Revaluating Tariqas for the Nation of Egypt: Muhammad Tawfiq al-Bakri and the Tariqa Reform 1895-1905 (Sufis and Saints Facing the Government and the Public)
Sufism and Zen in the West: The Transformation of Modern Religious Life and Practice
Yazaki, Saeko; Conway, Michael (担当:分担執筆範囲:Bringing Sufism to the Mainstream: ‘Traditional Islam’ and the Making of the Third Place in the American Muslim Community)I.B. Tauris 2025年02月 ISBN: 9781838602352
共同研究の第2年度として、現地調査を本格化させる予定であったが、新型コロナウィルスの流行により、可能な研究推進の方向法を工夫しながら少しでも研究を前に進めようとする一年となった。年度前半には活動の停滞が危惧されたが、急速にオンライン対応が進み、研究会、国際ワークショップ、研究の社会還元としての連続講演会などを開催し、また中間成果の刊行に注力した。
(1)研究方針の再検討の必要と、オンラインミーティングの導入により、打ち合わせが緊密に行われるようになった。その一方、新たな研究協力者が参加しにくい状況が生じた。(2)研究会は年度前半では実施することができず、後半になって10月31日、1月11日、18日の3回をオンライン実施、フランスCNRS-GSRLとの共催による国際ワークショップを2月19日に実施した(2月5日に令和元年度実施予定分も開催)。(3)個別現地調査は実施できなかった。(4)共同現地調査は実施できなかった。(5)関連図書資料は一定程度を収集した。(6)関連する文献情報の収集整理に努め、目録の整備を進めた。(7)メーリングリストの他、SNSの活用、また上智大学イスラーム研究センターのウェブサイトを活用した研究活動の広報に努めた。(8)上智大学が開催する研究週間(Sophia Open Research Weeks 2020)の一環として、オンデマンド配信による5週5回の連続講演会「イスラームおよびキリスト教における崇敬の人類学:一神教の聖者たち、聖人たち」を実施し、2,000以上の視聴数を得て、学内外から高い評価を得た。また、令和元年度に本研究により実施したシンポジウム他の講演録2冊を中間成果刊行物としてイスラーム研究センターから刊行した。加えて研究分担者和崎が制作した民族誌短編映画Guli Armug'onが二つの国際映画祭(10月、令和3年2月)で入選を果たした。