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高橋 厚タカハシ アツシ

所属・担当
文学部哲学科
職名助教
メールアドレスadam.takahashi[at]gmail.com ※[at]を@に書き換えて送信して下さい
ホームページURLhttps://jp.linkedin.com/in/adam-takahashi-a0a1b234
生年月日
Last Updated :2019/04/24

研究者基本情報

基本情報

    プロフィール:専門は西欧中世・ルネサンス期の自然哲学史である。ただし、中世盛期から初期近代までの哲学・科学史全般、またイスラーム哲学・科学のヨーロッパにおける受容、自然と技術の関係といった文化史的な問題にも関心を持っている。

    博士論文「アリストテレスのコスモスを解釈する:アヴェロエスの読者としてのアルベルトゥス・マグヌス」(Interpreting Aristotle's Cosmos: Albert the Great as a Reader of Averroes)(Radboud University Nijmegen, 2017)では、十三世紀のキリスト教神学者アルベルトゥス・マグヌスの自然哲学を、古代から中世までのアリストテレス主義の伝統の中に置き考察を行った。特に、アリストテレスの「註解者」として中世から近世まで特権的な地位を享受していた十二世紀スペインの哲学者アヴェロエス(イブン・ルシュド)の著作群が、どのようにアルベルトゥスの作品に取り込まれたのかに注目した。これにより、単に哲学的概念の意味を分析するのではなく、スコラ自然哲学が、アリストテレスの作品の「註解」という「知の営み」を介して、どのように歴史的に生成・成立したのかを明らかにした。

    国際中世学会、アメリカ科学史学会などでの発表経験がある他、2011 年にはアヴェロエスの著作の西欧における受容に関して、国際カンファレンス "Averroes’ Natural Philosophy and Its European Reception" をオーガナイズした。

    2019年1月から「知のアーカイブの成立:写本研究を通して見える思想世界」と題する連続シンポジウムを東洋大学にて開催予定である。このシンポジウムは、哲学史や科学史を単なる観念の歴史として考えるのではなく、ある具体的な地域や都市における知識人のネットワークや「手稿」(マニュスクリプト)の介在などを考慮することで、ある特定の思想がある歴史的状況のなかでどのように生成し展開したのかを明らかにすることを目的とする。

    また、2019年度には、5月にフランス・ストラスブール大学に訪問研究員として滞在、6月には欧州で開催されるカンファレンスでの発表などが予定されている。

    Curriculum vitae (English)
    https://drive.google.com/open?id=1Yu0GjyQTz3U6DmMJ0dAM4SmiirVx9-hy

学歴

  • 2008年06月 - 2012年05月, ラドバウド大学大学院博士課程, 哲学専攻
  • 2005年04月 - 2007年03月, 慶應義塾大学大学院文学研究科, 哲学・倫理学専攻
  • 1999年04月 - 2005年03月, 慶應義塾大学, 文学部, 東洋史専攻

学位

  • 修士, 慶應義塾大学大学院
  • 博士, Radboud University Nijmegen

所属学協会

  • 日本哲学会
  • 西洋中世学会
  • 京大中世哲学研究会
  • 中世哲学会

経歴

  •   2019年09月 - 現在, 早稲田大学, 文学部, 非常勤講師
  •   2018年07月 - 現在, 慶應義塾大学, 言語文化研究所, 兼任所員
  •   2018年05月 - 現在, 東洋大学, 国際哲学研究センター, 研究員
  •   2018年04月 - 現在, 東洋大学, 文学部哲学科, 助教
  •   2017年10月 - 2018年03月, 東洋大学国際哲学研究センター, 客員研究員
  •   2016年09月 - 2018年03月, 東洋大学, 非常勤講師
  •   2016年04月 - 2017年03月, 白百合女子大学, 非常勤講師
  •   2012年12月 - 2014年03月, 東北大学, 教育学部, リサーチ・アシスタント
  •   2008年06月 - 2012年05月, ラドバウド大学, ジュニア・リサーチャー
  •   2009年10月 - 2009年12月, ヴュルツブルク大学, 哲学研究所, 客員研究員

研究活動情報

研究分野

  • 哲学, 思想史
  • 哲学, 哲学・倫理学

研究キーワード

    アリストテレス, 科学哲学, 西洋中世哲学, エピステモロジー, ルネサンス哲学, アヴィセンナ, アルベルトゥス・マグヌス, トマス・アクィナス, インテレクチュアル・ヒストリー, 哲学, マテリアリズム, 自然哲学, イブン・ルシュド, アヴェロエス, 科学史, 哲学史, 中世哲学

論文

  • アヴェロエス「知性論」の基本原理, アダム・タカハシ(高橋厚), 白山哲学, (53) 107 - 123,   2019年03月
  • 熱、天の力、自然発生:アルベルトゥス・マグヌス『気象論』第四巻における物質的実体の生成について, アダム・タカハシ(高橋厚), 中世思想研究, 59, 17 - 30,   2017年09月
  • Interpreting Aristotle's Cosmos: Albert the Great as a Reader of Averroes, アダム・タカハシ(高橋厚), Radboud University Nijmegen,   2017年03月
  • 中世自然哲学における《註解》の技法:アルベルトゥス・マグヌスの「生成・消滅」論と、彼のアヴェロエス批判, アダム・タカハシ(高橋厚), 中世哲学研究, (35) 1 - 21,   2016年11月
  • "Nature, Formative Power and Intellect in the Natural Philosophy of Albert the Great", アダム・タカハシ(高橋厚), Early Science and Medicine, 13, 451 - 481,   2008年

MISC

  • [エッセイ・レヴュー] ニューマン『原子と錬金術:キミアと科学革命の実験的起源』, アダム・タカハシ(高橋厚), 化学史研究, 45,   2018年12月, 招待有り
  • 『十二世紀のルネサンス』再考:哲学・科学・知の秩序(古典再読:ハスキンズ『十二世紀ルネサンス』を読み直す), アダム・タカハシ(高橋厚), 西洋中世研究, (10) 190 - 195,   2018年12月, 招待有り
  • 存在の不安、あるいは青年アウグスティヌスと〈メシア的な時間〉, アダム・タカハシ(高橋厚), 三田文学, 131,   2017年10月
  • 私が考えるところに、私は存在しない:高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』論, アダム・タカハシ(高橋厚), 三田文学, 129,   2017年05月
  • 《写本》と西洋中世哲学史研究 ―写本読解の重要性について―, アダム・タカハシ(高橋厚), 西洋中世研究, 8,   2017年01月

書籍等出版物

  • iHuman: AI時代の有機体-人間-機械
    アダム・タカハシ(高橋厚)(高橋英之との共著)
    共著第6章「切断:「無能な人工知能」の可能性」学芸みらい社  2019年03月26日
  • ルネサンス・バロックのブックガイド—印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス
    アダム・タカハシ(高橋厚)
    分担執筆工作舎  2019年02月
  • 化学史事典
    アダム・タカハシ(高橋厚)
    共著アルベルトゥス・マグヌス化学同人  2017年03月
  • 危険な物質主義の系譜: アレクサンドロス、アヴェロエス、アルベルトゥス
    ヒロ・ヒライ、アダム・タカハシ(高橋厚)
    共著kindle  2015年01月
  • エピステモロジーの現在
    アダム・タカハシ(高橋厚)
    共著『自然の作品は知性の作品である』 — 中世アリストテレス主義自然哲学における『生成』の論理慶應義塾大学出版会  2008年11月十三世紀の神学者アルベルトゥス・マグヌスの著作において、自然の事物の生成がどのように論じられたのかを、フランスの「科学認識論」(エピステモロジー)の枠組みを参照しつつ考察した。特に、アルベルトゥスが《自然》と《技術》を類比的なものとみなし、人間が道具を用いて人工的な事物を作り出すように、天体の動者である知性体が自然の事物を生み出すと考えていたことを明らかにした。

講演・口頭発表等

  • Averroes, Albertus and Jean de Jandun on Celestial Soul, Adam Takahashi, Université de Strasbourg,   2019年05月17日, 招待有り
  • La cosmologie aristotélicienne et la condamnation de 1277, Adam (Atsushi) Takahashi, Conférence Maison Universitaire France Japon – JSPS,   2019年05月16日, 招待有り
  • 知のアーカイブとは何か:スコラ自然哲学研究の現在, アダム・タカハシ(高橋厚), 知のアーカイブの成立:写本研究を通して見える思想世界,   2019年01月12日
  • アヴェロエス「知性単一説」とその批判:再考, アダム・タカハシ(高橋厚), 中世哲学会,   2018年11月10日
  • 経験にたいする意識の〈遅れ〉: 河本英夫論, アダム・タカハシ(高橋厚), 白山哲学会,   2018年10月27日
  • AIは人間を裸にする:人間本性と技術の新たな関係性について, アダム・タカハシ(高橋厚), 「自律機械と市民をつなぐ責任概念の策定」第五回研究会,   2018年09月16日
  • 単一の知性から遍在する神へ:アヴェロエスとライプニッツ, アダム・タカハシ(高橋厚), ギリシア・アラビア・ラテン哲学会,   2018年09月01日
  • アヴェロエス『「霊魂論」大註解』の根本問題, アダム・タカハシ(高橋厚), 日本哲学会大会,   2018年05月19日
  • アレクサンドロスとアヴェロエス――形而上学・霊魂論・自然学, アダム・タカハシ(高橋厚), 哲学史の隠れた鍵としてのアフロディシアスのアレクサンドロス,   2018年03月02日
  • ハスキンズが見たものの現在:哲学・科学・翻訳, アダム・タカハシ(高橋厚), 西洋中世学会若手セミナー(古典再読),   2018年01月20日
  • アヴェロエス『「霊魂論」大註解』再考, アダム・タカハシ(高橋厚), 京大中世哲学研究会,   2017年12月09日
  • 神による統治と天による統治: 中世アリストテレス主義における二種類の神的摂理と「1277年の禁令」, アダム・タカハシ(高橋厚), 日本哲学会大会,   2017年05月20日
  • 天の霊魂と神的摂理, アダム・タカハシ(高橋厚), 中世哲学会,   2016年11月12日
  • アヴェロエスとアルベルトゥス・マグヌス, アダム・タカハシ(高橋厚), 東洋大学国際哲学研究センター主催ワークショップ,   2016年10月08日, 招待有り
  • 中世自然哲学と注解の技法:アルベルトゥスの『生成消滅論』注解におけるアヴェロエス(とアフロディシアスのアレクサンドロス)批判, アダム・タカハシ(高橋厚), バロック・スコラ哲学研究会(三田),   2016年03月26日
  • アリストテレス主義宇宙論における神的摂理の問題:アフロディシアスのアレクサンドロス、アヴェロエス、アルベルトゥス, アダム・タカハシ(高橋厚), ルネサンス研究協会ワークショップ,   2015年08月, 招待有り
  • Albert the Great’s Cosmic Theology and His Debt to Averroes, アダム・タカハシ(高橋厚), International Medieval Congress (Leeds),   2011年07月
  • Averroes and Albertus Magnus on the Cosmic Soul, アダム・タカハシ(高橋厚), Averroes’s Natural Philosophy and Its European Reception (Nijmegen),   2011年06月, 招待有り
  • The Transformation of Cosmology: The Case of Albert the Great, アダム・タカハシ(高橋厚), History of European Universities: Challenges and Transformations (Lisbon),   2011年04月
  • The Transformation of Aristotelian Cosmology: Albert the Great and Averroes, アダム・タカハシ(高橋厚), The British Society for the History of Science Postgraduate Conference (Manchester),   2011年01月
  • The Animation of the Heavens in Albert the Great’s De caelo et mundo, アダム・タカハシ(高橋厚), The History of Science Society Annual Meeting (Montreal) ,   2010年11月
  • Cosmic Theology and Biology: Albert the Great’s Reception of Averroes’s Long Commentary on Aristotle’s On the Heavens, アダム・タカハシ(高橋厚), ヴュルツブルク大学哲学研究所,   2009年11月
  • Heat, Celestial Intellect and Human Soul: The Physiological Cosmology of Albert the Great, アダム・タカハシ(高橋厚), The Soul: From the Aristotelian scientia de anima to Early Modern Psychology (Den Bosch),   2008年07月

競争的資金

  • 西欧自然哲学の成立・展開にたいするイスラーム哲学の影響の解明(課題番号:19K12934), 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究, 髙橋 厚

その他

  •   2019年03月, 海外文化研修(スロベニア)での学生引率, 東洋大学文学部主催の海外文化研究にて、中欧のスロベニアに六名の学生を引率し二週間滞在した。スロベニアのリュブリャナ大学の教員・学生たちとの交流の促進、日本文化の紹介等の業務に従事した。
  •   2019年01月, 知の〈アーカイブ〉の成立:写本研究を通して見える思想世界, 会議の企画・運営。哲学・科学・宗教を単に観念的なものとして扱うのではなく、手稿等の集積や伝播を通して学知の形成と展開を考える試み。
  •   2011年06月, Averroes’ Natural Philosophy and Its European Reception, I organized an academic conference on Averroes' impact on the development of the western medieval and Renaissance natural philosophy at Radboud University Nijmegen on 17-18 June 2011.

教育活動情報

担当経験のある科目

  • Philosophy (On the Immortality of Human Souls)(Course in English), 東洋大学・2019年通年
  • 西洋思想史(中世哲学), 早稲田大学・2019年秋学期
  • 科学思想史, 東洋大学・2019年通年
  • 哲学演習(スタンフォード哲学百科事典日本語版作成プロジェクト), 東洋大学・2018・2019年通年
  • 社会思想史(ルソーとミル), 東洋大学・2018・2019年通年
  • 地域文化研究(環地中海世界の文化史), 東洋大学・2018年通年
  • 哲学史(霊魂不滅の哲学), 東洋大学・2017・2018年通年
  • 哲学史(アウグスティヌスの哲学), 東洋大学・2017年通年
  • 哲学史(想像力の哲学), 東洋大学・2016年秋学期
  • 哲学(人間本性論:プラトンからライプニッツまで), 白百合女子大学・2016年通年