研究者総覧

津田 栞里 (ツダ シオリ)

  • 文学部哲学科 講師
Last Updated :2024/09/06

研究者情報

学位

  • 学士(哲学)(2017年03月 上智大学)
  • 修士(社会学)(2019年03月 一橋大学)
  • 博士(社会学)(2022年03月 一橋大学)

J-Global ID

プロフィール

  •  【現在の研究テーマ】


    合理主義哲学と敬虔主義神学の交叉:スピノザ論争史としての18世紀ドイツ哲学史


    従来の近代哲学史では看過されてきたドイツ思想史の伏流を、スピノザ論争に注目して解明する試み


     


    (1)哲学史の方法論と思想史の方法論の比較研究


    スピノザに注目した啓蒙時代の哲学史/思想史記述の比較を行うことで、「なぜスピノザなのか」という問いに回答する


    >思想史家J・イスラエルの啓蒙理論


    >19世紀の哲学史研究


     


    (2)思想史研究の成果を踏まえたバウムガルテン論の構築


    カント哲学の形成への寄与だけでなく、上記の交叉点としての理論的貢献を解明することで、哲学史の伝統的な議論のうちに位置づける


    >啓蒙期ドイツにおける敬虔主義神学と合理主義哲学の論争史


    >『形而上学』訳注作成

研究キーワード

  • 哲学史   哲学   思想史   倫理学   美学   形而上学   18世紀   近代ドイツ哲学   バウムガルテン   スピノザ主義   

研究分野

  • 人文・社会 / 哲学、倫理学
  • 人文・社会 / 思想史
  • 人文・社会 / 美学、芸術論

経歴

  • 2024年04月 - 現在  東洋大学文学部 哲学科講師
  • 2023年04月 - 現在  立正大学文学部非常勤講師
  • 2022年04月 - 現在  慶應義塾大学文学部 人文社会学科(哲学系)非常勤講師
  • 2023年09月 - 2024年03月  一橋大学社会学部非常勤講師
  • 2023年04月 - 2024年03月  東洋大学文学部 哲学科助教
  • 2022年04月 - 2023年03月  國學院大學文学部非常勤講師
  • 2022年04月 - 2023年03月  一橋大学大学院社会学研究科特任講師
  • 2021年09月 - 2023年03月  江戸川大学基礎・教養教育センター非常勤講師
  • 2021年04月 - 2022年03月  一橋大学大学院社会学研究科リサーチ・アシスタント
  • 2019年04月 - 2022年03月  日本学術振興会人文学特別研究員(DC1)
  • 2019年01月 - 2020年03月  日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S)尊厳概念のグローバルスタンダードの構築に向けた理論的・概念史的・比較文化論的研究リサーチ・アシスタント
  • 2020年01月 - 2020年01月  一橋大学大学院社会学研究科ティーチング・アシスタント

学歴

  • 2019年04月 - 2022年03月   一橋大学   大学院社会学研究科   博士後期課程
  • 2017年04月 - 2019年03月   一橋大学   大学院社会学研究科   修士課程
  • 2013年04月 - 2017年03月   上智大学   文学部   哲学科

所属学協会

  • 日本18世紀学会   日本カント協会   日本哲学会   美学会   新プラトン主義協会   上智哲学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • カント政治哲学のコンテクスト
    加藤泰史監訳 (担当:共訳範囲:序論 公共圏におけるカント、結論 革命後)ライダール・マリクス 知泉書館 2024年03月 ISBN: 9784862854056
  • 人文学・社会科学の社会的インパクト
    加藤泰史; 松塚ゆかり編 (担当:分担執筆範囲:第13章 人文学・社会科学(社会学、歴史学、哲学・思想)における若手研究者の現状――新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で顕在化した課題と見通し)法政大学出版局 2023年03月 ISBN: 9784588151323
  • 加藤泰史; 伊豆藏好美; 佐々木能章; 平尾昌宏; 津田栞里; 安酸敏眞; 後藤正英; 佐山圭司; 笠原賢介; 中井真之; エファ・シュアマン; 長澤麻子; 入江幸男; 中河豊 (担当:分担執筆範囲:第四章 スピノザ論争がバウムガルテンに残した課題――実体に相応しいのは神か?被造物か?)岩波書店 2022年03月 ISBN: 9784000010894 xxvi, 377, 25p 73-94
  • 樋笠勝士; 井奥陽子; 大橋容一郎; 岡本源太; 小田部胤久; 河合大介; 桑原俊介; 高橋陽一郎; 津上英輔; 津田栞里; 内藤慧; 長尾伸一; 堀尾耕一; 松本大輝; 山内志朗 (担当:分担執筆範囲:第六章 バウムガルテンにおける認識能力論の再検討――認識と自由の問題に関する一考察)月曜社 2022年03月 ISBN: 4865031316 344 150-168
  • 理性の構成 : カント実践哲学の探究
    加藤泰史; 網谷壮介; 高畑祐人; 城戸淳; 宇佐美公生; 高木駿; 中澤武; 木場智之; 上野大樹; 柳橋晃; 津田栞里; 馬渕浩二 (担当:共訳範囲:第11章 倫理学における構成主義, pp. 402–426)オノラ・オニール 法政大学出版局 2020年11月 ISBN: 9784588011245 vi, 473, 21p
  • 加藤泰史; 小島毅 (担当:分担執筆範囲:【読書コラム】金子晴勇『ヨーロッパの人間像―「神の像」と「人間の尊厳」の思想史的研究』)法政大学出版局 2020年03月 ISBN: 9784588151071 2冊 428-432

講演・口頭発表等

  • 実体は力であるのか、力をもつのか:カントによる批判からのバウムガルテン『形而上学』読解  [招待講演]
    津田栞里
    日本カント協会第48回大会 シンポジウム「カントとバウムガルテン」 2023年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 現象とは何か:バウムガルテンにおける美の定義を端緒として
    第 33 回 白山哲学会 2023年10月 口頭発表(一般)
  • 西洋の尊厳概念史に対する3つのアプローチ:尊厳概念史におけるカントの〈脱魔術化〉再考に向けて
    尊厳学フォーラム 第 3 回/学術変革領域 A「尊厳学の確立」 A02 班・A03 班共催シンポジウム「尊厳概念史の諸問題――人間論の比較思想的検討」 2023年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 哲学史と思想史の交叉――J・イスラエルの「論争に焦点を当てる方法」は哲学・哲学史研究にとっても有効でありえるのか  [通常講演]
    日本哲学会 第82回大会 2023年05月
  • 合理主義哲学と敬虔主義神学の対決――スピノザ論争史としての18世紀ドイツ哲学史再編に向けて  [招待講演]
    セミナー「ケーススタディによる哲学史研究の哲学」(研究会「哲学史研究は何をするのか」) 2023年03月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • なぜ「感動する心」と道徳は結びつくのか ――美的陶冶がもつ道徳教育上の意義に関する18世紀ドイツを一例とした試論  [招待講演]
    津田栞里
    シリーズ企画「現代社会と道徳」 2022年06月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等 静岡大学現代教育研究所(共催:静岡大学道徳教育研究会)
  • 【WS】どうして女性が「女性」問題を被るのか:哲学におけるセーフ・プレイスの形成を目指して
    青田麻未; 槇野沙央理; 津田栞里; 榮福真穂; 酒井麻依子
    応用哲学会第14回年次研究大会 2022年05月 口頭発表(一般)
  • 初期近代ドイツ哲学におけるスピノザ(主義)の群像  [通常講演]
    津田栞里
    日本18世紀学会 第43回大会 2021年06月 口頭発表(一般)
  • ランゲのスピノザ主義論―――バウムガルテンによるスピノザ主義批判の前史として  [通常講演]
    津田栞里
    上智大学哲学会 第94回大会 2021年06月 口頭発表(一般)
  • 実体論による形而上学の基礎づけ―――二つのスピノザ主義批判を手掛かりに  [通常講演]
    津田栞里
    日本哲学会第80回公募ワークショップ「バウムガルテンによる諸学の基礎づけ ―形而上学から美学へ―」(オーガナイザー:増山浩人) 2021年05月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • 18世紀ドイツにおけるスピノザ受容  [通常講演]
    津田栞里
    哲学オンラインセミナー 2020年05月 口頭発表(一般)
  • 敬虔主義によるヴォルフ哲学批判はバウムガルテンにどのようなインパクトを与えたのか  [通常講演]
    津田 栞里
    第44回日本カント協会 2019年11月 ポスター発表
  • スピノザとバウムガルテン—『形而上学』・『哲学的倫理学』・『美学』での言及を手引きとして—  [通常講演]
    津田 栞里
    第8回スピノザ・コネクション 2019年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • バウムガルテンの『協働(concursus)』の概念—連続創造説の受容と変容という観点から—  [通常講演]
    津田 栞里
    第43回日本カント協会 2018年11月 口頭発表(一般)
  • 創造の自由—バウムガルテンにおける「中間的認識(scientia media)」という観点から—  [通常講演]
    津田 栞里
    第68回美学会全国大会 2017年10月 口頭発表(一般)
  • 創造と流出—近代ドイツ哲学において「流出(emanatio)」はどのように理解されたのか—  [通常講演]
    津田 栞里
    第24回新プラトン主義協会大会 2017年09月 口頭発表(一般)

MISC

受賞

  • 2019年05月 日本哲学会 『哲学の門:大学院生研究論集』第1号優秀論文賞
     バウムガルテンの実体論 —「実体的なもの(substantiale)」をめぐる一考察— 
    受賞者: 津田 栞里

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2028年03月 
    代表者 : 馬場 智一; 宇佐美 公生; 津田 栞里
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2023年04月 -2028年03月 
    代表者 : 津田 栞里
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(S)
    研究期間 : 2018年06月 -2023年03月 
    代表者 : 加藤 泰史; 小松 香織; 前川 健一; 松田 純; 宇佐美 公生; 石川 健治; 竹下 悦子; 上原 麻有子; 清水 正之; 齋藤 純一; 松井 佳子; 後藤 玲子; 小倉 紀蔵; 村上 祐子; 中村 元哉; 小島 毅; 品川 哲彦; 水野 邦彦; 林 香里
     
    平成30年度の研究計画にもとづき、8月に一橋大学で分担者および協力者(国内)と研究打ち合わせを行い、平成30年度の計画を確認すると同時に、分担者の村上祐子氏が研究発表を行った。また、分担者および協力者の何人かに、『思想』2019年3月号および4月号の特集で研究成果の一部を発表してもらうように再度依頼して確認した。なお、代表者の加藤は8月にWCP北京大会に参加してプレゼンテーションを行った。 10月に代表者が渡独してシェーンリッヒ教授(ドレスデン工科大学)らと論文集の編集およびそれに関連した国際ワークショップ企画に関して打ち合わせを行うとともに、11月に一橋大学で網谷壮介氏(立教大学)らを招聘して概念史的研究の一環である「第7回スピノザ・コネクション」を開催した。 12月に東京大学で、非欧米圏担当の分担者および協力者と研究打ち合わせを行うと同時に、金光来研究員(東京大学)の講演会を行った。 平成31年1月に代表者が、10月に一橋大学で開催予定の国際ワークショップの企画および論文集編集の件で再度渡独し、クヴァンテ教授(ミュンスター大学)・ポルマン教授(ベルリン・AS大学)らと研究打ち合わせを行うと同時に、シェーンリッヒ教授の主催する研究会に参加した。 3月に京都大学で、科研費のワークショップを開催し、代表者の加藤と分担者の小島・小倉両氏が研究発表を行い、またニーゼン教授(ハンブルク大学)・マリクス准教授(オスロ大学)・バーデン教授(イリノイ大学)・デルジオルジ教授(エセックス大学)を招聘して一橋大学で国際ワークショップと、さらに手代木陽教授(神戸高専)らを招聘して「第8回スピノザ・コネクション」を開催すると同時に、『ドイツ応用倫理学研究』第8号を刊行するとともに、科研費のHPも完成させた(http://www.soc.hit-u.ac.jp/~kato_yasushi/)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 樋笠 勝士
     
    哲学には「複数世界論」がある.例えば「知性界」と「感性界」という二世界説や,世界創造論から導かれた「可能世界」論がある.他方で,詩や文芸においては,例えば「イリアスの世界」として理解される「作品世界」がある.これらは「虚構世界」として「現実世界」から区別される.哲学と文学は異なる立場に立ちつつも「世界」概念をもつ点で共通するが,両者が思想史的に交叉する歴史的地点がある,それは哲学的理論を根拠にしながら文学の「フィクション」論を構築した西洋近代のバウムガルテンである.本研究は,「複数世界論」と「詩学的虚構論」との交叉を主題とし,バウムガルテンと,その以前以後について系譜的に研究したものである.
  • スピノザ論争史から読み解くバウムガルテンと18世紀ドイツ啓蒙思想の再評価
    日本学術振興会:特別研究員奨励費
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 津田 栞里

委員歴

  • 2021年07月 - 現在   日本哲学会   男女共同参画ワーキンググループ メンバー
  • 2021年11月 - 2022年03月   WOMEN: WOVEN   オーガナイザー   女性研究者の支援を目的としたイベントを継続的に開催
  • 2020年09月 - 2021年06月   WOMEN: WOVEN   オーガナイザー   女性研究者の支援を目的としたイベントを継続的に開催
  • 2020年06月 - 2021年03月   哲学オンラインセミナー   企画協力

担当経験のある科目

  • 哲学と科学
    東洋大学
  • 問題群演習
    東洋大学
  • 現代哲学演習
    東洋大学
  • 論理学概論
    東洋大学
  • 哲学
    東洋大学
  • 美学とは何か
    立正大学
  • 哲学倫理学特殊D
    慶應義塾大学
  • 哲学特論
    一橋大学
  • 宗教哲学特講
    東洋大学
  • 哲学演習Ⅰ
    東洋大学
  • 科学思想史
    東洋大学
  • 美学演習
    立正大学
  • 美学A
    國學院大學
  • 基礎演習ⅡA
    國學院大學
  • 導入ゼミナール
    一橋大学
  • アカデミック・スキル演習
    江戸川大学
  • 社会倫理学
    一橋大学 TFコースの一環で、18世紀ドイツ哲学に関する講義を一度行った。
  • 倫理学概論
    一橋大学 TFコースの一環で、カント倫理学に関する講義を一度行った。

社会貢献活動

  • 期間 : 2019年10月27日 - 2019年11月02日
    役割 : 講師
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 一般財団法人出版文化産業振興財団
    イベント・番組・新聞雑誌名 : ワテラスブックフェス 2019

メディア報道

  • てつがく診断——もし私が哲学者だったら・・・
    報道 : 2019年10月27日
    執筆者 : 本人
    発行元・放送局 : 一般財団法人出版文化産業振興財団
    番組・新聞雑誌 : ワテラスブックフェス 2019
     会誌・広報誌
  • 哲学の楽しみ方
    報道 : 2019年10月27日
    発行元・放送局 : 一般財団法人出版文化産業振興財団
    番組・新聞雑誌 : ワテラスブックフェス 2019
     会誌・広報誌

その他

  • 2021年03月  一橋大学大学院社会学研究科ティーチングフェロープログラム修了

その他のリンク

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