研究者総覧

細谷 孝博 (ホソヤ タカヒロ)

  • 食環境科学部健康栄養学科 准教授
  • 食環境科学研究科食環境科学専攻 准教授
Last Updated :2024/04/23

研究者情報

学位

  • 博士(薬学)(2008年03月 千葉大学)

科研費研究者番号

  • 30506572

J-Global ID

研究キーワード

  • 食品機能学   食品分析学   天然物化学   

研究分野

  • ライフサイエンス / 食品科学

経歴

  • 2018年04月 - 現在  東洋大学食環境科学部

研究活動情報

論文

MISC

産業財産権

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 熊澤 茂則; 中村 純; 細谷 孝博
     
    ミツバチの生産物であるプロポリスの多様性を物質レベルで解明するため、主に熱帯や亜熱帯地域で産出されるプロポリスを対象に、成分分析や生理活性評価を実施した。その結果、セネガル産プロポリスから特徴的な成分を発見し、そのプロポリスが強い抗炎症活性を有していることを見出した。さらに、ブラジル産プロポリスの主成分アルテピリンCや沖縄産プロポリスの成分ニムフェオールCが生活習慣病予防につながる生理活性を有していること、またその活性発現メカニズムの一部を明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2015年03月 
    代表者 : 細谷 孝博
     
    本研究では、現代の代表的な疾病である肥満に着目し、近年脂肪滴を融解する作用として発見されたAIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)を標的とした抗肥満作用を有する食品由来成分を探索することとした。アッセイは、マウスマクロファージ由来細胞を用いたスクリーニング系を構築した。野菜や果実を含む25種類の抽出物について、AIMの発現増強をスクリーニングしたが、増強サンプルを見出すことはできなかった。次に、食品に含まれる成分として、30種類の化合物についてスクリーニングを行ったところ、数種類の化合物にAIM増強活性を見出した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2010年 
    代表者 : 細谷 孝博
     
    Pokemon(POK erythroid myeloid ontogenic factor;LRF,FBI1,ZBTB7A)は、転写抑制因子で、肺がん細胞における過剰発現が、発がんまたはがんの維持に関与していること報告された。このPokemonによるシグナル伝達を阻害することが、がん治療薬につながると考えられており、本研究では、天然資源よりシグナル伝達阻害剤を得るための評価系の構築、天然資源のスクリーニングを行なった。本期間において、細胞を用いた評価系の構築とスクリーニングが終了した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 細谷 孝博
     
    最近の研究で,胚発生において重要な役割をしているヘッジホックシグナル(Hh)伝達経路が,種々の癌細胞で異常亢進し,腫瘍の発生や拡大に寄与しているとの報告がされた.これら癌細胞では,Hhシグナル伝達経路を遮断することが有効な治療法の一つとして考えられており,本研究では,Hhシグナルの最下流に位置する転写因子GLIによる転写活性を阻害する化合物を,天然資源より得,新たなタイプのHh阻害剤を提案することにした. まず,目的にあったアッセイ系を,細胞を用いたレポーターアッセイを基本にして構築した.ヒト正常皮膚細胞(HaCaT細胞)に標的である転写因子GLI1を過剰に発現させ,GLI binding siteを有するレポータープラスミドでその転写活性を,ルシフェリン/ルシフェラーゼ反応による発光量で測定するシステムである.構築したアッセイ系において,スクリーニングの最適条件を検討し,スクリーニングのプロトコルを作成した. 作成したスクリーニングシステムにて,研究室保有の天然物ライブラリーをスクリーニングしたところ,zerumbone (1), zerumbone epoxide (2), staurosporinone (3), 6-hydroxystaurosporinone (4), arcyriaflavin C (5), 5,6-dihydroxyarcyriaflavin A (6)を同定した.また,天然資源(植物,放線菌,生薬等)をスクリーニングした結果,Physalis minimaのメタノール抽出物にGLI1転写阻害活性を見出し,P. minimaよりphysalin F(7)およびB(8)を活性化合物として単離した. 構築したアッセイ系で同定した化合物の中で,1,3,7および8について,Hhシグナル伝達経路の異常亢進が原因で増殖が認められている膵臓癌細胞株(PANC1)およびヒト前立腺癌細胞株(DU145)におけるHhシグナルに関与する遺伝子発現を確認した.その結果,構築したアッセイ系で同定した化合物は,PANC1およびDU145細胞に対して,細胞毒性を示し,これら細胞株で,Hhシグナルに関与する遺伝子(Ptch, Bc12等)の発現を抑制することが判明し,天然資源よりGLI転写阻害活性化合物の同定に成功した.

その他のリンク

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