Researchers Database

Kawarabayashi Akiko

    Department of Education Associate Professor
Last Updated :2025/04/19

Researcher Information

Research funding number

  • 10780249

J-Global ID

MISC

Research Grants & Projects

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    Date (from‐to) : 2022/04 -2026/03 
    Author : 瓦林 亜希子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    Date (from‐to) : 2018/04 -2021/03 
    Author : 片岡 洋子; 瓦林 亜希子; 山田 綾; 佐藤 隆; LEROUX Brendan
     
    フレネ教育実験プログラムのCLEF10周年記念行事が、2018年5月にラ・シオタ市のジャン・ジョレス中学校を会場に開催された。2013年から継続的に訪問調査をし研究交流をしてきた我々研究グループは、CLEFの試みについて日本の研究者の立場から記念シンポジウムにおいてコメントをするように予め求められていたため、コメントを準備して参加した。シンポジウムほか記念行事においては、フランス国内の研究者やCLEFの教員、生徒、卒業生、保護者などの発表をとおして、フランスの中等教育の現状分析と課題についての情報や知見を得ることができた。 また、同じ2018年5月に、マルセイユのロンシャン中学校で始まったフレネ教育(CCEF)を視察できた。CCEFは、CLEFに6年間参加していた地歴の教員が、2017年9月にマルセイユのロンシャン中学校に戻り、フレネ教育を実践したい教員を集めて、フレネ教育のクラス設置を実現して始めたものである。そのスタートから2年目の状況を訪問調査で参観した。 ロンシャン中学でのフレネクラス(CCEF)はどのようにして実現したのか、その背景にあるフランスの教育改革や管理職の判断等、フレネクラスの生徒はどのように振り分けたのか等について、管理職や教員から直接話を聞くことができた。また、保護者と生徒に集まってもらい、フレネ教育をどのように受け止めているかインタビューすることができた。 帰国後に、訪問調査を振り返り、地歴を中心に授業を記録したビデオを見ながら分析するための討議をおこなってきた。そうしたなかで、公立中学校に実験的に設置されている点では共通だとしても、CLEFとCCEFにはいくつかの重要な違いがあることもわかってきたため、2019年5月に、CLEFとCCEFの実践校を訪問し必要な情報を得てくる予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    Date (from‐to) : 2018/04 -2021/03 
    Author : 瓦林 亜希子
     
    本研究の目的は、日仏両国に戦前から存在したアクティブ・ラーニングの源流ともいうべき教育実践の思想と方法について、戦前からの教育実践の分析に加え、子どもの人格形成の土台を作る時期である、特に幼小における実践の観察とその記録を詳細に分析し論証を通して、明らかにしていくことである。本年度のフランスでの調査としては、2018年5月に、南仏ラシオタにあるジャン=ジョレス中学校を訪問した。2018年は、フランスの公立中学校・高校の中に初めて設けられたフレネ教育クラスとして、実験的かつ先駆的な実践を試みてきたCLEFが誕生してからちょうど10年の節目であり、ジャン=ジョレス中で卒業生や在校生、その保護者たちや研究者たちも参加し、記念式典とシンポジウムが行われた。この機会に、ラシオタ周辺の主にマルセイユでフレネ教育を実践している幼稚園と小学校の現場の教師たちも複数参加しており、中等教育以前の段階でどのようにフレネ教育が行われているかについて、ビデオを通してではあるが、確認できたことは大変有意義であった。こうした幼児教育・初等教育におけるフレネ教育を土台とした延長線上に、中等教育においてフレネ教育を実現させる意味があるということも、再認識できた。日本での調査としては、2018年9月に成城幼稚園を見学した。フレネ教育とは違うが、子どもの表現活動を尊重し教育を行っている姿があった。2019年2月には、御茶ノ水女子大学附属小の本田祐吾学級(小1)と、大阪の箕面こどもの森学園小を見学した。本田学級では、「てつがく」というサークル対話を中心とした授業内での子どもたちの協働的学びの中で発表された文章を元に、国語における作文と漢字の学習につなげる実践や、箕面こどもの森小では、算数のグループ学習の様子などを見学した。ともに、それぞれの環境で目の前の子どもたちの生の声を学びに活かす学習の様子がみてとれた。
  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
    Date (from‐to) : 2017/04 -2021/03 
    Author : 山田 綾; 瓦林 亜希子
     
    今年度は、第一に、フランスのフレネ中等教育実験クラスの視察を行った。 視察した一つは,世界で最初のフレネ中等教育実験学校CLEFである。10周年を記念し大会を開催したため,それに参加した。CLEFの教師とOG・OB,在校生と保護者,卒業生とその保護者,ICEM(現代学校運動協働研究所)のメンバーやCLEFとフレネ教育を支えてきた研究者が集い,講演やシンポジウムなどが3日間にわたり開催され,それらに参加しCLEFの実践と意義・成果について振り返った。加えて,今年度を総括する職員会議(評価と課題,改善方向などを検討)を参観した。プロジェクトの期間(2週間)が短すぎるため3週間にすることが議論されていたが,議論を通してプロジェクトの意味や役割が確認・際再検討されていた。3週間プロジェクトは,生徒の若者会議(クラス代表により構成)で審議され,今年度実施された。これらに参加し,CLEF10年の歩みと現状,成果と課題について検討が可能になった。 もう一つは,CLEFで教えていた地歴の教師エレーヌ・カサビアンカ氏がロンシャン中学校(マルセイユ)に戻り,同僚とプロジェクト・チームを組み,一昨年始めたフレネ実験クラスを参観した。カサビアンカ氏の地歴を中心に、数学・仏語・英語の授業を参観した。また,フレネクラスの教師,在校生と保護者たちの聞き取りを行った。CLEFと違い、生徒や保護者が希望してフレネクラスに入るのではなく,8クラスのなかの1クラスがフレネ教育を実施する。生徒と保護者に事前説明会で説明するされるしくみになっており,CLEFとはフレネクラスの設定方法や実施方法が異なっていた。 第二に,日本のオルタナティブ教育の視察・検討を行った。山田は愛知教育大学附属岡崎中学校の授業を参観し記録を撮り,授業者と研究協議を行った。共同研究者の瓦林は箕面こどもの森学園中等部の視察し情報収集した。