缶入りミルクコーヒーに使用する輸入調製粉乳の品質管理, 佐藤順, ミルクサイエンス, 49, (1) 37 - 44, 2000年03月, 査読有り, 缶入りミルクコーヒーに輸入調製粉乳(砂糖+脱脂粉乳または全粉乳+デキストリンの混合品)を使用する際の品質管理について解説。ミルクコーヒーのフラットサワー型変敗の原因菌である高温性細菌を制御するためには、この菌に汚染されない砂糖および粉乳のみを使用することが大切である。そのための、粉乳製造用濃縮機の酸洗浄の重要性、抗菌性を有する乳化剤の使用、海外から日本の工場に至る一連の品質管理システムの提唱、更に高温性細菌の検査方法について詳しく解説した。
書籍等出版物
食と微生物の事典
佐藤 順
分担執筆朝倉書店 2017年07月食品の腐敗と微生物
佐藤 順、東京家政大学生活科学研究所所長 藤井 建夫
幸書房 2012年04月10日「食の安全・安心に過酢酸はここまで使える!」
佐藤 順、佐藤 順・坂上吉一・田中光幸・高野一紀(編集)
㈱サイエンスフォーラム 2009年11月加熱殺菌理論の基礎知識、「現場必携 微生物殺菌実用データ集」
佐藤 順、山本茂貴(監修)、佐藤 順・大橋英治・鮫島 隆・松岡正明・丸山純一・難波 勝(編集)
㈱サイエンスフォーラム 2005年08月食品工場における微生物殺菌の実際-発酵乳製造を中心に-、「次世代無菌包装のテクノロジー」
佐藤 順、横山理雄・大塚雄三(編集)
㈱サイエンスフォーラム 2004年11月食品別に見る簡便迅速測定法の現場活用のポイント<清涼飲料水>、「食品微生物の簡便迅速測定法はここまで変わった」
佐藤 順、伊藤 武(監修)、佐藤 順(編集)
㈱サイエンスフォーラム 2002年11月
講演・口頭発表等
- Paenibacillus属芽胞の低酸性飲料中での発育挙動および基礎耐熱性, 章 宇星、荻島礼景、佐藤 順, 第113回日本食品衛生学会学術講演会, 2017年11月09日
- 微生物増殖予測プログラムの豚肉保存試験への適用, 長谷川雄也、佐藤 順, 第38回日本食品微生物学会学術総会, 2017年10月06日
- Bacillus属およびPaenibacillus属細菌芽胞の発芽に及ぼす過酢酸製剤の影響, 影山真美、佐藤悠、牛澤美保、佐藤 順、藤澤 誠, 第38回日本食品微生物学会学術総会, 2017年10月05日
- レトルト食品から分離された高温性細菌の汚染源に関する研究, 荻島礼景、佐藤 順, 第44回日本防菌防黴学会年次大会, 2017年09月27日
- Paenibacillus chibensisの芽胞精製条件の検討および発芽特性, 影山真美、佐藤 悠、牛澤美保、佐藤 順、藤澤 誠, 第44回日本防菌防黴学会年次大会, 2017年09月27日
- 手洗いに関する食品衛生学的検討, 荻島礼景、濱島 諒、茂呂 昇、佐藤 順, 第112回日本食品衛生学会学術講演会, 2016年10月28日
- タイ産カレーペーストの微生物学的品質および分離された芽胞形成細菌の諸性質, 章 宇星、宮﨑千草、佐藤 順, 第112回日本食品衛生学会学術講演会, 2016年10月27日
- ガス置換包装した牛肉の保存性向上に関する研究, 森江純也、松田央紀、山﨑智枝、岩田友子、太田昌子、佐藤 順, 第37回日本食品微生物学会学術総会, 2016年09月16日
- 外国産ミネラルウォーター類の従属栄養細菌に関する食品衛生学的研究, 日野 駿、清水美奈、佐藤 順, 第37回日本食品微生物学会, 2016年09月16日
- ガス置換包装した鶏肉の保存性向上に関する研究, 長谷川雄也、小中祐輝、岩田友子、佐藤 順, 第37回日本食品微生物学会学術総会, 2016年09月15日
- ガス置換包装した豚肉の保存性向上に関する検討, 稲垣 利甫子、山﨑 智枝 、江崎 慎人 、太田 昌子 、岩田 友子 、佐藤 順, 第110回日本食品衛生学会学術講演会, 2015年10月30日
- 飲料由来Paenibacillus chibensisおよびP. favisporusの過酢酸耐性, 佐藤 悠、佐藤 順、藤澤 誠、高野真奈、穗積千聖, 日本防菌防黴学会第42回年次大会, 2015年09月02日
- 外国産ミネラルウォーターの細菌学的品質評価, 小布施由佳、佐藤 順, 第108回日本食品衛生学会学術講演会, 2014年12月05日
- 微生物制御因子の惣菜類保存性向上に及ぼす影響, 斎藤 裕樹、佐藤 順、前西 拓也、増田 敏郎、門谷 直樹、小堺 博、伊藤 正憲, 第35回日本食品微生物学会, 2014年09月19日, コンビニエンスストア(以下、CVSと略)で販売される弁当・惣菜類の消費期限は短く、店舗では食品の廃棄ロスが日々多量に発生し、マスコミでも取り上げられ環境問題にもなっている。CVS小売店舗での弁当・惣菜類の廃棄ロスを低減するための有効な手段の一つが消費期限の延長である。本研究では、代表商品であるハンバーグおよび鶏唐揚げの保存性を向上するために、容器包装のガスバリア性、不活性化ガスによるガス置換包装、日持向上剤および保存温度の各微生物制御因子につき検討を行った。その結果、惣菜類の保存性向上には低温保蔵、ガス置換および日持向上剤等を含めた複数のハードルが有効であった。また、惣菜類の保存試験を実施する上で、保存可能な日数を確認する現実的温度としては10℃を、微生物制御因子の効果を確認する虐待温度としては15℃を設定するのが妥当であり、両方の温度で保存試験を実施するのが有効であることが示唆された。
- Paenibacillus chibensis PB-434株の胞子の過酢酸耐性機構に関する研究, 田邉 廣大、齋藤 隆志、佐藤 順、藤澤 誠, 第36回日本分子生物学会, 2013年12月
- 牛乳工場での細菌検査を想定したVRBG培地の性能比較, 中野 茉莉、佐藤 順, 平成25年度酪農科学シンポジウム, 2013年09月13日, 牛乳の出荷判定では大腸菌群検査としてデソ培地が使用されている。今後、試験法の国際標準化が進んだ場合、その代替法として腸内細菌科菌群試験法(ISO21528-2:2004)が想定されるが、本試験法では定量試験としてVRBG培地を使用することが規定されている。現在国内では、VRBG培地が4銘柄、簡易培地が1銘柄購入可能である。本研究では、これら各社VRBG培地の検出性能について比較検討し、若干の知見を得た。
- コンビニエンスストアで販売される米飯類の消費期限妥当性評価, 佐藤 順、横川 佳奈, 日本食品保蔵科学会第62回大会, 2013年06月16日, CVSの人気商品の一つである米飯類(おにぎり)の細菌学的品質の現状を調査し、会社や品種毎に消費期限の妥当性について検討した。
- 腸内細菌科菌群試験法の牛乳工場出荷判定検査への適用, 大野 陽華、松井 千夏、佐藤 順, 平成24年度酪農科学シンポジウム, 2012年08月17日, 欧米では、食品微生物検査の主流はISO法やFDA/BAM法である。わが国では従来より食品衛生法の成分規格に組み込まれた試験法等で実施しているが、食品流通のグローバル化が加速する現在、わが国でも試験法の国際標準化が今後進むと予測される。本研究では、牛乳工場で大腸菌群検査に用いられているデソ培地法と腸内細菌科菌群試験法(ISO21528-2:2004)を比較検討し、牛乳の出荷判定への適用可否について若干の知見を得た。
受賞