研究者総覧

高野 聡子 (タカノ サトコ)

  • 文学部教育学科 教授
  • 文学研究科教育学専攻 教授
  • 福祉社会開発研究センター 研究員
Last Updated :2025/05/01

研究者情報

学位

  • 修士(東京学芸大学)
  • 博士(心身障害学)(筑波大学)

科研費研究者番号

  • 00455015

J-Global ID

研究分野

  • 人文・社会 / 特別支援教育
  • 人文・社会 / 教育学

所属学協会

  • 障害科学学会   社会事業史学会   日本社会福祉学会   日本特殊教育学会   

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • The Effect of the Enforcement of the Compulsory Education System of Special Schools on Mentally Retarded Children Institutions in Japan  [通常講演]
    Satoko Takano
    International Standing Conference for the History of Education 42 2021年06月 口頭発表(一般)
  • Changes in the awareness of parents with students who have intellectual disabilities in Special Needs Education in Japan: focusing on the analysis of a magazine  [通常講演]
    高野 聡子
    IASSIDD World Congress 2019 2019年08月 ポスター発表

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 福祉社会における新たな価値の創発と支援システムの構築
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓)
    研究期間 : 2022年06月 -2027年03月 
    代表者 : 志村 健一; 金子 光一; 古川 和稔; 稲沢 公一; 窪田 佳寛; 横田 祥; 高山 直樹; 佐藤 亜樹; 藤木 聡美; 荻野 剛史; 三重野 清顕; 高野 聡子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2025年03月 
    代表者 : 高野 聡子
     
    知的障害特別支援学校に在籍する児童生徒および卒業生の保護者から特別支援教育やインクルーシブ教育に対する意識について聞き取り調査を行うことを計画していたが、コロナウィルス感染症の拡大及び緊急事態宣言の影響によって、実施が困難になった。そのため研究計画の3年目に予定していた文献研究を実施し、知的障害特別支援学校の児童生徒数の増加の要因を社会的文脈から明らかにすることとした。 研究内容は、知的障害特別支援学校の歴史を特殊教育時代まで遡り、知的障害養護学校が果たしてきた役割とそれへの評価についての検討である。1979(昭和54)年に養護学校の義務制が実施される以前の主たる知的障害教育の場は、知的障害養護学校、特殊学級(知的障害)、加えて精神薄弱児入所施設である。本研究では1953(昭和28)年の通達「教育上特別な取扱を要する児童・生徒の判別基準について」から380号が通達される1962(昭和37)年までを一つの時期区分に設定して、精神薄弱児施設に想定されていた特殊教育の代替的機能と、その実情を当時の実態調査から分析し、教師、福祉施設関係者、保護者らの当時の意識や見解について三者を代表する機関誌の記事から検討した。 本研究での検討の結果、学校教育及び社会福祉のそれぞれが精神薄弱児施設の対象となる精神薄弱児の程度を設定していたこと、知的障害養護学校及び特殊学級(知的障害)の設置数が不足していただけでなく精神薄弱児施設の数も不足し、在宅指導が課題の一つになっていたことが分かった。そして精神薄弱児施設にとって特殊教育の代替的機能は精神薄弱児施設の機能の一部分であったこと、さらに精神薄弱児施設は年齢超過者など多様な問題を抱えており、特殊教育の代替的機能を担うことは極めて難しい状況にあったことも明らかになった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2015年 -2018年 
    代表者 : 高野 聡子
     
    インクルーシブ教育は欧米諸国を中心としたグローバルスタンダードな教育理論・制度であり、日本では特別支援教育の推進によって日本型インクルーシブ教育のシステムを構築している。だが、日本の特別支援教育が国際社会においてどのように評価されているかについては検討されていない。本研究では海外の学術雑誌、日本の学術雑誌に掲載された英文論文を収集し、内容や特徴について分析した。分析の結果、日本の特別支援教育をテーマにした論文数は少なく、日本の知的障害教育の特徴である教育課程編成の特例、新学習指導要領の動向についての情報を得ることすら難しく、日本からの情報発信そのものが必要な状況にあることが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年04月 -2015年03月 
    代表者 : 中村 満紀男; 河合 康; 岡 典子; 米田 宏樹; 蒲生 俊宏; 佐々木 順二; 高野 聡子; 木村 素子; 松田 直; 園山 繁樹
     
    本研究は、日本の約150年近い特殊教育の歴史について、欧米先進国を参照軸としながら、日本の特殊教育の成立と展開における特質を究明し、特別支援教育の今後の改善に資することを意図した。戦前と戦後を一貫した観点から評価した結果、戦前においては、特殊教育に対して官民ともに関心が低かったわけではないが、後進国としての資源不足のなかで、特殊教育体制の偏りを是正できなかったこと、戦後においては、高度経済成長期に特殊教育も振興したが、地域中心の特殊教育体制を構築できなかったこと、特殊教育関連の情報や技術の先進国からの輸入と教育界での流行が、日本の特殊教育の自立を妨げてきたことが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2011年 -2014年 
    代表者 : 高野 聡子
     
    本研究では昨年度後半から学校卒業から社会への接続における課題や問題に注目して研究を進めてきた。とくに昨年度末には、日本における学校卒業後から社会への接続における特徴や課題を明らかにするため、日本との比較資料として他国の障害児教育の現状を視察した。そこで本年度はスウェーデンにおけるインクルーシブ教育の中でも、視察を行った視覚障害に障害の対象を絞って分析した。視覚障害を分析の対象とした理由は、すでにスウェーデンにおいては1986年に視覚障害児のための学校は廃止されており、通常学級におけるインクルーシブ教育の実践が25年以上続いているだけでなく、インクルーシブ教育を実施した数十年後の実態を明らかにすることができると考えたからである。そのため本年度は、昨年度末の視察の際に実施した児童生徒、教師、保護者、当時者団体への聞き取り調査を分析するとともに、不足する点については新たにメールを利用して質問し回答を得ることにした。分析の結果から、学齢期の視覚障害児は障害のない子どもや他の障害のある子どもと共に学ぶ機会を得ながら学校生活を送る一方、同年齢や自身より年上の視覚障害児・者との関りを重視していることが明らかになった。したがって、視覚障害児・者がインクルーシブ教育を受けることによって、障害のない子どもとの交流の機会が得られる一方で、同じ障害種の人と接することもニーズとしてあることがわかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 岡 典子; 佐々木 順二; 高野 聡子; 木村 素子; 中村 満紀男
     
    本研究では、東アジアは欧米との比較において文化的・社会的・教育的にどのような独自性をもつのか、さらにこうした東アジアの特質に立脚した新たなインクルーシブ教育モデルの提起にはいかなる意義があるのかについて究明することを目的とした。 具体的には (1)欧米型インクルーシブ教育の特質とは何かについて、その長所とともに問題点・矛盾点を整理したうえで (2)欧米との比較における東アジアの社会的・教育的基盤 (3)東アジアにおけるインクルーシブ教育の認識と実態について検討した。さらに、これらをふまえたうえで (4)国際社会において東アジアモデルを提起することの意義を検討した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(スタートアップ))
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 高野 聡子
     
    日本で戦前期に創設された精神薄弱児施設の中でも、先駆的な立場にあった石井亮一(1867-1937、滝乃川学園施設長)と川田貞治郎(1879-1959、藤倉学園施設長)は、当時、精神薄弱児施設の運営において先進国であったアメリカ合衆国に渡り、当地の精神薄弱児施設での教育と保護の方法について学んでいた。しかしながら、帰国後の彼らの施設運営方法、精神薄弱児施設の実践を分析すれば、彼らはアメリカの精神薄弱児教育や施設運営方法を全て受容するのではなく、選択的に搾取していたことが本研究によって明らかになった。
  • A study on Teijiro Kawada's Educational theraphy
    研究期間 : 2001年 -2006年

委員歴

  • 2022年04月 - 現在   東京都立永福学園   学校運営連絡協議会委員及び評価委員
  • 2021年06月 - 現在   社会福祉法人春濤会   評議員
  • 2017年06月 - 現在   社会福祉法人彩会   評議員
  • 2013年03月 - 現在   社会福祉法人藤倉学園   評議員
  • 2023年06月 - 2024年03月   荒川区障がい者総合プラン策定委員会 副委員長
  • 2020年02月 - 2021年03月   荒川区障がい福祉計画及び荒川区障がい児福祉計画策定委員会 副委員長
  • 2017年05月 - 2018年03月   荒川区障がい者総合プラン策定委員会   副委員長
  • 2015年04月 - 2016年03月   東京都立特別支援学校知的障害教育外部専門員   外部専門員
  • 2011年04月 - 2015年03月   千葉県立松戸特別支援学校(肢体不自由)の開かれた学校づくり委員会   委員
  • 2008年10月 - 2009年03月   平成20年度内閣府障害者施策総合調査(教育・育成)調査委員   調査委員

担当経験のある科目

  • 特別支援教育原論
  • 特別支援教育基礎論
    東洋大学
  • 特別支援学校教育実習Ⅰ/Ⅱ
    東洋大学
  • 知的障害教育論
    東洋大学
  • 知的障害教育総論
    東洋大学
  • 知的障害教育課程論
    東洋大学

社会貢献活動

  • 第11回シティズンシップミーティング 第3分科会インクルーシブな政治参加/政治教育
    期間 : 2024年03月10日
    役割 : コメンテーター
    種別 : セミナー・ワークショップ
  • 全日本特別支援教育研究連盟 本部役員 研究部長
    期間 : 2021年04月01日 - 2023年03月31日
    役割 : その他
    種別 : その他
  • 特別支援教育の基礎講座:特別支援教育とは
    期間 : 2022年05月30日
    役割 : 講師
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 東京都立板橋特別支援学校
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 令和4年度都立学校公開講座(ボランティア養成講座)
  • Education for Children with Disabilities in Japan: Focusing on the Current Status and Challenges of Special Needs Education
    期間 : 2022年03月10日
    役割 : 講師
    種別 : 講演会
    主催者・発行元 : GESSHIN Student Association of Japanese Language and Culture at Ca’ Foscari University of Venice
  • 埼玉県立和光特別支援学校(肢体不自由)研修会
    期間 : 2017年04月 - 2018年03月
    役割 : 講師
    種別 : その他
  • 東京都立文京区明化小学校インクルーシブ教育教職員研修会
    期間 : 2017年12月25日
    役割 : 講師
    種別 : その他
  • 東京都立文京区明化小学校校内研究会
    期間 : 2017年09月13日
    役割 : 助言・指導
    種別 : その他
  • 東京都立王子特別支援学校(知的障害)夏季研修会
    期間 : 2016年08月29日
    役割 : 講師
    種別 : その他
  • 東京都立調布特別支援学校(知的障害)「自閉症の指導」研修会
    期間 : 2015年04月 - 2015年12月
    役割 : 助言・指導
    種別 : その他
  • 東京都立王子特別支援学校(知的障害)公開研究会
    期間 : 2014年06月 - 2014年12月
    役割 : 講師
    種別 : その他

その他のリンク

researchmap