研究者総覧

勝平 純司 (カツヒラ ジュンジ)

  • 福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科 教授
  • ライフデザイン学研究科人間環境デザイン専攻 教授
  • 福祉社会開発研究センター 研究員
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • 博士(保健医療学)(2004年03月 国際医療福祉大学)

科研費研究者番号

  • 00383117

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 医療福祉工学

経歴

  • 2023年04月 - 現在  東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科教授

研究活動情報

論文

書籍

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 勝平 純司; 四津 有人; 松田 雅弘
  • 大腿義足歩行・走行時に生じる代償動作改善を目指した装着型機器の開発と評価
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 勝平 純司; 四津 有人; 郷 貴博; 高橋 素彦; 東江 由起夫
  • 女性大腿切断者の月経周期における断端周径変化が義足ソケットに及ぼす影響について
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 佐藤 未希; 勝平 純司; 東江 由起夫
     
    本研究は月経周期変化の影響により断端周径量が変化し,義足ソケットの不適合を訴えやすい女性大腿切断者に対し,断端周径変化量に影響を与える因子や周期を明確にすることを目的とする.周期ごとの断端周径変化量が明らかになることで,採型時期の指標を提示することができ,義足ソケットの製作適合や対象者のQOLの向上に繋がると考える. 大腿部の周径変化量を性差による日内変動と,月経周期における日間変動を分析し,女性大腿切断者の月経周期における断端周径変化量の指標を示すため,本研究では対象者を閉経前の女性大腿切断者10名,健常女性10名,男性大腿切断者10名,健常男性10名とし,皮膚トラブルや腫脹を起因とする疾患の無い40名を対象とした.月経周期間の変動を確認するため,30日前後の長期間の計測を要する. 筆者らの過去の研究では女性切断者1名に対し定量的な分析方法の確立と,日内変動および日間変動による断端周径変化量の基盤データを示したが,被験者数が少ないことが課題としてあげられた.そこで,昨年度は被験者を増やし女性切断者2名,健常女性8名の計10名を対象とし,計測方法の信頼性と妥当性の確認と断端周径の日内,日間変動を分析するため,予備実験を実施した.結果,被験者が異なった場合でも本研究方法の計測信頼性を確認し,切断者と健常女性の日内変動と日間変動には異なるパターンがあることを示唆した.これらのことから,40名の対象者に長期間の計測を実施する本研究にあたり,十分なエビデンスが得られ,計測信頼性も確保することが出来たと考える. また,これらの研究結果は第25回日本義肢装具士協会学術大会(2018.07札幌)で発表済み,第35回日本義肢装具学会学術大会(2019.07仙台)で発表を予定している.
  • アライメント調整不良が大腿義足歩行に及ぼす影響-ソケット内転角について-
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 郷 貴博; 東江 由起夫; 勝平 純司; 須田 裕紀
     
    本研究の目的は、大腿義足歩行においてソケット内転角のアライメント不良の場合に現れる異常歩行および代償動作を客観的に分析し、その歩行特徴について報告することである。具体的には大腿切断者を対象に、ソケット内転角が適切な場合と角度がそれぞれ過大・不足の場合の3条件にて大腿義足歩行を三次元動作解析にて計測し、このときに現れる異常歩行および代償動作を客観的に明らかにすることである。これを達成するためには三次元動作解析装置を用い、一定の条件下において大腿義足歩行を計測する必要がある。また被験者は実際の大腿切断者を対象とし、個々の被験者に適合させた大腿義足ソケットの製作が必要であると考えていた。したがって本年度は確実に計測を実施するための機器設備および義足構成部品を整え、実験計測用の義足ソケットの製作を実施した。 計測システムは新潟医療福祉大学に所有される三次元動作解析装置および床反力計を使用するため消耗品以外の新たな購入や調整は不要である。しかし計測に用いる大腿義足は個々の被験者に適合したものを製作・調整する必要があったため、アライメント調整用部品と最低限の構成要素部品を購入し、実験計測の準備を進めた。また意図しない異常歩行・代表動作を避けるため、計測用義足は被験者に適合したソケットを用いる必要がある。そこで本研究への参加に承諾の得られた被験者を対象に義足ソケットを製作した。さらに本計測の際のソケット角度条件について、適切な角度および調整不良による不適切な角度を含む3条件の設定を予備実験にて決定した。 また本研究に関連する情報を収集するために国際学会へ参加し、学会発表を通じた情報収集と、有識者との意見交換を行い、今後の研究方策について検討した。
  • 脳内、身体表現マーカの融合による装具評価法の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 勝平 純司; 松平 浩; 山本 澄子; 四津 有人; 大村 優慈; 岡 敬之
     
    本研究の目的は三次元動作分析装置によって得られる身体表現マーカーとfNirs装置によって得られる脳活動の計測によって得られる脳内表現マーカーを融合させた評価方法を考案し,お互いのマーカーの分析を実施することで,脳卒中片麻痺者が試用する装具評価方法や選定方法にいかすことである. fNirs装置を用いて2018年度まで健常者15名を対象とした基礎計測を終了し,脳卒中片麻痺者7名を対象とした計測を実施した.健常者を対象とした計測において,体幹直立位を保持する装具を装着すると脳の特定領域の活動が低下することがわかった.片麻痺者7名については短下肢装具を装着した者と裸足の者に分けて脳活動計測と歩行分析を実施した.片麻痺者7名の脳活動のデータ解析を行った結果,麻痺のレベルや歩行能力によって脳活動の変化にばらつきがみられることがわかった. 片麻痺者においては体幹装具と短下肢装具を組み合わせた歩行分析を実施し,バイオメカニクス的な評価を実施した.バイオメカニクス的な評価指標としては骨盤と体幹の三次元的な角度に加え,下肢関節角度とモーメントを組み合わせて装具装着による姿勢の変化によって生じる運動学,運動力学的な指標の分析を実施した.股関節の伸展を促す装具を装着しつつ足関節の固定性の高い短下肢装具を装着すると,片麻痺者の歩容が乱れてしまうことがわかった.体幹装具と短下肢装具を組み合わせた歩行分析の結果については,国際学会において発表を実施した.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 勝平 純司; 山本 澄子; 渕 雅子; 井林 雪郎; 町田 和; 大村 優慈; 大田 瑞穂; 中谷 知生; 加辺 憲人; 村山 実
     
    本研究の目的は体幹装具Trunk Solution(TS)を脳卒中片麻痺者に使用させその効果および短下肢装具との相乗効果を評価し,TSを改良するとともに体幹,骨盤部を中心とした評価システムを開発し,臨床応用による実用化を目指すことである. 三次元動作分析装置を用いた27名の片麻痺者を対象とした歩行評価では,コントロール群と比較してTS使用群で有意に歩行パフォーマンスが改善し,病院における臨床評価でも同様の結果が得られた.また,改良版Trunk Solutionを作製しデザイン性を高めるとともに,胸を押す抗力,骨盤の加速度,角速度,筋活動の計測が可能な臨床用評価システムも考案することができた.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 関川 伸哉; 勝平 純司
     
    疑似体験用具の使用は,高齢者の移動動作上の不自由さを理解する上で有効な手段であるといえる.しかし,現状の疑似体験用具は補装具などを用い,関節可動域の運動制限を与えることを主体とした静的な構造になっており,高齢者の動作が正しく疑似できているとは言い難い.そこで,従来の受動的な運動制限主体の静的構造を超えた,新たな能動的要素を付加した疑似体験用具の開発を行うことを目的とする.本研究では,高齢に伴う身体アライメントの変化に着目し,疑似体験用具装着者が高齢者の運動を実態に即した形で体験でき,かつ装着の再現性・容易性を実現した用具の開発を目指すものとする.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 勝平 純司
     
    腰部疾患者への有効な介入手段の一つとして、体幹装具の処方が行われている。しかしながら、体幹装具は体幹を固定してしまうため、長時間使用すると腰部関節の可動性が奪われ、体幹周囲筋が萎縮してしまう。本研究の目的は腰部疾患を持つ者の姿勢の改善および腰痛軽減を目的とした抗力を具備した継手を有する新たな体幹装具 Trunk Solution(以下 TS)を開発・改良し、その腰部負担軽減効果と体幹深部筋への促通効果を評価することである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2003年 -2006年 
    代表者 : 渡辺 仁史; 山本 澄子; 勝平 純司; 木村 謙
     
    本研究は、日本において高齢者でも有訴率の高い腰痛に着目し、腰部疾患を減らすための住宅の要件について研究を行った。腰部負荷計測の手法の検討や、疾患者、高齢者などへの実状調査などから、1有効な日常生活動作とその計測方法を検討し、実験により計測を行った。 その中心となる実験は、住宅内における日常生活動作時の「腰部関節モーメント」の計測である。 最初に、加齢期に住宅内でみられる手をつく動作に着目し、「立ち上がり動作」を補助するために、手をつく時の家具の配置や高さを変えて、腰部負荷計測を行い、若年者と高齢者の負荷の違いから、腰部負荷軽減を行うための根拠となるデータを示した。「収納動作」の計測では、高さの違いや荷物の重さ、作業負担の違いだけではなく、収納家具のデザインの違い、とくにその断面形状の違いによって、負荷に差があることを明らかにした。また「介護動作」は腰痛リスクが高いと経験的に知られていたが、在宅介護室を想定した空間で行った負荷計測のデータから、日常生活動作よりはるかに過度な負荷がかかることを客観的に明らかにし、ベッド高さや広さなどについて、身体負荷と心理的負担軽減のための具体的な手法を示した。 これら計測により得られたデータを、ライフステージに応じた建築計画に有効に利用するためには、負荷値についての評価が必要と考えられるが、疾患発生と腰部関節モーメントの値との直接的な因果関係は現在のところ明確ではない。そこで、「平地歩行」「階段昇降」などの動作の負荷や、運動処方として用いられる「高齢者向け運動プログラム」動作時の負荷計測を行って、その値との比較を行う事で、評価軸を設けることができた。

その他のリンク

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