Researchers Database

Koichi Asakura

    Department of Law Professor
    Inoue Enryo Research Center Professor
Last Updated :2023/01/02

Researcher Information

Research funding number

  • 00522913

J-Global ID

Research Interests

  • 井上円了・修身教会   ケア倫理   討議倫理・討議理論   人格の尊厳への等しい尊敬   尊厳死・安楽死   ターミナルケア   

Research Areas

  • Humanities & social sciences / Philosophy and ethics

Academic & Professional Experience

  • 2010/04 - Today  Faculty of LawToyo UniversityAssociate Professor
  • 2008/04 - 2010/03  Okinawa UniversityFaculty of Humanities

Education

  •        -   東洋大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻満期退学

Association Memberships

  • JAPANISCHE KANT-GESELLSCHAFT   THE SOCIETY FOR THE HISTORY OF SOCIAL THOUGHTS   THE PHILOSOPHICAL ASSOCIATION OF JAPAN   日本医学哲学倫理学会関東支部   日本医学哲学倫理学会   

Published Papers

Books etc

  • 『新版 医療倫理Q&A』
    関東医学哲学; 倫理学会編 (Contributor「Q1-6 ケアは誰にでも平等にするべきか」)太陽出版 2013/04 9784884697693 278 18 
    「Q1-6 ケアは誰にでも平等にするべきか」に対して「A 誰に対しても差別なくするべきである」と答え、続いて細かい小問に分かれている。「倫理は正義や幸福だけで説明できるか」に対しては「できない」、「ケアは自然な感情に任せるべきか」に対しては「任せるべきではない」、「公正ではないケアはあるか」に対しては「ありうる」と答え、さらにそれぞれ簡潔な説明が行われている。
  • 『看護学生のための医療倫理』
    盛永審一郎他編 (「リスボン宣言」「WHO憲章」「看護教育の歴史」「生殖技術」「不妊治療」「世界と日本のホスピス医療の歴史と現在・今後の展望」)丸善出版 2012/05 
    「リスボン宣言」では、宣言の構成、概要、意義を説明した。「WHO憲章」では、憲章概要及び「健康」概念の複雑さを説明した。「看護教育の歴史」では、近代看護成立に果たした看護教育の歴史を説明した。「生殖技術」では、生殖技術全般の概要と倫理的問題を説明した。「不妊治療」では、不妊治療の概観と正当な不妊治療の条件を説明した。「世界と日本ホスピス~」では、ホスピスの歴史を振り返り現状と今後課題を展望した。
  • 『哲学をしよう』Ⅲ―5「死」
    朝倉 輝一; 東洋大学編 大成出版社 2011/11 
    タブー視され、日常から隠されている死、死への無関心がもたらす弊害、よりよく生きるため委には自分なりの死生観をもつ子が重要であること、以上3点をポイントとして解説し、最後に死について哲学はどう論じてきたかを紹介している。
  • 『沖縄で学ぶ福祉老年学』第14章「死生学」
    朝倉 輝一; 沖縄大学人文学部教授; 金城一雄; 同教授; 國吉和子; 同教授 山城寛; 同准教授; 西尾敦史; 同教授 宮本晋一; 同講師; 玉木千賀子; 同助教; 村田真弓 学文社 2009/11 
    第1節では死を見据えた時代への転換のなかで病み衰え死に向かう人の性を肯定し擁護する必要が要請されていること、第2節では、各文化圏の死生観として、「旧約聖書」「新約聖書」「コーラン」「ブッダ」「バイオエシックスにおけるパーソン論」「日本」「沖縄」が紹介される。最後に、人間の生きる意味対局の死から問い直す死生学の意義を確認する。
  • 『沖縄で学ぶ福祉老年学』
    朝倉 輝一 (Contributor第14章「死生学」)学文社 2009/11
  • 『医療と生命』第12章「健康と病気 医療と文化」
    朝倉 輝一; 京都女子大学准教授; 霜田求; 大阪歯科大学准教授; 樫則章; 慶應義塾大学准教授; 藤田保健衛生大学准教授; 佐藤労; 黒瀬勉 ナカニシヤ出版 2007/08 
    第12章では、健康概念を病気と対比させながら説明し、健康概念が事実概念であるとともに規範概念であること、および日本に古くから知られている養生概念を取り上げ、自己へのケアとの接点および今後の課題をを明らかにした。
  • 『医療と生命』第3章「医療におけるコミュニケーション」
    朝倉 輝一; 京都女子大学准教授; 霜田求; 大阪歯科大学准教授; 樫則章; 慶應義塾大学准教授; 藤田保健衛生大学准教授; 佐藤労; 黒瀬勉 ナカニシヤ出版 2007/08 
    第3章においてはインフォームド・コンセントの歴史、概念説明、日本における受容、パターナリズムの概念、およびケアの概念とケアの倫理の説明を行った。特に、インフォームド・コンセントにおける理解の実質差が近年は中心になっていることを強調した。
  • 霜田 求; 樫 則章; 奈良 雅俊; 朝倉 輝一; 佐藤 労; 黒瀬 勉 ナカニシヤ出版 2007 9784779501852
  • Habermas Jürgen; 清水 多吉; 朝倉 輝一 (Joint translation)法政大学出版局 2005 9784588008320
  • 『ケアの生命倫理』第8章「終末期の患者像について」
    朝倉 輝一; 東洋英和女学院大学教授; 平山正実; 大阪府立大学看護学部; 勝山貴美子; 薬学部; 松島哲久; 自治医科大学医学部教授; 加藤直克; 大阪府立大学看護学部准教授; 和田恵美子; 首都医校; 浜田正; 虎の門病院勤務; 本堂奈緒子 日本評論社 2004/04 
    一面的にとらえられている終末期患者像を多面的にとらえるべく、複数の研究と日本的な医療患者関係を視野に入れるよう提案する。一般に終末期患者像は、キュブラー・ロスの段階説が有名だが、患者と医療スタッフとのコミュニケーション相対を視野に入れるものもあること、またロスを安楽死志向と呼び、尊厳死志向のあることを強調するものあること、さらにわが国の研究者は一定の保留をしていることをまとめる。次に、「無常」や「汝―汝の汝」関係など、わが国における死生観と対人関係観を視野に入れた終末期患者像について考察する。
  • 『討議倫理学の意義と可能性』
    朝倉 輝一 法政大学出版局 2004/02 
    博士論文に大幅に加筆修正。 主にハーバーマスの討議倫理学の意義と可能性を検討する。序論では討議倫理学形成の概説、第一部では討議倫理学の特徴とその今日に至るまでの発展過程を討議原理と道徳原理の関係の考察を中心に論じる。第二部では、討議倫理学の医療倫理への応用を中心に、「正義とケア」論争を踏まえて「傷つきやすい人間各人の尊厳への等しい尊敬」という根本原理を確認し、正義(公正さ)とケアの架橋の可能性を論じる。
  • 平山 正実; 朝倉 輝一 日本評論社 2004 4535982295
  • 朝倉 輝一 法政大学出版局 2004 4588150383
  • Habermas Jürgen; 清水 多吉; 朝倉 輝一 法政大学出版局 2000 4588006789
  • 『図解 哲学のことが面白いほどわかる本』第2章2「コミュニケーション」
    朝倉 輝一; 首都医校; 浜田正編著 中継出版 1999/12 
    「「言う」ことは「行為」すること」、「コミュニケーションには必ず相手がいる」、「信用がコミュニケーションの大前提」、「合意が崩れた時こそ、行動が大事」、以上の小見出しを立て、ハーバーマスのコミュニケーション行為論と討議倫理の中心である発話行為の規範性、妥当要求と認証の説明、戦略的行為とコミュニケーション的行為はどこが違うのか、合意の自発性とその意味、これらの問題を具体例を挙げながら論じた。
  • Want Christopher; Klimowski Andrzej; 朝倉 輝一 現代書館 1999 4768400868
  • Leader Darian; Groves Judy; 朝倉 輝一 (Single translation)現代書館 1997 4768400817
  • 『よくわかる「哲学の世界」』[20]「ハーバーマス」
    朝倉 輝一; 首都医校; 浜田正編著 山下書店 1996/09 
    現代哲学・倫理学を代表するハーバーマスのコミュニケーション行為理論を、発話行為における規範性、妥当要求(理解可能性、真理性、正当性、誠実性)の意味、戦略的行為と了解志向的行為の違いと脱自己中心化、最後に現代における理性自身による理性批判としてのコミュニケーション行為論の意義という観点から論じた。効率一辺倒の目的合理性を了解志向のコミュニケーション的合理性という観点から批判することを強調する。

Conference Activities & Talks

  • 第26回日本臨床死生学会年次大会 シンポジウムⅢ「死をめぐる医療の展望について」 「地域医療における倫理について」
    朝倉輝一
    日本臨床死生学会  2021/10  Nominated symposium
  • Koichi ASAKURA
    the 34th Congress of the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches in Medicine  2015/11  Oral presentation  Niigata University  the Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches in Medicine
     
    我々の日常生活においても、あるいは政府間の外交交渉においても、妥協は対立・葛藤の平和的解決の機能を果たしている。しかし、妥協に関して人はアンビヴァレンツな態度をとることもまた一般的なことであろう。すなわち、一方では、妥協は何らかの相互的な歩み寄り・譲歩を意味しており、問題の平和的解決という肯定的な評価を含んでいる。他方、妥協は反対すべきものへの屈服を受け入れ、自己もしくは自己が属する集団の理想や自己理解を相手に対して譲歩し、結果として自己の名誉や自己理解を汚すもしくは貶めるという否定的な評価もまた含んでいる。いずれにせよ、道徳的な評価をはらんでいるのである。このようにみてくると、妥協とは、積極的に望まれているわけではないが、誰もが現実に行っていたり、望むと望むとにかかわらず必要とも受け止められている特徴をもっていることが分かる。 多様な価値観や利害が対立・葛藤する多元社会に生きる我々が、何らかの普遍的な道徳原理に訴えることによって直面する対立・葛藤に常に一義的な解決を与えることが望みえないのであれば、妥協は問題解決の有力な手段として本格的に検討されるべきではないだろうか。ただし、この問題の検討のためには、非常に曖昧な妥協概念の分析が必要であるばかりか、妥協が果たす役割やありうべき妥協のあり方を検討しなければならない。その際、インテグリティが重要なキー概念となる。
  • 「「再生医療における哲学的・倫理的・法的問題」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    関東医学哲学・倫理学会  2013/04 
    患者由来のiPS細胞には患者本人の遺伝情報が含まれている。病気の解明や創薬のために作ったiPS細胞の管理や研究結果の取り扱い、細胞提供の際のインフォームド・コンセントも問題となるだろう。このように、「多能性や全能性を持つ細胞を人為的に作り出すことによって、ヒトの生命を操作する」ことが孕む、哲学的・倫理的・法的問題について学際的な議論が要求されている。
  • 「高齢者医療と自己決定」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    関東医学哲学・倫理学会  2012/04 
    胃ろうの造設や継続の是非、end of life careに見られるような末期ガンだけに限定されない終末期医療と尊厳死や安楽死の是非、あるいはアンチ・エイジングのような技術を認知症患者などに応用する問題など、高齢社会から次第に超高齢社会を迎えつつある現在、高齢者の医療においてこれまで以上に様々な問題が浮上してきている。我々は、高齢社会における自己決定の問題を考えなければならない。
  • みなし末期と尊厳死の間で  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会関東支部  2010/12 
    福祉のターミナルケア論争における重要な論点として「みなし末期」か「尊厳死」かという問題があった。この論争を振り返ながら、その背景思想となっている「三世代モデル」や「健康転換」の内実を論じる。
  • ハーバーマスと討議倫理  [Not invited]
    朝倉 輝一
    東洋大学白山哲学会  2010/10 
    1.討議倫理学(Diskursethik):規範概念としての「了解」のパラダイムへ。2.討議倫理学の医療倫理への適用例。3.『人間の将来とバイオエシックス』。4.サンデル『The Case against perfection』(2007)。サンデルの「被贈与性(giftedness)」概念とハーバーマス批判の有効性を検討した。
  • 福祉のターミナルケア論争を振り返る  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会  2010/10 
    1998年から2001年ごろまで『社会保険旬報』誌上を中心にいわゆる「福祉のターミナルケア」をめぐる論争があった。対立点はいわゆる「みなし末期」と「限定医療」を中心としていた。では、この論争に孕まれていた問題点はこれらガイドライン策定等によって解決を見たのであろうか。この論争には人間観・高齢者観の変更がはらまれていることを指摘する。
  • 「テクノロジー・倫理・公共性」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    社会思想学会  2006/10 
    ハーバーマスは近著『人間の将来とバイオエシックス』で、いわゆるバイオエシックス(あえて「生命倫理」は使わない)におけるクローン胚作成や遺伝子操作などの生命・遺伝子工学とそれがもたらす新たな優生思想の危険を指摘しながら、同時に公共的意思決定に形而上学的前提を持ち込むことの不毛と合意形成失敗を見て取っている。他方、テクノロジーを組み込むことで批判理論はさらに豊かになるとフィーンバーグは提唱する。ハーバーマスとフィーンバーグを取り上げながら、テクノロジーと批判理論のあり方を検討する。
  • 「説明」と「同意」の間 「理解」をめぐる考察  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会  2006/10 
    「医師と患者 説明と同意の間に『理解』を」という新聞記事では担当医とのコミュニケーション不足から不安に陥ったこと、ホームページで知った医師とメールでやり取りするなかで次第に不安が解消されていった自身の経験を踏まえて、「説明」と「同意」の間に「納得」や「理解」が生まれることがインフォームド・コンセントの核心だと述べている。これまでは「説明されたこと」がそのまま「理解」になり「同意」へと直結しているような事態がそれと気付かれぬまま放置され、弊害を生んでいる。「説明」と「理解」に関して哲学上の論争を振り返りながら、医療における説明と理解・納得、さらには同意という一連のあり方を探ることにする。
  • 「テクノロジーと批判理論」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    社会思想史  2005/10 
    ハーバーマスは、コミュニケーション行為論および討議倫理学において、科学技術・テクノロジーを社会から独立で中立であると位置づけるため、今日のテクノロジーが引き起こす様々な諸問題に有効な対応ができないでいる。テクノロジーは社会から独立で中立な営みでもなければ、単に人間を加工の対象としてせきたてる装置なのでもない。ハーバーマスの問題点は、本質が汎通的・超歴史的で純粋な抽象物に還元されることもなければ、あらかじめ専門家と素人、制作者と使用者といった区別が固定されているわけでもないことに気付いていない点である。主体や解釈さえ、テクノロジーに関わり変革していく中で形成されることを、テクノロジーと社会との具体的なかかわりを通して検討する。
  • 「ケアにおける良心と責任の問題」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会  2004/10 
    ケアの問題の中で良心的拒否と責任の所在をめぐるディレンマについて考察する。良心的拒否の事例を参考に、良心に訴えかけるということはどのようなことか、それが正当とみなされる場合はあるのか、あるとすればそれはどのような条件が必要か、また、管理者は何をもって良心的拒否として認めるか、良心的拒否をいかに扱うべきか、そのためには必要な処遇にはどのようなものがありうるかを考える。
  • 「討議倫理学について」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    東洋大学白山学会  2004/10 
    「クローン人間問題」に対するハーバーマスの問題提起を参考に、討議倫理学の生命倫理への応用の有効性を考える。ハーバーマスは、当事者のパースペクティヴを取り入れることで、帰責能力の反省が弱められると指摘する。クローン人間問題をクローン人間当事者の観点からクローン人間作成に反対する論拠の合理性を検討する。
  • 「医療におけるケアと他者の問題」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会  2003/10 
    今日、ケア提供は病院その他の組織に従属し、かつ臨床場面における問題に対してほとんど決定権を有しないナース達にって行なわれていることを踏まえれば、これまでの抽象的な権利主体の自己決定権行使モデルでは、ケアや看護の倫理は捉え切れないことを論じる。むしろ、組織における権力関係など関係の強度やその生成を視野に収めつつ、ケアの受け手を具体的な他者として捉え直す必要があることを論じた。
  • 「人間の終焉とケア概念」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会関東支部  2002/07 
    構造主義の登場以来、いわゆる「人間なるもの」の終焉が叫ばれて久しいが、医療、特にケアにおける「人間なるもの」の見直しをはかる。ケア提供者もケアの受け手も、「抽象的な」主体ではなく、コンテクスチュアルな状況に埋め込まれた具体的な主体であり、各々を関係の束ないし関係の強度として捉え直すことによって、逆にこの関係の関係の傷つきやすさ(Verletztbarkeit:vulnerability)に着目できることを論じた。
  • 「ケア概念の歴史のために」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    日本医学哲学倫理学会関東支部  2001/07 
    1982年以来コールバーグ・ギリガン論争依頼大きく注目されるようになったケア概念について、その歴史的変遷と討議倫理学における正義とケアの架橋の可能性を論じた。クラ(CURA)の神話、ソクラテスの魂の気遣い、『ファウスト』、キルケゴール、エリクソン、ハイデガー、メイヤロフ、ノディングズ、さらにはキリスト教における歓待(hospital)、また医療におけるケアの理解の歴史を、『バイオエシックス百科事典』を手掛かりに考察した。
  • 「ハーバーマスとロ-ルズの対話」  [Not invited]
    朝倉 輝一
    東洋大学白山哲学会  1999/10 
    『正義論』のロ-ルズが『Political Liberalism』で、「重なり合う合意(overlapping consensus)」を強調するのに対して、討議(Diskurs)倫理学のハーバーマスがロ-ルズの選択はカント的普遍主義の放棄と共同体主義への妥協を意味すると批判した論争の考察。討議倫理学を正義と連帯の架橋の可能性、ないし現代における反省的判断力の問題として評価する。

MISC

Awards & Honors

  • 2007/10 日本医学哲学・倫理学会 日本医学哲学・倫理学会学会賞
     『討議倫理倫理学の意義と可能性』 
    受賞者: 朝倉 輝一

Research Grants & Projects

  • Development of Interprofessional education to enhance moral reasoning
    Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
    Date (from‐to) : 2020/04 -2023/03 
    Author : 勝山 貴美子; 加藤 憲; 撫養 真紀子; 朝倉 輝一; 真野 俊樹
     
    本研究は、医療者がどのような場面で道徳的苦悩を感じているか、職種や状況によってそれらが異なるのかなど現状を明らかにし、これらを踏まえ、道徳的推論の能力を向上させる当事者を中心においた多職種連携の教育プログラムを構築することを目的としている。今年度は関連する先行研究、特にCovid-19に関連する道徳的苦悩およびその対処に関連する研究のレビューを行うとともに、関連するシンポジウムを行い、研究の基盤構築を行った。臨床における道徳的苦悩に関する研究は多くの国で行われており(Corley, Elswick, Gorman, & Clor, 2001, 2005; Hamric, & Blackhall, 2007; Lorella, Giuseppe and Luisa; 2017, Poikkeus, Suhonen, Katajisto and Leino-Kilpi;2020)関心が高い。これらの研究において道徳的苦悩が持続することで職務満足の低下、離職につながるなど明らかにしている。これらを解決するために個人としては道徳的苦悩が生じているかを気づくこと(AACN2021)、レジリエンスを高めることであり、組織としては制度の確認、ガイドラインの見直し、多職種での対話が有効であることなどが示唆された。今後、具体的な教育プログラムに向けた詳細なレビューが必要である。日本の急性期病院に勤務する医療従事者180名(医師80名、看護師80名、ソーシャルワーカー20名)の調査において道徳的苦痛と平均在院日数の短縮などとの関連を検討したが有意差がなかった。今後、さらに詳細に検討をしていく必要がある。「ポストコロナ時代の感染症や病気との向き合い方」とするシンポジウムを開催し、倫理学、患者、医療者、行政の立場から社会的偏見や自己責任論も含めた問題と課題について議論を行い、今後の研究の示唆を得た。
  • Japan Society for the Promotion of Science:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
    Date (from‐to) : 2016/04 -2018/03 
    Author : katsuyama kimiko
     
    This study aims 1) to identify the requirements for caring by focusing on the patient's life, and 2) to develop the interprofessional education programs with the requirements. The research includes: 1. Problems and issues regarding practice and education methods for interdisciplinary patients centered care 2. Application of health mentor program at the University of British Columbia in Canada to a medical university in Japan 3. Examination of the process of interdisciplinary cooperative education necessary to realize care for the target person's life. a. Narrative analysis of telephone consultation cases. b. Education tentative plan in ethics training for interdisciplinary staffs.c. Survey on ethical distress by interprofessional The applicability of the health mentor program was confirmed as one of the interprofessional collaborative education methods. However, it should be considered that ethical distress among interprofessional needs to be implemented in the program.
  • 井上円了研究の中でも手薄な円了の修身教会活動について、特に『修身教会雑誌』を中心に読み解くことを通じて円了の後期の思想の解明を主眼とする研究。
    井上円了記念研究助成金(研究の助成)
    Date (from‐to) : 2013/04 -2014/03 
    Author : 朝倉 輝一
  • 日本学術振興会 平成15年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)学術図書刊行助成(課題番号155029)
    科学研究費 研究成果公開促進費(学術図書)
    Date (from‐to) : 2003 
    Author : 朝倉輝一
     
    『討議倫理学の意義と可能性』法政大学出版局より2004年2月刊行