音源を入力とした最適なアニメーションの自動生成手法の開発
日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
研究期間 : 2018年04月 -2021年03月
代表者 : 石川 知一
本研究では,特定の音響効果(以下,SE)を入力した場合に,この入力音源に適した映像(主にCGアニメーションやセルルックアニメーション)を出力するシステムを提案する.自然現象を再現する場合に必要ないくつかのパラメータを入力音源から算出することによって,音から映像への変換を目標とする.映像とSEがあっているかどうかは人間が判断することが多いため,多人数による評価を行う.この映像とSEの効果測定は,近年研究が盛んなバーチャル・リアリティの分野にクロスモーダルとしての知見を与えられることでも貢献する.
今年度はCG分野の研究として,アニメーション制作を簡易化するユーサーインターフェースの研究の調査と実装を行い,そこで気付いた問題点を国内の研究会で発表した,この技術はアニメーションの制御パラメータの洗い出しに繋がり,アニメーション制作時に応用できると考えている.
また,音源を入力部分とのデータ入出力と切り分けて,CGアニメーション制作時に使用できる日本のセルルックアニメにおける髪のなびき表現の部分のみをコンピュータ上で再現できるようにした.この研究成果は国内の研究会で発表し,国際会議で査読ありのポスター発表を行っている.
またアニメーションの作画についての評価手法を考案し,その手法について国内の研究会と,査読付き国際会議で発表し,今後の方針を含めた改良案について議論したところである.
大目標であるアニメーションと音源との整合を取る部分については実装途中であり,成果発表をするに至っていない.