研究者総覧

名取 発 (ナトリ アキラ)

  • 福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科 准教授
  • ライフデザイン学研究科人間環境デザイン専攻 准教授
Last Updated :2024/04/06

研究者情報

学位

  • 博士(工学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 90328576

J-Global ID

研究キーワード

  • OA・フロア   板張り   分解容易性   再資源化   変遷   フリーアクセスフロア   メンテナンス   構法   機能向上   移設   再建築   左官   耐用年数   市場流通   交換容易性   リユース   塗装   フローリング   鋼構造建築   建築部品   再築   ユニットバス   

研究分野

  • 社会基盤(土木・建築・防災) / 建築計画、都市計画

経歴

  • 2004年  東京理科大学工学部第一部助手

研究活動情報

論文

書籍

  • 松村, 秀一; 小見, 康夫; 清家, 剛; 平沢, 岳人; 名取, 発 市ケ谷出版社 2016年12月 ISBN: 9784870710078 viii, 181p
  • 松村, 秀一; 小見, 康夫; 清家, 剛; 平沢, 岳人; 名取, 発 市ケ谷出版社 2014年03月 ISBN: 9784870710061 viii, 164p, 図版 [4]p
  • 上杉, 啓; 真鍋, 恒博; 洪, 忠憙; 木村, 儀一; 河村, 壮一; 浦江, 真人; 北村, 春幸; 小林, 正人; 田中, 友章; 名取, 発 彰国社 2010年03月 ISBN: 9784395008704 274p

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2005年 
    代表者 : 角田 誠; 見波 進; 名取 発
     
    (1)リユースシステムに必要な建築的構成方法の把握 鋼構造建築システムのうち、工業化、仮設性というリユースに不可欠な観点を有する建築群を対象に、躯体の接合方法や各部分の構成方法などについて図面収集・ヒアリング調査から実態把握を行い、解体・分解容易性、移設・再築性についての評価を試みた。具体的な対象は、プレファブ住宅や、システム建築あるいは規格建築と呼ばれる構成材を標準化した仮設性を有するもの、さらには本設でありながらも使用期間が限定されている建築物(期限付き建築)である。 (2)リユース材の流通性・市場性の把握 上記対象システムのうち、生産実績及びリユース材の発生頻度の高いプレファブ住宅、規格建築に対し、リユース材の回収方法、構成材のクリーンアップ方法、リユース回数から見た構成材のライフサイクルコスト、リースシステムの可能性、他用途建築物への適用性などについて実態把握と問題点の明確化を行い、リユースシステムの運用に必要な要素を整理した。さらに、他産業のリユースシステムを把握し、有効となる方策を明らかにした。 (3)リユース市場の成立条件とリユース建築の企画・設計手法の因果関係の把握 リユースシステムを運用する市場形成について、既に実績を有する北米のUBMA協会に対してヒアリング調査を行い、取引方法、情報交換などの流通ツールを把握するとともに、協会が推奨するリユース建築の企画・設計手法の実態及び我が国への適用可能性について明らかにした。 (UMBA : The Used Building Materials Association of North America) (4)リユースシステム全体のコスト分析 リユース材の流通性・市場性の検討から得られたシステム運用に必要な要素に対して、新規構成材製造段階から最終的な廃棄処分段階までに要するコストを算出し、クリーンアップのレベル、リユース回数、部材・部品のリースの有無などをインジケータとする流通モデルを提示した。さらに、コストと資源利用効率・資源生産性などの環境効率指標とのバランス関係を明らかにし、リユースシステムの市場性について実際の運用に向けての検討を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 角田 誠; 名取 発
     
    資源循環型社会の構築において、廃棄物の発生抑制を第一義とし、建築を構成する様々な部品の耐久性、耐用性を高めることは極めて重要な考え方である。一方で、住宅用建築部品は居住者のニーズに対応可能な多機能化・高機能化が要求されるため、物理的な側面だけでなく機能的な側面も加味した耐用年数の延長の考え方が必要となる。 本研究では、(1)住宅用建築部品の廃棄実態を把握し、耐用年数設定の妥当性及びリユース・リサイクルの可能性を明らかにすること、(2)対象建築部品の廃棄理由を機能面から把握し、今後の機能向上レベル設定の考え方を整理すること、(3)リユース・リサイクルを中心とした建築部品の再資源化を効率的に運用するための、バージン部品における耐用年数と初期所有機能とのウエイトバランス、建築への組み込み方を導き出すこと、の3点を目的とし、住宅用建築部品のうちユニットバス(UB)を取り上げ、廃棄実態・廃棄理由調査、設定耐用年数調査、部品分解・交換容易性調査から、機能面における耐用性向上のための部品設計方法の要件を提示した。 成果として、居住者は物理的な耐用性低下だけでなく機能的な耐用性向上の理由で部品廃棄を行っているにもかかわらず、UBメーカーでは機能性向上部品の交換性についてほとんど検討していないこと、また居住者の交換要求は物理的耐用年数内でも頻繁に発生し、部品を含む建築空間全体の改善によって、より高くなること、さらに交換要求の高い機能部品と本体との一体度の強さやアフターメンテナンスの不徹底が、部品の廃棄に大きく影響していること、などが明らかとなった。以上より、部品を構成する主構造部分と部品の価値を具現する機能部分とを明確にわけた部品設計方法とともに、生産段階だけでなく使用段階、改修・廃棄段階までを含めた製造体系が、資源循環型社会における住宅用建築部品のあり方に不可欠であることを提示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 真鍋 恒博; 名取 発; 加藤 雅久
     
    建築材料・部品は開発当初から様々な理由で変化しており、それにつれて、材料・部品を受け入れる側としての建物の構法も変化している。今後の建物の構法を考えるにあたっては、各材料・部品や構法の変遷、及びその理由や必然性を把握しておく必要がある。 本研究では我が国において広く一般に普及した建築材料・部品や構法のうち、主な建築内装材料及び外装材料とその仕上構法を対象とし、近代以降、現代に至るまでの我が国における変遷を示した。 具体的には、塗り壁構法、木質系床構法の一部(縁甲板張り・フローリング)、フリーアクセスフロア・OAフロアを対象とし、材料の開発と普及、それに伴う構法の変化、変遷の社会的・技術的要因を調査した。また、各時代に開発された主な建築内外装製品の販売時期と製品の特徴を、雑誌の新製品紹介記事から調べることにより、各時代で求められた機能や社会背景との関連、及びそれらの変化を示した。 結果として、各種床構法の変遷で共通して見られる傾向としては、時代に応じた要求を満足する製品が、まず海外から輸入され、その後国産化・改良されて時代の主流となり、また新たな要求が発生すればそれを満足する製品の登場によって主流が変化するということが明らかとなった。 塗り壁については、今日主に使用されている左官吹付材料は、無機系材料からアクリルなどの有機系材料に変化していったこと、既調合化されてきたこと、また近年では環境問題に対応した製品が登場してきている傾向があることが分かった。また、従来は鏝が使われていたが、吹付けやマスチックローラーといったものが登場し、施工性が向上し、それまでの鏝作業は下地調整や補修といった工事に変わっていったことが分かった。

その他のリンク

researchmap