研究者総覧

渡辺 千尋 (ワタナベ チヒロ)

  • 経済学部国際経済学科 准教授
  • 人間科学総合研究所 研究員
  • アジア文化研究所 研究員
Last Updated :2025/04/28

研究者情報

通称等の別名

    渡邊千尋

学位

  • 博士(人文科学)(2017年03月 お茶の水女子大学)

科研費研究者番号

  • 50812731

J-Global ID

経歴

  • 2025年04月 - 現在  東洋大学経済学部国際経済学科准教授
  • 2024年09月 - 現在  東京女子大学非常勤講師
  • 2020年04月 - 2025年03月  東洋大学経済学部国際経済学科講師
  • 2022年04月 - 2024年03月  立正大学非常勤講師
  • 2019年04月 - 2020年03月  神奈川大学非常勤講師
  • 2019年04月 - 2020年03月  大妻女子大学非常勤講師
  • 2018年04月 - 2020年03月  日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2017年04月 - 2018年03月  お茶の水女子大学基幹研究院リサーチフェロー
  • 2014年05月 - 2018年03月  国立公文書館アジア歴史資料センター調査員
  • 2011年04月 - 2013年03月  日本学術振興会特別研究員(DC2)

所属学協会

  • 交通史学会   史学会   東アジア近代史学会(常任理事)   日本上海史研究会   

研究活動情報

論文

  • 外交官・船津辰一郎の「中国通志士」的側面の形成 ―外務省入省までの経歴から―
    渡辺千尋
    東洋大学経済学部ワーキングペーパー 47 1 - 32 2024年10月
  • 研究ノート「藤沢市における国際理解教育の始まり―1989年の入管法改正以前を中心に」
    渡辺千尋
    『藤沢市史研究』 55 67 - 77 2023年04月 [査読有り]
  • 「「船津辰一郎関係資料」解題・目録」
    佐野実; 渡辺千尋
    『21世紀アジア学研究』 21 79 - 103 2023年03月 [査読有り]
  • 「治外法権撤廃・内地開放論の経済的背景――中国「本部」を中心に」
    渡辺千尋
    『東アジア近代史』 24 107 - 126 2020年06月 [査読有り]
  • 「日清戦後の対清経済政策と居留地経営」
    渡辺千尋
    『交通史研究』 94 22 - 45 2019年03月 [査読有り]
  • 渡辺千尋
    『史学雑誌』 122 3 366 - 389 公益財団法人 史学会 2013年03月 [査読有り]

書籍

  • 『「稲岡工業株式会社文書」目録集(一)増補改訂版』
    稲岡工業株式会社文書; 保存会 渡辺千尋 2025年03月
  • 『日中戦時下の中国語雑誌『女声』―フェミニスト田村俊子を中心に』
    山﨑眞紀子; 江上幸子; 石川照子; 渡辺千尋; 宜野座菜央見; 藤井敦子; 中山文; 姚毅; 鈴木将久; 須藤瑞代 (担当:共著範囲:第4章「プロパガンダの「責任者」としての編集長・田村俊子―時事評論欄「国際新聞」「新聞網」「瞭望台」の検討から」、『女声』総目録、主要執筆者のペンネームと執筆記事一覧)春風社 2023年12月 ISBN: 9784861109164 109~130、[13]~[38]、[39]~[42]
  • 『歴史をひもとく藤沢の資料 7遠藤地区』
    (担当:分担執筆範囲:「丘が招いた」もの―北部・西部開発から「健康と文化の森」へ pp.52~59)藤沢市文書館 2023年03月
  • 『「稲岡工業株式会社文書」目録集(一)』
    「稲岡工業株式会社文書」保存会編 (担当:その他範囲:)渡辺千尋 2022年07月
  • 『市民が歩んだ80年――藤沢らしさを求めて』
    続; 藤沢市史編纂委員会編 (担当:分担執筆範囲:「多文化共生社会をめざして」)藤沢市 2021年02月
  • 《講座明治維新》第6巻『明治維新と外交』
    明治維新史学会編 (担当:その他範囲:翻訳 朱蔭貴著「日中経済近代化の比較研究」)2017年10月
  • 『グローバル化のなかの近代日本――基軸と展開』
    小風秀雅・季武嘉也編 (担当:範囲:「対中経済進出の拠点としての上海――日本商の直接進出を支えたシステム」)有志舎 2015年03月
  • 『建国前後の上海』
    日本上海史研究会編 (担当:その他範囲:翻訳 熊月之著「競馬場から人民公園・人民広場へ――歴史の変遷と象徴的意義」)2009年05月

講演・口頭発表等

  • 船津辰一郎・次郎史料の紹介(介绍船津辰一郎、次郎资料)  [招待講演]
    武漢大学歴史学院主催、『武漢大学学報(哲社版)』編集部協賛、「新史料与近現代中外関係」学術研討会 2024年08月 口頭発表(一般)
  • 輸出雑貨工業の海外情報の獲得(日本出口杂货工业的海外市场信息收集渠道)  [通常講演]
    渡辺千尋
    “民国时期中日关系与中国社会”学术研讨会 2022年12月 口頭発表(一般) オンライン 武汉大学历史学院 国家社会科学基金重大项目“1912年至1937年间日本驻华使领馆商务报告整理与研究”项目组
  • 「公開座談会 稲岡スタイルについて」司会
    2022年度イベント<志方 稲岡工業株式会社の文書整理から学ぶ>第9回 わたの里の「記録」 2022年07月
  • 「稲岡商店と様々な商社との関係性--輸出のための現地市場情報を稲岡はいかに手に入れたか」
    田中光; 渡辺千尋
    2021年度イベント<志方 稲岡工業株式会社の文書整理から学ぶ>第8回 わたの里 の「記録」 2021年06月

MISC

  • 保存会の2024年
    稲岡工業株式会社文書; 保存会 わたの里通信誌 11 7 -9 2025年02月
  • 公開座談会 稲岡スタイルについて
    司会; 議事録作成; 渡辺千尋; 登壇者; 織田正樹; 北林弘子; 武内安雄; 境井典子; 斉藤美節子; 増田行雄; 藤原巧; 江村直樹; 吉田義弘; 吉田ふみゑ; 佐々木淳; 西向宏介; 田中光; 藤岡秀英 わたの里通信誌 (10) 6 -14 2023年12月
  • 新たな4年間に向かって――「わたの里通信誌 第9号」に寄せて
    渡辺千尋 わたの里通信誌 (9) 10 -11 2023年02月
  • 商標模造とのたたかい――「わたの里通信誌 第8号」に寄せて
    渡辺千尋 わたの里通信誌 (8) 2022年02月 [招待有り]
  • 書評 大里浩秋・内田青蔵・孫安石編著『東アジアにおける租界研究――その設立と展開』
    渡辺千尋 『中国研究月報』 75 (4) 16 -19 2021年04月
  • 「中国・上海城市研究新動向」国際学術研討会参加記
    渡辺千尋 『東方』 (459) 12 -17 2019年05月
  • 書評 久保田裕次著『対中借款の政治経済史――「開発」から二十一カ条要求へ』
    渡辺千尋 『洛北史学』 (20) 179 -184 2018年06月 [査読有り]

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2028年03月 
    代表者 : 中谷 直司; 矢嶋 光; 湯川 勇人; 渡辺 千尋; 平井 健介; 笹部 剛史; 柴田 佳祐
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 箱田 恵子; 斯波 義信; 新居 洋子; 徐 小潔; 小沼 孝博; 橘 誠; 小林 亮介; 渡辺 千尋; 岡本 隆司; 小風 尚樹
     
    4年間の研究計画の1年目にあたる2023年度は、研究基盤を整えるため、国内外での史料や関連文献の調査、およびモリソン日記の自動翻刻作業の準備を中心とした。探検班・国際班を中心にオーストラリア・ミッチェル図書館で、モリソンの書簡などいわゆる「モリソン文書」を調査し、モリソンの新疆視察旅行や大総統顧問としての活動、モンゴルに関する情報収集とその人的ネットワークなどについて調査し、新たな発見があった。また、モリソン日記の自動翻刻については、文献班を中心にすでに翻刻されたテキストとミッチェル図書館が電子公開しているテキストを比較し、AI翻刻ソフトで用いる「教師用データ」を作成する作業を進めた。 このほか、各班では以下のような活動を行った。古書班では、モリソンコレクションの形成過程解明の一環として、19世紀のオークション用カタログ等をもとに、典礼問題に関する手稿本がモリソン文庫に入った来歴を探った。またモリソンコレクションを活用した研究として、民国初期の塩政改革や北京におけるジャーナリスト・出版人のネットワークについて調査を行った。古書班ではさらに、モリソン文庫が所蔵する19世紀在華ミッション・プレスおよび長崎で出版された文献の紙質調査結果を踏まえ、上海社会科学院、上海図書館および浙江大学で、主に美華書館などの出版物および資料を調査し、モリソンコレクションの特徴を物的側面からも追究した。 国際班では、モリソンコレクションのうち、時事問題を扱った「パンフレット」について、とくに日露戦争後のパンフレットの傾向を分析するとともに、中国人によって刊行されたパンフレットと中国外交との関係を検討した。また、対日班とともに、タイムズに掲載されたモリソンの記事や日本の新聞各紙に掲載された関連記事を調査・整理して、モリソンの言論活動を把握するなど、今後の研究の基礎となる情報の収集・整理を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 箱田 恵子; 新居 洋子; 岡本 隆司; 徐 小潔; 小沼 孝博; 橘 誠; 小林 亮介; 渡辺 千尋; 小風 尚樹; 斯波 義信
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 久保田 裕次; 菅原 健志; 渡辺 千尋; 奈良岡 聰智
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 渡辺 千尋; 田中 光; 佐々木 淳; 宝利 ひとみ
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 山崎 眞紀子; 石川 照子; 宜野座 菜央見; 須藤 瑞代; 江上 幸子; 中山 文; 渡辺 千尋; 山出 裕子
     
    2021年度も『女声』を丁寧に読み込む研究定例会を偶数月において開催し、各自の論点による記事分析を行った。本年度はじめから毎回二期(月刊誌二か月分)分の分析から三期分(月刊誌三か月分)へとスピ―ドアップし、4月は第二巻六期、七期、八期の分析から開始した。6月は第二巻第九期、十期、十一期を、8月は第二巻十二期、第三巻一期、二期を分析。10月には第三巻第三期、四期、五期を、12月は第三巻第六期、七期、八期を、2022年2月は第三巻九期、十期、十一期を分析し終えた。新年度の4月には残りの三か月分を残すのみとなり順調に進んでいる。 年度当初による計画では、夏期に合宿を行い、各担当者によるテーマ別(論文で扱うもの)論文の中間発表会を行う予定であったが、新型コロナ感染症予防によって実現せず、奇数月の2022年9月と11月、2022年1月に振り替えて行った。9月に江上が関露論を山崎が田村俊子論を行い、11月は宜野座が映画論を、姚が子ども欄、特に日本人が著した童話作品欄の分析を、2022年1月には『女声』発刊当時の中国上海の国際状況を石川が、国際新聞欄の分析を渡辺が行った。同年3月は汪政権寄りの同時代の中国語女性雑誌と『女声』と比較する研究を須藤が、中山は演劇論の分析をした。 昨年度、研究会メンバーに諮り、合議されていた講演会を2回行った。2021年5月30日に『昭和文学の上海体験』を単著にもつ、関西学院大学の大橋毅彦教授を招き、当時、上海で中国語翻訳者として抜群の力を有していた室伏クララについて「室伏クララの『日記』から見えてくるもの」で講演。質疑応答を含め3時間実施。同年10月16日には東京大学の鈴木将久教授を招き、『女声』編集長の田村俊子とも親交が深く日本での長い留学経験をもち、『女声』にも多く投稿していた陶晶孫について、「日本占領下上海の陶晶孫」とのタイトルでの講演会を開催した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 佐々木 淳; 田中 光; 今泉 ひとみ; 渡辺 千尋
     
    3年目である2020年度は、まず、例年通り、地域の人々で運営されている「稲岡工業株式会社文書」保存会の全面的な協力を得て、研究対象である稲岡商店(タオル製造業)の経営文書(稲岡工業株式会社文書)の史料調査を実施した。これは、各メンバーが担当分野での必要に応じて適宜行ったもので、コロナ禍の影響により度々延期もしくは中止を余儀なくされながらも、少しでも各自の研究を進捗させるべく出張制限の合間を縫って実施された。また、前年度に引き続き、メンバーの有志(田中光)が地域の「播磨の綿まつり」(11月3日開催)に参加した。 次に、研究報告会を、当初の実施計画通り、年度後半の2回(9月12日・2月14日)にわたって、いずれもコロナ感染予防のためオンライン(Google Meet)で開催した。第1回目では、前年度の中間報告会で確認された方向性に従って、田中光の報告(「近代日本における地方からの輸出産業の発達-稲岡商店の事例-」)に基づきながら、稲岡商店に関する基礎的な経営情報(タオル生産量・輸出規模・輸出先、労働者数・力織機化の状況、資本規模・金融機関との取引関係など)の共有を図った。第2回目では、この共有知見を前提としつつ、初年度の保存会主催イベントで掘り起こされた2つの論点(①「わた」からタオルへの転換要因②1919年頃の力織機化をめぐる諸問題[資金蓄積・生産体制の再編・内外の市場問題など])から派生する各担当分野の諸テーマの報告が行われた(西向宏介「在来綿織物産地変容過程の様相」・渡辺千尋「輸出雑貨工業の市場情報の獲得」・佐々木淳「稲岡商店本店工場・分工場における職工について」)。なお、メンバーの中には、コロナ禍によって国際学会報告が中止(次年度に延期)になったことで研究の遅滞を余儀なくされた者がいることを付記しておく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 渡邊 千尋
     
    第一大戦後の日中経済構造の変化によって、日本軽工業の中国への生産拠点の移動が起こった。本研究は、このことが日中関係にどのような変化をもたらしたのかを明らかにしようとするものである。 従来の研究は第一次大戦後の日中関係を、高まる中国ナショナリズムを受けて対立を深める関係として描いてきた。その一方、在華紡をはじめとする大企業が中国ナショナリズムに妥協し、中国社会との協調関係の構築を志向していたことも指摘されてきている。申請者は後者の研究成果に依拠しつつ、こうした実態がどのように日本政府の外交政策に反映されたのかを明らかにしようとしている。 今年度は「治外法権撤廃・内地開放論の経済的背景――中国「本部」を中心に」として、以下の内容を論文として発表した。 第一次大戦期の中国における軽工業の発展により、中国政府は戦後、国際会議の場において輸入関税の引上げを要求するようになった。このことにより、日本企業は生産拠点の対中移動を余儀なくされた。しかし既存の租界制度・治外法権制度は租界(居留地)における貿易活動を主たる目的として形成されたものであり、工場経営を行うためには制度的限界が存在していた。おりしも戦間期は中国政府が国際会議の場で不平等条約改正を要求しており、この交渉に臨む日本政府の選択肢の一つとして、中国に駐在する日本外交官の中から、治外法権撤廃と引き換えの中国内地開放が提言されるに至るのである。 こうした提言がどのように実際の日中交渉に生かされたかについては、今後の課題としたい。

委員歴

  • 2017年04月 - 現在   (続)藤沢市史編纂委員会   編纂委員

担当経験のある科目

  • 日本歴史文化演習ⅡC
  • ゼミナールI、II
    東洋大学経済学部(2部)
  • 中国語IAB, IIAB
    東洋大学経済学部
  • 日本史特講18(立正大学)
  • 日本史特講20(立正大学)
  • ゼミナールIA
    東洋大学経済学部国際経済学科
  • 中国語中級V
    大妻女子大学
  • 中国語初級AI,II
    神奈川大学

その他

  • コメント 報告者:張智慧「戦前上海における日本人社会に関する研究」、第2回国際日本学講演会、お茶の水女子大学、2020年12月12日

その他のリンク

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