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朝倉 輝一アサクラ コウイチ

所属・担当
法律学科
現代社会総合研究所
井上円了研究センター
職名教授
メールアドレスasakura[at]toyo.jp ※[at]を@に書き換えて送信して下さい
ホームページURL
生年月日
Last Updated :2017/11/11

研究者基本情報

基本情報

    プロフィール:最近の活動
    単著:
    『討議倫理学の意義と可能性』法政大学出版局(2004年)。
    共著:
    『新版 医療倫理Q&A』関東医学哲学・倫理学会編 太陽出版(2013年)
    『哲学をしよう!』東洋大学編著 大成出版社(2012年11月)
    『看護学生のための生命倫理』丸善出版(2012年5月)
    『沖縄で学ぶ福祉老年学』学文社(2009年)
    『21世紀の人間論的課題 医療と人間』ナカニシヤ出版(2007年)(2011年)
    論文:
    「ハーバーマス・ロールズ論争再訪――『討議的正義か公正としての正義か』を超えて」、『東洋法学』第60巻第3号、pp.1(330)-22(309)、2017年3月
    「妥協とインテグリティ――医療における意思決定の問題」『東洋法学』第59巻第3号、pp.390(1)-373(18)、2016年3月
    「井上円了の後期思想――修身教会活動との関係から」『国際井上円了研究』3 2015年3月(井上円了研究助成)http://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/16144.pdf
    「哲学館事件後の教育方針と修身教会活動」『東洋通信2014特別号 通信教育部設置50周年記念号』 53-60 2014年12月
    「ケアにおける承認の問題―「ケア」における倫理性―」『東洋法学』 56(2) pp.320-301 2013年01月
    「討議倫理とサンデル」『東洋大学国際哲学研究センター(icrp)年報』第1号(2012年)
    “Discourse Ethics and Michael Sandel”,International Research Center of Philosophy,Toyo University Journal of International Philosophy No.1, pp.271-279
    「討議理論と妥協」東洋大学法学会編『東洋法学』第55号第2号,2012年

    翻訳:J.ハーバーマス『討議倫理』法政大学出版局(2007年)
    J.ハーバーマス『史的唯物論の再構成』法政大学出版局(2000年)

    琉球大学ヒトゲノム遺伝子解析研究倫理委員会・疫学研究倫理委員会(2008年10月から2010年3月まで)

    日本医学哲学・倫理学会 理事(2013年10月より)
    関東医学哲学・倫理学会 運営委員

学歴

  • 東洋大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻満期退学

学位

  • 博士(文), 東洋大学

所属学協会

  • 日本医学哲学倫理学会
  • 日本医学哲学倫理学会関東支部
  • 日本哲学会
  • 社会思想史学会
  • 日本カント協会

委員歴

  •   1998年 - 現在, 日本医学哲学倫理学会, 理事(2013年より)
  •   1997年 - 現在, 関東医学哲学・倫理学会, 運営委員
  •   2008年10月 - 2010年03月, 国立大学法人琉球大学, ヒトゲノム・遺伝子解析研究および疫学研究に関する倫理審査委員会

経歴

  •   2010年04月 - 現在, 法学部, 東洋大学, 教授
  •   2008年04月 - 2010年03月, 沖縄大学 , 人文学部

研究活動情報

研究キーワード

    井上円了・修身教会, 討議倫理・討議理論, ケア倫理, ターミナルケア, 尊厳死・安楽死, 人格の尊厳への等しい尊敬

論文

  • ハーバーマス・ロールズ論争再訪――「討議的正義か校正としての正義か」を超えて, 朝倉 輝一, 東洋法学, 60, (3) 1(330) - 22(309),   2017年03月
  • 妥協とインテグリティ―― 医療における意思決定の問題, 朝倉 輝一, 『東洋法学』, 59, (3) 390(1) - 373(18),   2016年03月
  • 科学・技術・テクノロジーとコミュニケーション的行為, 朝倉 輝一, 『東洋法学』, 58, (3) 270 - 251,   2015年03月
  • 井上円了の後期の思想について―修身教会活動との関係から, 朝倉 輝一, 『国際井上円了学会』, (3) ,   2015年03月
  • 哲学館事件後の教育方針と修身教会活動, 朝倉 輝一, 『東洋通信2014特別号 通信教育部設置50周年記念号』, 53 - 60,   2014年12月
  • 井上円了の修身教会活動, 朝倉 輝一, 『東洋法学』, 57, (3) 47 - 66,   2014年03月
  • ケアにおける承認の問題―「ケア」における倫理性―, 朝倉 輝一, 東洋法学, 東洋法学, 56, (2) 320 - 301,   2013年01月
  • 討議倫理とサンデル Discourse Ethics and Michael Sandel, 朝倉 輝一, 東洋大学国際哲学研究センター編『国際哲学研究』第1号 International Research Center of Philosophy,Toyo University Journal of International Philosophy No.1, (1) 119(271) - 127(279),   2012年03月31日
  • 討議理論と妥協, 朝倉 輝一, アサクラ コウイチ, Koichi Asakura, 『東洋法学』, 東洋法学, 55, (2) 314 - 300,   2011年12月
  • 「みなし末期」と「尊厳死」の間で――「福祉のターミナルケア」論争を振り返る, 朝倉 輝一, 日本医学哲学・倫理学会関東支部『医学哲学と倫理』, (8) 46 - 50,   2011年03月
  • 公共的理性使用をめぐるハーバーマスとロールズの対話, 朝倉 輝一, ASAKURA Kouichi, 沖縄大学人文学部福祉文化学科, 沖縄大学人文学部紀要, 沖縄大学人文学部紀要, 12, 35 - 49,   2010年03月31日
  • 道徳教育とケアと倫理, 朝倉 輝一, ASAKURA Koichi, 沖縄大学人文学部福祉文化学科, 沖縄大学人文学部紀要, 沖縄大学人文学部紀要, 11, 31 - 42,   2009年01月
  • ハーバーマスとフーコー 相互了解へのパラダイムチェンジと自己の自己への関係, 朝倉 輝一, 東洋大学大学院紀要, 東洋大学大学院紀要, 44, 125 - 138,   2007年
  • 看護ケアにおける良心と責任の問題, 朝倉 輝一, 医学哲学医学倫理学会編『医学哲学・医学倫理』, Annals of the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches of Medicine, (23) 43 - 53,   2005年10月
  • ケアの概念を深めるために(ワークショップ報告(第20回大会)), 朝倉 輝一, 医学哲学医学倫理, Annals of the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches of Medicine, (23) 131 - 134,   2005年10月
  • 「ケアリング・功利主義・対話的普遍性」, 朝倉 輝一, 『理想』 理想社, (675) 97 - 108,   2005年10月
  • 医療におけるケアと責任の倫理について, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部編『医療と倫理』, 医療と倫理, (5) 17 - 27,   2005年03月
  • 「医療におけるケアと責任の倫理について」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部編『医療と倫理』, (5) 17 - 27,   2005年03月
  • 「『公共性の構造転換』ハーバーマス」, 朝倉 輝一, 「現代思想』 青土社, 32, (11) 190 - 193,   2004年09月
  • 自己決定の虚構と囲い込みの狭間で--臓器移植問題にふれて (特集 自己決定論), 朝倉 輝一, 情況 第三期, 情況 第三期, 5, (5) 110 - 117,   2004年05月
  • 「自己決定の虚構と囲い込みの狭で」, 朝倉 輝一, 『情況』第3期 情況出版, 5, (3) 122 - 133,   2004年05月
  • 癒しとナショナリズム, 朝倉 輝一, 情況 第三期, 情況 第三期, 4, (9) 146 - 159,   2003年10月
  • 医療におけるケア概念と他者の問題, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会編『医学哲学医学倫理』, Annals of the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches of Medicine, (21) 55 - 70,   2003年10月
  • 『ハーバーマス研究 討議倫理学の可能性』博士(乙)論文, 朝倉 輝一, 東洋大学博士論文 博士 乙(文)第60号,   2002年03月
  • 「正義とケアについて」, 朝倉 輝一, 『東洋大学大学院紀要(文学研究科)』, (38) 102 - 90,   2002年02月
  • 「医療倫理と討議倫理, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部編『医療と倫理』, (3) 92 - 95,   2001年03月
  • 正義とケアについて--討議倫理学とケア倫理学の架橋のために, 朝倉 輝一, 東洋大学大学院紀要, 東洋大学大学院紀要, 38, 102 - 90,   2001年
  • 「『公共性の構造転換』再読」, 朝倉 輝一, 『東洋大学大学院紀要(文学研究科)』, (36) 158 - 148,   2000年02月
  • 医療コミュニケーションとしてのインフォームド・コンセント : 討議倫理学の立場から, 朝倉 輝一, 医学哲学医学倫理, 医学哲学医学倫理, (17) 32 - 41,   1999年10月
  • 「医療コミュニケーションとしてのインフォームド・コンセント――ディスクルス倫理学の立場から」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会編『医学哲学・医学倫理』, (17) 32 - 41,   1999年10月
  • 「ディスクルス倫理学におけるディスクルス原理と道徳原理」, 朝倉 輝一, 『東洋大学大学院紀要(文学研究科)』, (35) 126 - 116,   1999年02月
  • ハ-バ-マスにおけるコミュニケ-ション的行為と正統化の問題, 朝倉 輝一, 白山哲学, 白山哲学, p200 - 219,   1993年03月
  • ハ-バ-マスにおけるコミュニケ-ション的行為と正統化の問題 (第17回〔社会思想史学会〕大会記録) -- (自由論題), 朝倉 輝一, 社会思想史研究, 社会思想史研究, p112 - 117,   1993年

書籍等出版物

  • 『新版 医療倫理Q&A』
    関東医学哲学・倫理学会編 
    分担執筆「Q1-6 ケアは誰にでも平等にするべきか」太陽出版  2013年04月「Q1-6 ケアは誰にでも平等にするべきか」に対して「A 誰に対しても差別なくするべきである」と答え、続いて細かい小問に分かれている。「倫理は正義や幸福だけで説明できるか」に対しては「できない」、「ケアは自然な感情に任せるべきか」に対しては「任せるべきではない」、「公正ではないケアはあるか」に対しては「ありうる」と答え、さらにそれぞれ簡潔な説明が行われている。
  • 『看護学生のための医療倫理』
    盛永審一郎他編
    「リスボン宣言」「WHO憲章」「看護教育の歴史」「生殖技術」「不妊治療」「世界と日本のホスピス医療の歴史と現在・今後の展望」丸善出版  2012年05月
  • 『哲学をしよう』Ⅲ―5「死」
    朝倉 輝一、東洋大学編
    大成出版社  2011年11月
  • 『沖縄で学ぶ福祉老年学』第14章「死生学」
    朝倉 輝一、沖縄大学人文学部教授 金城一雄・同教授 國吉和子・同教授 山城寛・同准教授 西尾敦史・同教授 宮本晋一・同講師 玉木千賀子・同助教 村田真弓
    学文社  2009年11月10日
  • 『沖縄で学ぶ福祉老年学』
    朝倉 輝一
    分担執筆第14章「死生学」学文社  2009年11月
  • 『医療と生命』第12章「健康と病気 医療と文化」
    朝倉 輝一、京都女子大学准教授 霜田求/大阪歯科大学准教授 樫則章/慶應義塾大学准教授/藤田保健衛生大学准教授 佐藤労/近畿大学 黒瀬勉
    ナカニシヤ出版  2007年08月27日
  • 『医療と生命』第3章「医療におけるコミュニケーション」
    朝倉 輝一、京都女子大学准教授 霜田求/大阪歯科大学准教授 樫則章/慶應義塾大学准教授/藤田保健衛生大学准教授 佐藤労/近畿大学 黒瀬勉
    ナカニシヤ出版  2007年08月27日
  • 医療と生命
    霜田 求, 樫 則章, 奈良 雅俊, 朝倉 輝一, 佐藤 労, 黒瀬 勉
    ナカニシヤ出版  2007年
  • 討議倫理
    Habermas Jürgen, 清水 多吉, 朝倉 輝一
    共訳法政大学出版局  2005年
  • 『ケアの生命倫理』第8章「終末期の患者像について」
    朝倉 輝一、東洋英和女学院大学教授 平山正実/大阪府立大学看護学部 勝山貴美子/大阪薬科大学 薬学部 松島哲久/自治医科大学医学部教授 加藤直克/大阪府立大学看護学部准教授 和田恵美子/首都医校 浜田正/虎の門病院勤務 本堂奈緒子
    日本評論社  2004年04月
  • 『討議倫理学の意義と可能性』
    朝倉 輝一
    法政大学出版局  2004年02月
  • 討議倫理学の意義と可能性
    朝倉 輝一
    法政大学出版局  2004年
  • ケアの生命倫理
    平山 正実, 朝倉 輝一
    日本評論社  2004年
  • 史的唯物論の再構成
    Habermas Jürgen, 清水 多吉, 朝倉 輝一
    法政大学出版局  2000年
  • 『図解 哲学のことが面白いほどわかる本』第2章2「コミュニケーション」
    朝倉 輝一、首都医校 浜田正編著
    中継出版  1999年12月
  • カント : イラスト版
    Want Christopher, Klimowski Andrzej, 朝倉 輝一
    現代書館  1999年
  • ラカン : イラスト版
    Leader Darian, Groves Judy, 朝倉 輝一
    単訳現代書館  1997年
  • 『よくわかる「哲学の世界」』[20]「ハーバーマス」
    朝倉 輝一、首都医校 浜田正編著
    山下書店  1996年09月

講演・口頭発表等

  • 意思決定における妥協の問題, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会第34回(新潟)大会,   2015年11月08日, 日本医学哲学・倫理学会, 我々の日常生活においても、あるいは政府間の外交交渉においても、妥協は対立・葛藤の平和的解決の機能を果たしている。しかし、妥協に関して人はアンビヴァレンツな態度をとることもまた一般的なことであろう。すなわち、一方では、妥協は何らかの相互的な歩み寄り・譲歩を意味しており、問題の平和的解決という肯定的な評価を含んでいる。他方、妥協は反対すべきものへの屈服を受け入れ、自己もしくは自己が属する集団の理想や自己理解を相手に対して譲歩し、結果として自己の名誉や自己理解を汚すもしくは貶めるという否定的な評価もまた含んでいる。いずれにせよ、道徳的な評価をはらんでいるのである。このようにみてくると、妥協とは、積極的に望まれているわけではないが、誰もが現実に行っていたり、望むと望むとにかかわらず必要とも受け止められている特徴をもっていることが分かる。 多様な価値観や利害が対立・葛藤する多元社会に生きる我々が、何らかの普遍的な道徳原理に訴えることによって直面する対立・葛藤に常に一義的な解決を与えることが望みえないのであれば、妥協は問題解決の有力な手段として本格的に検討されるべきではないだろうか。ただし、この問題の検討のためには、非常に曖昧な妥協概念の分析が必要であるばかりか、妥協が果たす役割やありうべき妥協のあり方を検討しなければならない。その際、インテグリティが重要なキー概念となる。
  • 「「再生医療における哲学的・倫理的・法的問題」, 朝倉 輝一, 関東医学哲学・倫理学会,   2013年04月07日, 患者由来のiPS細胞には患者本人の遺伝情報が含まれている。病気の解明や創薬のために作ったiPS細胞の管理や研究結果の取り扱い、細胞提供の際のインフォームド・コンセントも問題となるだろう。このように、「多能性や全能性を持つ細胞を人為的に作り出すことによって、ヒトの生命を操作する」ことが孕む、哲学的・倫理的・法的問題について学際的な議論が要求されている。
  • 「高齢者医療と自己決定」, 朝倉 輝一, 関東医学哲学・倫理学会,   2012年04月01日, 胃ろうの造設や継続の是非、end of life careに見られるような末期ガンだけに限定されない終末期医療と尊厳死や安楽死の是非、あるいはアンチ・エイジングのような技術を認知症患者などに応用する問題など、高齢社会から次第に超高齢社会を迎えつつある現在、高齢者の医療においてこれまで以上に様々な問題が浮上してきている。我々は、高齢社会における自己決定の問題を考えなければならない。
  • みなし末期と尊厳死の間で, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部,   2010年12月05日, 福祉のターミナルケア論争における重要な論点として「みなし末期」か「尊厳死」かという問題があった。この論争を振り返ながら、その背景思想となっている「三世代モデル」や「健康転換」の内実を論じる。
  • ハーバーマスと討議倫理, 朝倉 輝一, 東洋大学白山哲学会,   2010年10月23日, 1.討議倫理学(Diskursethik):規範概念としての「了解」のパラダイムへ。2.討議倫理学の医療倫理への適用例。3.『人間の将来とバイオエシックス』。4.サンデル『The Case against perfection』(2007)。サンデルの「被贈与性(giftedness)」概念とハーバーマス批判の有効性を検討した。
  • 福祉のターミナルケア論争を振り返る, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会,   2010年10月16日, 1998年から2001年ごろまで『社会保険旬報』誌上を中心にいわゆる「福祉のターミナルケア」をめぐる論争があった。対立点はいわゆる「みなし末期」と「限定医療」を中心としていた。では、この論争に孕まれていた問題点はこれらガイドライン策定等によって解決を見たのであろうか。この論争には人間観・高齢者観の変更がはらまれていることを指摘する。
  • 「テクノロジー・倫理・公共性」, 朝倉 輝一, 社会思想学会,   2006年10月, ハーバーマスは近著『人間の将来とバイオエシックス』で、いわゆるバイオエシックス(あえて「生命倫理」は使わない)におけるクローン胚作成や遺伝子操作などの生命・遺伝子工学とそれがもたらす新たな優生思想の危険を指摘しながら、同時に公共的意思決定に形而上学的前提を持ち込むことの不毛と合意形成失敗を見て取っている。他方、テクノロジーを組み込むことで批判理論はさらに豊かになるとフィーンバーグは提唱する。ハーバーマスとフィーンバーグを取り上げながら、テクノロジーと批判理論のあり方を検討する。
  • 「説明」と「同意」の間  「理解」をめぐる考察, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会,   2006年10月, 「医師と患者 説明と同意の間に『理解』を」という新聞記事では担当医とのコミュニケーション不足から不安に陥ったこと、ホームページで知った医師とメールでやり取りするなかで次第に不安が解消されていった自身の経験を踏まえて、「説明」と「同意」の間に「納得」や「理解」が生まれることがインフォームド・コンセントの核心だと述べている。これまでは「説明されたこと」がそのまま「理解」になり「同意」へと直結しているような事態がそれと気付かれぬまま放置され、弊害を生んでいる。「説明」と「理解」に関して哲学上の論争を振り返りながら、医療における説明と理解・納得、さらには同意という一連のあり方を探ることにする。
  • 「テクノロジーと批判理論」, 朝倉 輝一, 社会思想史,   2005年10月, ハーバーマスは、コミュニケーション行為論および討議倫理学において、科学技術・テクノロジーを社会から独立で中立であると位置づけるため、今日のテクノロジーが引き起こす様々な諸問題に有効な対応ができないでいる。テクノロジーは社会から独立で中立な営みでもなければ、単に人間を加工の対象としてせきたてる装置なのでもない。ハーバーマスの問題点は、本質が汎通的・超歴史的で純粋な抽象物に還元されることもなければ、あらかじめ専門家と素人、制作者と使用者といった区別が固定されているわけでもないことに気付いていない点である。主体や解釈さえ、テクノロジーに関わり変革していく中で形成されることを、テクノロジーと社会との具体的なかかわりを通して検討する。
  • 「ケアにおける良心と責任の問題」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会,   2004年10月, ケアの問題の中で良心的拒否と責任の所在をめぐるディレンマについて考察する。良心的拒否の事例を参考に、良心に訴えかけるということはどのようなことか、それが正当とみなされる場合はあるのか、あるとすればそれはどのような条件が必要か、また、管理者は何をもって良心的拒否として認めるか、良心的拒否をいかに扱うべきか、そのためには必要な処遇にはどのようなものがありうるかを考える。
  • 「討議倫理学について」, 朝倉 輝一, 東洋大学白山学会,   2004年10月, 「クローン人間問題」に対するハーバーマスの問題提起を参考に、討議倫理学の生命倫理への応用の有効性を考える。ハーバーマスは、当事者のパースペクティヴを取り入れることで、帰責能力の反省が弱められると指摘する。クローン人間問題をクローン人間当事者の観点からクローン人間作成に反対する論拠の合理性を検討する。
  • 「医療におけるケアと他者の問題」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会,   2003年10月, 今日、ケア提供は病院その他の組織に従属し、かつ臨床場面における問題に対してほとんど決定権を有しないナース達にって行なわれていることを踏まえれば、これまでの抽象的な権利主体の自己決定権行使モデルでは、ケアや看護の倫理は捉え切れないことを論じる。むしろ、組織における権力関係など関係の強度やその生成を視野に収めつつ、ケアの受け手を具体的な他者として捉え直す必要があることを論じた。
  • 「人間の終焉とケア概念」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部,   2002年07月, 構造主義の登場以来、いわゆる「人間なるもの」の終焉が叫ばれて久しいが、医療、特にケアにおける「人間なるもの」の見直しをはかる。ケア提供者もケアの受け手も、「抽象的な」主体ではなく、コンテクスチュアルな状況に埋め込まれた具体的な主体であり、各々を関係の束ないし関係の強度として捉え直すことによって、逆にこの関係の関係の傷つきやすさ(Verletztbarkeit:vulnerability)に着目できることを論じた。
  • 「ケア概念の歴史のために」, 朝倉 輝一, 日本医学哲学倫理学会関東支部,   2001年07月, 1982年以来コールバーグ・ギリガン論争依頼大きく注目されるようになったケア概念について、その歴史的変遷と討議倫理学における正義とケアの架橋の可能性を論じた。クラ(CURA)の神話、ソクラテスの魂の気遣い、『ファウスト』、キルケゴール、エリクソン、ハイデガー、メイヤロフ、ノディングズ、さらにはキリスト教における歓待(hospital)、また医療におけるケアの理解の歴史を、『バイオエシックス百科事典』を手掛かりに考察した。
  • 「ハーバーマスとロ-ルズの対話」, 朝倉 輝一, 東洋大学白山哲学会,   1999年10月, 『正義論』のロ-ルズが『Political Liberalism』で、「重なり合う合意(overlapping consensus)」を強調するのに対して、討議(Diskurs)倫理学のハーバーマスがロ-ルズの選択はカント的普遍主義の放棄と共同体主義への妥協を意味すると批判した論争の考察。討議倫理学を正義と連帯の架橋の可能性、ないし現代における反省的判断力の問題として評価する。

受賞

  •   2007年10月, 日本医学哲学・倫理学会, 日本医学哲学・倫理学会学会賞, 『討議倫理倫理学の意義と可能性』

競争的資金

  • 急性期病院の医療従事者に対する対象者のくらしを見据えたケアのための多職種連携 教育, 日本学術振興会, 平成28年度(2016年度) 基盤研究(C)(一般), 勝山貴美子, 2025 年に向け、限られた資源の効率的・効果的な医療や地域への配分のために「医療サービス 提供体制の効率化・重点化」、「地域包括ケアシステムの構築」が推し進められている。病床機 能報告制度などにより、データに基づき医療機関の機能分化が促進されている。急性期病院が医 療従事者による手厚い治療・サービスの重点・集中化を通じて、平均在院日数を短縮すると期待 される一方で、急性期から慢性期へ移行する患者の医療提供経験の不足、患者のくらしを見据え ることの理解など人材育成に関する問題が生じている。本研究は、急性期病院に勤務する医療従 事者に対する対象者のくらしを見据えたケアのために必要な人材育成上の課題を明確にし、多職 種連携教育の手法を用いた教育プログラムを構築することである。
  • 『討議倫理学の意義と可能性』, 日本学術振興会, 平成15 年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費), 朝倉 輝一
  • 井上円了研究の中でも手薄な円了の修身教会活動について、特に『修身教会雑誌』を中心に読み解くことを通じて円了の後期の思想の解明を主眼とする研究。, 井上円了記念研究助成金(研究の助成), 朝倉 輝一
  • 日本学術振興会 平成15年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)学術図書刊行助成(課題番号155029), 科学研究費 研究成果公開促進費(学術図書), 朝倉輝一, 『討議倫理学の意義と可能性』法政大学出版局より2004年2月刊行

教育活動情報

担当経験のある科目

  • 生命倫理, 国立看護大学校
  • 倫理学, 沖縄大学
  • 道徳教育の研究, 沖縄大学
  • 哲学, 成田赤十字看護学校