材育成について考える―地方開催の芸術祭における運営体制に注目して
    山田香織 『観光まちづくりと地域振興に寄与する人材育成のための観光学理論の構築「研究成果最終報告書」』 81 -100 2017年03月
  • Rupert Scholz (翻訳:山田香織; 出口雅久) 立命館法学 2014 (353) 285 -293 2014年06月 [招待有り]
  • ニュータウンの記憶をめぐる文化人類学的研究にむけて―向島ニュータウンにおける絵はがき展の事例から考える
    山田香織 京都文教大学人間学研究所『人間学研究』 (13) 31 -40 2013年03月 [査読有り]

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 山田 香織
     
    コロナ禍の下での研究推進となった本研究1年目の今年度は、感染症拡大防止の観点から当初計画していたフィールド調査を一部見合わせざるを得なかった。しかしながら、研究テーマに関するデータ収集のための足場を固めることができた。具体的には、行政関係者や地域のアート実践の機会創出に関わるアクター(公民館関係者、文化施設指定管理者、まちづくりNPO事務局、地域起業家など)にヒアリングをしたことで、調査対象地域における文化政策と(広義の)アートをめぐる実践の場を把握することができた。また、こうした異なる立場のアクターとの意見交換から実情把握ができたことで、アート実践に関するデータ収集(参与観察、聞き取り、アンケート)に見通しをつけることができた。 現地調査をしたみたところ、本研究の目的遂行にあたっては、調査フィールドを、当初計画していた地域国際芸術祭とその現場に限定せず、対象事例を多少広げて、そこに見られるアート実践の様相を捉えていくことが必要であることが明らかとなってきた。そこで次年度の調査では、瀬戸内国際芸術祭とその現場、それ/そこにかかわる人びとに加えて、周辺地域で展開されているアート実践とそれにかかわる人びとにも注目していく。 今年度は、観光学術学会において分科会をひらき、「アート的なるもの」と「観光的なるもの」の連関について検討する機会を設けた。このほか、同学会や日本文化人類学会などの研究大会、本研究テーマとも親和性のあるテーマを取り上げた研究会やシンポジウム、それ以外の研究会等にも積極的に参加し、分析概念や分析手法の検討も重ねた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 片山 明久; 遠藤 英樹; 森 正美; 堀野 正人; 橋本 和也; 山田 香織
     
    本研究の目的は、地域における観光人材を育成するとともに、地域への就業と定着の適正化を図るための戦略を構築し、理論化することである。この目的を達成するために、本研究では研究期間を2年毎に分け、2つのフェーズを設けて研究を推進している。 初年度(第1フェーズ1年目)の主な研究は、第1には地域の企業や行政、NPOが現実にどのような人材を求めているのかというニーズを把握・再確認することである。方法としては対象を企業と行政に分けて調査を行い、各々が持つ観光人材のニーズの把握に努めた。具体的には、企業としてJTBグループにおける観光人材像とインターンシップの状況を調査し、同社が求める観光人材像を把握した。また奈良県における大学連合インターンシップの調査も行い、参加状況やプログラム内容の特徴などを理解した。第2には、他大学や他地域における先進事例を検討することとした。他大学の取り組み事例として、和歌山大学観光学部における観光人材教育について、同大学より担当者を招き聞き取り調査を行った。地域インターンシップをはじめとする同大学の特徴的なプログラムを確認した。本年度は、これらの調査研究を3回の研究会を開催し研究者間で共有した。 現在は、これらの調査・研究に加えて、これまでに研究分担者によって調査されてきた北海道大学を中心とした「北の観光人材」や九州ツーリズム大学、また新潟県越後妻有の「大地の芸術祭」や香川県直島の「瀬戸内国際芸術祭」など複数の芸術祭における人材教育から理解できた知見を基に、求められる観光人材に対する分析枠組みの発案と検討に着手し始めている。
  • アートツーリズムのエスノグラフィー:地方国際芸術祭の深化と拡充の理論化に向けて
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 山田 香織
     
    地方国際芸術祭は2010年以降日本各地で開催されており、数ある芸術祭開催地のなかには、芸術祭が契機となって、観光現象に広がりや深みがみられる地域も出現している。こうした状況に鑑みれば、地方国際芸術祭を観光を創発する機会と捉えることができる。しかしながら、地方国際芸術祭(=アートツーリズムの一例)を観光学の視点から捉えた議論は必ずしも多くはない。こうした実情に鑑みて本研究は、地方国際芸術祭の成功事例の一つとされている瀬戸内国際芸術祭を例にとり、これとそれを取り巻く観光現象を民族誌的手法を用いて調査研究することで、アートツーリズムの具体的議論を拓くことを目指している。 研究1年目の今年度は、調査計画に則って先行研究の渉猟と現地調査によるデータ収集をおこなった。その結果次の成果を得ることができた。 【先行研究渉猟】社会学・文化人類学・地理学を中心とした観光学の基礎理論、観光まちづくり論に関する把握を進めた。あわせて関連学会(観光学・文化人類学・地域振興)や研究会において最新の研究動向を把握した。 【データ収集】ほぼ計画どおり①主たる調査地(A市ならびに瀬戸内国際芸術祭)、②比較参照点としてのアートプロジェクト(BEPPU PROJECT、越後妻有大地の芸術祭)の調査をおこなった。①においては、A市における瀬戸内国際芸術祭やそれに関連するアートプロジェクト、さらにはこれ以外の多様な観光現象の同時多発的発生の実情を捉えることができた。同地では複数のアクターへの聞き取りを実施し、各観光現象とそれらの連関について情報収集をした。これら調査を通じて、アートプロジェクトはもとより、これ以外の観光現象にも目配りをした継続調査が、本研究におけるアートツーリズムの議論の深化に有効であると確信した。②では、参与観察をしたアートツアーの内容から本研究テーマを考える上で有効な補助線を得ることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2019年03月 
    代表者 : 山田 香織
     
    本研究では2010年頃より日本国内各地で開催されている地方開催の国際芸術祭の地域振興との親和性を考察した。着目したのは、従来の研究では十分に扱われていなかった開催地に暮らす人々と会期外にまで及ぶ時空間で、彼らが期間中と期間外において、芸術祭等のアートプロジェクトにどのように関わっているのかを参与観察や聞き取り(エスノグラフィ)によって把握することに取り組んだ。 複数にわたる研究成果のうちの一つは、本研究調査対象地でみられたある出来事を手がかりとすることで、住民たちが、外部から持ち込まれた地方国際芸術祭という文化をローカル化するプロセスを捉えることができたことである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 橋本 和也; 滋野 浩毅; 山田 香織; 遠藤 英樹; 森 正美; 岡本 健; 堀野 正人; 金武 創; 片山 明久
     
    なぜいま「観光人材育成のための理論」が必要とされるのだろうか。観光には様々なアクターが関係する。観光業界では、人材育成に関するノウハウや「考え方」「マネジメントに関する理論」などが蓄積されており、いま改めて「理論」を必要としているわけではない。必要とされているのは、従来とは異なる観光の新たな領域での人材育成に関する理論である。求められているのは、単なるマネジメント系の理論ではなく、これまで直接的には観光産業に関係してこなかった「産・官・学・民」の人材が、グローバルな観光の潮流と同時にローカルな観光実践に対処する、「世界的な観光現象に対処するローカルな人々」にとって必要な観光学理論である。
  • 帰還移民の比較民族誌的研究―帰還をめぐる概念と生活世界
    国立民族学博物館:共同研究(若手)
    研究期間 : 2011年 -2014年 
    代表者 : 共同研究員 (代表者:奈倉京子)
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2006年 -2009年 
    代表者 : 研究協力者(研究代表者:関根 康正)
     
    ストリートの人類学は、流動性を加速させるネオリベラリズムとトランスナショナリズムが進行する再帰的近代化の現代社会に資する人類学の対象と方法を探求したものである。現代の「管理社会」下ではホーム・イデオロギーを逸脱したストリート現象の場所は二重の隠蔽の下にあるので、画定しにくいがゆえにまずは正確な対象画定が重要になる。系譜学的にそれを掘り起こしたうえで、そのストリート現象についてシステム全体を勘案した体系的なエスノグラフィを書くことを試みた。この<周辺>を<境界>に読み替えるというネオリベラリズムを適切に脱却する人類学的な新地平を開拓した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2006年 -2008年 
    代表者 : 研究協力者(研究代表者:野村 雅一)
     
    老後と呼び慣わされる人生の段階に至っても、青年・壮年期に形成された個々人のアイデンティティの連続性は保持される。それが若い世代のライフスタイルを受容する文化伝達の逆流現象が生じるゆえんである。認知症の患者には、錯誤により、女性は若い「娘」時代に、男性は職業的経歴の頂点だった壮年期の現実に回帰して生きることがよくある。人生の行程は直線ではなく、ループ状であることを病者が典型的に示唆している。
  • ストリートの人類学
    国立民族学博物館:共同研究
    研究期間 : 2004年 -2007年 
    代表者 : 共同研究員(代表者:関根康正)
  • ドイツ学術交流会(DAAD)年間奨学生
    研究期間 : 2001年 -2002年

委員歴

  • 2023年06月 - 現在   DAAD 友の会   理事
  • 2020年04月 - 現在   観光学術学会   企画広報委員

担当経験のある科目

  • 演習(基礎ゼミ、ゼミナール、卒業研究指導)
  • ドイツ語圏社会文化A/B
  • 応用ドイツ語(ランデスクンデ、コミュニカティブアプローチ)
  • 中級ドイツ語
  • 初級ドイツ語(文法、コミュニケーション、総合)
  • e-learning科目(ヨーロッパ地域研究、文化人類学、演習、卒業研究)
  • 観光政策論
  • 観光学概論
  • 質的調査法(参与観察法、リサーチスキル)
  • 地域インターンシップ
  • ヨーロッパ社会文化論Ⅰ/Ⅱ

社会貢献活動

  • 三豊市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会 委員
    期間 : 2019年 - 2021年03月
    役割 : その他
  • 家事調停委員(高松家庭裁判所)
    期間 : 2016年 - 2018年
    役割 : その他
  • 香川日独協会 理事
    期間 : 2015年 - 2018年
    役割 : 運営参加・支援
  • 香川県坂出市王越里海づくり実行委員会 監事
    期間 : 2014年 - 2018年
    役割 : 運営参加・支援
  • 通訳ボランティア(障がい者スキー世界選手権1996、長野パラリンピック1998)
    期間 : 1996年
    役割 : その他

学術貢献活動

  • 観光学術学会 企画・広報委員会 委員
    期間 : 2020年 - 現在
    役割 : 企画立案・運営等
  • 観光学術学会 将来構想検討委員会 委員
    期間 : 2019年
    役割 : その他

その他のリンク

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