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佐野 浩祥
(サノ ヒロヨシ)
国際観光学部国際観光学科 教授
国際観光学研究科国際観光学専攻 教授
国際共生社会研究センター 研究員
研究者情報
学位
科研費研究者番号
J-Global ID
研究キーワード
研究分野
経歴
学歴
所属学協会
論文
書籍等出版物
作品等
MISC
受賞
共同研究・競争的資金等の研究課題
委員歴
Last Updated :2025/04/19
研究者情報
学位
博士(工学)(東京工業大学)
科研費研究者番号
50449310
J-Global ID
200901071132526225
研究キーワード
観光計画 都市計画 Urban planning
研究分野
人文・社会 / 観光学
社会基盤(土木・建築・防災) / 建築計画、都市計画
経歴
2018年04月 - 現在 東洋大学国際観光学部
2013年04月 - 2018年03月 金沢星稜大学経済学部
2009年04月 - 2013年03月 立教大学観光学部観光学科 助教Department of Tourism, College of Tourism
学歴
2002年 - 2006年 東京工業大学 情報理工学研究科 情報環境学専攻
2000年 - 2002年 東京工業大学 社会理工学研究科 社会工学専攻
1996年 - 2000年 東京工業大学 工学部 社会工学科
所属学協会
日本観光研究学会 土木学会 日本都市計画学会 Japan Society of Civil Engineers The City Planning Institute of Japan 日本建築学会
研究活動情報
論文
Practical Research on Creative Tourism in Kanazawa City, Japan
Kota Maruya; Kei Sakamura; Hiroyoshi Sano
Proceedings of APTA 2018 Conference 719 - 725 2018年06月
[査読有り]
Theoretical consideration on creative tourism
佐野 浩祥
Journal of Global Tourism Research 1 2 127 - 132 International Society for Tourism Research ; c2015- 2016年12月
[査読有り]
新座市の観光政策における正義について
佐野 浩祥
立教大学観光学部紀要 14 178 - 192 立教大学 2012年03月
観光基本法の果たした役割に関する一考察
佐野 浩祥
観光・余暇関係諸学会共同大会学術論文集 2 9 - 16 2010年09月
[査読有り]
書籍
プロシューマリズムとエネルギーコミュニティ
柏崎梢; 志摩憲寿; 佐野浩祥 (担当:共著範囲:119-134)SGEM WORLD SCIENCE 2022年02月 ISBN: 9783200082823
コンパクトシティのアーバニズム : コンパクトなまちづくり,富山の経験
中島, 直人; 高柳, 百合子; 永野, 真義; 富山アーバニズム研究会 (担当:範囲:22-27, 157-162)東京大学出版会 2020年10月 ISBN: 9784130611404 xv, 274p
初めて学ぶ都市計画 第二版
佐野 浩祥 (担当:共著範囲:pp.178-181)市ケ谷出版社 2018年03月
インバウンドと地域創生
佐野 浩祥 (担当:共著範囲:pp.137-175)海文堂 2017年08月
観光交通ビジネス
佐野 浩祥 (担当:共著範囲:pp.152-166)成山堂書店 2017年06月
金澤町家 魅力と活用法
佐野 浩祥 (担当:共著範囲:pp.59-61)能登印刷 2015年10月
都市計画家・石川栄耀-都市探求の軌跡-
鹿島出版会 2009年02月
たのしみを解剖する―アミューズメントの基礎理論
現代書館 2008年02月
観光地を磨くセンスアップのイノベーション
立教大学アミューズメント・リサーチセンター 2007年03月
作品等
持続可能な『生活圏域』の設定に向けた臨界点の導出
2009年06月 - 現在
MISC
コロナ禍がわが国の宿泊動向に与えた影響と要因 : V-RESASのデータ分析(2020-2021)
佐野 浩祥; 滝沢 勇人; 山浦 ひなの; 大竹 優太 日本観光研究学会全国大会学術論文集 37 33 -37 2022年12月
盛岡らしさに関する研究 : 盛岡市中心市街地イメージマップによる空間構成要素の分析
柳 未来; 佐野 浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 37 383 -387 2022年12月
中国におけるボトムアップ型観光振興 : 河南省修武県における「美学経済活性化政策」を事例に
秦 子琇; 佐野 浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 37 303 -308 2022年12月
観光によって人々が交流する国土 : 観光概念の拡張へ
佐野浩祥 都市計画 71 (3) 56 -59 2022年05月
[招待有り]
マイクロツーリズムの実態と地域愛着との関係
佐野浩祥 観光研究 33 (3) 11 -18 2021年11月
[査読有り]
戦前の国土計画、地方計画の戦後への継承性に関する一考察
佐野浩祥 都市計画論文集 56 (3) 999 -1006 2021年10月
[査読有り]
わが国の戦後国土計画の回顧と展望 : 国土計画不要論を超えて
佐野浩祥 土木学会誌 106 (8) 18 -21 2021年08月
ヨーロッパとアジアにおけるウェルネスツーリズムの比較考察
姜 華玉; 佐野 浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 35 145 -148 2020年12月
地域の資源を活かした観光地づくり
佐野浩祥 公園緑地 80 (5) 9 -12 2020年03月
[招待有り]
THE POSSIBILITY OF ENHANCEMENT OF CIVIC PRIDE THROUGH TOURISM
佐野 浩祥 Proceedings of APTA 2019 Conference 303 -305 2019年06月
歴史的資源を活かした観光地の発展過程 : 観光都市・金沢に向けられたまなざし
佐野 浩祥 都市計画 66 (6) 14 -17 2017年11月
[招待有り]
金沢市の観光まちづくりをめぐる主体と事業の関係性~金澤町家の保全活用を中心として~
佐野 浩祥 2016年度日本建築学会大会都市計画部門研究懇談会資料 33 -36 2016年09月
全国総合開発計画が地域にもたらしたもの : 富山県を例に
佐野 浩祥 都市計画 65 (2) 22 -25 2016年05月
[招待有り]
リゾート施設のストックとしての可能性に関する一考察 : ツインタワー石打を事例に
佐野 浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 30 289 -292 2015年11月
米国および豪州における「都市計画遺産」選定に関する近年の取り組み
中島直人; 津々見崇; 佐野浩祥; 初田香成; 西成典久; 中野茂夫 日本建築学会技術報告集 21 (48) 789 -794 2015年06月
[査読有り]
戦後金沢の都市観光地としてのイメージの形成
佐野 浩祥 第24回日本都市計画学会中部支部研究発表会論文・報告集 7 -12 2013年10月
鳥取県におけるソーシャル・ツーリズムの展開
佐野 浩祥 立教大学観光学部紀要 15 (15) 46 -55 2013年03月
南三陸町の震災復興における観光ネットワークの意義
佐野浩祥; 清野隆; 三浦知子; 小山環 日本観光研究学会全国大会学術論文集 26 329 -332 2012年12月
全国総合開発計画における拠点開発構想に関する研究
佐野 浩祥 日本都市計画学会都市計画論文集 47 (3) 403 -408 2012年11月
[査読有り]
新座市の観光政策における正義について
佐野 浩祥 立教大学観光学部紀要 13 59 -69 2012年03月
那覇の戦災復興における都市計画家・石川栄耀の役割-花城直政との関係に着目して-
佐野 浩祥; 津々見 崇 土木史研究講演集 31 47 -54 2011年06月
富士宮市におけるB級グルメによる中心市街地の活性化にむけた課題
佐野 浩祥 立教大学観光学部紀要 13 59 -69 2011年05月
「観光資源」の概念と観光地計画における位置づけについて
佐野浩祥 立教大学観光学部紀要 (12) 58 -64 2010年03月
The Concept of "Resources for Tourists" and its Role for Tourist Destination Planning
(12) 58 -64 2010年03月
A Study on Sustainable Development through Tourism in Rural Area –A Case Study in Iiyama City, Japan-
佐野浩祥 10th International Congress of Asian Planning Schools Association, 2009 2009年11月
1930年代における東アジア周遊観光への構想
佐野浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 23 61 -64 2008年12月
新座市の観光都市づくりに向けた一考察
佐野浩祥; 井上努; 津々見崇; 安島博幸 日本観光研究学会全国大会学術論文集 22 325 -328 2007年12月
戦後国土計画と観光政策の関係―大規模観光レクリエーション基地開発の展開を中心として―
佐野浩祥 日本都市計画学会都市計画論文集 42 (3) 871 -876 2007年11月
岡山・倉敷地域における広域計画「百万都市構想」の淵源とその展開
佐野浩祥; 十代田朗 日本都市計画学会都市計画論文集 42 (1) 69 -74 2007年04月
観光地における資源のリユース及び有効活用への観光研究アーカイブコンテンツの方向性-飯山シンポジウムを題材とした試み-
佐野浩祥; 北地祐幸; 熊谷圭介; 安島博幸 日本観光研究学会全国大会学術論文集 21 233 -236 2006年12月
富山・高岡地域における拠点開発計画の変遷およびその意義と限界
佐野浩祥; 十代田朗 日本都市計画学会都市計画論文集 40 (3) 949 -954 2005年11月
The Change of Core Area Development in Toyama-Takaoka district
Journal of the City Planning Institute of Japan 40 (3) 949 -954 2005年04月
The Change of Core Area Development in Toyama-Takaoka district
Journal of the City Planning Institute of Japan 40 (3) 949 -954 2005年04月
国土計画における大規模地域開発事業の計画内容と位置づけの変遷-むつ小川原開発と苫小牧東部大規模工業開発を事例として-
佐野浩祥; 十代田朗 日本都市計画学会都市計画論文集 39 (3) 385 -390 2004年11月
過去20年間におけるわが国の国土計画に関する言説の変遷-国会議事録と雑誌記事を対象として-
佐野浩祥; 十代田朗 日本都市計画学会都市計画論文集 38 187 -192 2003年11月
国府の立地特性とその変遷に関する研究
佐野浩祥; 十代田朗 土木史研究講演集 23 351 -354 2003年07月
全国地方富士の特性とその成立に関する研究
佐野浩祥; 渡辺貴介; 羽生冬佳 日本都市計画学会都市計画論文集 35 1093 -1098 2000年11月
カナダ・ソルトスプリング島におけるスタジオツアーに関する研究
佐野 浩祥 日本観光研究学会全国大会学術論文集 31 73 -76
受賞
2010年05月 日本都市計画学会 石川奨励賞
受賞者: 佐野 浩祥
共同研究・競争的資金等の研究課題
衰退観光地のリノベーションに向けた計画論的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2024年04月 -2028年03月
代表者 :
佐野 浩祥; 麻生 美希; 益子 智之; 姫野 由香; 永瀬 節治; 山島 有喜; 阿部 大輔; 岡村 祐; 西川 亮
都市のジャスティスの欠如空間の解釈と民主的再構築
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2024年04月 -2027年03月
代表者 :
内田 奈芳美; 坂村 圭; 佐野 浩祥
「文化運動としての都市計画」の理論・歴史・実践
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2021年04月 -2025年03月
代表者 :
中島 直人; 中野 茂夫; 宮下 貴裕; 佐野 浩祥; 中島 伸; 永野 真義; 初田 香成; 西成 典久
本研究は、多様な実践者たちが都市を自らの生活環境として享受しながら、その環境自体を丁寧に工作的に生み出していく「都市をともにいとなむ」時代における都市計画像の再定義を目指し、従来の「社会技術としての都市計画」とは異なる、技術を人間活動へ包括する「文化運動としての都市計画」という新しい視座の構築(理論①)、その視座に基づく日本の近現代都市計画の通史的展開と特徴的事例の解明(歴史②)、加えて「文化運動としての都市計画」の方法の具体的な地域での活動や展覧会を通じた実践的検証(実践③)を目的としている。研究期間の初年度にあたる2021年度は、①、②について、アーバニズムおよびアーバニストという概念を中心に据えた理論的枠組みを整理し、その枠組みに基づいた日本の都市計画論・運動の歴史的展開の概略について書籍『アーバニスト 魅力ある都市の創生者たち』(ちくま新書、2022年)にまとめ、出版した。また、②については、戦後復興期の都市計画の民主化運動について、その特定の担い手の視点から特質を明らかにし、中島直人(2021)「戦後復興期における建築学徒・米永代一郎の都市計画に関する思考と活動 「都市計画の民主化」のミクロストリア」『都市計画論文集』、56巻3号、pp.991-998、日本都市計画学会として発表した他、2021年7月、および2022年3月に研究会を開催し、それぞれ「松江官庁街の保存運動とパブリック都市計画の実践」、「植民都市における民間都市施設史」というテーマで、今後の研究の論点の把握に努めた。③については、上野を主対象地として、芸術や学術に着目した文化的歓楽街の創造、および池とまちとを結ぶ新たなウォーカブル界隈の形成を目標としたボトムアップ型の街づくりの実践的研究を進め、それぞれ報告書をまとめ、公開した他、神田や高松等での実践も進めた。
観光振興を考慮した都市の持続的発展を表現する概念モデルの構築
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2020年04月 -2025年03月
代表者 :
十代田 朗; 山崎 隆之; 津々見 崇; 佐野 浩祥
2022年度は、我が国の地方都市における都市政策及び観光政策の連携に関する現地調査と資料収集及び分析が主題である。 そこでまず今年度は、国内で都市政策と観光政策が連携していると推測される都市(松山市・高松市、那覇市・沖縄市、姫路市)を対象とした。また、広域的集客力を持つ観光資源のない都市(和歌山市、福井市、いわき市)も対象とした。 対象都市の発展過程を概観し、都市政策及び観光政策の連携を分析考察するために、都市の空間的、景観的状況を把握するための現地調査と過去の観光振興の概況などがわかる資料収集を図書館などで行った。 さらに、研究分担者と観光振興を考慮した都市の持続的発展を表現する概念モデルを構築するためのブレインストーミングを行なった。
観光振興を考慮した都市の持続的発展を表現する概念モデルの構築
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2020年04月 -2025年03月
代表者 :
十代田 朗; 山崎 隆之; 津々見 崇; 佐野 浩祥
2020年度は、我が国の地方都市における都市政策及び観光政策の連携に関する概括的分析が主題である。 そこで、まず、地方都市(首都圏、名古屋圏、関西圏を除く地方圏における県庁所在市 や人口が 概ね30万人以上である地方中核都市。および地方圏における人口が概ね30万人未満である地方中心・中小都市)を対象に、これまで策定されてきた「中心市街地活性化計画」 を過去に遡り収集した。 さらに、その記述分析から観光政策の位置付けを把握し、その時々の都市的状況(人口構造、産業構造、商業構成など)との関係を概括的に分析考察した。 また、同時並行的に、次年度以降の調査対象地を選定するため、主に国内で都市政策と観光政策が連携していると推測される都市を対象に、その発展過程を概観し、研究対象地を絞り込みための資料収集を行った。その結果、計16都市を翌年度の対象とすることとした。
戦前-戦後移行期における都市計画の再評価と計画システムの連続性の検証
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2019年04月 -2024年03月
代表者 :
中野 茂夫; 中島 直人; 中江 研; 佐野 浩祥; 中島 伸; 砂本 文彦; 初田 香成; 劉 一辰; 村上 しほり
本研究は、戦時下に日本の都市計画の原型が確立し、戦災復興から高度経済成長期にかけて試行錯誤も含めて多面的な都市計画が展開されたという見通しか ら、戦時下から戦災復興を経て高度経済成長期にいたるまでを「戦前-戦後移行期」と定義し、A.当時の都市計画について最重要課題であった1広域計画、2地 域開発、3都市不燃化の観点から再評価し、その上で、B.戦前-戦後の計画システム(I.計画理論、II.計画技術、III.計画体制、IV.事業化)の連続性(あるい は断絶)を検証する作業を通して、日本の都市計画に通底する特質を明らかにするとともに通史の再構築を目的としている。 本年度は、個別事例の研究として挙母(現豊田市)の新興工業都市計画を事例に調査・分析を行い、戦時下の新興工業都市計画の計画・事業化について明らかにする とともに、戦後の自動車業の発展にともなう都市基盤整備について高度経済成長期までを明らかにした。その結果、国内でも他の類例をみない完遂したパークシステムが構築されていることを発見した。また我が国の都市計画において重要な計画理論である近隣住区論が戦時下にどのように導入されたのかについて建築学会住宅問題委員会と日本生活科学会における調査・検討の内容から明らかにした。 また研究分担者と都市計画史研究会を3回開催しており、第一回では国土計画・広域計画の戦前戦後の連続性について、第二回では 内田祥三のプランナーとしての創造性、第三回では戦前-戦後の土地区画整理の設計標準に関する議論を行った。
観光地における創造的環境の成立要因に関する研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2020年04月 -2023年03月
代表者 :
佐野 浩祥; 水野 雅男; 丸谷 耕太
創造的環境の概念整理のためのデータベース構築を進め、創造的環境の成立要件や分類などを通して理論面での探究を進めた。創造的環境に関連する研究論文を渉猟しつつ、わが国において創造的環境が成立していると考えられる具体的な観光地/地域をリスト化して、事例調査の対象候補地として設定した。本年度はそのリストを参考に、観光地における創造的環境に関する事例調査を実施した。具体的には、大分県日田市小鹿田集落、長崎県波佐見町を調査した。小鹿田集落の伝統工芸品である小鹿田焼は、創造的環境とは一切無縁の、製法や値付けなどを全く変えてこなかった伝統工芸であり、その伝統的な製法が風景として立ち現れており、重要文化的景観として文化庁に認定されている。集落の工房を訪ねた他、文化的景観をくまなく視察した。一方で、長崎県波佐見町の波佐見焼は、産地が疲弊する危機感から、近年では外部からのアイデアを積極的に取り入れながら断続的に新たな動きが起こっていることから、創造的環境が息づいているとの仮定の下、波佐見町役場や製陶会社の方々にインタビュー調査を実施した。その結果、波佐見町内には外部のアイデアを柔軟に取り入れつつ、市民自らが主体的かつ協働的に新たな動きを起こしていけるような創造的環境が複数成立していることが明らかになり、そのような創造的な動きが生み出されるメカニズムや、バックアップ体制について把握することができ、創造的環境の実態に迫ることができた。
「パブリック都市計画史」の理論的・実践的探求
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2018年04月 -2021年03月
代表者 :
中島 直人; 中野 茂夫; 佐野 浩祥; 中島 伸; 初田 香成; 西成 典久
本研究では都市計画史研究の社会への還元を主題とした際に立ち現れる「非専門家も対象とした反省的知識」を構築する都市計画史領域「パブリック都市計画史」の方法的特質や課題について、理論と実践の両面から探究した。『都市計画史ハンドブック』の読解により「パブリック都市計画史」の方法論的定置が未確定なこと、国内外事例をテキストービジュアル、定着的―イベント的という2軸の枠組みで分析し、特にニューヨーク市でのパブリック都市計画史の展開が各領域にまたがる構図を持つこと、高島平ヘリテージプロジェクトやアーバニズム・プレイス展2018におけるアンケート調査から、非専門家の都市計画史に関する評価傾向を明らかにした。
観光地環境管理と市場活動の統合型計画技術「地域観光プランニング」の詳細化と実装化
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2017年04月 -2021年03月
代表者 :
川原 晋; 姫野 由香; 永瀬 節治; 海津 ゆりえ; 山崎 嵩拓; 石川 宏之; 佐野 浩祥; 伊藤 弘; 内海 麻利; 岡村 祐; 西川 亮; 永野 聡; 阿部 大輔; 泉山 塁威
2019年度および2020年度内容を報告する。 【 A地域観光プランニングの精緻化】については、観光地の環境や空間の整備・管理と市場活動を統合するプロセスデザインや計画技術の要点について、引き続き事例調査を進めた。2019年度は、持続性のある観光地形成の方法として、地域に新たな雇用を生み、その経営者が次の事業展開や地域に再投資できる余力を生み出せる事業の創出が重要と考え、これを支援するファンドや、ハンズオン支援の仕組みと要点を、先進事例の調査から整理した。2020年度は、コロナ禍で顕在化したマイクロツーリズムや仮想体験観光といった新しい観光の形を旅の時間軸や空間移動面から整理したうえで、本研究の方法論の視点から評価した。また、コロナ禍で新しい動きを始めているキーパーソンのインタビューを積み上げた。
【B 観光産業界との応答の取組み】としては、引き続き現場での実践研究を進めた。「社会実験を駆使した計画推進」としては河川・道路空間のレクリエーション活用や担い手発掘による観光事業推進を(長門湯本温泉)、「人に紐づけた地域資源の棚卸しや観光に資する表現手法」として数十人のインタビューをデータソースとしたオーラルヒストリーやフェノロジーカレンダーの作成(萩焼深川窯集落)などを行った。
【C 地域観光プランニングの推進人材育成プログラムの開発】 としては、2019年度は、合宿型ワークショップである「地域観光プランニング カレッジ」の3年目として、三重県志摩市浜島町・英虞湾を対象とし、漁業資源や国立公園の環境を生かした滞在型ウェルネスツーリズムの企画立案を行った。地域人材の特徴を活かしたチームメイキングや事業提案を考える「人材指向型の計画アプローチ」を充実させた。また、地元大学によるフォローアップも授業として実現するなど、PBLの新たな形も示せた。2020年度はコロナ禍で中止した。
創造的観光の概念整理と我が国への適用可能性に関する実証的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2016年04月 -2020年03月
代表者 :
佐野 浩祥
我が国の観光立国に資するために、今後、長期的で総合的な地域観光政策の立案と実行が望まれる。近年、地域の内発的発展を志向した創造的観光(クリエイティブ・ツーリズム)という概念が海外で提唱され、様々な先駆的が取り組みが展開している一方で、我が国ではほとんど創造的観光について議論されていない。本研究では、創造的観光が我が国の地域観光政策においても重要な位置づけを担い得ると考え、海外で展開している創造的観光の学術的概念を整理し、カナダでの先駆的取り組みを現地調査によって明らかにした上で、金沢市において実証的な研究を実施し、今後の我が国の地域観光政策への提言を取りまとめた。
地域的関心と国際的視野に基づく「戦後都市計画」の文脈蘇生と遺産再生
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2014年04月 -2019年03月
代表者 :
中島 直人; 中野 茂夫; 津々見 崇; 佐野 浩祥; 中島 伸; 初田 香成; 西成 典久
「地域的関心」については、藤沢、高島平、筑波、富山を対象に実施し、とりわけ藤沢市中心部については、「通り」、「界隈」、「都市」という3つの観点から文脈を読み解くことができた。3つの再開発ビルからなる藤沢391街区では「再開発は不連続点、断絶点ではない」、「再開発は民間ビル建設事業ではない」、「再開発はビル竣工では終わらない」という視点を得た。「国際的関心」については、2018年7月に国際都市計画史学会2018横浜大会の企画運営を行った。28ヶ国から参加者が集い、67の論文発表パネル、7つのラウンドテーブル を通じて議論が展開された。
生物多様性に関わる国際認定制度を活用した地方自治体の戦略の定量的比較分析
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2014年04月 -2018年03月
代表者 :
香坂 玲; 酒井 暁子; 冨吉 満之; 徳山 美津恵; 柴崎 茂光; 大野 智彦; 佐野 浩祥; 岡野 隆宏; 半藤 逸樹
能登の世界農業遺産、白山市のエコパーク(MAB)、糸魚川市の世界ジオパーク等の北陸地域での各認定地域の観光戦略に取り組む行政、企業等を対象として調査分析を行った。遺産や保全等の「制度の本来の目的」と、生産者を含む「地元の期待」である産品の価格向上・観光客数の動向を定量的に把握し、その乖離を特定した。そのギャップを克服し、地元のニーズと制度の目的を両立する方策として地域認定に加え、地域の環境、文化と密接に関係する産品レベルでの登録である地理的表示保護制度と地域認定との相乗的活用を示唆した。成果は国際雑誌や学会において、欧州・韓国などの国内外の研究者と共著で発表した。
観光まちづくりのための計画技術の体系化と教育開発に関する研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2014年04月 -2017年03月
代表者 :
川原 晋; 姫野 由香; 岡村 祐; 内海 麻利; 海津 ゆりえ; 伊藤 弘; 佐野 浩祥; 永瀬 節治; 永野 聡; 泉山 塁威
本研究の目的は、先進事例の調査等を通して、都市計画やまちづくりの分野の計画技術と観光事業の手法を融合させて、「観光まちづくり」を推進する計画技術の体系化を行うことである。 その成果は、自然・文化環境や多様な産業を含めた地域の総合力に支えられる観光像としての「地域観光」の設定したうえで、①公共・公益性と事業性を融合する観光政策、②公民連携による観光まちづくり事業の推進プロセス、③地域資源の観光対象化と「地域観光」への展開方法、④環境管理・活用と、観光化のコントロールや観光地マネジメントの融合方法、⑤地域計画分野が観光に果たす役割提言、⑥地域観光プランニングを学ぶ教育開発の枠組み提示、等である。
「ストック」としての我が国リゾート施設の評価と活用に関する研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2012年04月 -2016年03月
代表者 :
佐野 浩祥
本研究では、わが国における持続的な観光立国政策、特に持続可能な観光地計画を射程に入れ、リゾート法前後で全国各地に生み出されたリゾート施設をストックとしてとらえ直し、その再活用のあり方を検討するものである。これまでのリゾート政策の検証、現在のリゾート施設の現状把握、さらには国内外における先駆的リゾートの事例調査に基づき、今後のストックとしてのリゾート施設の活用に向けた考察をとりまとめた。
観光まちづくりにおける学習と活動の接続に関する研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2012年04月 -2016年03月
代表者 :
津々見 崇; 十代田 朗; 大西 律子; 佐野 浩祥
観光まちづくり学習事例が増えている昨今、それと実際の観光まちづくり活動との<接続>が重要である。本研究は、①観光まちづくり学習教材の内容分析、②学習教材の制作経緯・活用方法の特徴の整理、③過去の学習経験者が活動へと接続した内容と要因の分析を通じ、<接続プロセスモデル>を構築することを目的とし、更に④エコミュージアム設立準備活動を事例として、学習と活動への展開を分析することで、<接続プロセスモデル>の検証を行った。<接続プロセスモデル>は事前準備を含む8段階に整理でき、事例から一定のモデルへの適合が示された。今後はまちづくり活動組織が行う人材育成のプロセスモデルとの比較検証が必要と考えられる。
震災復興期における都市農村交流を活用した産業とコミュニティの再生に関する計画論
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2012年04月 -2015年03月
代表者 :
清野 隆; 佐野 浩祥; 山田 耕生; 三浦 知子
本研究は、過去に発生した災害で被災した農村地域を対象に、震災に生じる被災地支援と都市農村交流の連続性を検証するものであり、長岡市山古志地域、石巻市小渕浜、南三陸町における被災地支援と都市農村交流の実態を調査し、両者の連続性を分析した。その結果、全ての対象地で被災地支援が都市農村交流に発展する取組みが存在すること、発展する諸要因のうち農村住民と都市住民のつながりを保ち、両者の要求を結びつけるプラットフォームの構築が有効であることが明らかになった。特に震災以前に都市農村交流が成熟していない地域の場合、プラットフォーム構築と様々な取組みの試行がその持続性を育む点を重視すべきことが明らかになった。
観光地再生のための発展モデルの構築に関する学際的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2011年04月 -2015年03月
代表者 :
十代田 朗; 津々見 崇; 羽生 冬佳; 佐野 浩祥; 山崎 隆之; 直井 岳人
本研究は、わが国の主な観光地を対象に、その発展過程を成長、成熟、あるいは再生・衰退等の段階に分け、さらに段階の移行の外的・内的要因(マーケット側、地域側)を探ることで、観光地づくりとマーケティングとの関係性を解明し、有効な観光地再生の手法を提示することを目指している。研究資料は、入込客数等の統計資料、地方新聞等、及び関係者へのインタビュー等を用いている。その結果,①旅行雑誌にみる町並み観光地のイメージの変遷と地域特性との関連、②歴史的町並みのイメージの構造と変遷、③英・ブラックプールの発展再生過程、④長野県小布施町における観光まちづくりの展開過程、等を明らかにしている。
観光圏におけるブランド構築に関する実証的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2011年04月 -2015年03月
代表者 :
羽生 冬佳; 十代田 朗; 津々見 崇; 佐野 浩祥
観光地の振興のためには、認知、動機付け、訪問へと結びつける地域のブランド構築を図っていく必要があるが、様々な主体が協力し合う広域観光エリアにおいて統一的なブランドを構築することは喫緊の課題である。本研究では2008年から国によって認定されてきた観光圏を対象としてブランド構築のための体制や取り組み、ならびに各観光圏に対するユーザーの認識を明らかにするとともに、海外事例について現地調査を行い、広域的な観光地におけるブランド構築に向けた戦略について考察した。その結果、ブランド構築に向けて3段階で戦略を検討することや、広域エリア全体のマーケティングを適切に行う組織と仕組みの必要性などが示された。
「都市計画遺産」の概念構築と実態把握
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2011年04月 -2014年03月
代表者 :
中島 直人; 中野 茂夫; 初田 香成; 西成 典久; 佐野 浩祥; 津々見 崇; 中島 伸
本研究では、1919年の都市計画法制定以降、現在までに都市計画法制度によって生み出されてきた都市空間のうち、保全・継承すべきものを「都市計画遺産」という新たな概念で整理し、全国各地での事例調査と東日本大震災被災地である三陸沿岸都市での調査に基づき、その実態を把握した。加えて、イギリス、アメリカ、オーストラリアの都市計画学会による「都市計画遺産」関連の取り組みの整理、アメリカ、中国の都市計画史研究者を招聘してのセミナーを通じて、「都市計画遺産」をめぐる議論の国際的状況を把握した。
観光地の盛衰要因に関する実証的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2011年 -2013年
代表者 :
安島 博幸; 村上 和夫; 佐野 浩祥
これまで観光地の誕生から成長・発展、そして衰退に関する理論は、R.バトラー(1974)による「観光地のライフサイクル理論」により,ライバルとの地域間競争や環境容量による制約によるものと説明されてきた。本研究では、観光地の盛衰の要因は、当該観光地の価値の増減にあるとの前提に立って、発展衰退モデルの理論的な枠組みを提示することを目的とした。まず、観光地の価値についての理論を実証的に検討し、価値はどのような要因によって増減するかについて考察を行なった。次に、価値について得られた知見を総合し、観光地の価値の増減に基づく観光地の成長・発展と衰退過程に関する理論モデルを提示した。
農村の新たな担い手の戦略的確保に向けたグリーンツーリズムに関する基礎的研究
日本学術振興会:
科学研究費助成事業
研究期間 :
2009年 -2011年
代表者 :
津々見 崇; 十代田 朗; 羽生 冬佳; 佐野 浩祥
今後の農村・農業の維持に資するグリーンツーリズムのあり方を探るために、本研究では自治体の取り組み状況と、農業特性・農村特性、消費者の志向(訪問意向・体験内容の嗜好・発地着地の関係等)とを対照させることで、地域条件に応じた好ましいグリーンツーリズムメニューを検討した。また、グリーンツーリズムを通じた農業の6次産業化や長期間継続可能性の先進地域の事例分析を通じて、新たな担い手としての外部人材の特徴についても考察している。
都市の発展衰退段階とその要因
その他の研究制度
研究期間 :
2009年
持続可能な観光まちづくりのための観光政策
その他の研究制度
研究期間 :
2008年
明治以降国土計画の変遷
その他の研究制度
研究期間 :
2001年
The Change of National Planning since Meiji Era
その他の研究制度
研究期間 :
2001年
The Change of National Planning since Meiji Era
The Other Research Programs
研究期間 :
2001年
委員歴
2018年05月 - 現在 日本観光研究学会 学術委員
2016年05月 - 2019年04月 日本都市計画学会 学術委員
2014年04月 - 2018年05月 日本観光研究学会 理事 日本観光研究学会
2009年06月 - 2013年04月 日本都市計画学会 情報委員 日本都市計画学会
その他のリンク
researchmap
https://researchmap.jp/read0102226