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大豆生田 稔オオマメウダ ミノル

所属・担当
史学科
人間科学総合研究所
史学専攻
職名教授
メールアドレス
ホームページURL
生年月日
Last Updated :2017/11/10

研究者基本情報

学位

  • 文学修士
  • 博士(文学)

所属学協会

  • 史学会
  • 歴史学研究会
  • 土地制度史学会
  • 社会経済史学会
  • 経営史学会

経歴

  •   1998年 - 2013年, 東洋大学, 文学部, 教授

研究活動情報

研究分野

  • 経済学, 経済史
  • 史学, 日本史
  • 史学, 日本史
  • 経済学, 経済史

研究キーワード

    産米改良, 市場, 主食, 米穀市場, 小麦, 米穀検査, 食生活, 経済史, 米, 米穀取引所, 日本史, 米穀, 農業経済学, 米穀輸送, 鉄道輸送, 問屋, 米穀問屋, 生活, 東アジア市場, 貿易, 朝鮮米, 商社, 外米, 食糧, 産業革命, 大阪堂島米穀取引所, 輸送, 大倉組, 身分制解体, インフレ

MISC

  • 防長米改良組合・防長米同業組合の米穀検査 : 一八九〇年代~一九一〇年代の事業展開 (人間科学総合研究所十周年記念号), 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (15) 192 - 172,   2013年03月
  • 防長米改良組合・防長米同業組合の米穀検査―1890年代~1910年代の事業展開―, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要 = The bulletin of the Institute of Human Sciences, Toyo University, (15) 192 - 172,   2013年03月
  • 三菱商事シアトル支店の小麦仕入れ : 一九二〇年代末の産地買付計画, 大豆生田 稔, 白山史学, 0, (48) 91 - 121,   2012年05月
  • 日清製粉・三菱商事の提携と打合会 : 一九二七~三〇年の議事録, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要. 史学科篇 = Bulletin of Toyo University, Department of History, the Faculty of Literature, (38) 95 - 153,   2012年
  • 日清製粉・三菱商事の提携と打合会― 一九二七~三〇年の議事録 ―, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要, 史学科篇 = Bulletin of the Toyo University. A History Course, the Dapartment of Literature, (38) 95 - 153,   2012年
  • 北関東における近江商人辻善兵衛家の酒造経営--明治前期を中心に, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (13) 170 - 153,   2011年03月
  • 防長米同業組合の設立と米穀検査--一八九八〜一九〇七年, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (12) 286 - 266,   2010年03月
  • 研究所プロジェクト 日本における地域と社会集団--公共性の構造と変容 平成21年度における活動とその成果の報告, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (12) 287 - 291,   2010年03月
  • 北関東における近江商人辻善兵衛家の経営--一九〇〇〜一九二〇年代の酒造業を中心に, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (36) 81 - 125,   2010年
  • 岩本由輝解題/北山郁子編, 『不敗の農民運動家矢後嘉蔵-生涯と事績-』, 刀水書房, 二〇〇八・七刊, A5, 五三〇頁, 七、〇〇〇円, 大豆生田 稔, 史學雜誌, 118, (6) 1225 - 1226,   2009年06月20日
  • 研究所プロジェクト 日本における地域と社会集団--公共性の構造と変容 平成20年度における活動とその成果の報告, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (11) 1 - 6,   2009年03月
  • 防長米改良と試験田--一九〇〇年前後の米穀検査と農事試験, 大豆生田 稔, 東洋大学大学院紀要, 46,   2009年
  • 井上円了記念博物館所蔵「辻善兵衛家文書」の整理と利用について, 大豆生田 稔, 東洋大学博物館学年報, (22) 3 - 5,   2009年
  • 日露戦後の防長米同業組合と阪神市場--一九一〇年代の米穀検査, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (35) 113 - 163,   2009年
  • 研究所プロジェクト 日本における地域と社会集団--公共性の構造と変容 平成19年度における活動とその成果の報告, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (9) 1 - 7,   2008年03月
  • 北海道市場の形成と東北・北陸産米--一八九〇年代〜一九二〇年代の道内米穀需給, 大豆生田 稔, 東洋大学大学院紀要, 45,   2008年
  • 一九一〇〜二〇年代における小麦需要の拡大と小麦輸入--近代日本の主食の変貌, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (34) 147 - 186,   2008年
  • 書評 森武麿著『戦間期の日本農村社会--農民運動と産業組合』, 大豆生田 稔, 経営史学, 42, (1) 64 - 66,   2007年06月
  • 一八九〇年前後の防長米改良と米穀検査--米撰俵製改良組合・米商組合から防長米改良組合へ, 大豆生田 稔, 東洋大学大学院紀要, 44,   2007年
  • 一八九〇年代の防長米改良と米穀検査--防長米改良組合の改組, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (33) 145 - 218,   2007年
  • 辻善兵衛家文書の整理について, 大豆生田 稔, 東洋大学博物館学年報, (20) 2 - 4,   2007年
  • 公開講演 産業革命前後の主食消費--米食の拡大, 大豆生田 稔, 白山史学, (42) 21 - 41,   2006年04月
  • 米穀流通をめぐる兵庫・神戸の商人--取引圏の変貌, 大豆生田 稔, 東洋大学人間科学総合研究所紀要, (5) 252 - 226,   2006年03月
  • 特別展「辻善兵衛家文書と北関東の酒造業」, 大豆生田 稔, 東洋大学博物館学年報, (19) 11 - 22,   2006年
  • 特別展「辻善兵衛家文書と北関東の酒造業」記念講演会, 大豆生田 稔, 東洋大学博物館学年報, (19) 23 - 25,   2006年
  • 一八八〇年代の防長米改良--米撰俵製改良組合と米商組合, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (32) 101 - 136,   2006年
  • 小岩信竹著, 『近代日本の米穀市場-国内自由流通期とその前後-』, 農林統計協会, 2003年6月, v+321頁, 4,200円, 大豆生田 稔, 社會經濟史學, 71, (2) 217 - 219,   2005年07月25日
  • 大石嘉一郎・金澤史男編著, 『近代日本都市史研究-地方都市からの再構成-』, 日本経済評論社, 2003年, xi+720頁, 大豆生田 稔, 歴史と経済, 47, (1) 58 - 60,   2004年10月30日
  • 日本の戦時食糧問題と東アジア穀物貿易--日中戦争勃発前後の米・小麦 (2001年度シンポジウム 日本における対外依存的穀物需給構造の形成・展開・再編), 大豆生田 稔, 農業史研究, (36) 1 - 9,   2002年03月
  • 産業革命期の民衆の食生活--日清・日露戦後の米食の普及 (特集 食生活と社会環境), 大豆生田 稔, 歴史評論, (620) 17 - 31,   2001年12月
  • 東北産米の移出と鉄道輸送 (共通論題要旨 近代交通体系の形成と物流〔シンポジウム〕), 大豆生田 稔, 鉄道史学, (18) 51 - 53,   2000年01月
  • 越中米改良と東京・北海道市場--1880〜90年代における産米改良事業の展開, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇, (26) 51 - 84,   2000年
  • 『「老農時代」の技術と思想--近代日本農事改良史研究』西村卓, 大豆生田 稔, 日本歴史,   1999年06月
  • 東北産米の移出と鉄道輸送--日本鉄道の開通と本石米の輸送, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇,   1999年
  • 「南満州小麦粉貿易」"South Manchuria Wheat Flour Trade"について, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇,   1995年
  • 川東[ヤス]弘著『戦前日本の米価政策史研究』, 大豆生田 稔, 史學雜誌, 100, (10) 1771 - 1778,   1991年10月20日
  • 第一次大戦期の食糧問題と食糧政策-外米依存政策の破綻-, 年報・近代日本研究, 13,   1991年
  • 食糧政策の展開と台湾米--在来種改良政策の展開と対内地移出の推移, 大豆生田 稔, 東洋大学文学部紀要 史学科篇,   1990年
  • 食糧政策の展開と台湾来-在来種改良政策の展開と対内地移出の推移-, 東洋大学文学部紀要(史学科篇), 44,   1990年
  • 横浜「市城」農業生産の推移-『神奈川県統計書』の集計による-, 横浜近代経済史研究, 1,   1989年
  • 戦時食糧問題の発生-東アジア主要食糧農産物流通の変貌-, 岩波講座 近代日本と植民地, 5,   1993年
  • 戦時期「市域」北郊の耕地潰廃と土地取上-都市化の進展と農地粉争、川崎市郊外の場合-, 市史研究よこはま,   1995年
  • 南満州小麦粉貿易"South Mancharia WheatFlour Trade"について, 東洋大学文学部紀要、第49集史学科篇第21号,   1996年
  • 川上地区第二十五回農地委員会議事録(1948年3月5日) -農地改革実施状況の査察-, 市史研究よこはま, (11) 62 - 74,   1999年
  • 東北産米の移出と鉄道輸送-日本鉄道の開通と本石米の輸送-, 東洋大学文学部紀要 第53集 史学科篇 第25号,   2000年
  • 伊藤正直・大門正克・鈴木正幸著『戦間期の日本農村』, 世界思想社, 一九八八・一刊, 四六, 二四三頁, 大豆生田 稔, 史學雜誌, 97, (10) 1757 - 1758,   1988年10月20日
  • 日中戦争開戦当初における対植民地・「満州」米政策 (開学二十周年記念論文集), 大豆生田 稔, 城西人文研究, 13,   1986年02月15日
  • 日中戦争開戦当初における対植民地・「満州」米政策, 大豆生田 稔, 城西人文研究,   1986年02月
  • 1930年代における食糧政策の展開 : 昭和恐慌下の農業政策に関する一考察, 大豆生田 稔, Omameuda Minoru, オオマメウダ ミノル, 城西経済学会誌, 20, (2) 37 - 75,   1984年12月10日
  • 日本 : 近現代 三(一九八三年の歴史学界 : 回顧と展望), 大豆生田 稔, 小風 秀雅, 史學雜誌, 93, (5) 734 - 742,   1984年05月20日
  • 石井寛治・関口尚志編『世界市場と幕末開港』, 東京大学出版会, 一九八二・一一刊, 菊判, 三五五頁, 大豆生田 稔, 史學雜誌, 92, (7) 1228 - 1229,   1983年07月20日
  • 一九二〇年代における食糧政策の展開 : 米騒動後の増産政策と米穀法, 大豆生田 稔, 史學雜誌, 91, (10) 1552 - 1585, 1647-1648,   1982年10月20日, From about the end of the 19th century the supply of rice, the staple grain in Japan, gradually became insufficient, and then the rise of its price developed an important food problem. The problem became more serious in the 1920's, owing to the expanding consumption particularly manifested after the rice riot, Kome-sodo. The integrative resolution of the food policy problem was to keep the rice price at low level with increased self-supply of food within Japan and its colonies. Therefore the food policy in this period should be interpreted as the extensive measures which consisted of the promotion of the production of rice and the regulation of its price in the market. The aim of this article is to examine the food policy of the 1920's, limiting the discussion to the recognition of the problem by the government and the political plans and the practical measures taken by the government. In the early 1920's the government began to increase the production of rice in an effort to resolve the problem. But this measure was not effective, for the undersupply of rice grew worse. Therefore the government had to adopt the policy of importing rice from abroad in order to keep its price at low level. In mid 1920's, however, the demand of home-grown and Korean rice increased and this could not be substituted by the imported rice, henceforth the price of rice rose. The achievement of self-supply of food became an urgent problem under these conditions and then the food policy was reconstituted to encourage the production of rice within Japan and its colonies (especially in Korea) and to integrate the price policy with it. In short, the policy was to regulate the price of home-grown rice so that the domestic agriculture remain unaffected by the inflow of rice from the colonies and that the seasonal price decline after harvest be avoided. As a result, the problem stated above were objectively resolved at the end of the 1920's. Yet, the government had little understanding of the situation and the food policy was based on increasing production until the 1930's.

書籍等出版物

  • 足利発地方改革
    大豆生田 実
    下野新聞社  2012年09月27日
  • お米と食の近代史 (歴史文化ライブラリー)
    大豆生田 稔
    単著吉川弘文館  2007年01月
  • 商品流通と東京市場―幕末~戦間期 (首都圏史叢書 3)
    老川 慶喜, 大豆生田 稔
    共著日本経済評論社  2000年11月
  • 近代日本の食糧政策―対外依存米穀供給構造の変容
    大豆生田 稔
    単著ミネルヴァ書房  1993年12月
  • 米穀生産の拡大と対ヨーロッパ輸出の展開
    高村直助編『企業勃興-日本資本主義の成立』(ミネルヴァ書房)所収  1992年
  • 食糧政策の形成と植民地米
    高村直助編『日露戦後の日本経済』(塙書房)所収  1988年
  • 千葉県における外米消費の動向
    『房総地域史の諸問題』(国書刊行会)所収  1991年
  • 近代日本の食糧政策-対外依存米穀供給構造の変容-
    ミネルヴァ書房  1993年
  • 横浜市史II 第1巻上(共著)
      1993年
  • 戦後改革期の農業問題-埼玉県を事例として(共著)
    日本経済評論社  1994年
  • 戦時華中の通貨工作と軍票(共著)
    多賀出版  1994年
  • 米と農民
    『近代日本の軌跡・8産業革命』吉川弘文館  1994年
  • 東アジア小麦市場をめぐる国際関係
    『対立と妥協-1930年代の日米経済関係-』第一法規出版  1994年
  • 幕末開港と上海貿易-1860年代初頭の英国船輸送網と日本生系・茶・綿花輸出-
    『前近代の日本と東アジア』吉川弘文館  1994年
  • 『実業の系譜・和田豊治日記-大正期の財界世話役-』(共編)
    日本経済評論社  1993年
  • 『横浜市史II』資料編2(地方小作官と農村情勢)
      1990年
  • 『朝倉毎人日記』1-6(共編)
    山川出版社  1983年
  • 都市化と農地問題-1920年代後半の橘樹郡南部-
    横浜の近代-都市の形成と展開-  1997年
  • 道路網の整備と米穀市場-秋田県南部の場合-
    高村直助編著『明治の産業発展と社会資本』(ミネルヴァ書房)所収  1997年
  • 横浜市史(]G0002[)第2巻上(共著)
      1999年

競争的資金

  • 戦争と食糧難-太平洋戦争前後における食糧消費の窮乏化に関する実証的・総合的研究-, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 大豆生田 稔
  • 戦間期日本の主食の変貌と小麦輸入に関する実証的・総合的研究-北米・豪州小麦の台頭, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C), 基盤研究(C)), 大豆生田 稔, 本研究の目的は、第1次大戦前後から1930年代を対象に、国内小麦需要の多様化・増大に応じた、北米・豪州小麦の輸入拡大の過程を実証的に解明することにある。特に、(a)小麦需要の構造と特質を地域差に留意しながら検討し、(b)小麦輸入貿易の活発化を三井物産・三菱商事など日系商社の活動を通じて探り、また(c)小麦輸入関税政策をl926年・32年の関税改訂に着目して考察することを具体的な課題とする。本年度の研究実績は次の通り。(l)資料の調査・収集:上記(b)について、引き続き米国国立公文書館、および豪州国立公文書館シドニー分館が所蔵する三菱商事・三井物産の北米小麦輸出関係資料について調査・写真撮影を進め、一部を残し大方の作業を終えたところである。<旅費等>(a)(c)については、国内の資料所蔵機関において新聞資料の検索、小麦需要の拡大、製粉業の動向などに関する諸資料の収集を継続して進めた。<その他>(2)収集資料の整理・分析:(b)について、米国国立公文書館、豪州国立公文書館シドニー分館収集資料について撮影リストを作成し、またデータの入力作業を進めた。(a)(c)については収集資料の画像データ化、データ入力などの作業を実施した。<謝金等>(3)研究成果の公表:主として米国国立公文書館の収集資料を用いて、1920年代半ば以降の三菱商事在米支店に注目し、北米(アメリカ、カナダ)小麦・小麦粉の仕入活動、および対東アジア、対ヨーロッパ輸出の展開について論文を2本作成した。刊行は2012年度の予定である。
  • 近代日本の主食消費-拡大する米・小麦供給圏と国内産地に関する実証的・総合的研究, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 大豆生田 稔, 本研究は、近代日本の主食(米・小麦)について、明治中後期から1930年前後の時期を対象に、消費構造の変化、国内産地の動向、および貿易を通じた海外供給の検討を課題とする。この時期、国内では産地に米穀検査が普及して産地間競争が激化するほか、米価上昇を機に小麦の消費がすすみ、伝統的な麺類のほかパンなど新たな消費が本格化した。また小麦消費の増大は、日系商社の活動を通じて、北米や豪州から国際商品である小麦の輸入を促進した。
  • 近代日本の米穀需要の構造と変容-主食消費と市場形成に関する実証的・総合的研究-, 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 大豆生田 稔, 本研究の課題は、明治初年から1920年代に至る時期を対象に、都市・農村を通じた主食消費の実態を地域差に留意しながら把握し、その変化がもたらした多様な影響を実証的・総合的に明らかにすることである。特にこの時期に消費が急増した米に注目し、(a)主食の消費動向の実態とその変貌、(b)主食の質的向上の要因、(c)主食農産物流通の多様化・規格化・序列化、(d)主食消費とその変容の社会経済的な影響(大都市消費市場の形成と機能分化、産地の市場への対応、流通を実質的に担う商人の機能分化)、の4点から解明することを課題とした。研究課題に実証的に接近するため、まず各地の所蔵機関等に出張して資料調査・収集をすすめた。(a)米・麦・イモ類の生産・消費の実態を概観する諸統計資料、(b)農村の消費動向を示す村是調査や、婦人雑誌に掲載された都市の食生活に関する記事、(c)産地である山口県・青森県の産米改良、関東近県(群馬県・栃木県)の地回米に関する資料、(d)大消費地である東京、大阪、神戸・兵庫の米穀問屋の関係資料等、である。コピー複写、写真撮影などにより収集し、一部については解読・基礎データの入力等を行った。収集資料を分析し課題の解明を進めた結果、(a)米・麦・イモ類などの主食消費が、都市農村間、農業生産のあり方等により大きな地域差が存在したこと、(b)地域差を含みながら、都市・農村を通じて主食消費の質的向上が見られ、輸入米の消費も進んだこと、(c)防長米(山口県産米)の規格化を目的として同業組合が1880年代に発足したが、初期の事業には限界があったこと、(d)東京の廻米問屋、兵庫の米穀問屋が産地における規格化を奨励して全国的な市場形成を促したこと、等を明らかにした。以上の作業から、主食需要の構造的変化に伴う食糧農産物取引の拡大・円滑化とその限界、国内市場形成の促進、米穀問屋の機能の重要性を確認した。
  • 1920年代の東アジア市場・国内市場・地域市場(米穀市場の実証的・総合的研究), 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 大豆生田 稔, 本研究は1920年代を中心とする時期を対象に、国内米穀市場の展開過程を、(a)国内の米穀産地で展開する産米改良の実態、(b)国内米穀市場に参入する朝鮮米の位置づけ、(c)第一次大戦期に進む米穀輸送の変貌、の3点から解明することを課題とする。まず、本課題に実証的に接近するため資料調査・収集を進めた。主な収集資料は、(a)については国内の主要米穀産地である東北地方(秋田県・山形県)、東海地方(愛知県・岐阜県・三重県)、中国地方(鳥取県)、九州地方(福岡県・大分県)等における産米改良に関係する県庁文書や、関係団体等が刊行した諸資料、(b)朝鮮米取引が活発な阪神市場を対象に大阪堂島米穀取引所、それと比較する意味で東京深川正米市場、および朝鮮米を国内に送り出す東アジア地域レベルの穀物(米・小麦・雑穀)貿易に関する諸資料、(c)『大日本帝国港湾統計』ほか国内米穀産地と主要消費地の港湾統計等の輸送関係資料である。これらの収集資料を分析し課題の解明を進めた結果、(a)については、各産地の産米改良事業の展開と限界について検討し、商品化促進の前提となる産米の規格化・標準化の実態について解明するとともに、その限界として農法の制約や輸送条件等の存在、(b)阪神市場における朝鮮米の流通と国内産米との競争のあり方について検討し、また1920年代には北米からの小麦・小麦粉輸入を含めて、朝鮮米を日本国内に送り出す複層的な東アジア地域内の穀物貿易システムが存在したこと、(c)遠隔産地から消費地に至る米穀輸送が、第一次大戦期の船舶逼迫を契機に、汽船輸送が後退して鉄道輸送に決定的に転換したこと等を、それぞれ実証的に明らかにした。以上の作業から、東アジア-日本国内-国内消費地・国内産地の、米穀をめぐる重層的な市場圏の存在を確認した。
  • 米穀市場再編過程の実証的・総合的研究(地租改正から第一次大戦期), 文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 大豆生田 稔, 本研究の課題である第一次大戦前、近代日本の米穀市場の再編過程を、(a)産地の産米改良、(b)輸送条件の整備、(c)大都市の市場構造変化、(d)全国の米穀流通の実態把握、に即して資料を収集し研究を進めた。主な収集資料は、(a)秋田・宮城・新潟・富山・岡山・山口・熊本など各産地の産米改良に関する県庁文書や刊行資料、(b)海運・鉄道輸送に関する年報、統計書、(c)東京深川・大阪堂島の取引所に関する刊行資料、堂島の内部資料、県統計などに掲載された各地の取引所のデータ、(d)全国的な鉄道・海運の輸送統計や主要産地の県統計、などである。それ等の分析の結果、(a)地租改正前後から進む粗製濫造に対し、主要産地では、日露戦争前後に始まる府県営の産米改良(米穀検査)に先立ち、1890年代から同業組合や行政機関の主導による産米改良が始まり、有力産地間の競争がおきた。これらは乾燥の徹底、俵装の整備、容量の充足とその等級化を図り、産米の規格化・標準化を目的とするものであった。(b)産米改良の進展は汽船・鉄道など輸送条件の整備と密接に関わった。産地が如何なる性格の需要地とどの様な輸送方法で結びつくかによって、産米改良の進展度合は多様であった。(c)東京深川・大阪堂島の二大市場は定期取引と結びつきながら、遠隔産地との取引を円滑に拡大した。両市場の廻米商たちは産地に対し、規格化・標準化を目的とする産米改良を呼びかけた。また、大都市の中下層や北海道市場では低質米需要が新たに生じて、産米改良の進展が遅れた地域の産米も吸収した。(d)以上の作業を通じて、大都市需要の拡大と輸送条件の整備を前提として展開する産地の産米改良が遠隔地産米の商品化を促進し、また低質米の規格化・標準化により大都市などでの安価な低質米需要に応えるという、拡大する当該時期の米穀市場の再編過程を実証的・総合的に検討した。
  • 近代日本の社会経済史