研究者総覧

西野 光一郎 (ニシノ コウイチロウ)

  • 生命科学部生体医工学科 教授
  • 生命科学研究科生体医工学専攻 教授
Last Updated :2025/04/19

研究者情報

学位

  • 博士(農学)(2000年03月 東京大学)

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J-Global ID

研究キーワード

  • 幹細胞   再生医療   遺伝子工学   iPS細胞   エピジェネティクス   

研究分野

  • ライフサイエンス / 実験動物学
  • ライフサイエンス / 動物生理化学、生理学、行動学
  • ライフサイエンス / 分子生物学
  • ライフサイエンス / 細胞生物学

経歴

  • 2024年04月 - 現在  東洋大学生命科学部 生体医工学科教授
  • 2019年10月 - 2024年03月  宮崎大学大学院医学獣医学総合研究科(博士課程・修士課程)教授(兼任)
  • 2019年10月 - 2024年03月  宮崎大学農学部 獣医学科 獣医機能生化学研究室教授
  • 2019年10月 - 2021年09月  宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター教授(兼任)
  • 2012年04月 - 2019年09月  宮崎大学 大学院医学獣医学総合研究科准教授(兼任)
  • 2011年10月 - 2019年09月  宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター准教授(兼任)
  • 2011年04月 - 2019年09月  宮崎大学農学部 獣医学科 獣医機能生化学研究室准教授
  • 2011年02月 - 2011年03月  慶応大学医学部 グローバルCOEプログラム特任助教
  • 2007年12月 - 2011年03月  国立成育医療研究センター生殖・細胞医療研究部博士研究員
  • 2006年04月 - 2007年12月  Mt. Sainai Hospital, Sumuel Lunenfeld Research InstituteDr. Andras Nagy's Lab博士研究員
  • 2004年04月 - 2006年03月  Mt. Sainai Hospital, Sumuel Lunenfeld Research InstituteDr. Andras Nagy's Lab日本学術振興会 海外特別研究
  • 2000年04月 - 2004年03月  東京大学大学院農学生命科学研究科Graduate School of Agricultural and Life Sciences博士研究員

学歴

  • 1997年04月 - 2000年03月   東京大学 大学院   農学生命科学研究科   応用動物科学専攻博士課程
  • 1995年04月 - 1997年03月   東京大学 大学院   農学生命科学研究科   応用動物科学専攻修士課程
  • 1991年04月 - 1995年03月   埼玉大学   理学部   生体制御学科

所属学協会

  • 日本獣医学会   日本エピジェネティクス研究会   日本繁殖生物学会   日本発生生物学会   日本再生医療学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • カラーアトラス動物発生学
    山本雅子 (担当:共訳範囲:)緑書房 2014年04月 ISBN: 9784895310772 199-211
  • DNAメチル化研究法
    塩田邦郎; 田中智; 服部中; 大鐘潤; 今村拓也; 西野光一郎; 鈴木雅子; 小田真由美; 服部奈緒子; 冨川順子; ユリアクレメンスカ; 岩谷美沙 (担当:共著範囲:)学会出版センター 2006年 ISBN: 4762230529

講演・口頭発表等

  • 機械学習とiPS細胞研究から得られるバイオビッグデータの融合  [招待講演]
    西野 光一郎
    第17回日本再生医療学会総会 2018年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 機械学習を利用したヒト多能性幹細胞の特性解析  [招待講演]
    西野 光一郎
    日本バイオインフォマティクス学会九州地域部会セミナー 2017年10月 口頭発表(招待・特別)
  • iPS細胞の基礎研究と獣医再生医療応用への課題  [招待講演]
    西野 光一郎
    第160回日本獣医学会学術集会 2017年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • ヒトiPS細胞とエピジェネティック・リプログラミング  [招待講演]
    西野 光一郎
    第5回臍帯血による再生医療研究会学術集会 2017年07月 口頭発表(招待・特別)
  • 多能性幹細胞とエピジェネティック・リプログラミング  [招待講演]
    西野 光一郎
    第15回日本再生医療学会総会 2016年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • ヒトiPS細胞とエピジェネティクス  [招待講演]
    西野 光一郎
    第33回日本ヒト細胞学会学術集会 2015年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • iPS細胞と再生医療について  [招待講演]
    西野 光一郎
    国立病院機構宮崎東病院 難病講演会 2014年11月 口頭発表(招待・特別)
  • 獣医学医療における再生医療  [招待講演]
    西野 光一郎
    公益社団法人日本動物用医薬品協会 第45回学術講習会 2013年11月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 西野 光一郎
     
    本研究の目的は、心筋細胞分化の阻害となるヒトiPS細胞内分子ネットワークの同定とその制御を通して、心筋発生分化の理解の深化を目指すことである。 ヒト心筋発生を研究する上でiPS細胞は有用なツールであるが、一方でヒトiPS細胞の特性は変化を受けやすい側面を持ち、同一細胞株にもかかわらず異なる施設間で特性が変化する事例は多く報告されている。それ故ヒトiPS細胞の分化指向性を解析し、その制御に関する研究は重要な課題である。心筋細胞への分化効率の異なるiPS細胞株を多数解析し、心筋細胞分化効率に影響を及ぼす分子ネットワークを同定することは、多分化能の維持機構のみならず、心筋発生の分子機序を解明することになる。 本研究では、多数の未分化ヒトiPS細胞から得られる網羅的DNAメチル化データ、遺伝子発現データとAI技術の一つである機械学習を組み合わせ、未分化状態のヒiPS細胞のデータから心筋細胞への分化効率を予測する学習モデルを構築し、さらに学習モデルの要素解析から心筋細胞分化の阻害となるヒトiPS細胞内分子ネットワークの同定と多分化能の維持機構の解析を進めている。 本研究を遂行するためには、クオリティーの高い良質な網羅的データを取得することが重要であり、本年度はヒトiPS細胞20株について、未分化状態時の網羅的DNAメチル化情報、網羅的遺伝子発現情報を取得した。さらに同一サンブルにおける心筋細胞分化誘導を行い、各株の分化効率実測値データの取得を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 賀本 敏行; 向井 尚一郎; 藤井 将人; 寺田 直樹; 永井 崇敬; 西野 光一郎
     
    我々が所持している、FUBIマウス(DDY/Stm ;RBRC00151)は、遺伝的に、一側ないし両側の腎形成不全が一定の確率で起こるモデルマウスであり、腎形成の異常以外に明らかな他臓器の形態異常を伴わない。このことから、腎形成における遺伝子発現の異常とみられ、胎生期の腎発生過程における尿管芽と後腎相互作用メカニズム解明の絶好の材料である。 これまでの研究で、FUBIマウスとddYマウスの成体組織から採取したDNAにおいて、全エクソンシークエンスを行い、FUBI特異的変異の中で腎欠損に関係がありそうな遺伝子を抽出したところ、1,159遺伝子に絞り込まれた。そのうち約60%がホモ変異、約40%がヘテロ変異であった。その結果と、FUBIマウスの胎仔のうち両腎欠損マウスが約8%の頻度であることから、FUBIの表現型は複数の遺伝子の劣性遺伝によって制御されており、責任遺伝子が全てまたは一定以上、ホモ変異である場合に両腎欠損となり、中程度である場合は片腎欠損、一定以下であると両腎正常となる、という仮説を立てた。 この仮説を証明するために、FUBIマウスの同一腹の両腎、単腎、無腎胎仔における全エクソンシークエンスを行い、特に無腎胎仔においてホモになっている遺伝子変異を探索したところ、原因遺伝子を特定するにはいたらず、多因子による変異が疑われた。再度、片腎及び両腎胎仔における全エクソンシークエンスを行い、解析を予定している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 西野 光一郎
     
    テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)は幹細胞における高い自己増殖能を支える重要な分子である。しかし、ヒトTERT遺伝子の細胞・組織特異的な発現制御機構に関わるエピジェネティック制御は不明である。本研究では、ヒトTERT遺伝子のDNAメチル化可変領域(TERT-DMR)を同定し、TERT-DMRの高メチル化がTERT発現維持・獲得に重要であることを明らかにした。さらにヒトiPS細胞ではH3K4me3修飾が、体細胞ではH3K27me3修飾および、HP-1αの結合が有意に認められた。DNA高メチル化が遺伝子発現に促進的に働くというエピジェネティック制御の新たな機構を明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 村上 昇; 保田 昌宏; 永延 清和; 中原 桂子; 西野 光一郎
     
    ラットに通常食と高脂肪食を選択させると圧倒的に高脂肪食を選択した。しかし、走行運動を可能にすると、高脂肪食は選択されず通常食を摂取した。すなわち走行運動の嗜好性が高脂肪食の嗜好性よりも優位に立ち、高脂肪食摂取が抑制されることが判明した。一方で、走行運動に慣れると高脂肪食への嗜好性は急激に回復した。非走行状態での高脂肪給餌によるレプチン上昇と体脂肪の蓄積は高カロリー摂取が原因では無く、高脂肪食中に直接レプチンの上昇を引き起こす因子あるいは走行運動中枢を抑制する因子がある可能性が推測された。さらに、走行運動は高脂肪食給餌による視床下部や小腸の炎症を防止し、肝臓や筋肉のインスリン抵抗性を阻止した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 西野 光一郎; 梅澤 明弘
     
    臨床応用可能な犬猫のiPS細胞の樹立を目指し、様々な未分化関連遺伝子と培養添加物を組み合わせた260回におよぶ樹立実験を実施した。いくつかの条件で形質転換細胞を得たが、真に多分化能を維持するiPS細胞は樹立できなかった。網羅的メタボローム解析から犬猫の細胞では初期化時に極度の酸化ストレスを受け、リプログラミングの障害となっていることが明らかとなった。一方で、犬猫細胞からヒトiPS細胞の培養維持が可能なFeeder細胞の作出、マウスES細胞の培養維持が可能な犬LIFの作製に成功し、臨床応用に向けたiPS細胞の周辺技術基盤は整備できた。さらにネコグルタル酸尿症II型の遺伝子診断技術を確立した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 西野 光一郎
     
    ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)、胚性幹細胞(ES細胞)、体性幹細胞を用いた再生医療の実現のためには各幹細胞を厳密に評価することが必要不可欠である。本研究では、DNAメチル化の観点から各幹細胞の特性評価を行った。DNA メチル化比較解析から新たなヒト多能性幹細胞エピジェネティクマーカーを同定した。さらに iPS 細胞は培養と共に ES 細胞に近づいていくことを示し、iPS 細胞におけるリプログラミング機構の一端を明らかにした。

その他のリンク

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