研究者総覧

角田 伸代 (ツノダ ノブヨ)

  • 食環境科学部健康栄養学科 教授
メールアドレス: tsunoda001toyo.jp
Last Updated :2024/04/06

研究者情報

学位

  • 博士(栄養学)(徳島大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 60337483

J-Global ID

研究キーワード

  • 魚油   インスリン感受性   インクレチン   DPP4   生活習慣病   n-3系多価不飽和脂肪酸   糖・脂質代謝異常   

研究分野

  • ライフサイエンス / 栄養学、健康科学

経歴

  • 2014年04月 - 現在  JR東京総合病院栄養管理室テンポラリースタッフ
  • 2012年 - 現在  国立長寿医療研究センター老化制御研究部流動研究員
  • 2015年04月  東洋大学食環境科学部健康栄養学科教授
  • 2002年04月 - 2012年03月  城西大学薬学部医療栄養学科講師
  • 2001年04月 - 2003年03月  城西大学薬学部医療栄養学科助手
  • 2000年09月 - 2001年03月  ベーカー医学研究所(メルボルン)
  • 1995年04月 - 2000年08月  国立健康・栄養研究所臨床栄養部

学歴

  • 1992年04月 - 1994年03月   女子栄養大学大学院   栄養学研究科栄養学専攻
  • 1988年04月 - 1992年03月   徳島大学   医学部栄養学科   School of Nutrition

所属学協会

  • 日本臨床スポーツ医学会   日本脂質栄養学会   日本静脈経腸栄養学会   日本栄養・食糧学会   日本栄養改善学会   日本病態栄養学会   日本肥満学会   日本糖尿病学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 栄養科学シリーズ NEXT 新・臨床栄養学
    角田伸代 (担当:共著範囲:)講談社 2016年01月

講演・口頭発表等

MISC

  • フェヌグリーク及びその含有成分が糖脂質代謝関連遺伝子に与える影響
    渥美 奈緒子; 村木 悦子; 山口 絵美; 木戸 佳奈子; 角田 伸代; 千葉 大成; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 64回 85 -85 2010年05月
  • 加藤 勇太; 江端 みどり; 村木 悦子; 角田 伸代; 中島 啓; 加園 恵三 日本臨床栄養学会雑誌 31 (1-2-3) 57 -67 2010年03月
  • 減量期の魚油摂取におけるウェイトサイクリングへの影響
    和久津 昌紀; 角田 伸代; 村木 悦子; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 12 (5) 169 -169 2009年12月
  • 魚油に含まれるパルミトオレイン酸(C16:1)の糖・脂質代謝改善作用に対する役割
    柴 祥子; 角田 伸代; 村木 悦子; 園田 麻里子; 譚 淑儀; 藤原 葉子; 池本 真二; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 12 (5) 193 -193 2009年12月
  • Sachiko Shiba; Nobuyo Tsunoda; Etsuko Muraki; Phyllis S. Y. Tam; Mariko Sonoda; Yoko Fujiwara; Shinji Ikemoto; Keizo Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S46 -S46 2009年08月
  • Etsuko Muraki; Emi Yamaguchi; Nobuyo Tsunoda; Hiroshige Chiba; Keizo Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S45 -S45 2009年08月
  • Nobuyo Tsunoda; Mitsuki Numajiri; Etsuko Muraki; Keizo Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S47 -S47 2009年08月
  • Masaki Wakutsu; Nobuyo Tsunoda; Etsuko Muraki; Keizou Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S46 -S47 2009年08月
  • Akiko Takumi; Etsuko Muraki; Yasuyuki Oshima; Yuki Nakano; Junji Shono; Shohei Hoshino; Nobuaki Tsuge; Toshihiko Narukami; Nobuyo Tsunoda; Hiroshige Chiba; Keizo Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S46 -S46 2009年08月
  • Naoko Atsumi; Etsuko Muraki; Yasuyuki Oshima; Yuuichi Asaka; Nobuyo Tsunoda; Hiroshige Chiba; Keizo Kasono CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS 160 S46 -S46 2009年08月
  • フェヌグリーク投与による耐糖能への影響
    村木 悦子; 千葉 大成; 大島 康之; 匠 暁子; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 63回 93 -93 2009年05月
  • 苦味低減化フェヌグリークの生活習慣病への影響
    匠 暁子; 村木 悦子; 大島 康之; 千葉 大成; 中野 雄喜; 正野 仁慈; 星野 彰平; 柘植 信照; 鳴神 寿彦; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 63回 144 -144 2009年05月
  • 水素添加魚油が肝臓及び脂肪組織における脂質代謝とインスリン感受性に与える影響
    柴 祥子; 角田 伸代; 譚 淑儀; 園田 麻里子; 村木 悦子; 藤原 葉子; 池本 真二; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 63回 168 -168 2009年05月
  • 魚油の糖・脂質代謝改善効果に対するペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体(PPARs)の影響
    和久津 昌紀; 角田 伸代; 村木 悦子; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 63回 168 -168 2009年05月
  • 脂肪摂取の基礎と臨床 魚油の作用に対するPPARsとSREBP1-cの関連性
    和久津 昌紀; 角田 伸代; 村木 悦子; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 11 (5) 96 -96 2008年12月
  • 魚摂取または魚油サプリメント摂取が糖・脂質代謝に与える影響の比較検討
    岡村 知広; 青木 匡; 吉田 明日香; 村木 悦子; 角田 伸代; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 11 (5) 132 -132 2008年12月
  • 角田 伸代 榮養學雑誌 66 (5) 46 -46 2008年09月
  • 医療施設におけるEBN・マネジメントの概念に基づく効率的な栄養管理・食事設計
    加藤 勇太; 江端 みどり; 村木 悦子; 角田 伸代; 中島 啓; 加園 恵三 New Diet Therapy 24 (2) 224 -224 2008年09月
  • 栄養療法導入後のメトホルミン投与が肝臓及び脂肪組織に与える影響
    佐藤 しのぶ; 村木 悦子; 江端 みどり; 大竹 一男; 角田 伸代; 小林 順; 加園 恵三 糖尿病 51 (Suppl.1) S -95 2008年04月
  • 糖尿病モデルマウスを用いた食事療法に関する研究 食事中脂肪酸比率の相違における検討
    岡村 知広; 柴 祥子; 村木 悦子; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 62回 205 -205 2008年04月
  • 糖・脂質代謝及びインスリン感受性に影響する魚油成分の検討
    柴 祥子; 角田 伸代; 園田 麻里子; 村木 悦子; 池本 真二; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 62回 239 -239 2008年04月
  • 医療施設における栄養管理・食事設計の標準化とQuality Controlのためのシステム構築に関する検討
    加藤 勇太; 江端 みどり; 村木 悦子; 角田 伸代; 中島 啓; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 62回 299 -299 2008年04月
  • 脊髄損傷者における腕時計型行動識別計(ViM)を用いた日常の生活活動量の評価の検討
    小田 浩之; 池本 真二; 角田 伸代; 岡 純; 佐久間 肇; 樋口 幸治; 北畠 義典; 江川 賢一; 池川 繁樹; 稲山 貴代 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 62回 243 -243 2008年04月
  • 桂皮熱水抽出物が脂肪細胞の糖及び脂質代謝に与える影響
    沈 燕; 村木 悦子; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本薬学会年会要旨集 128年会 (3) 153 -153 2008年03月
  • 内山 久子; 角田 伸代; 横瀬 道絵 国立障害者リハビリテーションセンター研究紀要 (29) 85 -91 2008年
  • 魚油はウェイトリバウンドが引き起こす脂肪肝を抑制する
    餅 康樹; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 10 (4) 492 -492 2007年11月
  • ストレス状況下における魚油の多量摂取が生体に与える影響 物理的ストレスと心理的ストレスの比較検討
    清酒 正圭; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 10 (4) 494 -494 2007年11月
  • 食餌誘導性肥満マウスにおける魚油およびしそ油によるアレルギーの食餌療法
    瓜本 光隆; 角田 伸代; 柴 祥子; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 10 (4) 495 -495 2007年11月
  • 医療施設での「日本人の食事摂取基準2005年版」に基づく「軟菜食」の食事設計と栄養管理のあり方の検討
    加藤 勇太; 江端 みどり; 横沢 愛; 村木 悦子; 角田 伸代; 中島 啓; 加園 恵三 New Diet Therapy 23 (2) 232 -232 2007年10月
  • 減量時における魚油の影響についての検討
    和久津 昌紀; 餅 康樹; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 肥満研究 13 (Suppl.) 215 -215 2007年09月
  • アレルギーと肥満の関連性に関する検討
    里見 麻利子; 瓜本 光隆; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 小林 順; 横田 千津子; 中野 裕史; 小川 郁夫; 加園 恵三 肥満研究 13 (Suppl.) 274 -274 2007年09月
  • ストレス状況下における魚油摂取量の違いが生体に与える影響 物理的ストレスにおける検討
    清酒 正圭; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 101 -101 2007年04月
  • メトホルミン及び栄養療法による生活習慣病改善効果への影響 薬物療法導入時期が栄養療法に及ぼす影響
    佐藤 しのぶ; 村木 悦子; 角田 伸代; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 103 -103 2007年04月
  • 糖尿病モデルマウスを用いた食事療法に関する研究 油脂の種類および摂取量の相違における検討
    角田 伸代; 岡村 知広; 梅崎 友美; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 103 -103 2007年04月
  • アニス投与による生活習慣病予防効果の検討
    神成 真代; 村木 悦子; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 107 -107 2007年04月
  • 桂皮熱水抽出物がインスリン分泌に与える影響
    沈 燕; 村木 悦子; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 108 -108 2007年04月
  • フェヌグリークシード投与によるインスリン抵抗性改善効果の検討
    村木 悦子; 千葉 大成; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 108 -108 2007年04月
  • 医療施設における新しい食事設計と評価のあり方についての検討
    加藤 勇太; 江端 みどり; 関口 裕美; 松澤 瑞恵; 横沢 愛; 村木 悦子; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 134 -134 2007年04月
  • ウェイトリバウンドに及ぼす魚油の影響についての検討
    餅 康樹; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 203 -203 2007年04月
  • 肥満におけるアレルギー発症へのレプチンの関連性についての検討
    瓜本 光隆; 角田 伸代; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 61回 218 -218 2007年04月
  • メトホルミン及び栄養療法による脂質代謝への影響
    佐藤 しのぶ; 村木 悦子; 角田 伸代; 江端 みどり; 加園 恵三 日本薬学会年会要旨集 127年会 (3) 102 -102 2007年03月
  • Fenugreek seeds投与による脂質代謝への影響
    村木 悦子; 松岡 知里; 千葉 大成; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本薬学会年会要旨集 127年会 (2) 170 -170 2007年03月
  • 糖尿病モデルマウスを用いた糖尿病食事療法に関する研究 炭水化物と脂質の比率及び脂肪酸の種類の検討
    岡村 知広; 梅崎 友美; 村木 悦子; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 9 (4) 448 -448 2006年11月
  • メトホルミン及び栄養療法による生活習慣病改善効果への影響 投与量の検討
    佐藤 しのぶ; 村木 悦子; 小林 奈保子; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本病態栄養学会誌 9 (4) 509 -509 2006年11月
  • メトホルミン及び栄養療法による生活習慣病改善効果に及ぼす影響
    佐藤 しのぶ; 村木 悦子; 及川 璃奈; 松岡 知里; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 60回 164 -164 2006年04月
  • フェヌグリークシード投与による生活習慣病予防に及ぼす影響
    村木 悦子; 松岡 知里; 及川 璃奈; 佐藤 しのぶ; 千葉 大成; 江端 みどり; 角田 伸代; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 60回 167 -167 2006年04月
  • 魚油含有量の相違によるインスリン抵抗性改善のメカニズムに関する検討
    梅崎 友美; 角田 伸代; 清酒 正圭; 餅 康樹; 渡邉 香織; 村木 悦子; 江端 みどり; 加園 恵三 日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 60回 244 -244 2006年04月
  • 角田伸代; Fujikane Yuko; 金 賢珠; 江端みどり; 池本真二 城西大学薬学部紀要 24 57 -57 2004年01月
  • 池本 真二; 角田 伸代; 江端 みどり; 東口 みづか 城西大学薬学部紀要 24 58 -58 2004年01月
  • 江崎治; 池本真二; 笠岡(坪山)宣代; 角田伸代; 池田仁子; 下川晃彦; 加藤美雪; LANE M D; JIANG M-S 創薬等ヒューマンサイエンス研究 平成12年度 国際共同研究事業研究報告書 2001年
  • 江崎治; 池本真二; 角田伸代; 下川晃彦; 加藤美雪; LANE M D; COOKE D; JIANG M-S 創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業国際共同研究報告 平成10年度 2000年
  • 江崎治; 池本真二; 笠岡(坪山)宜代; 角田伸代; 下川晃彦; 加藤美雪; LANE M D; COOKE D; JIANG M-S 創薬等ヒューマンサイエンス総合研究推進事業国際共同研究報告 平成11年度 2000年
  • 江崎 治; 角田 伸代 医学のあゆみ 184 (6) 503 -506 1998年02月
  • O Ezaki; N Tsunoda; K Maruyama; S Ikemoto ATHEROSCLEROSIS 134 (1-2) 34 -34 1997年10月
  • S Ikemoto; M Takahashi; N Tsunoda; K Maruyama; H Itakura; O Ezaki DIABETES 45 632 -632 1996年05月

受賞

  • 2008年09月 日本栄養改善学会 奨励賞
     
    受賞者: 角田伸代

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 角田 伸代
     
    本研究では、糖尿病食事療法の科学的根拠構築を目的とし、in vitroおよびマウス膵臓β細胞細胞株(MIN6)にて、脂肪酸がDPP4活性に及ぼす影響について検討した。脂肪酸、中でもDHAおよびEPAは直接的DPP4活性阻害作用を有することに加え、膵臓β細胞においてもDPP4活性阻害作用を有していることが示唆された。そのため、DHA、EPAのような強いDPP4活性阻害作用を示す脂肪酸は、単独、もしくはDPP4阻害薬との併用で、DPP4活性上昇の抑制を介したインスリン分泌の改善、血糖コントロールに有効である可能性を明らかにできた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 稲山 貴代; 岡 純; 角田 伸代; 秦 希久子; 辰田 和佳子
     
    障がい者の健康づくりにおいては,個人要因の他に,外部要因である社会環境との関連を明らかにし,支援的な地域づくりをすすめることが望まれる。肢体不自由者への支援では,褥瘡,骨粗鬆症,排泄などの障害特有の健康・栄養状態に関する情報,栄養課題解決のための食物摂取や食行動に関連した情報,受傷後の入院時ならびに慢性期の医療機関での食教育や食情報の提供などの環境整備が必要である。食環境に対する認知は,健康関連QOLと食関連QOLでは関連項目が異なり,目標によって環境整備のアプローチを変える必要がある。地域での障がい者への健康支援では,若年者と高齢者ではヘルスコミュニケーションが異なる可能性がある。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2012年 -2014年 
    代表者 : 角田 伸代
     
    魚油には、体重増加抑制、血中脂質低下作用、脂肪肝改善作用などの多岐にわたる効能が知られるが、その機序はいまだ明確ではない。魚油の主成分であるEPA、DHAは、小腸のGPR120を受容体のひとつとしていることが知られる。一方、GLP-1も、小腸のGPR120を介して分泌され、魚油と似通った効能を有する。GPR120をノックアウトした報告では、GLP-1の分泌低下と肥満が生じ、この受容体が食事性油脂のセンサーとして働き、身体のエネルギー状態をコントロールしていることを示唆している。また、魚油を多量摂取している人では、DPP4阻害薬の効きがよいとの報告やEPA、DHA摂取によって脂肪から分泌されるDPP4が低下するとの報告もある。よって、魚油の作用機序にGLP-1が関与している可能性あり、近年使用頻度の高まっているDPP4阻害薬と魚油との相互作用が示唆される。そこで本研究では、魚油の作用機序に及ぼすインクレチンの役割について検討を行うことを目的とした。まず、上部消化管および下部消化管のプライマリー細胞を用い、脂肪酸添加によるインクレチン分泌への影響を検討しようと試みたが、実験系が上手く立ち上がらず明確な結果を得ることができなかった。そこで次に、DPP4活性に及ぼす脂肪酸の影響をin vitro系で検討した。DPP4に各種脂肪酸を添加したところ、パルミチン酸、リノール酸、DHA、EPAの順にDPP4阻害活性が高値を示し、パルミチン酸以外では濃度依存性が認められた。また、EPAとDPP4阻害剤を同時添加したところ、相加効果が認められた。これらの結果から、EPA、DHAは高いDPP4阻害活性を有しており、魚油の作用機序の一因である可能性が示唆された。また、DPP4阻害剤の効きをEPAによって高められる可能性も示された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 稲山 貴代; 池本 真二; 角田 伸代; 岡 純; 秦 希久子
     
    社会参加を果たすことができている自立/自律した脊髄損傷や肢体不自由の成人を対象に,横断的質問紙調査によって栄養・食生活に関する包括的評価を行った。健常者を対象とした先行研究と比較して,食生活は概ね良好であること,性・年齢階層でみると女性,高齢者で良好であり,脊髄損傷者では損傷レベルによる食生活上の大きな差異はみられないことを明らかにした。食関連QOL(食生活満足度)や主観的健康感は,野菜,副菜の摂取,食生活に気をつける行動,食卓での会話などが関連していた。自立/自律した脊髄損傷者や肢体不自由者の食生活ガイドは,このような個人要因や周囲からの支援の有無がキーワードになる。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 加園 恵三; 竹之内 康広; 角田 伸代; 野部 浩司
     
    本研究では、n-3系多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)、1価不飽和脂肪酸(パルミトオレイン酸)が血管内皮細胞のNO産生や血管の弛緩反応に及ぼす効果とその機序について、2型糖尿病・肥満モデルマウス(KK-Ay)を用いて、ex vivoおよびin vitroで検討する。7 週齢の雄性KK-Ayマウスに飼料(AIN-93G)を 8 週間与え、その後、一部に、EPA (200mg/day/匹)を 4 週間経口投与した。同週齢の C57Bl/6J 雄性マウスまたはAIN-93G のみを飼料としたKK-Ayマウスを対照とし、以下の結果を得た。1) KK-Ayマウスは、C57Bl/6Jマウスに比べ、空腹時血糖・インスリン値が上昇したが、EPA 投与により減少傾向が見られた。2) KKAy マウスから摘出した胸部大動脈は、C57Bl/6J マウスに比べて、nitroprusside sodium(NO ドナー)による内皮非依存性弛緩反応は変化しなかったが、acetylcholine 及び clonidine による内皮依存性弛緩反応が減弱した。EPA 投与により内皮依存性弛緩反応に改善傾向が見られた。3) 摘出胸部大動脈に EPAを累積投与したところ、弛緩反応が見ら、NO 合成酵素阻害薬(L-NNA)の前処置で、弛緩反応が減弱した。以上より、KKAy マウスでは血管内皮細胞のNO の産生低下やバイオアベイラビリティーの低下があり、EPA投与 により内皮機能障害が改善する事が示唆された。機序として、EPA 投与によるインスリン値、血糖値減少→インスリン抵抗性改善→血管内皮機能障害軽減、が示唆された。また、EPAによる弛緩反応は、L-NNA で完全には消失せず、EPA の代謝物であるPGI3、PGI2なども関与する可能性が示唆された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 加園 恵三; 角田 伸代; 村木 悦子
     
    (1)マウスにおいて魚油はウェイトリバウンドによる体重増加および肝臓への脂肪蓄積を抑制する。魚油のウェイトリバウンドに及ぼす影響についてKK-Ayマウスを用いて検討した。この結果、リバウンドによる体重増加期の魚油摂取は、体重増加と肝臓への脂肪蓄積を抑制することが判明した。肝臓への脂肪蓄積抑制の機序として、肝臓での脂肪酸合成の抑制、脂肪分解や脂肪酸酸化の亢進および肝臓からのリポタンパク質分泌の正常化が関与すると考えられた。(2)マウスの食餌誘発性糖・脂質代謝における魚油のperoxisome proliferator-activated receptors(PPARs)非依存性の作用。この実験結果から、魚油はPPARs(PPAR-αおよびPPAR-γ)非依存性の機序により、血清および肝臓中脂質を減少させることが判明した。また、糖代謝に関しては、食餌に含まれる脂質の種類によりPPARs antagonistsの作用が異なる(逆方向になる)ことも判明した。(3)魚油中の不飽和脂肪酸が血清、肝臓および脂肪組織における適正な脂肪分布に関与する。魚油と魚油を水素化することにより、不飽和脂肪酸を同じ炭鎖長の飽和化脂肪酸に変化させた油脂を用いて、糖・脂質代謝に及ぼす不飽和脂肪酸の役割を検討した。その結果、魚油中の不飽和脂肪酸が血清、肝臓および脂肪組織における脂質分布の適正化に関与することが判明した。また、水素化した魚油食でも耐糖能が悪化しなかったことの理由として、肝臓や脂肪組織で合成された一価不飽和脂肪酸(C16:1,C18:1)が関与すると考えられた。(4)高脂肪食下のマウスにおけるパルミトオレイン酸およびエイコサペンタエン酸の脂質代謝調節作用高脂肪食下のマウスに魚油に服われるの主要な構成要素であるパルミトオレイン酸を経口投与し、糖・脂質代謝に及ぼす影響を検討した。この結果、高牛脂食によって誘発された脂質代謝異常を比較的少量のパルミトオレイン酸を経口投与することにより、同量のエイコサペンタエン酸と同程度改善した。よって、魚油中のパルミトオレイン酸はエイコサペンタエン酸と並ぶ脂質代謝の主要な調節因子であると考えられた。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 角田 伸代
     
    肥満、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病は増加の一途をたどっており、その発症機序の解明と予防法の開発が待たれている。動物性脂肪量の増加が生活習慣病の発症の一因であることから、油脂の質(脂肪酸組成)に関する研究が盛んに行われている。魚油には、抗肥満、耐糖能改善効果のあることが明らかにされているが、一方で、高度不飽和脂肪酸の過酸化の問題があり、魚油を多量に摂取した場合には、肝臓中の過酸化脂質濃度が増加することが報告されている。しかし、魚油含量の違いによる生体内における過酸化脂質生成量の違いや過酸化脂質の脂肪組織、筋肉、肝臓に及ぼす影響については検討されていない。そこで、これまで我々は、食餌中の魚油含量を変化させ、肝臓中過酸化脂質量との関連を検討してきた。脂肪エネルギー比10%、30%、50%という異なる魚油含量の餌をC57BL/6Jマウスに摂取させ、肝臓中過酸化脂質量を調べたところ、魚油含量が多くなるに従って増加した。一方、魚油含量が増加するに従って、空腹時における血中インスリン値は低下したが血糖値は変化しなかった。しかし、摂食時のインスリン値は空腹時と同様に低下したが血糖値も上昇した。また、魚油含量50%においては、膵臓からのインスリン分泌は減少し、血中アディポネクチン値も低下した。以上の結果から、肝臓中過酸化脂質量が増加しても、空腹時におけるインスリン感受性は良好となるが、膵臓に障害が起こり、摂食時にはインスリン分泌量が追いつかずやや高血糖となることが示唆された。過酸化脂質量が直接的にインスリン感受性や膵障害に影響を及ぼしているのかについては、さらに検討が必要である。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 角田 伸代
     
    肥満、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病は増加の一途をたどっており、その発症機序の解明と予防法の開発が待たれている。動物性脂肪量の増加が生活習慣病の発症の一因であることから、油脂の質(脂肪酸組成)に関する研究が盛んに行われている。魚油には、抗肥満、耐糖能改善効果のあることが明らかにされているが、一方で、高度不飽和脂肪酸の過酸化の問題があり、魚油を多量に摂取した場合には、肝臓中の過酸化脂質濃度が増加することが報告されている。しかし、魚油含量の違いによる生体内における過酸化脂質生成量の違いや過酸化脂質の脂肪組織、筋肉、肝臓に及ぼす影響については検討されていない。そこで、昨年度は、脂肪エネルギー比20%と50%という異なる魚油含量の餌をC57BL/6Jマウスに摂取させた場合の体重、内臓脂肪量、血中脂質レベルについて、肝臓中過酸化脂質量との関連性から検討した。本年度は、脂肪エネルギー比10%〜50%までの魚油含量を含む餌をC57BL/6Jマウスに約3ヶ月間摂取させ、体重、内臓脂肪量、血中インスリンおよびレプチンレベル、肝臓中過酸化脂質量について検討した。その結果、エネルギー摂取量および体重に、魚油含量による有意な差は認められなかったが、血中インスリンおよびレプチンレベルには差が認められた。また、肝臓中過酸化脂質量にも差が認められた。これらの結果から、血中インスリンおよびレプチンレベルにみられた相違と肝臓中過酸化脂質量との関連性について、現在検討中である。

委員歴

  • 2003年04月 - 現在   日本栄養改善学会   評議員
  • 2007年04月 - 2010年03月   東京都栄養士会   教育研究部会運営委員

担当経験のある科目

  • 臨床栄養学特論
    城西大学
  • 食毒性学特論
    城西大学
  • 調理学実習
    城西大学
  • 栄養教育論実習
    城西大学
  • 公衆栄養学実習
    城西大学
  • 臨床栄養学実習
    城西大学, 東洋大学
  • 公衆栄養学
    城西大学
  • 栄養教育論
    城西大学
  • 臨床栄養学
    東洋大学
  • 臨床栄養学演習
    城西大学

その他のリンク

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